先ず最初に・・・一部キャラのファン、特にオルコッ党の方々マジでごめんなさい・・・
それと注意・このSSはISと格ゲー(主にアークゲー)のクロスオーバーです・・・それにより一部ISキャラ魔改造、苦手な方はご注意を・・・
~帝の言葉より~
人よ、理解せよ、余は世の理を体現し……そして、秩序さえ超える者である……
~白い武芸者が語る~
世界というのは奇妙なもので時折歪み……そのバランスを乱す存在を生む。
それを望む訳でないのに只いるだけで不安定にさせ……がその抗体というべきか、歪みに相対する存在も同時に世に出現するのだ。
混沌とした場を治める力、歪みを排除しようとする流れ……それを仮に『秩序』の理とし、またそれを振るうを『秩序の側の担い手』と定義しよう。
……ISという画期的技術でバランスの崩れ切った世界、さてこの場合何を……『理の破壊者』と理を守る『秩序』というのだろうな?
~天災の述懐・葬られた研究所に残る日記~
いやあ『あの世界』を、『あの存在』を見た時流石の束さんも驚いたもんだよ。
だって『発明品の前身』のパワードスーツ、その為の新型動力実験中『変なとこ』に繋がったんだ。
まるでね、空におっきな穴がぽっかり空いて……その中でドロドロと黒っぽい変なのがグツグツと沢山沸いてるんだもん。
恐る恐る調べてみたら……今まであった何よりも大容量超効率のエネルギー、そりゃもうびっくり!
え、その後どうしたって?……当然『汲んだ』よ、そして『四六七』均等にコア中枢に入れたの!
……ああアレ、『魔素』て呼んでるよ私は。
ep0
あるところに一人の女の子が居た、英国貴族の娘、やたら気位の高い娘だった。
花に蝶にと育てられ、やがてそのままに増長、加えて自分の権力に擦り寄る輩を厭い失望もする。
だから彼女はこう思った。
『人は私を甘やかすけれどその実『裏』ばかり……なら開き直って思い切り『弾ける』のも良いのでは?』
幼い故の過剰な自信、あからさまに裏の有る連中へのちょっとした反抗心。
一度思ってしまえば後は一直線、それまでの一人称『私』よりも偉そうに、そして同じく偉そうな名を勝手に『真の名』と密かに決める。
『これより私は――――に非ず……私は、いや余は冥王――――である!』
ズドンッ
「……馬鹿な、ISが」
秘密結社『亡国機業(ファントムタスク)』工作員であるマドカが絶句する。
これは簡単な任務だった、ここは英国の研究施設でそこの装備を奪う、ただそれだけの彼女にとっては馴れた仕事だ。
そこで調整中の自立兵装『BT』特化の最新機『ブルーティアーズ』が目的だ(当初はデータが揃った二号機狙いだったが情報が早く出揃い行動が早まった)
ズドンッ
「ぐあっ!?」
だが馴れた、有り触れた光景はそこに無かった。
『生身の腕』が『IS』(単独完結型宇宙航行用パワードスーツ『インフニィットストラトス』)を、量産機ラファールを纏った部下を蹂躙する。
拳の一撃が装甲にヒビを入れ、すかさず亀裂箇所に指先が突き入れられ、バキバキ砕きながら引き釣り出した生身の部下を拳で黙らせる。
「きゃあっ!?」
「……邪魔ですわ、下郎が」
何よりも信じられないのがそれをやった相手、上品に微笑む金髪ロールという典型的なお嬢様、そのことが尚更にマドカを困惑させる。
すると相手は今しがた引き釣り出したマドカの部下をねじ伏せ、ドシャとそいつを落としてからマドカに視線を移す。
「お待たせしましたわ、次は貴女です……生憎ティアーズはオーバーホール中でして『このまま』御相手しますわ」
「な、何なんだ、お前は!何で生身でISをやれる!?」
それは在り得ない光景への当然の問い、だが返ったのはなんでもないことのような物言いだ。
「何故と言われても……ただ私が手段を選んでいないだけ、でしょうか」
長くなると一つ置いて、それから彼女は手品の種を明かすように軽く答える。
「IS中枢であるコア、制御プログラムでありエネルギー供給源であるそれに……私は奇妙な物が混じっていることに気付いたの」
『IS適正・A+』、最高ランクとされる少女だからこそそれに気付き、そしてやはり無謀で自信過剰な少女だから『その先』をやった。
常人では理解できない筈のそれを理解し、本来ある形より『深く』繋がろうとした。
その結果少女に、『セシリア・オルコット』に『二つの変貌』を齎した。
「その結果、何かは染みるようにこの身に宿ってなあ、それが今の『余』……『冥王イザナミ』である!」
言って微笑んだ少女から黒ずんだ何かが、天災が『魔素』と名付けた物体が吹き上がる。
するとそれに触発されたように二つの変化、真っ青な両眼が禍々しい『真紅』に、そして美しい金の髪が妖しくも艶めかしい『紫紺』に染まった。
どこか人外じみた様相に変わった彼女は『貴族令嬢の仮面』を放り捨て、ニヤリと邪悪に笑った。
「まあ、つまり……この身は既に人の形をした別の何か、汝等の常識など通じぬということ!」
女は答えを言い終え、直後ダンっと施設の床が凹む程の身体能力で踏み込む。
そのまま真っ直ぐ、右掌中を勢い良くマドカへと。
ズドンッ
「……灯雷の矛」
「ぐあっ」
掌打の一撃がマドカを、その身に纏ったIS毎吹き飛ばした。
「ぐっ、ま、まだだ……」
がマドカにも意地がある、加えて部下と違い重装甲の『打鉄』を纏っていたこともまた幸いする。
素早く体勢を立て直すと、両腕にそれぞれ大型ブレード『葵』と中近距離用ライフル『焔備』を構えた。
既に覚悟は決まった、相手は予想外の能力の持ち主であり、生身であろうと油断できぬと全力で打倒しに掛かった。
「調子に乗るな、ファントムタスクを舐めるんじゃ……」
「ふむ、抗うか、だが……余がそれに付き合う義理はない、既に勝負はついたのだ」
「何?」
「……ふっ、『目覚めよ獣よ』!」
バキバキバギンッ
「……キイ」
「え?」
呼び掛けの瞬間何度目かの驚愕、ISが突如分解後に再結合、そして生身と為ったマドカの前で『異形』を形作ったのだ。
金属塊を乱暴に一つに纏めたかのような不気味な『獣』に。
「なっ、何が!?」
「先の一撃の接触で『内側』を刺激してやった、さあ己の武器にて……果てよ、下郎!」
グルッガルルルゥッ
「ひっ!?」
獣が牙を剥き、武器を失い徒手と為ったマドカに襲いかかる、一方的な蹂躙が始まる。
「敵には容赦せぬ、いや余の命以外に何の価値が有ろうか……全てに等しく死を、唯それだけ……」
バタンとマドカが地に伏す、恐怖と激痛に白目を剥いてその首を『獣』に掴まれ振り回されて。
が、気絶を確認し帝は獣を制止し、そしてつまらなそうに言う。
「……なんてな、簡単には殺さぬよ、『今は』そういう気分ではないのだ」
何故なら、自分以外の全てを見下していた彼女が『ある出来事』でそれを変えさせられたから。
ただ『一つの言葉』が彼女に楔となって深く食い込んでいる。
思い出すのは数年前、列車事故で父と母が亡くなった日のこと、だけど何も残らなかったわけではない。
「(……父様母様)……ああ、あの日は忘れられないな」
流石の彼女とて突然の事故の情報には呆然とした、だがその時一通のメッセージが届いたのだ。
その時彼女の父母は『ほぼ即死』、だが逆に言えばほんの一時ばかりは生きていてそれで残した電話越しの遺言。
痛みに苦しみ、泣き喚きたかっただろうにそれに耐えての短い別れ。
「『愛しているよ、セシリア』、か……はあ、死を前にそうも事も無げに言われては内心見下していたのを改めるしかないか」
その時自分以外全てを見下していた彼女は死んだのだ、父母への愛にも失ってから気付いた。
そして『それ以上』のことも。
(我に、いや世の者達に……その身を焼かれ、破片に切り裂かれ、それで二人のように出来るか?)
それは衝撃だった、彼女の価値観を一変させた、いや変わらざるを得なかったのだ。
「父は弱者で、母もまた並より上だが強者ではなかった……なのに、死を前に気丈に我への愛を告げるなんて。
……余の知らぬ強さが有る、いや今までの強者の基準もあの日以来不確かで……『芯』よりの強さか、余は追わねばならん、弱者に見えたその実誰より強き父を」
『ただ一つの言葉』、それがこの増長極まった人格破綻者に反省を促した。
少しだけ謙虚に、そして他人の価値を勝手に決めることないように、父母を失いその愛に気づいた日に決めた。
もしかしたらその目が曇ってて、自分の知らない価値有る何か、それが他に有るのかもと思ったから、見極める前に命を切り捨てる行為への忌避感も。
「……だから命は残そう亡霊とやら、精々獣に貪られる夢でも見ていろ」
だからここでは殺さない、一方的に価値を断じ切り捨てることはしない、愛機を奪おうとした者達にその罰だけくれてやる。
そうして最早罰を与えたテロリストから彼女は、セシリアでありイザナミでもある娘は興味を失う。
倒れたマドカ達を無視し、今頃オーバーホールを終えてるだろう相棒の迎えへと。
「さて、ブルーティアーズを迎えに行かねば……やれやれトンダ寄り道だ、早う『学園』行きの準備をせねば……」
そう言い踵を返し、彼女は休日というには波乱万丈なそれを終えたのだ。
終わってみれば、『話のネタ』程度にはなると思いながら。
(テロリストを戦い破る、まるで正義の味方のよう……ふっ、涅槃の父母よ暫しお待ちを、この身果てる何時か、沢山の思い出、土産話を持っていきます故に……)
ユラユラと人と人外の間で揺れながら、セシリアでありイザナミでもある娘は日々を生きていた……
そんあ帝を自称する少女、極東の地で彼女を待つのは一癖も二癖もある連中だった。
『白騎士の後継である少年』『天災の縁者たる紅い剣士』、『各国の若き実力者』、そしてどこか蜘蛛に似た異形の殻を持つ巨大な毒蟲が待ち構えていた。
第一話 帝と少年
『その騒動の発端』は授業中のクラス代表決めだった。
『納得いきませんわっ、このようなドシロウトをクラス代表等と……』
唯一の男性生徒に(主に物珍しさから)票が集まり、それに見るからにプライドの高そうな金髪の少女が異議を申し立てる。
実力不足経験不足だと、全力で扱き下ろすと彼女は一方的に挑戦状を叩きつけた。
『貴女に決闘を申し込みますっ、勝った方がクラス代表ですわ!』
ポカンとする男性生徒はここに来て逃げ場を失ったことにやっと気付き頭を抱えた。
『……ここで活動するなら戦乙女(ブリュンヒルデ)と面識が欲しい、弟巻き込んででも印象づけるか(ボソッ)』
尚この時、くだんの少女がこっそり何か零していたが決闘騒ぎに湧くギャラリーで『紛れて』しまった。
口実代りに使われたと、少年やクラスメイトは知らない。
が『問題』はここからだった、決闘に端を発した『地獄』の始まりに誰も気づいていなかった。
(……プライベートビーチ、自分も欲しくなるな)
『海に面した砂浜』、そうとしか見えない『得体のしれない空間』でドレス姿のセシリア(イザナミ)が『その場で作り出した』ピアノを引く。
そしてそれに合わせ『白いワンピースの少女』が歌を楽しげに口遊んでいた。
~♪
「……雅、とでも言うのかこの国の言い方では」
少女に合わせながら、セシリアは断続的に両手を動かす。
魔素を知る為コアネットワークに繋がることを試し続け、ふとそこに在った『謎の世界』に気付いた、そこに住む少女ともう長い付き合いだ。
人寂しいらしき白い少女に話し触れ合ううちに懐かれたのは少し予想外だが。
セシリアとしてもコア内部は興味深く、何時しか恒常的に来るように為って(今では意識の一部だけ送ることも出来る)このように『戯れる』間柄にもなっている。
ポロンポロン
~♪
英国の著名な音楽家が生み出した荘厳なバロック(古典音楽)をセシリアが再現し、それに少女がややアドリブの入った旋律を乗せる。
即席の音楽劇、重なる旋律が異常な空間に響いた。
場所と合わせ神秘性すらどこか感じられた。
ポロンポロロンッ
~♪~♪♪
やがて曲調がクライマックスを迎える、音も声も段々と上がっていってそして最高潮に達した。
最後の一音と共に沈黙が降り、直後に世界そのものが感嘆するかのような風が吹いた。
ヒュウッサアアアッ
『……お粗末さまでした』
それを浴びながらセシリアと白い少女はペコと頭を下げた。
パチパチパチッ
「……む?」
二人しか居なかった空間に『何者かの拍手』、おやと首を傾げそちらを見る。
すると白を貴重とした特徴的な制服、それを纏った少年が手が痛むのではないかという勢いで手を打ち合わせていた。
「凄いよ、感動し……」
「……何故『ここ』に居る?」
「え?」
「あれえ、『海』まで呼ぶつもりなかったのに……」
「え、えっ?」
呼んでも居ないのにここに訪れた少年に、セシリアと少女が何とも言えない様子で互いに顔を見合わせる。
「そこな男、何故ここに居る?」
「え、授業が終わって……ああそうだ、『箒』に『剣道場』に呼ばれて、気付いたらここに」
「(……あー、例の幼馴染というと)『意識飛んで』迷い込んだだけか!?」
碌でもなさにセシリア達が呆れる、どうやら決闘騒ぎの余波というところか。
対人戦対策といった名目か、幼馴染が気を回したようだがそれが熱くなり過ぎたらしい。
意識はここに有って体の方は向うで気絶している、それに気付いたセシリアと少女は慌てて送り返すことにした。
「……流石にここに長居は不味い、ほら帰るが良い」
「道はこっち、真っ直ぐだから……」
「あ、うん、わかった……」
少年は二人に『帰路』に導かれ追い返されたのだった。
ポロンポロン
~♪
英国の著名な音楽家が生み出した荘厳なバロック(古典音楽)をセシリアが再現し、それに少女がややアドリブの入った旋律を乗せる。
即席の音楽劇、重なる旋律が異常な空間に響いた。
場所と合わせ神秘性すらどこか感じられた。
ポロンポロロンッ
~♪~♪♪
やがて曲調がクライマックスを迎える、音も声も段々と上がっていってそして最高潮に達した。
最後の一音と共に沈黙が降り、直後に世界そのものが感嘆するかのような風が吹いた。
ヒュウッサアアアッ
『……お粗末さまでした』
それを浴びながらセシリアと白い少女はペコと頭を下げた。
パチパチパチッ
「……む?」
二人しか居なかった空間に『何者かの拍手』、おやと首を傾げそちらを見る。
すると白を貴重とした特徴的な制服、それを纏った少年が手が痛むのではないかという勢いで手を打ち合わせていた。
「凄いよ、感動し……」
「……何故『ここ』に居る?いやホントにな?」
再度の異界での遭遇、最早呆れ顔でセシリアが問いかけた。
「箒の木刀にノックアウトされて……」
「またかい」
「いや今回は前回と違うんだ、体の動かし方を思い出してそこそこ避けれはしたんだが……」
すると続く答えに、セシリアと少女の表情に呆れの色以外が浮かぶ。
「『よし、レベルを上げよう』、そう言って二刀流で打ち込んできて……」
『おおスパルタ……』
「でも、それも何とか頑張って凌いだら……『じゃBT対策な』とか言って剣道部仲間に手伝わせて全方位から包囲攻撃を」
『……うわ、スパルタ過ぎて引く』
愛のムチ(物理)、その惨劇に二人は心の底から同情した。
「……もう一曲だけやるか」
「ストレス対策に成るよ」
「ありがとう……」
ブワッ
少年が泣いた、少女も釣られて泣いた、セシリアは泣かなかったが更に深く同情した。
ポロンポロン
~♪
英国の著名な音楽家が生み出した荘厳なバロック(古典音楽)をセシリアが再現し、それに少女がややアドリブの入った旋律を乗せる。
即席の音楽劇、重なる旋律が異常な空間に響いた。
場所と合わせ神秘性すらどこか感じられた。
ポロンポロロンッ
~♪~♪♪
やがて曲調がクライマックスを迎える、音も声も段々と上がっていってそして最高潮に達した。
最後の一音と共に沈黙が降り、直後に世界そのものが感嘆するかのような風が吹いた。
ヒュウッサアアアッ
『……お粗末さまでした』
それを浴びながらセシリアと白い少女はペコと頭を下げた。
パチパチパチッ
「……む?」
二人しか居なかった空間に『何者かの拍手』、おやと首を傾げそちらを見る。
すると白を貴重とした特徴的な制服、それを纏った少年が手が痛むのではないかという勢いで手を打ち合わせていた。
「凄いよ、感動し……」
「……何故『ここ』に居る?いやホントにな?」
三度の遭遇、ああまたかという顔でセシリアが慣れてきた言葉を掛ける。
「ああ、今回は剣でなく……運良く借りれたIS模擬戦で来たらしい」
「ふむ、それは運が良かったとは思うが……」
「……で、箒はISのこと分からないんでクラスメイト頼ったんだ、偶々近くに居た『ポヤヤンとしたマイペースな子』に」
「……そう、か(何かオチが読めた)」
「いやあ強かった、そう……のほほん、布仏さんに『置きグレ』でぶっ飛ばされてさあ」
(暗部(対人戦ガチ勢)だよそいつ!?)
安牌のつもりが『ド本命』を引いたらしい、そりゃあ家柄的に専門訓練積んだ相手で分が悪い、無駄に引きに強い少年に少女達が泣くしかなかった。
白い少女は思わず駆け寄り、悔しげな少年の頭に手をやり優しく撫でた。
「……ううっ、何かもう頑張って、応援するから」
「あ、ありがとう」
擽ったそうに笑いながら身を預ける、戻ったら地獄の訓練再開だと今だけが憩いの時だと思ったのだろう。
(……余も少し優しくしてやるか)
セシリアですら思わずそう思った。
翌日セシリアは『仮面』を被ったまま話し掛けた、栄養ドリンク詰め合わせ片手に。
「織斑一夏さん、どうやら無駄な努力を頑張ってるようですね……敵ながら天晴、ここはお褒めしましょう!」
「へ?」
「ふふ、これはトレーニング後にでも……ま、強者の余裕、あるいは施しですわ」
「……え、は?」
敵のはずの、嫌われたと思っていた相手の親切な言葉に、一夏は数秒ポカンとする。
そしてその後、顔色が変わった、いや異変が起きた。
「……ぐはあっ」
「吐血、何事!?」
行き成り血を吐いて倒れ、慌てて駆け寄ればブツブツと喋り出す。
「あのオルコットが優しい、だと……いやそもそも『優しい女』『厳しくない女』がこの世にいるなんて……」
「どんな生活してるの、ねえちょっと!?」
つまりは精神的ショック(二重の)である。
敵の温情(親切な言葉)が信じられず、またそもそも『優しい女』『厳しくない女』という存在が受付けられなかったようだ。
ここ暫くの彼を取り巻く環境の酷さがよく分かる光景だった。
「(不憫すぎるぞ、こいつ……)何かというかすまない本当に……」
流石の彼女も思わず素で謝った、気付かぬ間に(決闘諸々のせいで)一組は一部分的に地獄になっていたのだ。
だがこれはまだ前座、まだまだ決闘前で、つまり本番前であり火種は尽きないとも気付いていた。
「うーんうーん、楽になれる場所はないのか……」
(……次は匿名で差し入れするか)
今は、『決闘相手』の無事を祈ることしか出来なかった。
・・・タイトルで書いたけど大体声(中の人)のせい、CFのコンボ練習やってたらついこんなん思いついてしまいました。
続くとしたら多分魔改造セシリア(イザナミ化)VS同じく魔改造オータム(虫っぽくカサカサ動く)を主軸にしたカオス風味インフレISSSを書くと思う。
因みに他の主要面子に関しても魔改造予定、特にワンサマ&モッピー(こっちは『ギルティギア』風か?)
どちらにしろアークゲー特有のインフレ設定全開かなあ・・・
・・・巻いてますが一巻分戦闘開始まで飛ばし飛ばしかも・・・これ一セシフラグ完全折れてね?寧ろ『少女』が正ヒロイン(尚器物)か・・・
・・・ま追々他の面子も出るでしょう、正直いうと作者は『ファース党』『セカン党』『シャルロッ党』で揺れてますが(銀髪隻眼の時点で黒兎魔改造は免れないし
以下コメント返信
生徒会スキー様
果たして一周(360°)で済むかどうか、何せ魔改造予定組みはまだ残ってるので・・・