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No.4219の一覧
[0] 王女様に憑依しちゃった(仮)[なんやかんや](2010/03/09 09:50)
[1] 王女様に憑依しちゃった(仮)一話[なんやかんや](2008/12/18 16:49)
[2] 王女様に憑依しちゃった(仮)二話[なんやかんや](2008/09/30 10:39)
[3] 王女様に憑依しちゃった(仮)三話[なんやかんや](2008/09/30 10:40)
[4] 王女様に憑依しちゃった(仮)四話[なんやかんや](2009/07/17 15:51)
[5] 王女様に憑依しちゃった(仮)五話[なんやかんや](2008/10/17 16:45)
[6] 王女様に憑依しちゃった(仮)六話[なんやかんや](2009/05/04 17:22)
[7] 王女様に憑依しちゃった(仮)終[なんやかんや](2008/11/14 15:56)
[8] 宰相閣下に憑依しちゃった!?一話[なんやかんや](2008/12/05 15:54)
[9] 宰相閣下に憑依しちゃった!?二話[なんやかんや](2008/12/18 16:48)
[10] 宰相閣下に憑依しちゃった!?三話[なんやかんや](2009/01/09 16:07)
[11] 宰相閣下に憑依しちゃった!?四話[なんやかんや](2009/07/17 15:51)
[12] 宰相閣下に憑依しちゃった!?五話[なんやかんや](2009/04/11 16:43)
[13] 宰相閣下に憑依しちゃった!?六話[なんやかんや](2009/04/11 16:44)
[14] 宰相閣下に憑依しちゃった!?七話[なんやかんや](2009/05/04 17:07)
[15] 宰相閣下に憑依しちゃった!?八話[なんやかんや](2009/05/23 16:04)
[16] 宰相閣下に憑依しちゃった!?九話[なんやかんや](2009/06/11 18:47)
[17] 宰相閣下に憑依しちゃった!?十話[なんやかんや](2009/07/17 15:50)
[18] 宰相閣下に憑依しちゃった!?十一話[なんやかんや](2009/08/30 12:03)
[19] 宰相閣下に憑依しちゃった!?十二話[なんやかんや](2010/03/09 09:51)
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[4219] 王女様に憑依しちゃった(仮)一話
Name: なんやかんや◆5615cca5 ID:b5adf181 前を表示する / 次を表示する
Date: 2008/12/18 16:49

 少女は孤独だった。父親はいた。多くの侍女、騎士も彼女にかしずいていた。しかし、誰一人として少女自身を視ていなかった。贅を尽くした食事、豪奢な服や種々の余興では決して彼女の孤独を埋める事が出来なかった。
 故に彼女は祈り求めた。自らの救いを。
 そして…
 
 
 
 「は?」
 目覚めると知らない天井だった。酔いに任せて飲み仲間の家で眠ってしまったのだろうか。いや、昨日飲み過ぎたせいで記憶が曖昧だがこんな立派な部屋などあり得ないだろう。
 なら、いったい・・・
 「ぐ!!」
 起き上がって辺りを見回したところで突然、洪水のように記憶が流れ込んできた。ひどい悪酔いをしたような感覚かし、再びベッドに倒れ込んだ。大きな叫び声が聞こえる。幼い女性のものらしい高い声がひどく耳に響く。黙ってくれと叫ぼうとしてその声の主が自分自身だった事に気がついた。
 「っ!」
 驚きのあまり声も出ない。俺《私》は、男《女》であって、×××《イザベラ》であって、つまりこんな声ではないはずで・・・ってイザベラ!?
 頭が痛い。脳髄に鉛を流し込まれたかのような感覚とともに知らないはずの記憶が流れ込んでくる。流れ込んできた記憶が現状の推測を肯定していくに伴い気が遠のいていく。
 「大丈夫ですか、イザベラ様!」
 女性たち、おそらく侍女というやつだろう、が慌てたように部屋になだれ込んできたのを感じたところで俺の意識は闇に落ちた。
 
 
 「夢じゃないのか・・・」
 これは所謂憑依系というやつなのだろうか、等と考え(現実逃避)ながらつぶやいた。
 依然俺《私》は少女、イザベラだった。夢だと思いたいが直感がこれは現実だといっている。
 「夢ならさめてほしいのに」
 思わずつぶやいた。
 
 イザベラの記憶によるとここはハルケギニアと呼ばれる世界であるらしい。私《俺》の立場はハルケギニアにある国家のひとつ、ガリアとかいう国の王女であるらしい。とんでも設定だが、それ以上に驚くべきことにこの世界には「魔法」とか言うものが実在するらしい……こればかりは唖然とするしかない。
 イザベラの記憶をたどっていると、思い出したようにお腹の虫がなった。王女としてどうなのだろうか、と思案しながらベッドの横にある呼び鈴を鳴らした。
 「食事を。ここで食べるから」
 部屋に入ってきた侍女に命じて再び思考にふける。いったい何故俺が私《イザベラ》になったのか。何者かが仕組んだ事なのか、それとも偶然なのか、はたまた元々この身はイザベラだったのか、私《イザベラ》の記憶もあるのだから……いや、胡蝶之夢のように考えても答えのでない問題ではなく、今考えるべきは…
 「お食事をお持ちしました」
 思考を遮るようなタイミングで侍女が食事を運んできた。
 「ありがとう」
 「・・・いえ」
 とりあえず礼を言ったところ侍女は目をそらすようにして下がっていった。
 「ん・・・?」
 侍女の行動を引き金にしてイザベラの記憶がフラッシュバックした。
 『シャルロット様が・・・』『この無能王が!』『オルレアン公夫人は毒をお飲みになられて・・・』『かわいそうなシャルロット様!』『魔法の才能も豊でいらっしゃったのに』『それに比べてイザベラ様は・・・』『所詮無能王の娘・・・』『威張り散らすだけの・・・』
 侍女、騎士たちのうわさ声、ささやき声。聞こえないとでも思っていたのだろうか、しかしその声は確かに私《イザベラ》に届いていた。
 「やめろ、黙れ!静かにしろ!!」
 思わず叫んでいた。体が震える。憤懣で、屈辱で、恐怖で。思考が定まらない中、さらに叫ぶ。
 「ふざけないで!一人ただ私《イザベラ》を悪者にして!!ただかわいそうだといって、いうだけで何もする気がないくせに!!なんで、なんでっ!!」
 激昂に任せて自分でも何が言いたいのかわからないまま、そこまで叫んだところで言葉すらまとまらなくなった。ふと視線を横に向けると先ほど準備させた食事があった。小腹はすいているが、食べる気はしなかった。あれだけ叫んだにもかかわらず誰も部屋に入ってこない。いや、誰もはいりたがらないのだろうなと頭の片隅で思いながら倒れるように横になった。
 
 気がつくと俺はただ一人暗闇にたっていた。
 「ここは…」
 ふと泣き声が聞こえた。そちらを向くと美しい青い髪の少女がたたずんでいた。
 「イザベラか…」
 唐突な確信とともにつぶやく。目の前にいる幼くか弱い少女は確かにイザベラだった。誰一人として味方のいないひとりぼっちの少女だった。
 彼女の立場は確かに王女だが、彼女を心から王女と認めるものはいない。イザベラの父、ジョゼフ、は現在のガリア国王だが彼が王位につくに当たって、彼の弟のシャルル・オルレアン公の方がふさわしいとする動きがあったのだ。だが、ほんの一月ほど前、オルレアン公は何者か、間違いなく父ジョゼフの手のものだろうが、によって暗殺されている。同時にオルレアン公派に対する大規模な粛清が行われることにより王位継承問題は終焉を迎えたが、これにより現王はもとよりその娘、つまりイザベラの風評は最悪の状況である。
 さすがに直接何かをされることはない。が、影での悪意あるささやき声は否が応でも耳に入ってくる。曰く、簒奪者の娘、無能王の娘…
 陰でののしられ蔑まれながらも、力ない彼女に自らを守る事はでき無い。王女だといっても、多くの者がかしずいているといっても彼女はかごの中の鳥にすぎない。オルレアン公派が復権すればそれはすなわち彼女の死、よくて幽閉を意味する。おそらく彼女は本能的にそのことを理解している…
次の瞬間彼女は顔を上げて叫んだ。
 「助けて!お願い!つらいの!!」
 「っ!」
 彼女自身意に罪があるわけではない。こんな幼子に罪があっていいわけがない。だから、俺はイザベラに向かって手を伸ばした。いや、伸ばそうとした。
「え!?」
次の瞬間、イザベラが驚きの声とともに闇に飲まれるようにして消えた。いったい何がと思うまもなく、俺の意識も闇に落ちた。

 
 気がつくとやはりそこはイザベラの部屋だった。
 「お目覚めになられましたか。」
 ドアを開けて侍女が入ってきた。どこかほっとしたような様子を見せながら近づいてきて言った。
 「いったいどうなっている?今は何日だ?」
 現状がどうなっているのかわからず、混乱のままに尋ねた。
 「丸一日ほど眠っておられました。お加減はよろしそうですね。食事をお取りになりますか?」
 そう言われて、大層腹が減っていることに気がついた。考えてみれば、丸一日以上食事を取っていないことになる。
 「そうだな……ここに持って来きてもらおうか。」
 「…かしこまりました。」
 そう言って下がる侍女を見送りながら思考に耽る。あの夢はなんだったのか、この体の本来の主、イザベラが出てきたのはなぜなのか……
 「イザベラ」
 つぶやき声が口から漏れた。夢で彼女の姿を見て、声を聞いて、嘆きを知って守りたいと思った。あの時初めて彼女を見たにもかかわらず、どんなことをしてでもそうしたいと思わせるだけのものがあったのだ。
 「お食事をお持ちいたしました。」
 侍女が食事を配膳台に乗せて運んできた。台の上にはキッチンクロスが敷かれその上に贅を尽くした料理、さらにフォーク、スプーン、ナイフが並べられている。
 「お体が回復したばかりとですので、軽めのお食事とのことです。」
 「ありがとう。」
 「っ!失礼します。」
 侍女が退出するのを待って食事を始めた。王女に出す食事というだけあって非常に美味しい。舌触りもよく、また(イザベラの記憶によると)ハルケギニアでは貴重品である香辛料も使われている。ガリアはハルケギニアの国々の中でも最も豊かな国であるらしく、王女イザベラが望めば、大抵のものは手に入るだろう。
 しかし、彼女の本当の望みはそこにはない。確証はないが、心の中に閉じこもっているであろう彼女が今最も必要としているものは心の安らぎ、周りから愛されるとまではいかなくとも憎悪の対象になっている現状を打開することだろう。自分という存在が何故この体に憑依(…)しているのかは不明なままだが、この体の本当の持ち主が彼女である以上いずれ彼女の意識も復活すると思われる。いや、彼女の意識が戻らねばならない。彼女が理不尽の中に失われたままになるなどあってはならないのだ。たとえそれがこの俺という意識を殺すことになるとしても、だ。強い意志とともにそう決意を固めた。
 ……ともすれば、次の一手は……
 チリンと鈴が子気味のよい音を立てた。続いてドアの開く音がする。
 「何か御用でしょうか?」
 呼び鈴に答えて茶色の髪にそばかすが特徴的な侍女が部屋に入ってきた。
 とりあえず男口調を改め、王女の口調になるよう意識しながら口を開いた。
 「もう一人分の食事をもってきて欲しい。」
 「は?しかし、ご体調は回復したばかりですし、一度にたくさんの量をお召し上がりになるのはよろしくないかと…」
 「違う。私が食べるのではない。そなたの分だ。相伴を許す。」
 「しかし平民の私が!!前例のないことです!!」
 「構わぬ。これは命令だ。」
 「しかし、」
 「くどいぞ。」
 「は、はい!ただいま!!」
 少しにらみつけるような目で見ると、侍女はあわてて部屋を出て行った。
 「まったく…」
思わずつぶやく。イザベラの評価がそこまでひどいとは文句のひとつも言いたくなる。彼女自身は普通、むしろよい子であると思うのに……いや、これは貴族、メイジに対する評価だろうか……
「失礼します。」
「ん?」
部屋に入ってきたのは先ほどの侍女とそれに侍女長――イザベラの記憶によるとサビーネという名前だったか――だった。
「失礼します、イザベラ様。先ほどこのものにお食事のご相伴をするよう命じたなどといったことを耳にしましたので。」
「ああ、その通りだ。」
「失礼ながら申し上げます。貴族、ましてや王族が平民などとともに食事を取るなどあってはならぬことです。前例のあることではありません。どうかご再考くださいますようお願いします。」
言葉は丁寧だが、きっぱりとした拒絶の意思があった。しかし、このまま引き下がるわけにいかない。現状を放置したままにすることはイザベラにとっていい結果を生むとは俺には思えないからだ。
「……前例がないからといってやっていけないというわけではあるまい。」
「ですが、これはあまりにとっぴ過ぎます。侍女、しかも生粋の平民とお食事を共にされたなどといった話が広まればイザベラ様だけではなくガリア王国の権威を貶めることになります。ご相伴をされるのであれば貴族の子女を手配いたしますが…」
「…前例とは破られるためにある。それに下々の者のことを理解することは支配者にとって何よりも重要なことではないのか?自分の治めるべきものがいったいどうなっているのか知らずしてどうやって統治するというのだ?」
「…ご立派なお考えです。しかし、そういったことは騎士様方にご命令になれば、」
「しかし、それで全てが分かるというわけではあるまい。平民の視点から見た情報というものの中には貴族の視点では見逃してしまうものも多かろう。」
「……ですが、それでしたら何も侍女ではなくもっと功のある者を、」
「そなたの考えは興味深い。よし、私と相伴しながらサビーネ、そなたの考えを聞かせてもらおう。」
「は?し、しかし」
「食事をしながらのほうが改めて時間をとるよりもよかろう。サビーネ、これはガリア王国王女の命令である!」
「は、は!畏まりました。」
そう言ってサビーネともう一人の侍女はあわてた様子で部屋を出て行った。思わずため息もつきたくなる。ただ一緒に食事をしようと誘っただけであるのにこれほど説得に苦労する羽目になるとは。
「…あまりよい兆候ではないな…」
イザベラの記憶によるとハルケギニアに存在する四国家、ガリア王国、ロマリア連合皇国、トリステイン王国、アルビオン王国は始祖ブリミルの直系の王国として六千年の歴史を持つらしい。イザベラの知識があるとは言っても、さすがに単一の王朝が六千年とはデマや神話の類としか思えない。ひとつの王朝や政治体制はせいぜい数百年長くとも500年くらいが限度であった地球の歴史を鑑みるに王朝の正当性を知らしめるための「物語」であろう。
……それはともかく、先ほどの会話からこの国、少なくともこの城においては権威と伝統が大きな幅を利かせていると見るべきだ。また王国の継承者争いにおいて貴族同士での対立があったということは現在、ガリアでは王の権威がそれほど高くない、つまり大貴族が幅を利かせうる状況と見ることもできるだろう。情報が少なすぎるので断定は危険だが、こういった状態では下手に体制地盤がゆれるとそのまま一気に革命といったことも起こりうる、と俺は思う。
まあ、さすがに考えすぎか……それよりも、今は食事のことを考えるべきか……
「失礼いたします。」
ちょうど侍女と侍女長が部屋に入ってきて、彼女らのいす、台、それと食事を並べ始めた。侍女長はいつも(イザベラの記憶によれば)と変わらず厳格そのもののだが、侍女のほうは緊張しているのかぎこちない動きが目立つ。
「あ!」
侍女の手がすべり、スプーンやナイフが落ちてしまった。
「何をやっているのですか!王女殿下の前で!!」
案の定、侍女長の叱責が飛ぶ。しかし、侍女の様子を見る限り、叱れば叱るほどますます失敗しそうである。
「そう気にせずともよい。せっかく相伴をするというのだ。無礼講である。」
「はあ、しかし…」
「まあ、そのようなことはどうでもよい。それよりも早く食事を始めようではないか。あまり時間をかけると冷めてしまうであろう。」
さすがにサビーネがあきれたような声を出した。ここまで王権や権威を無視した者が今までいなかったということもあるだろうが、あまりに今までのイザベラと違うというのが最大の理由かな、などと想像しつつ、あまり突っ込まれても困るので話を逸らす。
「はあ…」
「あの、準備は整いましたが…」
どこか気の抜けた雰囲気を断ち切るように侍女のほうが声をかけてきた。
「そうか。では、早く食べ始めることにしよう。」
そういって二人に席につくよう促した。
「始祖ブリミルよ、このささやかなる糧に感謝します。」
「「感謝します。」」
略式の挨拶を済ませ、食べ始めた。ナイフとフォークが小さくカチャカチャと音を立てる。侍女長サビーネも侍女もかなり緊張した様子が見て取れる。そういえばいまだに侍女のほうの名前が分からない。とりあえず現状を打開するために口を開いた。
「ふむ、そなた名をなんと申す?」
「へ!?」
「そなただ」
「っは、はい!マリーといいます!」
緊張しているせいか、かなり大きな声で返事が返ってきた。サビーネがいらだったような表情を見せるが、彼女が何かをしゃべる前に口を開いた。
「ふむ、マリーか、よい名だな。生まれはどのあたりなのだ?」
「えっと、サンハイムという村です。リヨン地方にある村で、えっとそれで私は…
マリーはうまくほぐれてきたようだ。サビーネはまだだがまあ仕方あるまい。ゆっくりと親睦を深めていけばいいだろう。マリー、そして一応サビーネとの他愛のない会話とイザベラの記憶を通してこの国の現状は把握できてきた。
……まずいな。予想していたよりも酷い。侍女の話の行間から察せられる現王ジョゼフの人望のなさ、腐敗し私利私欲を肥やす貴族たちの存在、重税に苦しんでいる民衆、問題はいくらでもある。そして何よりも、ジョゼフが簒奪王とみなされているという致命的な問題がある。先導者、王権に反旗を翻す旗印さえあればすぐにでも叛乱が起きそうだというのは私の心配しすぎだろうか……
しかし、そうであろうとそうでなかろうと幼いこの身では何もできない。であれば、できる限り「イザベラ」が憎まれないように、少なくとも簒奪王の娘としてみなされないように周りの印象を変えるべきか……もし叛乱が起きたとしても憎しみを受けていなければ、そして叛乱の首謀者たちがある程度利口ならば幼子に対しては何らかの温情を下す可能性が上がる。それに今は心の中に閉じこもっている幼い「イザベラ」にとっても周りが暖かく接する事、憎しみ、恐怖の対象ではなく愛情を受けることは重要であろう。
「目的は定まった。後は突き進むのみ。」
食事が終わり、侍女たちが去った後、一人きりの部屋でつぶやいた。
「問題は山積している、しかし目的が定まれば解決できないことはない。やればできるのなら、わずかでも可能性があるのなら私は…」
決意をこめてつぶやいたのだった。



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