プロローグ/キープアウト
僕の家の近くには古ぼけた神社があった。キープアウト、かな?そんなテープで塞がれている。よくわからない場所だ。
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僕は加瀬夕といいます。え、「夕」をなんと読むかって?フフフ、それはっすね、「ゆう」と、形のまま読んで「た」で、「ゆうた」です。オカシイっしょ?我ながら親にセンスを感じなくも無い。まあ僕は元気もぉーり☆ーもぉーり☆な小学四年生です。
ある日、友達がこんなことを提案してきた。
「あのボロ神社に基地作ろーぜ!」
と、自信満々で言ってくる。しかし、他の友達は、
「ばれたら結構ヤバイから辞めときなよ。」
僕も反対派だった。が、ふとその神社が気になった。
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帰りに例の神社に寄った。そう、何を隠そう…………、一人で基地を作って独占するのだハハハハハハハハ!!その下見な訳です。
僕は誰も居なくなったところを見計らって侵入する。境内も草ボーボーでゴミが投げ込んである。更に奥に進んで神社の建物に侵入しようとした。
スッ
「え?」
落ちるほんの一瞬の間にいろんな考えが巡る。
(あれ?この穴あきかたおかしくない?ていうか穴なのこれ?え?え?落ちるの?堕ちちゃうの?死亡フラグっすか?ぇぇえぇ!?)
「あ”あ”あ”あ”!?」
そのまま落ちてぼくは気を失った。
まさかあんなことになるなんて…。