【シャインズ】
5人の戦闘員とその戦闘員を支持する者達により構成された正義の組織。
分かりやすく言えばヒーロー、少年たちの憧れ、そして世界の平和を守る組織だ。
【ダークファング】
化学技術を利用し、大量の怪物(モンスター)を生産して世界の制服を企む連中
分かりやすく言えば悪の軍団、みんなの嫌われ者。給料が高いらしく割と団員は多い。
俺の住む世界にはこのような2つのバカデカい組織がある。
ぶっちゃけただの一般人の俺には、平和だの世界制服だの勝手にしろやって話だ。
が、今日、そんな一般人の俺の運命は変わっていった……。
(東京)
『怪人が出現しました! 一般人の皆様は速やかに避難して下さい! 繰り返します……』
「またか……」
呟いたあと、急いで俺は自宅の玄関のドアを開け、外に飛び出した。
なるほど……バカデカい怪人だ、今日も名前を付けよう、そうだな
見た目、カエルみたいだなアレ、ゲロゲロ怪人てとこか。
ゲロゲロ怪人はビルを次々に破壊していく。
幸い距離的に俺の家には近づきそうもないが、万が一もある、ここにいて危険なことは確かだ。
俺はなるべくゲロゲロ怪人から離れられるよう、走った。
俺の通う大学の方向が、いっちゃん安全圏だろう。
ちなみにあのカエルを生み出したのはダークファング。世界制服を企む悪の軍団だ。
早いとこシャインズに来てもらいたいな。
(5分後)
未だシャインズは来ず。俺は大学に到着。
シャインズ遅いな、ゲロゲロ怪人も座りこんで休憩しちゃってるぞ。
ふと思った。なんで核兵器を使わないんだ?
※日本は核兵器を使えません
(7分後)
「グェ~~?」
ゲロゲロ怪人が鳴き声を上げる。ヒーローの到着に気づいたようだ。
かなり待ったが、ついにシャインズ到着か。
ちなみに俺は大学の校庭からその様子を眺めている。
「みんな、もう大丈夫だ、俺たちがいる限り、この東京はみゃっ……」
あのレッド、噛んだな、決めゼリフが台無し!
「と、とにかく、もう好きにはさせないわよ、カエル怪人!」
「グェ~~!」
ナイスフォロー! 失態で女々しく赤面するレッドの株を落とさないようにするなんて、流石だ!
とはいえ、ウル○ラマンでもないスタントマン程度の人間たちに、果たしてカエル怪人を倒せるのか……?
「いくぜみんな!」
「「おおっ!!」」
返事してるの二人しかいねえーー!!
なんなの、あのレッド信頼されてないの!?
ヒーローたちはビルの屋上から飛翔し、カエル怪人のもとへ飛び出した。
真っ先に突っ込んだのはレッド、流石はリーダーだな、いいぞ、怪人に蹴り入れてやれ!
「うおおぉぉぉーー!!」
「ゲロ!」ペシン
「おぇぶ!」
………あっさり、レッドが返り討ちを喰らった……。
あのゲロゲロ怪人、なかなか張り手が強いな、まさか肉弾戦になるとは思わなかった。