将来の夢ってなんだろう。
貴方は考えたこと、ありますか?
僕はよくわからないんだ。
それは、まだ僕が学生だからかもしれない。
もうすこし大人になれば、わかるのだろうか。
でもね。たとえ考えたとしても、ほんの少し考えたその夢に、
自分の人生をすべて賭けることができるのかな。
多くてもたった三年考えただけで、残りの六十年をその夢に没頭できるのかな。
たぶんだけれど、夢ってのはその人のいままで生きてきた結果なんだと思う。
だって、幼少のころからスポーツばかりしてきた人の夢が、
芸術家だったり、音楽家になりたいだなんて思わないでしょ?
僕は、よくわからないんだ。
だから、押して欲しかったんだ。
背中を、ほんの一ミリでもいいから、貴方に押して欲しかった──。
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受験を控えた主人公は、ある日屋上で一人の女性と出会います。
勉強ができるにも関わらず、将来の夢がない主人公。
彼にとってある少女との出会いはとても素敵なものとなっていきます。
ですが、その女性はある病気にかかってしまい、
いつの間にか普段通りの生活が難しくなってしまいます。
家庭環境や、生活費、医療など、さまざまな問題を抱えながら
主人公が目標に向かって一心不乱に進んでいく。
そんな恋と命と金の物語。
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初めまして、大航と申します。
Arcadia様では初投稿になります、拙いお話ですがよろしくお願いします。
※この小説は「小説家になろう」様にも投稿させていただいてます。