多くの艦娘と深海棲艦が沈んだ激戦期を過ぎ、勝利を重ねた人類が優位に立つ事になる。深海棲艦との戦いは完全に終わった訳では無いものの、人類はある程度の平和を享受出来るようになった。しかし、その戦果の最大の立役者である艦娘達は、未だ兵器としての域を出ず、その人格を蔑ろにされていた。
そんな世界のある鎮守府には、二人の変わった提督が居た。一人は少年。もう一人は屈強な男だった。この二人は艦娘達を兵器と見る世界の中に在っても、その人格を尊重した。個と道徳を見出していた。艦娘達の為に何が出来るのか。そんな事を考えながら、少年提督は優しく温和な微笑みを浮かべ、野獣提督は馬鹿騒ぎと冗談で場を賑やかして振り回す。少年提督と野獣提督。性格も格好も言動も、一見して互いに正反対なこの二人は、今日も艦娘達とギャグ有りシリアス有りの日常を紡いでいく。
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