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No.40072の一覧
[0] チルノが徐庶で恋姫三国志に参上(東方×恋姫)[龍鱗](2014/06/18 23:29)
[2] 1話 少し賢くなったチルノは嫌いですか?[龍鱗](2014/06/19 22:05)
[3] 2話 商隊と・・・。[龍鱗](2014/06/23 13:48)
[4] 3話 旅立ちと新戦力と商隊拡張[龍鱗](2014/06/28 23:14)
[5] 外伝1 少年と幼なじみの覇者の姫、そして歌姫[龍鱗](2014/12/24 21:41)
[6] 4話 歪んだ運命と訪れた運命[龍鱗](2014/10/19 10:38)
[7] 5話 そして刻が動き出す[龍鱗](2014/08/31 22:45)
[8] 6話 幽州での日常と交差する思惑[龍鱗](2014/10/19 10:38)
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[40072] チルノが徐庶で恋姫三国志に参上(東方×恋姫)
Name: 龍鱗◆5001694c ID:0ca87bc1 次を表示する
Date: 2014/06/18 23:29
とある大陸の森の中、雄大な大樹が根を張る地面。
その傍らで一人の少女は眠りについている。

・・・その彼女は自然をその身に感じている、
その身を大樹が支えて安らかなる眠りを約束されて。

豊かな緑、枝が、葉が揺れる心地良い風、
その近くには色とりどりの花が咲き、澄んだ湖もある。
まるで不可侵性すら感じる「幻想的」な場所、
大陸へと広がる自然から感じる風が彼女を撫でる。

と言っても悲しいことに彼女からしてみれば風が
気持ち良い程度の認識でしか無いのだが。

「んぅ・・・。」

涼しくも心地よい風が触れて身じろぎをする少女。
青い服を着た少女には一つ異質なものが有った。

それは背にある装飾なような水晶のような羽根。
その羽根はまるで「透き通った氷」である。

それを除くと幼い身体に青い髪とリボン、
見た目は一人の少女と差支えのない娘だ。

自らに起きた「異変」に全く気が付かないまま
少女はその身を眠りに投じていた・・・。



所変わってその大樹の近く、数人の少女が
森の中を探索していた。

ただ出かけてきたというわけではなく、これも「勉強」だ、
彼女たちが勉める勉学の中には薬草の知識もあり、
決して安価ではない紙に書かれた薬草と自らが
摘んだ薬草を見比べる、薬草と思っていたものが
毒草だったり雑草だったりでは目も当てられない。

そんな中、一人の少女が森の奥に進んで行く、
「・・・ここならいい薬草があるかな?」
学んだことを活かして森の中を進む少女。

「は、はわぁ・・・これは・・・!」

彼女は絶句した。
秘境、その一言に尽きるものが眼前に広がっている。

名のある詩人が目にしたならば詩文が湧き出るかの如く、
この大自然を自らが記すものに余すこと無く記すだろう。

「むにゅぅ・・・。」

「は、はれ・・・?」

しかし彼女は一瞬見逃した、余りにも溶け込んでいて
違和感を感じないこの場に居るもう一人の少女。

「女の子が、寝ています?」

自然、彼女がこの自然の中に馴染んでいたために、
彼女はこの少女すらこの自然の一部なのかと疑った。

「お、起こしたほうが、いいよね?」

自らに自問しながら少女のもとに近寄り、
その少女の体に触れる・・・が。

「ひゃう!?つ、冷たっ!?」

人間の体温にしてはありえないその冷気に
思わず死人なのかと恐怖が生まれかける。

「あ、でも、この娘、息してます・・・。
それに、これは・・・羽根!?」

屍となれば息が止まり、身体が腐るが
少女からは寧ろ生気すら感じられる。
さらに、人間にはありえないその羽根が、
嫌でも彼女の目を引いた。

「ん、ん~?」

「は、はわっ!?」

止まった時が動き出したかのように、
眠りから覚醒した少女は身を起こす。

意識がはっきりとしないのか、目を擦りながら
周囲を見渡して情報を集める。

「むー・・・あんた誰・・・?
ここあたいの縄張りなんだけど・・・。」

「な、縄張りですか!?」

話の途中にもかかわらず大きく伸びをして、
意識をはっきりとさせた少女が大きく息を吸う。

「うーん、よく寝たわね、あんた、よく聞きなさいよ!
あたいはチルノ、最強の妖精よ!」

最強、この文字を憚ること無く思い切り口に出した少女、
チルノに彼女は驚いた、その前に彼女はなんと言った?

「よ、妖精さん?」

「そうよ、そういえばあんたは誰なの?」

「え、私?」

「うん、あんたじゃ気分悪いでしょ、名前教えてよ。」

「・・・諸葛亮、孔明です。」

「こーめい?」

首を傾げてきょとんとする顔に少し可愛いと思ってしまった。

「はう、少し違うかもしれないけど、そんな感じです。」

「そっか、こーめいね!」

陽だまりのような笑顔を向けて笑う「氷の妖精チルノ」。

その笑顔に惹かれる物を感じた諸葛亮孔明、「真名は朱里」。

この日、この大自然の森の中で、後に天下をも文字通り覆す
二人の少女の運命の出会いが果たされたのであった。


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