UC.0079

地球から最も離れた宇宙都市、サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府にたいし宣戦布告。

世に言う一年戦争の始まりである。

ジオン軍は、巨大人形兵器MSを戦いに投入。

物量で勝る連邦を圧倒する。

開戦より僅か48時間で３つのサイドは壊滅し、28億もの命が失われた。

しかしこの凄惨な殺戮劇もジオンの真の目的の布石でなかった。

コロニー落としである。

獲得したコロニーを巨大な弾頭に見立て、地球に落下させようというのだ。

目標は地球連邦政府本部ジャブロー。

落ちていくコロニーを止めるもはいない。

誰もがそう思った。

しかし、

コロニーは大気圏突入後崩壊。

大きく進路を外してしまう。

ジオンは作戦の失敗を挽回すべくルウムを攻撃。

連邦軍は迎撃の形で戦艦群を展開していた。

両軍の戦力比は3対1。

圧倒的に連邦軍が上回っていた。

しかしこの戦いはジオンの勝利に終わる。

MS を前に成す統べなく撃破されていく連邦軍。

激しい戦闘の最中、レヴィル将軍の乗艦のアナンケも大破し、

脱出を試みたレヴィル将軍は捕らわれのみになってしまう。

ジオンはルウムの華々しい戦果を武器に休戦条約に乗り出す。

会議はジオン有利に進み、条約は調印されようとしたとき、レヴィル奪還さるの報せがはいった。

レヴィルは自身で見たジオンの苦しい内情を暴露。

戦争継続を訴えた。

結局、その日は幾つかの軍事条約のみに止まり、連邦は戦争の継続を決定。

戦場は宇宙から地上に移っていくのである。




ここまでは史実の通り。

だが、本作はここからが違うのである。

続く。