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No.39793の一覧
[0] ワカメがハッサンを召喚したら[ワカメ](2014/04/11 21:00)
[1] ワカメがハッサンを召喚したら~2~[ワカメ](2014/05/17 20:35)
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[39793] ワカメがハッサンを召喚したら
Name: ワカメ◆f3896559 ID:0ddb91e0 次を表示する
Date: 2014/04/11 21:00
「糞爺め…僕にだってやれる…桜のおさがりサーヴァントなんか必要ない!僕に相応しい最高の サーヴァントで聖杯戦争を戦ってやる!」

それは、男としてのプライド

…本当はわかっている 自分には魔術師としての才能が無いことくらい
だが、諦められなかった
それを目指して、今まで努力を重ねてきたのだから!

そして、召喚の儀式は成功する
果たして呼ばれた者は

「よぉ!俺はハッサンだ!宜しくな!」

筋骨隆々の逞しい戦士

「クラス?アサシンだってよ、物騒だなガハハ」

三騎士でないのは残念だ だが、仕方ない、そもそも、喚べた事事態が奇跡に等しいのだから

「まぁ、しょげるなよ期待を裏切ったりはしないぜ?」

やたらにむさ苦しく、暑苦しい男
だが、慎二はすぐに自身が呼び出した男の実力を知る

「ほぉ…そりゃ、大した自信だな」

「槍…あれがランサーってやつか?相棒?」

瞬激で放たれる一撃 それを迎え撃つは純粋な筋肉

「いくぜぇ!筋肉の兄さんよ!」

「おっしゃあ!」

そしてぶつかり合う槍と拳

「あいつ…アサシンの癖に…ランサーとやりあえるのか…?」

どちらかと言えばハッサンの方が押されぎみではある
だが、曲がりなりにもアサシンが真っ向勝負でランサーと渡り合える事事態が凄いのだ!

だが、慎二の興奮は次の瞬間に凍りつく

「兄さん…一体何を?」

「ば、バカ!こっちに来るな桜!」

騒ぎを聞きつけ現れた妹 それを見たランサーの目の色が変わる

魔術師同士の戦いは一般人に見られてはならない
もし、目撃したというのならー

「何だ?!アイツの槍にすげぇヤベェ力が溜まってくぞ!」

「宝具だ!何とかしろアサシン!」

状況もわからぬままの妹を無意識に背中に庇いつつ
出した指示は悲鳴に近い

「ち…」

ハッサンは迷う、無論背にいる二人を見捨てて避けるなど論外だ
とはいえ「ぼうぎょ」したところで到底防げない事も直感でわかる

ならばー

「趣味じゃねぇが、仕方ねぇ…ザキ!」

ズドン!

「」

ランサーはいきたえた!

「ふぅ」

「へ?」

爽やかに汗を拭うハッサン
空いた口が塞がらない慎二

「取り敢えず、もう大丈夫だぜ嬢ちゃん」

「は、はぁ…ありがとうございます」

ニカッと笑う筋肉男にびびりつつも、取り敢えずお礼を言う桜
若干顔がひきつっているが

「お…おま、お前…今の?!」

「わりぃ…後にしてくれ、さっさとやらねーと手遅れになっちまう」

そう言いながら白眼を剥いて倒れたランサーの近くにしゃがみこみ手を翳す

「…ザオラル!」

しかし、ランサーはいきかえらなかった!

「ザオラル!」

しかし、ランサーはいきかえらなかった!

「ち…ザオラル!」

しかし、ランサーはいきかえらなかった!

「糞…五割でいけるはずなんだが…こいつ相当運が悪いな…ザオラル!」

しかし、ランサーはいきかえらなかった!

そして、何度か同じことを繰り返しー

「お、俺は…一体?」

「おぉ、旨いこといったな」

「な…な…な?」

もはや、慎二は口にする言葉さえ浮かばない
たった一言でランサーを倒し そして、蘇生させた?

「てめぇ…俺を馬鹿にしてるのか?」

「ちげーよ!あんたとは誰の邪魔もはいんねー所で正々堂々戦いたいだけだ…さっきの一撃を今 度は俺の筋肉一つで迎え撃ってみてぇ」

「ち…無駄に爽やかな野郎だな…嫌いじゃないぜ!」

「おぅ!一度拳を交えりゃ男は皆兄弟よ!ガハハ!」

何故か意気投合する二人

もはや語るべき言葉も浮かばない慎二
だが、その時大きな魔力の激突を察知する

「ん?なんかすげぇ力を向こうから感じるな…何だ?」

「あぁ…さっきセイバーとバーサーカーが戦ってたな…まだ、決着がついてないのか」

呑気に腰をおろしつつ同じ方向を見るランサーとハッサン

が、その視線の方向に思い当たる桜が顔色を替える

「先輩…!」

「ん?どうした嬢ちゃん」

「あの方角…私の先輩…ううん兄さんのかけがえの無い親友が住んでいるんです!」

「おい…誰が…!」

「なにぃ?そりゃ大変だ!」

慎二の抗議を遮ってハッサンが立ち上がる

「行く気か?…やめた方がいいと思うぜ…奴は半端じゃねぇぞ?…俺を倒した奴が使えるなら別な んだろうが」

ランサーの忠告に首を振る

「いや、あれはもう出来ねぇよ…MPを使いきっちまった」

「…ち、仕方ねぇな」

そしてランサーも立ち上がる

「来てくれるのか?」

「俺の為に、そのMPとやらがなくなったんだろうが…なら、そのぶんの借りは返してやるさ」

「恩に着るぜ…兄弟!」

「まてまてまてまてまて!!」

すっかり行く気の二人に慎二は抗議する

「本当に行くのか?お前ら?」

「当たり前だろうが!マスターの親友の危機なら黙って見てるわけにはいかねぇよ」

いやいや

別に衛宮と親友なんかであるものか
とか
そりゃ、桜が衛宮を助けて欲しいだけだろが
とか
そもそも、ハッサンお前は何なんだ
とか

言いたいことは山ほどある

とはいえ、難敵を相手に、どういう因果か共闘してくれるランサーがいる今
二人がかりで挑むのは、ある意味ベストかもしれない

「…わかった、行くよ!行けばいいんだろ!」

「へっ…それでこそ俺の相棒だぜ」

「い…痛いっ…やめろバカ!」

「がはははは!」

バシバシと背中を叩くハッサンに涙目の慎二を見ながら
桜も自身の『相棒』に語りかける

「お願い…ライダー、兄さん達を手伝って」

「良いでしょう…一時とはいえ、三人がかりで敵を討てるなら、それに越したことはありませ ん」

「おぉ、こりゃ随分なべっぴんさんだな」

「ライダーです、以後、お見知りおきを」

「俺はハッサンだ!宜しくな姉さん!」

「あっさり真名をばらすなーーーー?!」

慎二の叫びが深夜の街に響くのであった


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