〜プロローグ〜

新しく迎えた春、桜才もまた新しくなり、生徒も新しくなった。
また新しくなった学校に朝から元気な一声が響いた。
「おはようございます！」
彼は津田タカトシ、桜才生徒会福会長だ。
私は天草シノだ。会長を務めている。
「津田か、おはよう」
私はあいさつを返した。
「寝不足に見えるが大丈夫か？」
津田の目の下にクマが濃く写っていた。
「昨日お姉ちゃんが来たので・・・」
「何っ？！ウオミーが来ていただと？！」
私は驚きを隠せなかった。
それは・・・もちろん理由は・・・
「ヤって無いだろうな！」
「そっちの方を心配してたのかよ！」
このツッコミからしてまだヤってないと思う。
「おはようございます、会長」
「萩村か、おはよう」
今来たのは萩村スズ、生徒会会計だ。
帰国子女で頭もいい。
「おはよう、萩村」
「津田、おはよう」
まだ書記が来ていない。書記は七条アリア
天然ドジっ子の大金持ち
3人いないと気が起きない。
そう思った時に他の生徒達もぞくぞく来た。
「おはよう！津田君！」
彼女は三葉ムツミ柔道部部長だ。
「おはよう三葉」
朝から元気だな。そこには機械部部長、轟ネネもいた。
二人は去年から仲が良いと見ただけで分かる。
「タカくーん！」「タカ兄ぃ！」
「あれ？ウオ・・・お姉ちゃん、とコトミ」
「弁当忘れてたよ？」
「全くタカ兄は慌てん坊だなぁ」
彼女は津田コトミ、津田の妹、そしてウオミーか・・・
一応だがウオミーは英綾生徒会会長だ。
トッキーこと時さんはコトミ達のすぐ後に走ってついて来ていた。
そう思ったすぐ、
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなった。まだアリアが来ていない。
そんな中チャイムがなった。
新鮮な春、新しく迎えた春、新しくなった桜才は、ここから始まる。
「津田、萩村、生徒会室に行くぞ」
「はい！」「分かりました」
アリアは今日休みなのか、横島先生に聞こう。
そして生徒会室に入った。
「もぉ、遅いよシノちゃん達」
「あれ？」「七条先輩？」「アリア、いつ来た！」
そこにはアリアがいた。
「朝、生徒会室に忘れ物をしてたから先入ってたんだよ？」
「そんなこといったか？」
朝からアリアは来ていなかったのに・・・
「朝、シノちゃんにいったよ？」
「そうだったか？」
「そうだよー」
私のド忘れだった様だ。
でも良かった。
「よし！生徒会、新年度も新しく、引き締めていこーう！」
「はい！」
そして、また新たに始まった春。
生徒会全員また揃った。
そして、また一年が始まった。