*前回と同様に駄文なので面倒臭かったらスルーしてください。●今回の話に置ける本編との相違点●①当作品 登場前の"篁 唯依"は香月副司令のタチの悪い嫌味とも言える"皮肉"を聞いていない。②上記の理由の為、2001年11月21日(23話)には巌谷中佐しか横浜基地に来ていない。③女性キャラ達の白銀少佐に対する好感度は若干だが低い。(一応 皆が彼を好いてはいるのは同じ)④今回の番外編の決定的な違いですが、まだ秘密。もし気になったらスクロールしていってね!2001年11月22日 午前昨日の巌谷中佐との"交渉"に置いて大成功を収めた白銀少佐は、一人で基地内を歩いていた。目指すは執務室。今日付けで早くも横浜基地で研究を進める事となった巌谷中佐と会う為だ。それは巌谷中佐が、白銀少佐が今迄 発案していった兵器・OS等について非常に評価した事から、スポンサーを加えるメリットを考えた香月副司令が彼の横浜基地入りを決めてしまったのである。そして更に もうひとつ大きな理由も有るのだが……それは間も無く分かる事になるであろう。≪ガシューーッ≫「失礼しま~す」「おはよ」「来た様だな」「ホントに此処で研究するんですねェ」「まぁ……彼の技術を考えると御堅い連中には勿体無過ぎるから、精々こっちで働いて貰う事にするわ」「期待には応える様 努力するつもりですが、帝国軍とは良好な関係を御願いしますよ?」「分かってるわよ」「ところで、何の用なんスか? 俺 専門的な知識は無いんで正直、役に立たないと思いますけど」「あぁ、その件じゃ無いのよ」「白銀少佐。今日から君に任せたい娘(こ)が居てね」「はい?」巌谷中佐に そう言われ白銀少佐は記憶の片隅からマブラヴの登場キャラを漁るが、特に出てこなかった。よってTEキャラ等 別作品のキャラが出るのかと首を傾げて考えていると、巌谷中佐は視線を変える。その先を白銀少佐も追ってみると、意図的に気配を消していたのか"もう一人"の人間が存在していた。この瞬間 彼は"ほう……"と感心すると共に、きっと優秀だろうし部下なると良いな~と期待したが……「さあ唯依ちゃん、白銀少佐に挨拶なさい」「はいっ!!」「……ッ!?」――――姿を現した"人間"の姿を見た直後に驚愕したが無理もない。「わたしは日本帝国斯衛軍少尉、"篁 唯依"でありますッ!」「(お、女の子だとォ!?)」――――何故なら。「特別任務により御伺いし、本日から国連軍・横浜基地に臨時少尉として着任 致しました!!」「…………」(ポカーン)「驚いて声も出ない見たいねェ」「それも仕方無いですな」――――その人間とは。「君」「はい!」「年は幾つなんだい?」「10歳です!」「\(^o^)/」――――"幼女"だったのだから。これはひどいオルタネイティヴ 番外編②=もしも"篁 唯依"が幼女だったのなら=――――篁 唯依、10歳。実戦経験は無いが彼女は非常に優秀な少女であり、先月付けで既に斯衛の少尉として任官している。よって実戦を踏まえた訓練へと臨ませたい所だが……10歳と言う年齢が"恐怖"に抗えるのだろうか?確かに帝国軍では神代少尉 達の様に若くして実戦を経験する者も多いが、流石に早過ぎるとも言える。されど10歳と言えど優秀であれば実戦で活躍して欲しい反面、優秀な人材を失うリスクは否定できない。今は無理でも更なる年月を隔てる事で、優秀な衛士となってくれる可能性が有るのも最もな話なのだ。「そう言えば巌谷中佐、貴方の義理の娘は非常に優秀だったって噂だけど?」「まだ実戦経験も無い10歳ですがね」――――正直なところ巌谷中佐は悩んでいた。10歳の娘に過酷な経験させたくないが"上"は貴重な人材は直ぐにでも実戦を経験させるべきと話す。されど"少女"である篁少尉をBETAとの戦いに耐えれる様 指導できる人材を寄越すのは彼らは躊躇う。もし死なれてしまった時の責任を負いたくは無いのだろう。いくら優秀とは言え前例が無いのだから。そんなワケで八方塞がりな状況だったが、香月副司令との交渉の末 横浜基地で研究を進める事となり、巌谷中佐は頭脳にも優れる篁少尉を自分の"臨時補佐"に回す事で実戦の経験を先送りさせようと考えた。任官した事で彼女に役職を持たせられる為 問題無い。よって我ながら娘には甘い……そう思って居ると。「だったら白銀に任してみては如何かしら?」「!? 彼ですか? ……いや、彼ならば……」篁少尉の噂を僅かながらも知っていた香月副司令が意外な提案をして来た。彼に義理の娘を任せればと!ソレに対して当然 巌谷中佐は精神面でのリスクを伝えたが、香月副司令は白銀少佐を強く勧めて来た。この事から余程 信用できるのか……と彼は白銀少佐に対する評価を更に上げたが、コレには理由が有る。香月副司令は残された時間を知っている為、10歳であれど役に立たせるべきと言う考えなダケなのだ。例え白銀少佐に任せた結果 命を失おうが関係無い。こう言う価値観でないと遣ってられない立場とも言う。「ま、まぁ……とりあえず今日から宜しく頼むよ? えっと……」「唯依で良いです!」「じゃあ唯依。早速 基地を案内するよ」「ありがとうございます!」……さて置いて。香月副司令の言葉を真に受けた巌谷中佐は、義理の娘を横浜基地へと呼び寄せた。昔から彼女の世話役だった雨宮少尉は寂しがっていたが、篁少尉はむしろヤる気になっていたとの事。何故なら彼女はBETAの醜さを知らないので、新たな指導者との訓練の開始を心待ちにしていたらしい。……………………数日後。『白銀機・篁機、反応炉に到達』「よ~し、旨くいったな」「し……信じられませんッ」「それはコッチの台詞だよ。こうも飲み込みが早いなんてね」「これも白銀少佐の指導の御陰です!」「サンキュー」「もう一回、もう一回やりましょうッ! 白銀少佐!!」「はいはい。分かったよ」「今度は もっと早く到達して見せます!」イリーナ・ピアティフ中尉の管制により白銀少佐&篁少尉はヴォールク・データを行っていた。結果は前述の通りであり、2機連携で既に反応炉への到達をクリアすると言う驚異的な結果を残している。始めは白銀少佐から見ても"価値観"の所為で篁少尉は並みの衛士に見えたが、次々と技術を学習しており、特に彼女を自分の膝に乗せて操縦を教えても股間が反応しない上に、幼女な為 操作が安易なのが大きい。そして同じ理由で"価値観"がそれ程 確立しておらず、新たな概念を柔軟に受け取める事が出来ていた。篁少尉にとってはイキナリBETAが犇(ひしめ)く光景を目にして最初は絶句していたが、今はこの通り。勿論 白銀少佐に対する信頼も鰻登りであり、共に行動してゆく事で更に彼女の想いは加速してゆく。――――とある朝。「霞~、朝だぞ? 起きろ起きろ」「……ッ……」「俺は着替えて先に待ってるからな?」「……はい」≪――――ガチャッ≫「白銀少佐ッ! おはようございます!!」「うわっ、びっくりした」「先日は良く御休みになられましたか!?」「そ、それなりにね」「おはよう……唯依」「おはようございますッ! 霞おねえさま!!」「……ッ……」←顔が紅い霞「それにしても毎朝 早起きで感心するね~」「それほどでもありません!!」「霞も少しは唯依の謙虚さを見習わないとダメだぞ~?」「あうッ(……妬ましいです)」――――とある実戦……と言うか二度目のBETA襲撃。(35話 参照)「ておおおおォぉぉぉーーーーっ!!!!」(ザ●ィーラ調)『要塞級 沈黙。篁少尉、座標転送します』←遙「はいッ! 座標特定、ロックオン完了!!」「撃て~唯依!!」「フォールディング・バズーーカアアァァーーーーッ!!!!」(某魔王調)≪ドゴオオオオォォォォンッ!!!!≫「あ、あれっ……もう終わったの?」(以下 元A分隊の方々)「大丈夫~? 多恵」「何とか大丈夫っとよ~?(……でも、やっぱり漏らしちゃったぁ……)」「それにしても可愛いのに凄いよね~? 唯依ちゃんって」「凄いのは白銀少佐も同じ……って言うか、私たちの出番……コレだけ?」……………………更に数日後の午後。「さて、今日の訓練も終わったし飯にしようか」「はい!」元気に俺の横をトコトコ歩いている、俺の部下となった"篁 唯依"ちゃん。なんと10歳で衛士との事。(`・ω・′)←こんな顔でミニサイズの国連軍・軍服姿で登場した時は どうなる事かと思ったけど、いざ教えると非常に優秀。物覚えが速く涼宮(妹)ら元A分隊との実戦もアッサリ達成してしまった。まさにスーパー幼女ですな。これで成長したら どれだけ立派な衛士になるのか楽しみでならない。幼いのに真面目 過ぎるのが玉に瑕だけど、それはそれで可愛いモンだ。鎧衣と同じで瞳に輝きが有るしね。……そんなワケで今日もシミュレーター訓練を終え、自然と2人でPXへとやって来たんだけども。「そう言えば聞いたか~? 白銀少佐の……」「あぁ。斯衛軍のガキの事だろ? 新しく部下になったって言う」「フザけんじゃねぇよなァ? 何で"あんなの"が国連軍のヒーローと一緒に居るんだ?」「いくら優秀とか言われてるにしても、ガキに戦術機が宛がわれるなんて……」「しかも俺らが触らせてもくれない新型なんだろ? 七光りが有るヤツは羨ましいぜ全く!」「先日の件で実戦も経験したらしいが、大方 白銀少佐に守ってもらったダケなんだろうしな」――――あちゃ~、何処にでも居るんだな こう言うアホ。そう思いながら唯依ちゃんの方を見てみると。「……ッ……」「……(やだ、なにこれ……かわいい)」プルプルと震えながら涙を滲ませ、口を一文字に閉じて耐えている。可哀相だが可愛くも感じるZE。思ったより打たれ弱いんだな……完全無欠な幼女だと思ってたけど、子供らしい一面も有ったようだ。されど此処はフォローしてやらないとね。とは言え陰口 叩いてる2人組みの士気も下げたくないし……そう考えているウチに自然と足を進ませた結果、言うべき事を見つける前に彼らは俺に気付いた様子。≪――――ザッ≫「…………」「えぇっ!?」「し、ししし白銀少佐ァ!?」「……君達」「は、はいッ!?」「何で有りましょうか!!」「あまり私を怒らせない方がいい」(#^ω^)ピキピキ「!?」←幼女「も、ももも申し訳有りませんでしたァ!!」「今のは撤回させて下さい、篁少尉~ッ!!」「二度目は無いからね~?」「り、了解であります!!」×2「じゃあ、行って良いよ」「はっ!!」×2≪――――ダダダダダダッ!!!!≫「ふぅ~ッ、やれやれ」「…………」「俺ならともかく唯依の悪口を……あんなの気にするんじゃないぞ?」「…………」「とにかく飯にしよう」「……はい」「(成る程……白銀少佐になら唯依ちゃんを託しても良さそうだ)」何だか2人組みの衛士は予想以上に大慌てしてたんだけど、元より俺の"階級"が高いからだろう。よって、さっきの台詞は"あっち"だとギャグでも有るから大丈夫だった筈。根拠は無いけどポジティブだ。そんな事を思いながら御盆を手に走り去ってゆくアホらの背中を見送った後、唯依ちゃんに視線を移した。すると彼女は紅い顔で俺の事を数秒 見上げた後……大人しく席に着いて食事を始めたので俺も続いたが。その後 一日が終了した事で途中で別れる際、唯依ちゃんに口から"とんでもない発言"を聞く事となった。「じゃあ唯依、御疲れ~」「……ッ……」「さっきの事はホント忘れた方が良いぞ?」「……あ、あの……白銀少佐ッ!」「んっ? どした~?」「こ、今夜から白銀少佐と一緒の部屋で寝させてください!!」「!?!?」――――思えば、あの言葉が唯依ちゃんの"告白"だと言う事に気付くのに10年経っても気付かなかった。……………………2時間後。「それじゃ~唯依。おやすみ」「は、はい。おやすみなさい」≪――――カチッ≫本日から強引に白銀少佐の部屋で寝る事となった篁少尉は、自分の個室から布団を持って来ると、ソレをせっせと床に敷いて其処に正座し、白銀少佐を見上げながら就寝の挨拶をしていた。直後 白銀少佐によって消灯されると同時に彼女は布団を被り、白銀少佐もベッドに横になった。……その際の彼の心境は正直 安心。密着しても別に良いのだろうが、ソレでは"抜けない"からだ。勿論 バレるつもりは無いので彼女の寝息が聞こえてから自慰るつもりであり、全く懲りない野郎である。「(ね、眠れないッ……どうして……)」反面 別の布団で寝ると言うのに篁少尉は眠れない。幼い彼女には その意味が分からないのは勿論……何故 彼の部屋で寝る事を望んだのかも分からず、カラダを小さく丸めて ひたすら白銀少佐の事を考える。白銀 武……彼は彼女にとって王子様のような存在であり、今の自分が居るのは彼の御陰と言っても良い。何せ尊敬していた斯衛の衛士達さえ出来なかったヴォールク・データの攻略の達成ダケでなく、ヤる気が有る反面やはり恐ろしかったBETAとの実戦も彼の存在の恩恵で生還できてしまったのだから。トドメに夕食時に置いて、彼は自分の事で本気で怒ってくれた。顔は笑っていたが血筋が全てを物語る。実際は勘違いだった……のは置いておいて、ともかく篁少尉が自覚無しに好意を抱くのは仕方なかった。「(……まりもちゃんのオッパイ……ハァハァ……)」「(白銀少佐……わからない……どうして……わたしは……)」――――でも そんな幼女の想い人で有る白銀少佐は、寝付くのも確認せず自慰っちゃってたんだ☆……………………翌日。「――――ッ!?」「ん~っ?」俺は何やら声にならない叫びを聞き目を覚ました。そう言えば唯依ちゃんが居たんだったね……ちなみに今日から霞は起こしに来ないらしい。最初はヘソを曲げてたけど事情を知って納得してくれてる。確か自分は"お姉さん"なので譲ってあげるとか言ってたな……対して唯依ちゃんは素直に喜んでいた。霞も以前 彼女に"おねえさま"と呼ばれたのが余程 嬉しかったらしく、その日なんてスキップしてた気が。そんな微笑ましい事を思い出しつつ視線を下に移すと、何故か唯依が泣きながら丸めた背を向けていた。「ひッ、ひっく……グスッ……うぅ……」「ちょっ……何が有ったんだ? 唯依」――――コレは只事じゃないッ! そう思って近付いてみると。「ひっ!? あのッ……えっと……ぅっ……」「……(まさか……!?)」――――何と唯依は"おねしょ"をしており、それが原因で泣いていた様だ。「……ッ……」「……(う~ん)」「……(何て失態を……ぜ、絶対に失望された……もう、わたしは横浜基地に居られない……)」「……(萌え~)」これは予想外。年齢を考えれば仕方ないんだけど、優秀とは言え やはり幼女だったんですね~。よって今は一旦 距離を置いて、正座して涙目になって俯いている唯依を見下ろしながら考える。どうフォローしたモンかな……極力傷つけたくないから、此処は慎重に選択肢を考えないとダメだね。されどストレートに行った方が良さそうだ。そう考えた直後、既に俺は唯依ちゃんを抱き締めていた。≪――――ぎゅっ≫「!? し、少佐ッ……汚いです!!」「そんな訳あるかよ」「えっ?」「昨日の夕飯の時と言い、むしろ"子供っぽい一面"が有って安心した位だ。それ位が丁度良いよ」「!?」「だから唯依は"それで良い"んだ。だから泣き止んでくれ」「ご、ごめんなさい」「謝る必要も無い。むしろ全力で甘えて良いぞ?」「……ッ……だ、だったら!!」「どんと来い」「もう少し……このままで、おねがいします……」「9分で良い」「!? そ、そんなに……汚いですよ?」「問題無いよ。むしろ唯依の方が気持ち悪くないか?」「相殺されてるので大丈夫です」「成る程~」「…………」「(流石に脱ぐのは自分で遣らせた方が良いよな~?)」「(……わたしは……貴方が好きみたいです……白銀少佐……)」あの後 何故 唯依ちゃんが漏らしてしまったのか聞いてみると、緊張して寝られなかった為らしい。そう言われると俺って唯依ちゃんが起きてる時に自慰ってたのか……勘付かれなくて良かったZE。ともかく"あの件"から更に彼女は衛士として成長し、オルタの終焉に辿り着いたとダケは言って置こう。……………………時は急速に加速し10年の年月が過ぎ、今や白銀少佐は28歳……精神年齢は38歳となった。一方 幼女であった"彼女"も美しい女性へと成長しており、擦れ違えば振り返えられる程のレベルらしい。さて置き。部隊も移っており、米国合衆国アラスカ州 国連太平洋方面第3軍・ユーコン陸軍基地にて。「以上で皆の質問は終わりですか?」←唯依「だったらブリーフィング終了となるけど……良いかい? ユウヤ・ブリッジス」長い月日が流れた故 少将へと昇格した"白銀 武(28)"は、日本から遥々アラスカ州にへと赴いていた。異例の若さで将官となった彼は全人類にとっての"英雄"であり、もはや全ての衛士達の憧れの的である。ソレは目の前の衛士達も同じであり、少将で有りながら未だに進んで最前線の戦場で活躍する白銀 武……そんな"伝説"とも言える彼が指導してくれる事に感動しつつ、名指しされたユウヤは直立不動で応える。「はっ! 有りません!!」「じゃあタリサ・マナンダル」「無いです!」「次にヴァレリオ・ジアコーザ」「右に同じでありま~す」「んじゃ~ステラ・ブレーメル」「あ、有りませんッ! 有難う御座いました!!」そんな白銀少将を10年間支えて来たのは篁 唯依"中佐"であり、彼女も異例のスピードでの昇進だ。白銀少将と同様に"10歳で実戦を経験した"等 伝説も数多く存在し……彼女を知らぬ人間も皆無である。巌谷中佐も現在は中将となっており、香月司令(現大将)は既に宇宙(そら)での戦いを想定しているらしい。その為 地球全てのハイヴ制圧後 直ぐ宇宙へ発てる様 準備を進めている為、まだハイヴは多く存在する。よって地上・宇宙 兼用の新世代機を開発しつつ地球のハイヴを制圧してゆく段取りを組んでおり、"それら"の実戦テスト等を全て担われたのがアルゴス試験小隊 及び"突撃機動部隊"なのである。言うまでも無いが"突撃機動部隊"とは世界最強の中隊であり、ハイヴ攻略を物ともしない事でも有名だ。さて置き。篁中佐を横に白銀少将は最後の人物に視線を移した。(注:彼らの年齢の時間軸は唯依と同じ)「なら最後に……ヴィンセント・ローウェル。まだ有るかい?」「お前は質問し過ぎなんだよッ」←ユウヤ「うるせえ。え~っと、プライベートな事とかはダメなんですかね?」「何でも構わないと言っただろ~?」「じゃあ……白銀少将殿は何故"一人身"なんでしょうか?」「!?」×5「お前 相手を考えろよッ! 白銀少将なんだぞ!?」「何 言ってんだタリサよ。さっき お前が話題にした事だろ~が」「ち、違っ! ……違いますから!!」「……ッ……(やっと、やっと"あの台詞"が言える時が来た……!!)」「あ、あの……白銀少将?」←ステラ「……(ヤバッ、流石に怒らせちまったかな?)」「た……武さん?」「それはだね」「――――っ」×6「他に食べる方法を知らんからさ。だから未だに嫁さんも貰えん」――――されど白銀少将は今になっても、肖るのと隙が有らば自慰るのは全く自重していなかった。……………………1時間後。「全く。お前ってホント馬鹿だな、何であんな質問したんだよ!」「"何でも構わない"って言ったからじゃね~か」「だからと言ってだな!!」「でもユウヤ。お前も思っただろ? 雰囲気的に聞けそうな人だったって」「そりゃ、まあ……もっと厳しい性格だとは思ったけどな」「とは言えさっきの白銀少将はクールだったな~、何だか凄ェ納得しちまったよ」「10年前は本当に地獄だったらしいからな……それ位の心意気じゃないとダメなんだろ。お前と違って」「手厳しいねェ。ともかく頑張ろうぜ? ユウヤ」「当たり前だ、俺はあの人に憧れて衛士になったんだからな」「俺だって感無量だよ。これから楽しくなりそうだぜッ!」……一方 同時刻。本日の仕事を終え自室(共同)に戻った白銀少将と篁中佐(20)はと言うと。「――――武さんッ!!」「どうした? 唯依ちゃん」「何故あんな根も葉もない事を言ったんですか!?」「そりゃ~久しぶりの部下達だからね。少しはカッコ付けたくなりもするさ」「でも既に何人かの子を身篭らせているクセに……」「お、公に出来ないんだから仕方ないだろ? 殿下が結納するのは唯依ちゃんを先にって言うんだから」「わ……わわわ私は武さんが そんな冗談を言う限りは結婚する気は有りませんッ!」「そんな事 言われても性分だしなあ……」「だったら直してください!!」「うわ~ホント気の強い娘になっちゃって。以前は可愛かったのに……ホラおねしょの時なんて――――」「!!!!」≪――――ドスッ!!!!≫「ぐふぅっ!? ……おまッ、またもや少将様を……俺って偉いんだぞッ……」「武さんは一級中佐の私の足元にも及ばない貧弱少将。その貴方が私の過去を暴露した事で、 私の怒りが有頂天になったッ! この怒りは暫く治まる事を知らない!!」(完全感染)「どわっ!? か、勘弁してくれ唯依ちゃ~んっ!」「ダメです許しませんッ! 其処に直りなさい!!」≪どたどたどたどた……!!!!≫流石に10年もの付き合いになると、俗に言う白銀語(ver28)が完全にうつってしまった篁中佐。そんな彼女は恥ずかしい過去……とは言え彼を愛す事となった一件を口にされ背中に炎を浮かべる。対して慌てて逃げる白銀少将は必死で有ったが、篁中佐は今の状況がずっと続けば良いなと思って居た。確かに愛する彼に抱かれたい心境も有るが、まだまだ兄とも言える彼の背中を追って行きたいのである。別に結婚しても・しなくても鑑少佐を始め白銀少将を慕う女性たちは彼に抱かれる事が可能なのだから。つまり一夫多妻制度。篁中佐が白銀少将との結婚を決する事で先ずは"煌武院 悠陽"と結納し、続いて彼も篁中佐が結婚し、更に他の娘達が籍を入れる事で公になるか成らないかの違いだ。よって篁中佐は表情は怒れど、心は笑いながら今を生きる。何時までも何処までも……白銀少将と一緒に。「(……武さん……何時か貴方に釣り合える女性に成った時……私の事を抱いてくださいね?)」――――アラスカでは新たな波乱が生まれる筈。されど2人が結ばれる日は、そう遠く無いかもしれない。●戯言●……俺は不良だからよ? 支援絵貰えれば番外編を書くし、感想を参考にして名台詞とかも言わせる。タニシ氏の"おもらし絵"や[1479]氏の感想がなければ書きませんでした。良い息抜きが出来て感謝です。↓全ての発端はコレ↓http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=6600956↓追撃のグランドヴァイパー↓http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=6648322↓まさかの不知火S型・白兵改造仕様&オルガっぽい神代少尉↓http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=6654888●おまけ●ムシャクシャして作った。http://kissho.xii.jp/1/src/1jyou94089.jpg 『なに俺の視界に入って来てる訳?』http://kissho.xii.jp/1/src/1jyou94090.jpg 『なに瀕死の俺を追っかけて来てる訳?』