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No.3960の一覧
[0] これはひどいオルタネイティヴ(ぶち壊し注意)[Shinji](2008/08/24 12:52)
[1] これはひどいオルタネイティヴ2[Shinji](2008/08/25 11:13)
[2] これはひどいオルタネイティヴ3[Shinji](2008/08/25 11:11)
[3] これはひどいオルタネイティヴ4[Shinji](2008/08/26 04:35)
[4] これはひどいオルタネイティヴ5[Shinji](2008/08/26 23:24)
[5] これはひどいオルタネイティヴ6[Shinji](2008/08/27 20:54)
[6] これはひどいオルタネイティヴ7[Shinji](2008/08/28 16:19)
[7] これはひどいオルタネイティヴ8[Shinji](2008/08/29 20:22)
[8] これはひどいオルタネイティヴ9[Shinji](2008/08/30 23:24)
[9] これはひどいオルタネイティヴ10[Shinji](2008/08/31 22:48)
[10] これはひどいオルタネイティヴ11[Shinji](2008/09/01 21:59)
[11] これはひどいオルタネイティヴ12[Shinji](2008/09/03 08:21)
[12] これはひどいオルタネイティヴ13[Shinji](2008/09/05 10:13)
[13] これはひどいオルタネイティヴ14(+用語ver1)[Shinji](2008/09/07 08:57)
[14] これはひどいオルタネイティヴ15(+伊隅戦乙女隊ver1)[Shinji](2022/04/20 02:22)
[15] これはひどいオルタネイティヴ16[Shinji](2008/09/11 14:52)
[16] これはひどいオルタネイティヴ17[Shinji](2008/09/13 17:38)
[17] これはひどいオルタネイティヴ18(+伊隅戦乙女隊ver2)[Shinji](2008/09/16 23:33)
[18] これはひどいオルタネイティヴ19[Shinji](2008/09/19 22:36)
[19] これはひどいオルタネイティヴ20[Shinji](2008/09/23 02:45)
[20] これはひどいオルタネイティヴ21(+用語ver2)[Shinji](2008/09/26 21:20)
[21] これはひどいオルタネイティヴ22(+第207衛士訓練部隊)[Shinji](2008/10/02 22:28)
[22] これはひどいオルタネイティヴ23[Shinji](2008/10/09 19:42)
[23] これはひどいオルタネイティヴ24[Shinji](2008/10/23 01:55)
[24] これはひどいオルタネイティヴ25[Shinji](2008/10/31 02:49)
[25] これはひどいオルタネイティヴ26[Shinji](2008/11/22 04:34)
[26] これはひどいオルタネイティヴ27[Shinji](2008/11/25 18:05)
[27] これはひどいオルタネイティヴ28[Shinji](2008/12/14 03:54)
[28] これはひどいオルタネイティヴ29[Shinji](2009/01/11 03:35)
[29] これはひどいオルタネイティヴ30(前編)[Shinji](2009/01/17 04:11)
[30] これはひどいオルタネイティヴ30(中編)[Shinji](2009/01/21 01:11)
[31] これはひどいオルタネイティヴ30(後編)[Shinji](2009/01/28 12:16)
[32] これはひどいオルタネイティヴ31 2009/02/08 00:31[Shinji](2009/05/17 17:57)
[33] これはひどいオルタネイティヴ32[Shinji](2009/02/19 03:33)
[34] これはひどいオルタネイティヴ33[Shinji](2009/04/10 04:03)
[35] これはひどいオルタネイティヴ34[Shinji](2009/03/26 08:07)
[36] これはひどいオルタネイティヴ35[Shinji](2009/03/30 03:38)
[37] これはひどいオルタネイティヴ36(前編)[Shinji](2009/04/08 22:44)
[38] これはひどいオルタネイティヴ36(後編) 2009/04/14 04:28[Shinji](2009/05/17 17:53)
[39] これはひどいオルタネイティヴ37 2009/04/24 06:26[Shinji](2009/05/25 00:10)
[40] これはひどいオルタネイティヴ38[Shinji](2009/05/10 00:10)
[41] これはひどいオルタネイティヴ39(前編)[Shinji](2009/05/12 20:01)
[42] これはひどいオルタネイティヴ39(中編)[Shinji](2009/05/14 23:55)
[43] これはひどいオルタネイティヴ39(後編)①[Shinji](2009/05/17 05:05)
[44] これはひどいオルタネイティヴ39(後編)②[Shinji](2009/05/25 02:35)
[45] これはひどいオルタネイティヴ40①[Shinji](2009/06/01 01:54)
[46] これはひどいオルタネイティヴ40②[Shinji](2009/06/05 02:47)
[47] これはひどいオルタネイティヴ40③[Shinji](2009/06/11 02:49)
[48] これはひどいオルタネイティヴ40④[Shinji](2009/06/14 06:03)
[49] これはひどいオルタネイティヴ40⑤[Shinji](2009/07/02 03:10)
[50] これはひどいオルタネイティヴ41(前編)[Shinji](2009/07/13 01:30)
[51] これはひどいオルタネイティヴ41(中編)[Shinji](2009/07/28 19:03)
[52] これはひどいオルタネイティヴ41(後編)[Shinji](2009/08/16 04:00)
[53] これはひどいオルタネイティヴ42[Shinji](2009/08/27 00:58)
[54] これはひどいオルタネイティヴ43(前編)[Shinji](2009/09/10 23:51)
[55] これはひどいオルタネイティヴ43(中編)[Shinji](2009/09/20 09:43)
[56] これはひどいオルタネイティヴ43(後編)①[Shinji](2009/10/07 07:49)
[57] これはひどいオルタネイティヴ43(後編)②[Shinji](2009/10/10 22:26)
[58] これはひどいオルタネイティヴ44(前編)[Shinji](2009/11/11 20:38)
[59] これはひどいオルタネイティヴ44(後編)[Shinji](2009/11/17 03:24)
[60] これはひどいオルタネイティヴ45[Shinji](2009/12/04 11:35)
[61] これはひどいオルタネイティヴ46(前編)[Shinji](2009/12/07 06:52)
[62] これはひどいオルタネイティヴ46(後編)[Shinji](2009/12/20 00:54)
[63] これはひどいオルタネイティヴ47(前編)[Shinji](2010/01/26 07:13)
[64] これはひどいオルタネイティヴ47(後編)[Shinji](2010/01/29 14:19)
[65] これはひどいオルタネイティヴ48(前編) 2010/02/20 03:44[Shinji](2010/02/23 04:16)
[66] これはひどいオルタネイティヴ48(後編)[Shinji](2010/03/04 12:24)
[67] これはひどいオルタネイティヴ48.5[Shinji](2010/03/06 20:21)
[68] キャラクター注目度ランキング(~2010年03月09日)[Shinji](2010/03/09 18:23)
[69] これはひどいオルタネイティヴ49 2010/03/14 07:03[Shinji](2010/03/15 12:47)
[70] これはひどいオルタネイティヴ50 2010/04/08 07:58[Shinji](2010/04/10 03:15)
[71] これはひどいオルタネイティヴ51(前編)[Shinji](2010/04/18 14:51)
[72] これはひどいオルタネイティヴ51(中編)[Shinji](2010/05/25 05:31)
[73] これはひどいオルタネイティヴ51(後編)[Shinji](2010/06/26 00:51)
[74] これはひどいオルタネイティヴ52[Shinji](2010/07/27 04:27)
[75] これはひどいオルタネイティヴ53[Shinji](2010/10/06 05:34)
[76] これはひどいオルタネイティヴ54[Shinji](2011/03/29 08:19)
[77] これはひどいオルタネイティヴ55[Shinji](2011/04/02 07:48)
[78] これはひどいオルタネイティヴ56[Shinji](2011/05/16 11:26)
[79] これはひどいオルタネイティヴ57[Shinji](2012/08/02 01:56)
[80] これはひどいオルタネイティヴ58[Shinji](2012/09/01 14:35)
[81] これはひどいオルタネイティヴ59 2012/10/29 15:03[Shinji](2012/11/03 14:33)
[82] これはひどいオルタネイティヴ60 2012/11/02 17:30[Shinji](2012/11/03 14:34)
[83] これはひどいオルタネイティヴ61[Shinji](2012/11/07 21:35)
[84] これはひどいオルタネイティヴ62[Shinji](2013/02/17 10:44)
[85] これはひどいオルタネイティヴ番外編[Shinji](2009/04/14 02:45)
[86] これはひどいオルタネイティヴ番外編②[Shinji](2009/10/15 18:11)
[87] これはひどいオルタネイティヴ番外編③[Shinji](2010/11/04 17:45)
[88] これはひどいオルタネイティヴ(登場人物+用語)[Shinji](2010/10/10 03:07)
[89] これはひどいオルタネイティヴⅡ(原案)[Shinji](2022/03/24 21:32)
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[3960] これはひどいオルタネイティヴ42
Name: Shinji◆9fccc648 ID:37b9b89a 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/08/27 00:58
これはひどいオルタネイティヴ42




――――原作の佐渡島ハイヴの作戦に置いて、伊隅の最期の場合。


「……もう一度……基地に咲く桜が見たかったな……」

『伊隅大尉いいぃぃーーーーっ!!!!』




――――それに対して、もし俺の場合はどうなるかと予想してみると。


「……死ぬ前に……お台場のガン●ム像が見たかったな……っていう」

『白銀少佐ああぁぁーーーーっ!!!!』




――――まぁ、こうなると思うけど洒落にならないのでンな冗談はさて置き。


「……ッ……」


クーデターにて戦術機から落下したのを最後に意識を失った俺は、ハッと目を覚ますと体を起こした。

そして目をコスってから周囲を見渡すと、どうやら一人部屋の病室っぽいが……何処かは分からない。

まぁ、十中八九 横浜基地だとは思うけどね……窓から見える外の景色(空は暗い)がソレっぽいのだ。

ちなみに窓とは逆側(入り口側)にはカーテンが有るんだけど、その僅かな隙間から個室と直ぐ判断できた。

されど些細な事であり、カーテンの手前にはベッドの真横の椅子に背を預けて眠る少女の姿が有った。


「……霞……?」


俺が漏らした様に、何故か霞が傍に居てくれた。こうなると横浜基地なのは確定的に明らかだな。

若干 気付くのが遅れてしまったが、彼女は存在感が薄い事に定評が有る……のは さて置いて。

目覚めた時に誰かが居てくれるってのは やっぱり嬉しいよな~。何時もの朝とは違う嬉しさが有る。


「――――痛ッ!」


よってベッドから離れ霞に近寄ろうと考えた直後、左腕に痛みを感じた。そう言えばそうだったZE。

やっぱり折れちまったのかな~? ふ~む……もし折れてても指とかは普通に動かせるっぽいから、
桜花作戦までは気合で戦術機には乗るつもりだけど、こりゃ沙霧大尉を守る為にと言えど早まったかな?

まぁ良いか、今更考えても遅いし。しっかし……目を覚まして肩に痛みとかアニメ展開だな~ホント。

だけど悪い気はしない。だったら霞も寝てるし肖らせて貰おう、大多数のキャラが言いそうな台詞を。


「……すぅ……すぅ……」

「フッ……死にそびれたか」

「何 言ってんのよ? アンタ」

「!?」


≪――――ジャッ≫


「目を覚ましたみたいね」

「……ゆ、ゆーこさん……」


すると肖った直後に ゆーこさんの声が聞こえ、カーテンを開いて登場。……凄く……恥ずかしいです……

霞に注意を取られ過ぎてカーテン越しの気配に気付かないとは迂闊だった。戦場だったら死んでたな~。

嗚呼、ゆーこさんの表情も妙に硬い様だし"相変わらず痛い奴ねコイツ"とか思われてたりして。ガッデム!


「早速だけど、何から知りたい?」

「……今の日付と時刻ですかね」

「12月06日20時30分。アレから12時間以上経ってるわよ?」

「ありゃ~、だったら殿下は」

「下田から横浜基地に移って暫く休んだ後、夕方頃には また海路を使って帝都に戻ったわ」

「め……御剣や篁達は どうしてます?」

「A-01含めて全員無事よ。全員で殿下を見送った後は自室で休んでるんじゃない?」

「そうですか、良かった~」


――――余談だが鎧衣は巌谷さんが裏で手を回してくれた御陰でMPに連行されなかったらしい。


「テレサに聞いた話だと御剣と篁は かなり錯乱してたみたいよ? 宥めるのが大変だったって」

「へぇあ? 何でッスか?」

「自分の胸に聞いてみなさい」

「……お胸さん、お胸さん。何故2人は錯乱してしまったのですか?」

「あたしの胸に聞いて ど~すんのよ」

「サーセン」


――――霞は未だに寝ており、軽い冗談を挟みながら俺と ゆーこさんの会話は続いてゆく。


「(相変わらず誤魔化し方が巧いわね……)それで他に聞きたい事は?」

「俺のSⅡ型の具合ですね」

「巌谷中佐によると、左腕は使い物にならなくなったみたいだから直ぐ修理に当たるみたいよ? 」

「だったら怒られちゃいますかね~?」

「そうでも無いわね。むしろSⅡ型の"良いデータが取れた"って喜んでたわ」

「へぇ」

「120ミリを食らっても左腕の犠牲のみで凌げる事も出来るんだって」

「そ、そっちの話ですか……」

「次は?」

「イルマ少尉の事ッスね」

「来ると思ったわ」

「何だか"怪しかった"んで、速瀬に撃破のついでに捕らえる様に指示しちゃったんですけど」(嘘)

「今は大人しく牢屋の中よ。後始末で色々と忙しいし、尋問は後日にする予定よ」

「はあ」

「吐かせても工作員の一人に過ぎない彼女の持ってる情報なんて たかが知れてるでしょうけどね。
 だけど良い"拾い者"だし精々オルタネイティヴ4の"後押し"として利用させて貰う事にするわ」

「まぁ、穏便にしてあげて下さいね。彼女にも事情が有ったんだと思いますから」


――――この人ならマジで殺してしまう可能性も僅かに有るので、一応だけど釘を刺して置く。


「へぇ……アンタが一番 恨んでも良い立場なのにね。何せ怪我をさせた張本人じゃない」

「話した限りじゃ悪人には思えませんでしたから。大方"上"に命令されて嫌々やったんでしょうし……」

「見事な偽善ね」

「それほどでもない」

「褒めて無いわよ」

「ですよね~」

「……(ホント調子狂うわね、コイツ……)」

「沙霧大尉らについては?」

「全面降伏後は帝国軍に連行されて行ったわ。アイツ等が どうなるかは"あっち"が考える事ね」

「そうですか」

「聞きたい事は もう無いの?」

「無いッス」

「(自分の怪我の事を聞かないのは、どう言うつもりなのかしら?)」

「忙しい中、有難う御座いました~」

「……ッ……全くよ。じゃあ、私は行くわよ」

「は~い」


左手の事も凄く気になるけど、ソレは医者に聞いた方が詳しそうだしね……霞も知ってるかもしれないし。

それ以前に俺は寝起きと言う事で男のサガ……つまり股間が膨らんでいたので、話を切りたかったのだ。

しかし無理に切っても彼女に悪いし、俺も状況を大まかに知りたかったしで会話を続けるしかなかった。

だから俺の怪我の事は二の次って事にして、ゆーこさんも滅茶苦茶 忙しいんだろうから締める事にする。

勿論、ゆーこさん登場前に霞 対策として曲げた右足で布団の"山"を作る事により勃起を隠し続けている俺。

この格好も不自然だから早く退室してくれ……良しッ、カーテンを潜ったのでOKかと油断すると……


「ああ、言い忘れたけど――――白銀」

「!? な、何ですか?」

「"死にそびれた"とか言うコトバ……社の前じゃ冗談でも言うんじゃ無いわよ?」

「へっ?」

「誰かさん達と同じで、この娘もタンカで戻って来たアンタを見て かなり動揺してたの。
 今は暢気に寝てるけど社も昨日から長い事 起きてたのよ? ずっとアンタの傍に付いたりもしてね」

「そうだったんスか……」

「篁とか"その他 大勢"も何度も此処に顔を出すモンだから、諦めさせるのに苦労したそうよ?」

「へぇ~」

「だから立場も有るし、発言には注意しなさいって事。分かったわね?」

「了解です」

「……(全く冗談じゃないわ、今アンタに死なれたら"数式"は どうなるのよッ?)」

「仕事頑張ってくださいね~?」

「当たり前よ……(!? まさか、既に白銀はループする気でいるって言うの? )」


≪フッ……死にそびれたか≫


「(だとしたら、不味いわね……アイツが既に"この世界"を見限った事からの無茶だとしたら……」


≪聞きたい事は もう無いの?≫

≪無いッス≫


「(今 自分の腕の具合について訪ねて来なかった事も頷ける。分かっても結果は変わらないんだから。
 負傷した左腕は大丈夫って聞いたけど、今の白銀がソレを"どうでも良い"と思ってるならアウトね)」


≪わざわざ目を付けられた位ですし、大丈夫ですよきっと≫(39話前編 参照)

≪そうだと良いんだが……未然に防げる事も出来ただろうに歯痒い限りだよ≫


「(巌谷中佐との会話から白銀のループの中でクーデターは起こっていない。……そう考えてみれば……
 あたしか"別の誰か"が防ぐ必要が有った。だから白銀は"このループ"を快く思っていないのは当たり前)」


≪ともかく……これから一緒に頑張りましょうね? ゆーこさん≫(2話 参照)


「(それなのにアソコまでの采配が出来た白銀は確かに異常……ハンパじゃない洞察力が有るヤツね。
 けど問題は其処じゃなくて、白銀は"あの時"から あたしに期待しつつ、目利きもしてたんだわ。
 アイツを負傷させた米軍の工作員に気付かなかったのも不味かった……簡単に予測できた筈なのにッ)」


≪ちょっ……おま、訓練の所為で戦術機が出れなきゃ本末転倒じゃないですか~≫(35話 参照)


「(そんな白銀の"評価"は良くないみたいね……だけど殿下に会え工作員を捕らえた事により利点も有る。
 また新しい戦術機が手に入るかもしれないし、旨く交渉して白銀を留める事にしなきゃならないわ)」


≪ふッ……パイロットと言うのは……因果な人種だな……≫


「(だから早まらないで見てなさい? 白銀。アンタのループは必ず今回で終わりにしてやるわ……!!)」

「(い、居ないよなッ? もう居なくなってくれたんだよな!?)」


≪只今 参りました、香月博士≫(BETA新潟上陸後)

≪ご苦労様ピアティフ、それで白銀は何か言って来たの?≫

≪いえ……少し考えられる素振りはされましたが、直ぐに帰還されました≫

≪そう。もしかすると、気付いてたのかもしれないわね~≫

≪しかし、何故A-01に"あの様な作戦"を?≫

≪頭の良いアンタになら解るでしょ? きっと白銀も察したから何も言って来なかったのよ≫


「(だけど勿論、あたしなりの"遣り方"で――――ね)」


ベッドから離れようとした直後、ゆーこさんが再びカーテン越しに声を掛けて来なさった!!

あ、危ねェ危ねェ……もし隙間から覗かれたらアウトだったZE。弱みを握られる的な意味で。

それ以前に さっきの台詞は偶然ゆーこさんに聞かれちゃったダケだから別に言われなくても……

いやいや、聞かれる気は無い発言だとしても"聞かれた時点"で真に受けられるんだし注意しないとね。

そんなワケでしっかりと彼女が去ったのを確認してから、俺はコッソリと病室を出て行くと……


「(素晴らしい尻だぜ冥夜……あオオオォォォォーーーーっ!!!!)」


――――トイレに走り込み股間の興奮を治める為、昨日の感触を思い出して抜いちゃったんDA☆


「(そうね……先ずは即 米軍に切られたって言う3人の衛士ってのを拾ってみようかしら?)」




……




…………




……10分後。


「……んぅッ……」


≪――――ぱちっ≫


「(つい……寝てしまったみたいです……えっ? し、白銀さんが……居ない!?)」


≪――――ガタッ≫


「(一体 何処に……ま、まさか……)」


≪きょろきょろ≫


「(ずっと気絶していた事を悔やんで居ても立っても居られず、此処を抜け出してしまった?)」


≪し、白銀少佐ああああぁぁぁぁーーーーっ!!!!≫

≪御剣……御剣ッ! 白銀少佐は……白銀少佐は大丈夫なのか!? 応答しろ御剣ィィ!!≫


「(いくら外傷は無くても、あんなカラダで無理をして……どうして其処まで無茶を……)」


≪たたたたたっ≫


「(皆さんが……私が一体どれだけ心配したと思ってるんですかっ!?)」




……




…………




……同時刻。


≪ぺたぺたぺたぺた≫


「さて、もう一件イクか~」


浴衣みたいな患者の服(+自室から持ち出されたっぽいトランクス)を着用した姿の俺は、
スリッパの乾いた音をペタペタと鳴らしながら通路を歩いており、新たなトイレを目指していた。

ついでに左腕には前腕から肩辺りまで包帯が巻かれており、三角巾で腕が吊られている。

……どんなカンジなのかは、原作で負傷してた涼宮(妹)を想像してくれると良いだろう。眼帯は無いけど。

そんでもって、顔面には擦り傷が多かったらしく大袈裟にも頭には包帯が巻かれている上に、
更に頬にもシップが2枚貼ってあり、トイレで鏡を見た時"誰コレ!?"と驚いてしまったモノだ。

さて置き。自慰ったのは良いけど一回じゃ足りない、だけどトイレに長居すれば怪しまれるだろう。

よって再度ハッスルする為、前述の様に"次のトイレ"に移ろうと鼻歌交じりで歩いてたんだが……


「!? ――――白銀さんッ」

「うぇっ!? か、霞……?」


≪たたたたたっ≫


「……ッ!!」

「ちょっ……」


≪――――どっ≫


突然 目を覚ましたっぽい霞の声が聞こえたので、振り向こうとする前に背後から抱き付かれてしまった。

反応が遅れちまったのは思わず直立不動になってしまったからで、そりゃ~振り向くのを躊躇うって。

何せ考えてた事がアレだったし……って言うか、嫌なタイミングで気付かれちまったモンだな~。

用が済んだら普通に病室に戻って霞を起こしてから診断結果でも聞こうと思ってたのに……運が悪い。

それにしても"彼女にしては"随分と俺の事を強く掴んでいる。十数秒 経っても力は緩んでいない。


「何処に……行こうとしてたんですか?」

「そ、それは」

「白銀さんは、病人さんなんですよ?」

「……(病人に"さん"付け!?)」

「どうして そんなに……無茶しようとするんですかッ?」

「と、とりあえず霞。両手を放してくれないか?」


――――今の俺は薄着だし、この状況は人に見られると色々とヤバい気がするんですけど。


「……ダメです」

「じゃあ、どうしたら良いんだ?」 

「逃げませんか?」

「えっ?」

「素直に私と戻ってくれるのなら……放します」

「オッケー分かった。だから落ち着いてくれ」


――――続いて自慰れないのは残念だが仕方あるまい。そう考えて答えると霞は手を放してくれるんだが。


「……ぐすッ……」

「!? か、霞……何で泣いて……」

「白銀さんの所為です」

「やっぱり?」

「ですから……ッ……勝手に、居なくならないで下さい」

「わ、悪かったよ」


何と振り返った俺の目に飛び込んで来たのは、涙を拭っていた霞の姿だった。何事ですか? コレは。

どうやら俺の事が心配だったらしく、目が覚めたら居なくなっていた事で かなり焦ってしまったらしい。

もしかして腕の怪我、かなり酷かったんですか!? 痛みも僅かだし大した事 無いと思ってたんだが……

これは迂闊だった……もしかしたら取り返しのつかない事をしちゃったとかッ? とにかく戻るしか無い。

よってライトハンド・クイッケンは後日にして、謝罪を込めて霞の頭を撫でつつ病室に戻るのだった。


「(……意外と素直に戻ってくれました。自覚はしてくれてるみたいで良かったです)」


――――余談だが病室で看護士を呼んで診察室に着く迄、霞は服の裾を握って殆ど放してくれなかった。




……




…………




……30分後。


「何だ心配して損した、大した事 無くって良かったよ」

「……そうですね」


今回の腕の怪我についての診断結果を医者に聞いた俺は、霞と一緒に上層の通路を歩いていた。

何だか名無しの女性看護士が俺の顔を見るなり何故か顔を真っ赤にしてたけど、それは些細な事として。

現在は一応 軍服姿……上着のみ羽織っており、後は自室で療養してれば時期に左腕は治るらしい。

それより診断結果だったな~。どうやら肩の脱臼+骨に僅かなヒビが入ったダケで済んだっぽい。

まさに強化装備サマサマ。アレが無けりゃ~骨が折れるどころか使いモノに成らなくなってたの事。

きっと涼宮(姉)みたいになってた だろうね……技術が進歩してる分 無くなるよりマシなんだが……


「さて、これから どうするかな~?」

「ですけど……白銀さん」

「分かってるよ、でも腹が減ったから晩飯だけ食わせてくれ。終わったら大人しく部屋に戻るよ」

「なら良いんです」

「霞も一緒に来るよな?」

「は、はい。それでしたら――――」

「ちなみに自分で問題無く食えるからな?」

「…………」

「食えるんだからな!?」

「あが~」


――――ちなみに大事なコトなので2回言いました。こんな目立つ格好で冗談じゃ無ェぜ!!




……




…………




……15分後。


「ふぅ~、ごちそ~さん」

「……御馳走様でした」

「戦いの後の飯は最高~ってね」

「はい、今日も美味しかったです」


俺は主人公属性の少佐属性だから一目置かれる存在。たまにPXに行くと皆が俺に注目する。

……と言うのは冗談で、何時も飯を食いに来てる少佐様(笑)が見た目の酷い怪我をした上に、
滅多に来ない霞を連れて来て居るから、多少はチラチラと周囲の人間達に見られながらの食事となった。

しかし何時もの事だし俺以外にも怪我をしてるっぽい軍人も居たしで、気にせず食事を終えていた。

不幸か幸いか篁達やらA-01の面子は居らず、きっと自分達の仕事で忙しいor休んでるんだろう。


「じゃあ、貰った薬を……」

「どうぞ、白銀さん」←水を差し出しながら

「有難う霞」

「……いえ」


しかし"この世界"は凄いよな、数個の飲み薬ダケで痛みもヒビも数日で引いてしまうそうなのだから。

確かに現代日本でも痛み止め やカルシウムの薬は普通に沢山有るけど、効果の違いが雲泥の差だ。

やっぱオルタ世界の絶望的な状況を考えると、医学の研究に置ける費用は俺の世界を1とすると、
此方は10以上は有るんだろう。ロボットの研究に関しては1に対し1000以上有りそうだしな~。

反面 テレビとかの家電製品やゲーム等 娯楽に対するコストは殆ど使われていないっぽい分、
其の辺りは全然進歩していないが……マジ"この世界"だと馬鹿にできない。だって仕方無いじゃん。

そんな事を一瞬のウチで考えると俺は2錠の錠剤を口に放り込み、霞にコップを受け取り水を飲む。


「ゴクンッ」

「…………」

「……ッ……おっ……」

「白銀さん?」

「オクレ兄さん!!」

「!?!?」


――――そして成るべく声を抑えて"ネタ"に走る。クスリを言えば、やっぱコレでしょうッ?


「マイ・ネーム・イズ・オクレ」

「そんな……し、白銀さん……まさか」

「うん?」

「お兄さんが……居たんですか?」

「ゑっ?」

「初めて知りました」

「あっ……いや、コレはね?」

「????」


――――ちなみに霞の誤解を解くまで30分掛かりました。(ちなみに結局クスリともしてくれなかった)


「ネタが薬なだけに」

「今日の白銀さん……何か変です」




……




…………




……ようやく誤解を解いてから、更に15分後。


「なあ、霞」

「何でしょうか?」

「地下に戻らなくて良いのか?」

「まだ大丈夫です」


医師が安静にしてろと言うので俺は自室を目指して歩いているんだが、霞が まだ後を付いて来ている。

まさか……初っ端から一緒に寝るとかじゃ無いよな? そりゃ~嬉しいんだけども、厄介でも有るぞ?

もし認めて"それ"が定着してしまえば金輪際 抜けなくなってしまうじゃないかッ! それは不味い……

だから彼女の真意を聞いて何とかしないと、ストレスで痛い目を見て病院で栄養食を食べる事になる。


「……まだ?」

「白銀さんが休んでくれるのを確認するまで、戻りません」

「(ホッ)何だそんな事か~。確認なんてしなくても、ちゃんと寝るから大丈夫だって」

「ダメです」←やや怒った様子で

「へぇあ」

「白銀さんは皆さんが どれだけ心配していたか分かっていません」

「分かってないって……たかが脱臼(+ヒビ)だろ~?」

「やっぱり分かって無いです……けど、直ぐに気付くと思います」

「どう言う事だ?」

「お部屋の前まで行けば分かりますから」

「ちょっ……お、押すなって」

「……(私も予想外ですけど、彼女達の様子を見れば……)」


最初から寝るのと途中からベッドに紛れ込んで来るのとは実際そう変わらないけど、俺としては大違い。

だからアッサリ彼女の考えが知れて安心したZE。流石に一緒に寝たいワケじゃ無かったみたいだな~。

よって前者で済みそうなワケなんだけど、良かれと思ってヘラヘラしてしまうと何故か霞が怒っている。

う~む、医者に2~3日 安静にしてれば治るって言われた今、心配する要素は皆無だと思うんだが……

確かに仕事が重なった事による疲労が全て抜けてるとは言えないけど、これから安静にするワケだし。

まぁ、考えても仕方ない無いか~。だから霞に弱い力で背中を押されつつ、自室へと向ってゆくと……


「なっ!?」

「…………」


――――俺の部屋の前に長椅子が幾つも置いてあり、其処にはヒロイン達の姿が有った。


「なん……だと……?」

「(流石に驚いたみたいです)」

「……霞」

「はい?」

「何時の間に俺の部屋は診察室になったんだ?」

「白銀さんが倒れたからです」


とある長椅子には元A分隊5人が肩を寄せ合って眠っており、涼宮(妹)の膝に頭を乗せる築地は幸せそう。

もう一方の長椅子ではB分隊の面々が眠っているが、元A分隊とは違って全員が肩を寄せ合っておらず、
腕を組んで船を漕いでいる冥夜・彩峰……いや慧に寄り掛かって寝ている珠瀬と、寝方は様々だった。

んで少し離れた長椅子には 篁・まりもちゃん・イリーナちゃん・ウォーケン姉妹の5人が寝てるし……

対面の長椅子には速瀬が半分を独占して寝ている反面、涼宮(姉)と伊隅は静かな寝息を立てていた。

ま、まさか……まさかとは思うけど……皆が俺を心配して? マジで震えてきやがった……鳥肌モンです。


「だからって、こんな……」

「白銀さん」

「えっ?」

「これで分かってくれましたか?」

「……ッ……」

「皆さんが、どれだけ心配していたのか……」

「……十二分にね」

「病室には斯衛の人達も訪れていました」

「へぇ~」

「巌谷中佐や他のA-01の方々も……」

「それに――――」

「分かった分かったッ、もう勘弁してくれよ」

「じゃあ……ちゃんと休んでくれますか?」

「勿論さ、コレだけの人数に怒られたら流石に疲れちまう」

「それなら良いんです」

「でも……どうすんだ? 此処の連中」

「このままにしてあげて下さい。最低限の職務が済み お医者さんに病室を追い出されてからは、
 ずっと此処で白銀さんを待っていたみたいですから……それに、今 皆さんが目覚めてしまったら、
 白銀さんが休めなくなってしまいます。だから、今は療養する事ダケを考えてくれませんか?」

「は、把握した」


そうか~、自分なりに出来る範囲で適当に頑張ってたけど、こうも皆を心配させちまってたんだな……

必死で生きている皆には遠く及ばないだろうけど、やっぱり少佐と言う立場から無茶は良くないね。

ともかく今は このまま寝て貰う事にしよう……特に速瀬が目を覚ましたら面倒臭そうな気がする。

それに篁と冥夜は特に俺の事を心配してくれそうな性格だから、安心して貰うのに手間取りそうだ。

まぁ、気絶した直後の事はテレサ中尉にでも聞けば良いし、今は俺も休むという選択肢しか残ってないな。


「それでは……」

「お休み~、霞」

「お休みなさい」


≪……バタンッ≫


「ふう~っ……あれ?」


よって自室に入った俺は、何時の間にか感動の所為で漏れていた涙を拭うと大人しく寝る事にした。

例の如く鍵は開いたままにして置いて有るので、今回は行為中に"万が一"と言う事も考えられるからな~。

ちなみに予想できた人も居るだろうけど外の状況を考えると中々 寝付けず、病室を出た事を後悔した。


「(残念ですけど……流石に今回 お邪魔するのは止めて置くべきですね)」

「…………」

「(それより狸寝入りしてた人も居る様ですし、今のうちに撤退です)」


≪たたたたたっ≫


「(速瀬がタイミング悪く起きたら止め様と思って来たけど)」

「……むにゃ……遙ァ、もっと飲ませなさいよ~っ」

「(どうやら心配無かったみたいね……けど)」

「……すぅ……えへへ……白銀少佐~、こんなに大きくして~♪」

「(す、涼宮は一体どんな夢を見てるって言うの?)」


―――― 一方 白銀少佐を好んで止まない涼宮(姉)は、彼を(夢の中で)想って濡れちゃってたんだ☆




●白銀→女性●(6文字以内)
副司令:解剖しないで
ウサギ:妹みたいだ
軍 曹:挟まれたい
オペ娘:お尻撫でたい
篁唯依:犬飼いたい
テレサ:ムラムラする
↑の姉:????
御 剣:真面目だな~
 榊 :ふとまゆ
彩 峰:ヤキソバ
珠 瀬:ゴル娘13
鎧 衣:空気読め
涼宮妹:アホ毛
柏 木:おっぱい
築 地:おもらし娘
麻 倉:????
高 原:????
伊 隅:メイン盾
速 瀬:RIKIYA
涼宮姉:なんかエロい
宗 像:ユリーズ1
風 間:ユリーズ2
殿 下:極上の尻
月 詠:アルカイザー
真 耶:絶対忍者だろ
神 代:期待してるぞ
雪 乃:凄い髪だ……
美 凪:金髪ロール


●戯言●
出番の無かった霞のターン。白銀28が自慰りに行ったダケなのを、まだ働くのかと勘違いしてたり。
そして白銀の独り言を真に受けて無駄に勘繰る副司令の図。アンド当方のSS1周年有難う御座います。
よってヒロインの大多数が白銀28を心配して擬似ハーレムっぽい感じで締める事にしてみました。


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