これはひどいオルタネイティヴ372001年12月03日 午前昨日は大して酒を飲んでいなかったし、戻ったら速攻で自慰って寝たので目覚めたのは早かった。そんなカラダを起こした俺の真横には、一昨日(12月1日)の早朝と同様に、何時の間にか霞がベットに進入して来ていたので、無理に布団を剥がずに其処から降りた。そして彼女が目を覚ます前に着替えてから声を掛けると、さっさと部屋の外に出て待つ事にした。すると案の定 篁&イリーナちゃんが待っていたので雑談する事10分……霞がドアを開けて出て来る。相変わらずの無表情だったけど、俺と一緒に寝ていた事を遠まわしに2人の女性に指摘されると、俯いて少しだけ頬を染める様子が何時もの如く可愛く、俺のハートを刺激するのでした。さておき。今日も自然な流れでPXで朝食を共にする事となり、各々の食事が進んでゆくと……「では白銀少佐、今日も唯依ちゃ……篁中尉を借りるとするよ?」「はぁ……」「申し訳有りません、白銀少佐」「んっ? 其処は謝るトコじゃないだろ? 特別任務の一環みたいだし」「それはそうですが……」「ですよねェ? 巌谷中佐」――――巌谷さんが食事に乱入して来て、実は今日も篁と"仕事"をするのが決まっていたらしい。「あぁ。昨日は香月副司令らと"帝国技術廠と横浜基地"での打ち合わせをしたダケだったが、 今回は技術廠内での話し合いをするんだ……そろそろ新兵器の"試作品"の完成も近いしな」「試作品ですか~」「篁中尉から聞いた話によると君は"支援狙撃砲"を最も早く御所望の様だが、良かったのかね?」「はい……って事は……」「12月5日迄には必ず間に合わせよう」「!?」「生憎"拡散突撃砲"の試作品の完成は遅れてしまいそうだがね」「いや、凄い助かりますよ。有難う御座います」「……(叔父様は12月5日に間に合わす事に拘られていたけど、何を意味するの……?)」「……(成る程。"事件"が起こると言うのは、其の日だと言う意味なのかしら)」「……(良く分かりませんが、私の設計したモノは5日に間に合わなそうなのが残念です)」「なんのなんの。御陰で最近は充実した研究をさせて貰っているよ」「そうッスか」「出来る事なら、此処で最近 生まれた殆どの兵器やシステムの開発責任者である、 白銀少佐も交えて色々と話し合いたいトコロだったんだが――――」「……ッ……」(とととっ)「!? 霞っ?」巌谷さんが そう言い出した時、唐突に霞が俺に小走りで近寄って来ると、左腕に抱き付く様に自身の両手を絡め、彼を静かに見据えていた。「はははっ。そうすると、その娘に恨まれてしまいそうだし、諦めるとするよ」「すみません……中佐」「ちょ……霞~っ、別に恨んじまうワケじゃないだろ?」「そうですけど……(今の巌谷中佐は、結構"本気"で そう思っていました……)」「フッ。それに白銀少佐は、別の事で忙しそうだしな」「あぁ~、そうでした。霞も新しい兵器の設計を終えたみたいなんですよ」「ふむ……確か"殴る兵器"と言うモノだったかな?」「そ、そうです」「生憎どの様なモノか想像がつかんが、御目に掛かれるのを楽しみにしているよ」「……はい」「では また会おう。篁中尉、行くぞ?」「はッ。それでは白銀少佐」「巌谷中佐・篁中尉に対し敬礼」(白銀)「――――っ」×5篁は巌谷さんと一足先にPXを去る事となり、互いに敬礼すると2人は歩き出して行った。巌谷さんの登場は予想外だったけど"支援狙撃砲"の配備がクーデターに間に合うのは有り難いぜ。チェーンガンと違いピンポイントの狙撃がし易いし、120ミリみたく威力もデカ過ぎない。つまり対人間とも言える戦術機において、甘ったれな俺の武器に最も適してるってワケだ。そう考えてみれば……マブラヴの世界に来たのは、正直 良かったのかもしれない。憧れのガン●ムの世界に来てパイロットになってれば、人を殺しまくってたっぽいし、もしオールド・タイプだったとしたら、序盤あたりに噛ませ犬となって宇宙の塵になってた筈。それなのに、間も無く始まる対人戦……敵はBETAなのに、アホばっかで困るぜ冗談抜きで。流石の白銀大佐も"人"を殺した事は無いっぽいし、明後日は大丈夫なのかな~?まぁ……殿下と皆で逃げさえすれば良いワケだから、それが旨くゆけば原作みたく戦う必要も無い。だから何時も通りネガティブな考えは忘却するべき。そんで今夜もちゃんと自慰って寝よう。「……そう言えば、此処の食事はヤケに美味かったな」「な、何を唐突に?」「いや~、ウチも見習って置くべきかと思ってね」「そうかもしれませんが……今は そんな事を考えている場合では有りませんッ!」「すまんすまん、許してくれ。此処の所 充実しているモノだから、冗談が過ぎてしまっていかんな」「叔父様は帝国軍・中佐なのです、特に公で私を からかうのは止めてください!!」「分かっているよ。また昨日みたく、頬に紅葉を貼らされては堪らんからな」「あぐっ……」……………………30分後、執務室。霞が操作するデスクトップ・パソコンを、俺・ゆーこさん・イリーナちゃんが覗き込んでいる。普通なら大型スクリーンに映すトコロだけど、準備が面倒らしく地味に原始的な回覧だ。「これが"新しい戦術機"ってワケね?」「な、何なのですか? コレは……」「右手に打手……"ナックル"を握らせ、右腕に打針……"パイルバンカー"を装着。 そして左腕にガドリング砲を内装させた戦術機です。結果……より白兵能力が向上しています」「背中に何か背負ってるみたいだけど、何なのコレ?」「前衛なので……バズーカの爆風に耐えれる様にシールドを背負わせています。 よって、74式可動兵装担架システム等、余計なモノは全て外しているんです……」「へぇ~っ、イメージ通りだ。流石だなァ霞」≪なでなでなでなで≫――――完成が嬉しかったので霞の頭をグリグリ撫でる俺。自重せず、つい犯っちゃうんだ☆「あ、有難う御座います」(どきどき)「これは使えるの? 社」「はい……ですけど、敵を直接"殴る"戦術機となるので……扱いが非常に難しいと思います」「少なくとも、往来の戦術機では無理そうですね」「その通りです。されど……XM3が有る今となれば、必ず使いこなす事ができるでしょう」「そうなると……やっぱり白銀」「OKッス。早速テストを開始しますよ?」「生憎 今日は社もピアティフも使うから、アンタ一人になるけどね」「ありゃ、そうなんですか?」最近ゆーこさんは……いや、横浜基地の一部の人間が妙に忙しそうにしてる気がする。きっと彼女も5日(明後日)に"何か"が起こると理解していて、影で色々と動いているんだろうね。一昨日BETAの襲撃が有った事で、十分 今の横浜基地は忙しい状況って言えるんだけど……更に忙しくなろうがクーデターの対策もしないと、後々もっと面倒になるし仕方ないって事だ。「……ごめんなさい」「すみません、白銀さん」「一人でも全然 良いですって。もし誰か居れば、適当に誘ったりすれば良いダケですし」「じゃあ頼むわね? ……ところで、社」「はい?」「この不知火S型の頭に付いてるのは何なの?」「……"うさみみ"です」「外しなさい」←即答「……ッ……」≪じ~~っ……≫流石にウサミミの戦術機は無いと思うけど、あえて霞が傷付かない様に指摘しない事にしてた俺。だけど ゆーこさんの容赦ない一言を食らい……霞は俺に頼り気な視線を向けて来た。眉を落として。それを最初に受けた時は"断れないオーラ"に抗う事は出来なかったけど、今は耐性が付いている。「霞……悪い事は言わない、コレは外そう」「さ、流石に白銀少佐も この戦術機で出撃するのは恥ずかしいでしょうし……」「あが~」「(むしろ、乗るのは彩峰あたりになるんだけどなァ)」「(残念ですけど白銀さんに撫でて貰えました……良かったです)」………………2001年12月03日 午後……俺は執務室を離れてから、実は素直に一人で訓練を始める気はサラサラ無かった。よって直ぐ様"人を探し"をする事にして、その対象は何と言っても"彩峰 慧"である。何せ格闘といえば彩峰。彩峰といったら格闘と言っても良い程、彼女の格闘能力に優れている。だから不知火・カスタム(勝手に命名)のテストをして貰うのにはウって付けってワケなんだが……「おいィッ!?」(リミッター解除)横浜基地内を何時間探しても……肝心の彩峰が見つからず、俺は怒りが鬼になった。基本的に白銀のエンカウント率は高いから、直ぐに見つかると思った自分の浅はかさが愚かしい。最終的には速瀬や神村で妥協しようかな~とか思ったけど、シミュレータールームを覗くと、何時もの様に12人+CP将校で訓練していたので、流石にA-01は格が違った。しかし不味いな、このままでは俺の寿命がストレスでマッハなんだが……そう絶望する中。「(あれは白銀少佐ッ? 良~し、姉さんとの距離を縮めるチャンスだわ!)」「……ッ……」「あのっ、白銀少佐……」「……何いきなり話し掛けて来てるわけ?」「!?」「あ"っ」「私そんなつもりじゃ……ご、ごめんなさいッ!!」(脱兎)「ちょっ、ごめッ」唐突に話し掛けられてしまったのでブロントってしまうと、泣きながら走り去る金髪の女性。嗚呼……何時ぞやのイリーナちゃんのお友達No2(妹)ではないかッ! よって俺の後悔が有頂天。思わず追い掛けようとしてしまったが、結局 俺は少し手を伸ばす事しか出来なかったのでした。やっぱり、今回の肖りは諸刃の剣 過ぎたかな? だからもう止め様と思っていると……「あっ……白銀少佐ッ」「どうして こんな所に?」「珍しいですわね」「……それ程でもない」(謙虚)通路を曲がって来たと思われる斯衛トリオが出現ッ! 俺が居た事に驚いている様子だ。フフフッ……やっぱり俺は10代属性のリアル少佐属性だから、一目置かれる存在。こうして滅多に来ない様な場所に行くと、皆が俺に注目する。……って言うのは冗談で。何時の間にか彩峰を探して斯衛トリオみたく、客系の人達が住んでいるエリアに来てしまった様です。実を言うと巌谷さん&篁とも擦れ違って首を傾げられ、誤魔化すのに少しダケ苦労してたりする。……そんな事を考えているうちに、3人は俺に近付いて来て彼女達を見下ろす羽目となった。対して正面の神代が何やらモヂモヂしているのが気になったが、向かって左の巴が口を開く。「何か此方のエリアに御用でも?」「んっ……まァ、そんなトコかな」「それは何ですの?」「別に大した事じゃないさ。それよりも、君達は何処へ?」「自室に戻っている途中なダケですわ」「基本的に私達の訓練は午前のみですから」「成る程ね。じゃ~月詠中尉は何を?」「真那様は、冥夜様の訓練の御様子を見に行かれています」「されどコッソリと……ですわ」「はははっ、あの人らしいねェ」――――答えてくれるのは何故か巴と戎だけ。真正面の神代は何故か黙っている。「……ッ……」←神代「(あっ!? 巽ッ、思えば これってチャンスじゃないの?)」「(ち、チャンスって?)」「(そうですわ! 訓練を御願いするのであれば、今しか有りませんわね)」「(貴女の態度も悪いわよ? 黙ってるダケじゃ何も伝わらないし)」「(だ、だけど……少佐にも都合ってモノが有るだろッ?)」「(ソレはその通りですけど、言うダケなら只ですわよ)」「(うぅ~ッ)」「……ッ?」なるべく会話を盛り上げるべく努める俺だったが、何やらボソボソと話し合っている斯衛トリオ。それを見て何だかハブられた気がしてしまい……想像を絶する悲しみが白銀(俺)を襲った。しかし顔には出さずに首を傾げて反応を待っていると、ようやく神代が頭を上げて来るんだけど。「あ、あのっ」「んっ?(……待てよ、考えてみりゃ神代も格闘が得意っぽいんだよな……)」「えぇと……その~っ」「(言うのよ巽ッ)」「(其処で躊躇ってどうしますの!?)」「――――神代少尉ッ」≪がしっ≫ ←両肩を掴んだ音「ぅえっ?」「(い、いきなり何を思ったの!?)」「(まさか、タイムアップですの?)」「……話を遮って済まないが、ひとつ御願いがあるんだ」「な、ななな何ですかッ?」「俺と一緒に訓練してくれ!!」「え、えぇ~っ!?」×3――――彩峰とのテストを諦める事にして、つい神代を誘っちゃったんだ☆「くしゅんっ……風邪?」――――余談だが彩峰は皆と野外で生身の訓練していたので、見つからなかったのでした。………………「それじゃ~悪いけど、神代を借りて行く事にするよ?」「は、はい」「何を言い出されたかと思えば、新兵器のテストを行いたかったのですわね」「不味かったかな?」「いえ、そうでは無いですが……新たな概念の格闘兵器……ですか」「どんなモノかは良く分かりませんけど、それなら確かに巽が適任だと思いますわ」「そうなのかい? 神代」「通用するかは分かりませんが……わ、私は幼少の頃から剣術より体術の方を習っていましたから」「ほう、経験が生きたな」「……ですから、巽の事を宜しく御願いします」「是非 有効に御使い下さいまし」「!? お、お前等なあッ」「はははっ、まあ~期待させて貰うよ。そんじゃ~行こうか? 神代」「……ッ……は、はいっ!」――――こうして思わぬテスト仲間を見つけた俺は、巴と戎に軽く手を振って歩き去った。「流石よね……白銀少佐は」「どう言う事ですの? 雪乃」「きっと巽は"あのまま"じゃ言い出せなかった。だから彼から巽を誘ってくれたのよ」「!? そ、そうなれば最初から?」「……そう。少佐の立場から言えば"あの娘ダケ"を誘うのは無理だろうし、 "新兵器のテスト"を口実に、気を利かせて下さったのね」「成る程~。それでは、巽は更に……」「衛士として"伸びる"でしょうね」「うぅうう~、それは羨ましいですわ~ッ!」「それは同意ね。……でも私は、あくまで"衛士として"羨ましいダケなんだからねッ?」「雪乃も素直では有りませんわね~」←ジト目……………………30分後。≪――――ズシンッ≫『これが格闘武器を装着した戦術機、不知火・カスタム……』「まぁ~俺が勝手に そう呼んでるダケだけどね」『やっぱり、違和感を感じます』「そうか? 見事な仕事だと感心はするが、何処も可笑しくは無い」『白銀少佐が言われるなら、そうなんでしょうけど』「そりゃ有難う」神代を誘えた事から ようやくテストを行えようとしており、互いに強化装備に着替えると、既にシミュレーターに放り込まれていた、不知火・カスタム(S型)に搭乗した。……だけど俺はともかく、神代には新しい概念の武器なので使い方が良く分からない様子。よって教えてやるしかないのだ。考えてみれば、"これ"の使い方を全く知らない衛士が、どの様な過程で使いこなせる様になってゆくのかも、貴重なデータになるんだしね~。『じゃあ、先ずは どうすれば良いんですか?』「とりあえず盾を構えてるから、適当にナックルで攻撃して来てくれるかい? 長刀と同じ要領で、トリガーを引けば殴ってくれる様に設定は変えてあるからさ」『了解』「…………」≪ズシンッ……ズシンッ、ズシンッ、ズシンッ!!≫――――ともかくテスト開始だ、ようやく封印が解けられた!!さて先ずは神代に攻撃して来るように指示し、俺のカスタムは左手に盾を持ち構えた。基本的に不知火・カスタムは盾は背負うんだけど、今回はテストの段階なので何でもアリなのさ。対して神代機は走り寄って来ると徐々に加速を付け、右腕のナックルを繰り出してくるッ!!『はぁあっ!!』「……ッ!?」≪――――ガコォンッ!!!!≫『あ、あれっ?』「なかなか良い攻撃だ。でも、それじゃ~要撃級は殺れないんじゃないか?」『す……すみません』「いやいや、初めてだし仕方ないさ。続けて試してみてくれ」『はいッ』「そうだな~、俺を一歩でも後退させれたら合格って事にしよう」………………――――5分後。『これでッ!』「うおっ!?」≪ガコオオォォンッ!!!!≫『や、やったッ?』「流石に無理だったか……今ので合格だね」『それじゃあ、次は……?』「今度は俺の番だな。防御して居てくれ、神代」『……了解』「テストでも一瞬の油断が命取り。ちゃんと防いでくれよ?」『!? わ、分かってます』「行くぞッ!?」≪――――ブワァッ!!!!≫『……!?(す、水平噴射ッ?)』「メガトンパンチッ!!!!」≪ドゴオオオオォォォォンッ!!!!≫『う、うわああぁぁっ!!!!』「……(俺パンチング・マシンで100とか普通に出すし)」『痛ッ……な、なんて威力だ……』「ど~よ? 走って加速を付けるよりも、噴射を駆使して殴るのを基本とするんだ」『な、成る程……でも少佐、本当に今回が"初めて"のテストなんですかッ?』「少なくとも俺のログには無いな」『……くッ……(流石は白銀少佐だな……やっぱり私とは格が違う)』「とにかくテストを続けるぞ~?」『り、了解ッ(……だけど、折角 誘ってくれたんだ。期待に応えなきゃ……)』「そうだなァ。今度は神代が今の要領で――――」………………――――こうして俺と神代は、数時間掛けて不知火・カスタムのテスト&訓練を行っていた。『このォッ!!』「バックステッポォ!!」『えっ!? うわッ!』≪ブゥンッ!!≫「ふはははっ、そう簡単に当たってやるワケにはいかないな~」『くっ……避けるなんて聞いてませんッ!』「そう言われても、立ってるダケじゃどう抗ってもブッ飛ばされるしなァ」『でも、只でさえ速い少佐に打撃を当てるのは無理が有るんじゃ……』「其処で左腕に内装されているガドリング・ガンとかを有効活用するんだよ。 生憎 殴るダケじゃロクに連携も組めないし、戦術機が相手だと何もできずに蜂の巣にされる。 相手がBETAでも、サブ射撃やコレで牽制してから殴るのに繋げるのが基本かな?」『そ、そうですね』「こんな風にねッ!!」≪ドパラタタタタタタタタ……ッ!!!!≫『わッ!? ち、ちょっと待っ……』「――――追撃のグランドヴァイパァ!!!!」≪ガコオオオオォォォォンッ!!!!≫『が……っ!?』「更にダメージは加速した!!」………………『白銀少佐。今度は避けなくて良いんですか?』「あァ、さっきは遣り過ぎちゃったからね~」『"パイルバンカー"を直撃させて良いんですよねッ?』「まぁ、ダメージの検証もテストのウチだしな」(口実)『じゃあ……行きますよ!?』「……ッ……」『せええぇぇいっ!!!!』≪――――ザグッ!! ……ドゴオオオオォォォォンッ!!!!≫「オゥフッ!!!?」神代が水平噴射で殴り掛り、ナックルが命中する直前にパイルバンカーを半分ダケ射出する。コレで早くも盾が中破したと言うのに、もう一度トリガーを引くことで"全て"が射出された!!それによって俺の不知火・カスタムはバラバラになり、神代機は逆噴射で衝撃を殺し距離を取った。……正直、例えシミュレーターで有っても二度と食らいたく無いと思いました。(リアル話)………………『まさか、盾ごと戦術機をバラバラに出来るなんて……』「今の衝撃で死ぬかと思ったぞ」『実際に死にますねアレは』「当てる場所を選ばないと そうなるね」『ところで……白銀少佐』「なんだい?」『攻撃する時に言っている"台詞"は一体 何なんです?』「俺のログには何も無いな」『あ、有りますってば!!』「バレてたか。でも衛士なら思わず言いたくなる時ぐらい有るよね?」『そんな事は――――』「ARUYONE?」(パッション調)『あ、有ります』「だろッ? つまり言いたくて言うんじゃない、言ってしまうのが衛士」『必須なんですか……』「それはそれとして」『うぇ?』「次のステップ……オサライにしよう。高AIのS型を相手に戦ってみるとするか」『高……AIッ……』「大丈夫だよ、2機連携だし何とかなるって」……そうは言っても、最近 作られた高AIのS型は非常に強力だ。数で劣れば並の衛士では辛い。何せ"死"を恐れないからな。格闘に繋げるにしても、しっかりと遣らないと反撃で殺される。最初は御剣や彩峰でも、ちゃんと牽制が命中していなかった事から反撃で撃破される事が多かった。中身が人間であれば牽制に驚いて動きが止まる事が多々有れど、AIには全く通用しないのだから。それに思い出してみればBETAも多少 射撃に怯んでた気もしたし、実戦には必ず活きるだろう。でもアイツらは鉢合わせた時に、頭がおかしくなって死ぬのを克服するのが一番大変なんだよね。さておき。高AIの強さは神代も理解しているのか、慣れない兵器に不安そうな顔をしていたけど、俺と2機連携を組める事を聞いて安心した様子だ。無駄に可愛く見えたのは気のせいだろう。『そ、それじゃ~私が設定の変更をして来ますッ!』「そうか? 悪いな、生憎 管制が掴まらなくってさ」『全く問題無いです。では敵の不知火S型の数は何機にしますか?』「9機で良い」『き、9機~ッ?』「大丈夫だ。黄金の鉄の塊で出来ている俺達のS型が、無人兵器に遅れをとる筈は無い」『!? そ、そうですね……じゃあ9機に設定しますッ!』「宜しく頼むよ?」………………≪――――ドゴオオォォンッ!!!!≫「うしッ、9機目撃破だ!!」『…………』「んっ? 神代、お疲れ~」『あっ!? お、御疲れ様ですッ』「大体こんな所かな? そろそろ終わりにしようか」『……っ……もう こんな時間か~』9機の戦術機を相手にするにあたって一回目は神代は撃破されてしまったが、2回~4回目と生存。だけど戦闘終了後に3回連続で見つめられたから、頃合かと思ってテストを切り上げる事にした。それにしても神代は流石 原作キャラであり、斯衛の衛士だ……学習能力が並じゃ無かったねマジで。A-01と言いB分隊と言い、絶対 半年後辺りで俺を越えるだろ……汚い流石 原作キャラ汚い。そんな妬ましさは良いとして……俺が筐体からノンビリ出て来ると、既に神代が待ってくれていた。「有難う。良いデータが取れたよ」「とんでもありませんッ」「それでも俺が感謝してるのは確定的に明らかだよ」「し、白銀少佐……」(キュン)「だから君にはジュースを奢ってやろう。15分後に、また此処でね?」「!? り、了解しました!!」――――そんなワケでPXでの夕食では神代との反省会も併用し、充実した時を送ったのでした。……………………不知火・カスタム(S型)のテスト終了から2時間後。「あっ!? お帰りなさい巽」←実は相部屋な斯衛トリオ「うん……ただいま」「ねぇねぇ。何処までゆきましたの~っ?」「ま……まさかキスしたとかッ?」「ば、ばばば馬鹿を言うなッ! そんな事してるワケ無いだろ!?」「でも……白銀少佐の周りには"そう言う噂"を良く聞きますわ」「そうなのよね」「期待して貰って悪いけど、惚気た事は一切無かったよ」「あらら~」「ふ~ん」「だけど良いんだよ。機会が有る時ああやって指導して貰えれば、私は幸せなんだと思う」「…………」×2「な、何だよッ?」「巽……貴女」「自分で言ってて恥ずかしく有りませんの?」「う、五月蝿いなッ! ともかく私は白銀少佐が好きなんだ、何か文句有るかァ!?」「ぐっ……」「其処まで大きく出られると、何も言えませんわね……」――――この様に3人の少女達が思春期 真っ盛りな会話をする一方で。「きた、神代きたっ! メインディッシュきたッ、これで自慰る!! ……アッーー!!」――――(実は)斯衛トリオの憧れの白銀少佐は神代をネタに自慰ってたのは勿論の事だが。「あの時の白銀少佐の蔑む様な表情……く、悔しいけど感じちゃうッ!」「まただよ(笑)」←相室のお友達No1(姉)――――ピアティフ中尉のお友達No2(妹)も、ドMな所為か自慰っちゃってたんだ☆●戯言●最初は彩峰とテストさせる気 満々だったんですが、毎度 感想を下さる方の中で、謎の電波を飛ばしてくる方の所為で神代になってしまったじゃないか、どうしてくれるんだ。そしてブ●ントさんネタを意図的な誤字の無い程度で使いました。流石にSSなので自重。