これはひどいオルタネイティヴ312001年11月27日 早朝「…………」「…………」――――白銀少佐の個室前。「(今日も来てしまった……)」「篁さん」「!? や、社か……おはよう」「おはようございます」「んっ、どうした? 少し眠たそうに見えるが……」「……ッ……」←AA作成の為 寝不足「違ったか?」「いえ、正解です」「そうか」「でも……そう言う篁さんこそ、寝ていない様に見えます」「うッ。 じ、実はその通りだ」「お互い様ですね」「そうだな……(我ながら情けないわ……白銀少佐の事が気になって眠れなかったなんて……)」≪白銀少佐の事が気になって、眠れなかったなんて……≫「!?」「どうした? 社」「な、なんでもありません」「なら良いんだが……」「……ッ……」「(これから どうすれば……良いのかしら? この娘は彼を起こしに来ている。 でも白銀少佐には今日も休んで頂いた方が……かと言って"あの事"を言う訳にもいかない)」「篁さん……どうしたんですか? お部屋に、入らないんですか?」「あぁ、その事なんだが……」「……?」「(くっ……なんて説明すれば良いのッ?)」「……(篁さんは、私に何か隠して――――――――≪漢には……何が何でも"遣らなければならない時"ってのが有るんだよ≫≪は……はははっ、それじゃ~みっともないところを見られちゃったね≫≪ともかく、今見た事は忘れてくれ。 何とも無いからさ≫ ――――――――!?)……っ……」「ん……社、顔色が悪いぞ?」「(そ、そんな……まさか白銀さんは"病"を?)」「どうしたんだ?」≪知ってるんですね……私の事を……≫(以下5話参照)≪うん。 "因果律量子論"って知ってる?≫≪はい……詳しくは 説明できませんけど……≫≪なら話が早いや。 なんかさ、その影響で"違う世界"から"純夏"に呼ばれちゃったんだわ≫≪……呼ばれた……?≫≪そう、呼ばれた。 だから"違う世界"で社の事は知ってたんだ≫「(香月博士は、白銀さんは何度も"同じ世界"を繰り返していると言っていた……)」「社?」「(もしかすると"それ"が原因で白銀さんの肉体が……ガタガタになっている? でも、病を患っているとしても……最初の身体検査で簡単に分かってしまう筈。 だとすると……極度の疲労や精神的な苦痛を、無理矢理 押し留めているんじゃ……)」「社ッ」「あっ……」「どうした、本当に大丈夫か?」「だ、大丈夫です」「なら良いんだが……」「……ッ……」≪――――ガチャッ≫「えっ?」「早く入りましょう、篁さん。 こんな場所で話していては……怪しまれて、しまいます」「わ、分かった」「(どうして気付かなかったんでしょうか? 白銀さんには、少し休んで貰わないと……)」「(ま、まぁ……白銀少佐は放って置くと起きて行ってしまいそうだし、入ったほうが良いわね)」………………2001年11月27日 正午「……ッ……」一体、何時間 寝たんだろうか? "再び"意識が戻った俺は、瞼を開くと上半身を起こす。時計に目を移すと正午を回っており、"こっち"に来て こんなに長く寝たのは初めてかもしれない。その御陰で気分はハレ晴れとしていて絶好調。 流石は白銀の若い肉体、都合良くできてるモンだぜ。「ふァ~あ」けど自然な流れで欠伸が出てしまい、目尻をコスると"午前中の事"を思い出す。……そう、以前の様に霞と篁が俺を起こしに来てくれたんだけど、何故か更に休む様に言われたんだ。心配性の篁なら仕方ないかもしれないけど、予想外にも霞も強く寝て置くように勧めて来たのよね~。"強く"と言っても、俺の事を無表情で見つめて静かに告げてきたダケなんだけど、それはそれでパンチが効いており、結局 篁の後押しも有って午前中も休む事になったのさ。午後は ゆーこさんとのXM3&新兵器についての話し合いが有るから、流石にダメだけどね。「んぉっ?」そんな事を思いながらベッドから離れようとすると、何やら真横に障害物が有った。よって視線を移すと……何故か椅子に腰掛けた霞の姿が有り、彼女は舟を漕ぎながら寝ている。そうだったYO。 休む事を肯定すると、篁は昨日の夕飯の食器を持って退室したんだけど、霞は俺の反対を押し切って"寝るのを確認するまで見てます"と言い出したのだ。てっきり俺が寝たら退室すると思ってたんだが……イキナリの姿にビックリしてしまった。だけど落ち着け……いずれは"うささん"と下着姿で白銀のベッドに潜り込んで来る事も有るんだ。思わず抱きしめたくなってしまったけど、ここは我慢して起こしてやるしかあるまいッ。「霞~」「すぅ……すぅ……」「霞ちゃ~ん」「……がね……おにい……さん……」「霞ってば~」←聞こえてない「――――ッ」「目ぇ覚めたか?」「は……はいっ」「ありがとな、ずっと付き添ってくれてさ」「い、いえ」思った以上に簡単に目を覚ました霞だったけど、瞳を"まんまる"にして中腰の俺を仰いだ。直後 立ち上がり、何故か頬を染めながらすすすす……っとドアの方まで距離を詰める。もしかして、自分も寝ちまう予定は無かったのかな? 以前 寝顔を見られて恥ずかしがってたし。まぁ、気にしないで置こう。 俺は何も見なかった事にして、優しいつもりな視線を向けながら言った。「それじゃ~着替えるから、外で待っててくれるか?」「わ、わかりましたッ」≪――――ガンッ!!!!≫「なっ!?」「~~ッ……」正史イベント発生!? 霞は部屋を出てゆこうと左手でドアを開いた直後、角に額を強打した。う~ん、時期が早い上に何だか原作と違っている気がするけど、それは さて置いて。まるでボクシングでクロスカウンターを食らった様に崩れ落ちそうになる霞だったけど、何とか右足で踏ん張りを利かせると、俺に背を向けたまま額をコスっている。小刻みにプルプルと震えているあたり相当痛いんだろうけど、俺は言わなければならない。「だ、大丈夫か霞!」「……っ……平気……です」「でもな~、そう言う時には何かリアクションが欲しいぞ?」「りあくしょん……ですか?」………………「それじゃ、言ってみ?」「あが~」「もう一度」「あが~、あが~」「…………」「これで、良いんですか?」「うむ。 何も言わないよりは断然良くなったぞ~?」「そうですか……(白銀さん、少しは元気に成ったんでしょうか?)」――――言わせてから気付いた。 ぶっちゃけセンス無ぇぞ白銀!!………………2001年11月27日 午後着替えの為に霞を外で待たせていたモノの、俺は彼女を先に執務室へと行かせた。何故なら腹が減っており、PXでの一時を霞と過ごすワケにはいかないのを思い出したからだ。そう……飯を食わせてくれるイベントには若干早いし、周囲の目を考えるとちょっとね~。霞は当然 納得していない様子だったけど、互いの立場をアピールする事により何とかなった。んで遅れた昼食を済ますと、自室で溜まっていた書類を整理していた篁と合流し――――「失礼しま~す」「し、失礼致しますッ」「来たわね白銀。 それに……篁も?」「…………」←霞「今回 話し合う事に関しては、篁が居ても問題無いっスよね?」「まぁ、そうなんだけどね」――――そのまま緊張気味な篁を引き連れて、俺は執務室に向かう。すると俺と彼女を待っていたのはお馴染みの ゆーこさんと、先回りさせた霞の姿だった。直後 予想通り篁を連れて来た事を、ゆーこさんは妙に思った様だけど、それには理由がある。何せ新しい"兵器"を色々と提案するつもりだし、横浜基地の(兵器)開発部門ダケじゃ回らないだろうからね。よって俺は篁が"この場"に居る事を さも当然の様なつもりで、イマイチ納得して無さそうな彼女に言った。「帝国技術廠のチカラも借りれば、スムーズにゆくと思うんですよ」「何が?」「兵器の開発が……ですよ。 榊達との訓練で色々と浮かんだんです」「へぇ、面白そうじゃない」「じゃあ~、順を追って話します」「お願い」「(叔父様とのパイプ役とは言え……まさか"此処"に来れるとは思わなかったわ)」「まずはXM3で調整して欲しい点なんですけど……」「(それだけ白銀少佐は私を? とにかく、帝国技術廠の代表としての役割を果たさないとッ)」……………………俺・ゆーこさん・篁・霞での"会議"は1時間以上続いた。喋っていたのは殆どが俺と ゆーこさんだったけど、以後 篁と霞も重要な役割を担うのだ。俺は提案するダケだったけど、篁は一部の兵器の開発を帝国技術廠に依頼し、霞は横浜基地・兵器開発部門の設計等を手伝い、ゆーこさんは全ての纏め役となる。「それじゃ~簡単に纏めといこうかしら」「御願いしまっす」「先ずはXM3。 アンタが速瀬に食らったって言う"タックル"を含めて、 簡単な入力で新しい射撃や格闘の動作を行えるように組み込んで置くわ。 β版からXM3に置ける互換性の調整は言われなくても やるから安心なさい」「はい」「そのXM3を使ってシミュレーター訓練をするに当たっての"新システム"なんだけど、 "シンクロ・システム"で良かったのかしら? 他の衛士が操作する機動データを、 訓練する衛士が"全く同じ動き"を操作せずとも体感できるって言う……」「えぇ。 例えば俺と同じ動きを教えるとするなら、口で話したり見て覚えて貰うよりは、 実際に体感して貰う方が100倍は分かり易いと思いますからね~。 そのシステムを作って貰わないと、昨日みたいに膝に乗せなきゃなんないですし」「まぁ……ソレで衛士の錬度が上がるなら、作らざる得ないわね」――――これは榊との訓練で考えついた事だ。コレで鑑と殿下 以外は膝に乗せないで済む。「次に前衛ポジション用の"01式 拡散突撃砲"と砲撃支援 専用の"01式 支援狙撃砲"。 コレに関しては篁を通して、巌谷中佐達に開発を頼むけど構わないわね?」「はっ!」「随分前から停滞してたみたいだけど、平気なの?」「全く問題ありません、今となっては非常に理に適っている兵器だと思いますので」「そりゃ~心強いな。頼むよ篁?」「は、はい」――――前者は御剣・後者は珠瀬との訓練で考えついた、ショットガンとライフルだ。ショットガンは突撃砲のチェーンガンの部分を連射の効く散弾に改良&変更。んでライフルは支援突撃砲を改良して72ミリ~90ミリぐらいの弾丸を発射する仕様にする。実を言うと……ショットガンやライフルって言う兵器の開発は、以前から帝国軍でも進んでいたらしい。だけどショットガンは扱い難さから、普通にチェーンガンで36ミリをバラ撒いた方がマシ。ライフルは物量相手に一体づつ狙ってどうする? そもそも当たるのか……って価値観から、ロールアウトされる迄には至っていなかったんだけど、XM3の開発による衛士の技量の上昇を見込んで、ゆーこさんは俺の話しに乗ってくれ、篁も感化されたのか巌谷さんに開発を頼んでくれる様だ。よって"拡散突撃砲"が完成すれば、対戦術機ダケでなく多くのBETAを捌く事ができ、"支援狙撃砲"とくれば、支援突撃砲で豆鉄砲しか撃てなかった珠瀬のポテンシャルを最大限に活かせる。光線級はともかく、36ミリでは簡単に殺せない重光線級を次々に仕留めれる珠瀬は心強いだろう。「じゃあ……後は"92式 肩部多目的追加装甲"と"殴る兵器"なんだけど」「やっぱり難しいですか?」「当たり前よ。前者は元が有るし、都合の良いように設計すれば良いけど、 ナックルとガドリング・ガンについては"言われた通り"に作れば問題無いの?」「御願いします」「えっと、右手にナックルを握らせて左腕に36ミリのガドリング・ガンを内装する。 本来なら殴って戦うなんて馬鹿らしいけど、その為に"サブ射撃"が有るし……」「全然オッケーって事です。 まぁ……接近戦に置いて長刀を振り上げるよりも、 そのまま殴る方が早く攻撃できますしね~。彩峰とかは そう言う戦い方が得意だと思ったんです」「成る程ね。それに"ガドリング・ガン"が旨く機能すれば……なんだったかしら?」「パイルバンカーです」「そう。 ソレも追加で右腕・前腕に付ける事も考えてあげるわ、感謝しなさい」「は~い」――――肩部シールドは鎧衣への指導。ナックルとガドリング・ガンは彩峰への指導で考えついた。でも前者はともかく後者の概念は皆には無かった様で、最初は訝しげな顔をされたモンだ。何せナックルもパイルバンカーも背中には納めれそうも無いし、活用が難しそうだからね~。だけど左腕に内装する36mmガドリング・ガンの開発を提案した事で、ゆーこさんが折れてくれた。結果を出さなければ覚悟しなさい……って言われて怖かったけど、彩峰なら使いこなしてくれるだろう。勿論 俺も使いこなせる様にして、パイルバンカー実装まで辿り着かないとな。何せ男のロマンですからっ!「……っと、これぐらいね」「そうですね~」「じゃあ、あたしはXM3の"仕上げ"に移るけど、社はナックルとかの設計を適当に始めて。 終わったら直ぐに手伝うから、まずは好きな様に考えてみなさい」「わかりました」「それじゃ~御願いしま~す。 行こうか篁」「は、はい。では香月副司令、失礼致しましたッ!」「霞~、またな~?」「……またね」とにかく、コレで話し合いは終わった。また色々と正史に反する事をしちまったけど、何を今更。戦力アップを計るに越した事は無いし、現代日本の"俺"として動いた結果がこうなったダケだ。要は開き直っちゃったんだ☆ そんなワケで邪魔しちゃ悪いし、執務室を出てゆく事にしたんだけども。「あぁっ、そうだった」「何?」「お空の"お掃除"は済みそうですか~?」「……ッ……ふふん、滞りないわよ?」「有難う御座います」「(お空の……お掃除?)」――――忘れてると困るので"例の件"の確認を済ませると、首を捻る篁と共に退室するのでした。「さてと……これから忙しくなるわよ? 社」「……ッ……」「どうかしたの?」「いえ……何でもありません。お仕事、始めます」「頼んだわよ?」「はい」「(この娘も、白銀の御陰で随分と変わったわね~)」「(白銀さんに"あれ"を見せる事……すっかり忘れていました……)」……………………5分後。「さ~て、XM3の完成が楽しみだな~」「はい」「悪いね篁。 書類の整理も終わってないのに、仕事を増やしちゃってさ」「!? き、気にしないで下さい。私が行うのは巌谷中佐に"伝える事"だけですから」「そう言ってくれると助かるよ」「それにしても――――」エレベータで地上へ戻った俺と篁は、目的も無くスタスタと通路を歩いていた。そんな中 話す内容は、自然な流れで"さっきの話"となり、他愛の無い言葉の交し合いが始まる。同時に今後の予定も考え始め、篁は"仕事"が幾つか溜まった様だし一旦 別れるのが妥当だろう。反面……提案が済んだ上に、篁と霞の御陰も有ってか十二分に休めた俺は、B分隊やA-01の訓練の様子でも、今やってれば見に行こうかな~と思っていると……「なんだい?」「今更では有りますが白銀少佐。本当に流石……ですね」「流石~? どうしたんだよ、いきなり」「その……お供させて頂く中で驚いた事は多々有るのですが、まさか訓練兵達への指導を、 ほんの3~4時間 行ったダケで、あそこまで色々な兵器等の案が浮かんでしまうなんて……」「買い被りだよ、大した事じゃないって」「そんな事は有りませんッ!」「うわっ、びっくりした」――――何故か褒められるが案は簡単に浮かんだ為 謙遜すると、篁は俺の言葉を強く否定し歩みを止めた。「それに引き換え、私は……」「篁?」「……わたし……は……っ……」「お、おいっ?」「(此処 一年以上、何一つ……出来ていない……)」「!!??」≪すーーーーっ…………≫篁が立ち止まってしまったので振り返ってみると、俺は彼女の"表情"を見て驚愕した。何とッ! 真面目な表情ながら篁は静かに涙を流しており、しかもソレを拭おうともしていない。ちょっとちょっと、どう言う事だよコレ!? 泣き方が泣き方だし、普通に意味が分からん。「(白銀少佐は こんなにも務めているのに……本当に……情けない)」「た、篁……何で泣いてるんだよ~」「……え?」「気付いてないのか? 目を擦ってみろよ」「そんな事……あっ! わ、わわわわ私ッ……どうして、こんなっ……」「一体 何があったんだよ?」「な、何でもありませんッ!」「…………」どうやら、篁は自分が涙を流していた事に気づいていなかったらしい。だから俺の指摘でようやく気付いた様で、ぐしぐしと袖で慌てて涙を拭っている。その理由を聞いてみると……何でもない? いやいや、それは無いだろ~奥さん。篁が涙を流した理由は理解できないけど、何でもないのが"嘘"と言う事は間違いないZE。全く……上官が心配しているのに嘘は良くないぞ~篁。 よって俺は仏頂面で彼女に歩み寄った。「白銀少佐、これは見なかった事に――――」「…………」←唯依に接近≪┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨……≫「し、白銀少佐?」「……ッ……」≪ぺろっ≫――――篁がミエミエの嘘を言うモンだからブチャ●ティを肖って、つい頬を舐めちゃったんだ☆「……っ!?」「この涙は! ……嘘をついている味だぜ? 篁 唯依」「えっ? なっ……う、ぅあっ……」「頼む、本当の事を言ってくれないか?」「!? は、はいっ……」「(覚悟は良いか? 俺はできてる)」思えば㌧でもない事をしてしまった気がするけど、篁は素直に涙を流したであろう理由を話してくれた。どうやら……彼女は俺があまりにも頑張ってるモンだから、劣等感を抱いていたらしい。正直ソレは意外だった。 俺は俺のペースでやってたダケなんだが、予想以上に評価してくれてたみたいだ。ダメならダメで逆にもっと創価……いや、評価さるべきとアピールしてた俺が目に浮かぶけどね。さておき。 篁が劣等感を感じる必要なんて微塵にも無いので、上官として慰めてあげないとな~。俺は彼女に評価されていた事で調子に乗ってしまい、強気にも篁を正面から抱きしめてしまった。≪――――ぎゅっ≫「あっ」「心配するな、篁。 君は良くやってくれているよ」「し……白銀、少佐……」「だから気負う必要なんて無い。 これからも、今の調子で頼むよ」「……ッ……」「(や、柔らけ~)」慰めの言葉の後、更に図に乗って篁を引き寄せると、彼女も俺を抱き返してくださる。それによって押し付けられる胸……デカい事はエロスーツ姿を見て判ってたけど、軍服姿だと目立たないとは言え、コレは巷で言う着痩せするタイプってヤツですか?何にせよ、大して下半身が疼かないって事は、俺の耐久力は順調に上昇中の様だな~。しかしながら。長い事 当てられていると流石に無理だろうから、そろそろ離れる事にするお( ^ω^) ≪――――ぱっ≫「あ……」「それじゃ~篁。頑張れるね?」「は、はいっ! 御心配お掛けしました!!」「そんなら、お互いに"仕事"に移るとしようか?」「了解しました。では白銀少佐ッ、私は これで失礼致します!」「うん」思わぬ"役得(スキンシップ)"も有り、俺は篁と別れると その場で溜息をついた。以前から不安だったけど、ど~やら篁との関係は良い方向へと進んでゆきそうだな。んなワケで俺も御仕事 頑張りますか~っ! ……そう気合を入れ、歩き出そうと向きを変えた時。「…………」「…………」「……!?」20メートルほど離れたところの、給水装置の真横にある長椅子に腰掛け、寛いでいたと思われる2人の女性……速瀬と涼宮(姉)の姿が目に入ってしまった。当然 俺が気付いたので2人もこちらを見ており……いや、まさか さっきから見ていたのかっ!?確信は無いんだけど、無表情で俺を捕らえている2人の視線が そう物語っている気がしたのだ。な、何だ何だ? 何故だか寒気がしてきたぞ!? 此処は逃げるべきか? そう思っていると……注:AAはイメージです ( ゚д゚ ) ←水月_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ \/ /――――俺を凝視していた速瀬が。注:AAはイメージです ( ゚д゚ ) ガタッ .r ヾ__|_| / ̄ ̄ ̄/_ \/ /――――唐突に立ち上がり。注:AAはイメージです ⊂( ゚д゚ ) ヽ ⊂ ) (⌒)| ダッ 三 `J ――――俺に向かって走り出して来た!!「そぉい!!」「ぬるぽ!!」≪ガッ!!!!≫そんな速瀬が怖かったので逃げ出そうとした俺だが、アッサリと追いつかれ。後ろからのタックル(リアタックル)を食らい、顔面からブッ倒れる羽目になってしまった。狙われた場所は腰から下あたり。 両腕を回して締め付ける、見事なタックルですた。その為か顔面のダメージが大きく動けないでいると、コツコツと俺に歩み寄る音がしてくる。「ありがとう、水月」「楽勝よ、楽勝っ!」――――有る意味速瀬より怖い存在……涼宮(姉)だ。「それじゃあ」「来なさ~い」「痛ててててっ……な、何を……ちょっ!?」直後、抵抗する間も無く……俺は速瀬の馬鹿力に引き摺られる様にして、物陰へと引っ張り込まれてしまった。 ま、まさか……再びツケを払わされるんですか!?つい最近、模擬戦で相手をしてやったじゃないかっ! 一体 何が不満だって言うんだ……篁とのスキンシップを見られた事は恥ずかしかったモノの、関係ないだろうしワケ判んね~よ!!そんな必死で襲われる理由を考える俺だけど、顔面の痛さで意識が朦朧とし始めており、次に2人が告げた言葉は、前途の理由により聴き取る事はできなかった。覚えているのは……そう。 以前の様に肉食獣の様な雰囲気を纏っている速瀬。そして冷静だが何故か速瀬以上に怖い涼宮(姉)が、同時に接近して来たトコ迄だった。≪……ずいっ≫×2「さっきは魅せ付けて くれたじゃな~い」「白銀少佐、酷いです。 私と水月は……」「ま、マジで2人とも止め……JAOOOOOOOO!!!!」………………――――んで1時間後。物陰で気絶していた俺を、偶然 通りかかったイリーナちゃんが発見してくださった。その結果……結局 御仕事はせずに自室に戻った俺は、篁の胸の感触を思い出して自慰っちゃったんだ☆≪心配するな、篁。 君は良くやってくれているよ≫「んっ……く……ふぁっ……」≪だから気負う必要なんて無い。 これからも、今の調子で頼むよ≫「(白銀少佐……私は、貴方の……事を……)」――――んでもって唯依タンも、白銀少佐の甘いマスクを思い描いて犯っちゃったんだ☆●戯言●顔文字はともかくアスキーアートをSSで使って良いのか結構迷っていたのですが、速瀬中尉の例のAAが私がイメージした情景とあまりにも酷似していたので、使ってしまいました。更新には一週間以上掛かってしまいましたが、次も頑張るんだJAOOOOOOOO!!!!