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No.39567の一覧
[0] デレマスビルドファイターズ(シンデレラガールズ×ガンダムビルドファイターズ) 第一話 「ふーん、あんたが私のガンダム?」[Big](2014/03/06 22:15)
[1] 第二話 「私は蒼が好きかな」[Big](2014/03/06 22:08)
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[39567] デレマスビルドファイターズ(シンデレラガールズ×ガンダムビルドファイターズ) 第一話 「ふーん、あんたが私のガンダム?」
Name: Big◆371b6b6f ID:4b88b21b 次を表示する
Date: 2014/03/06 22:15
このSSは『アイドルマスター シンデレラガールズ』と『ガンダムビルドファイターズ』のクロスSSですが、ビルドファイターズ側の人物は殆ど出てこないと思います。

自分がクールPの為、出てくるアイドル達は基本的にクールの子達が多くなると思います。
お時間がある方は、お試しで読んでみていただければ幸いです。





ガンプラバトル。

作ったガンプラの製作データが納められている『GPベース』とガンプラを、バトルシステムにセットすると、システムから『プラフスキー粒子』と呼ばれる特殊粒子が散布される。

10年前に発明されたこの粒子は、ガンプラの素材となっているプラスチックに反応する性質を持ち、外部から粒子を流体的に操作することができる。

また、粒子変容効果により、ビーム兵器や爆発などのエフェクトが加えられ、その臨場感はリアルのそれに匹敵する。

プラフスキー粒子の存在が、動かないガンプラに命を吹き込み、究極のガンプラバトルを可能にしているのだ。

今やガンプラバトルは世界規模の大会が開かれるまでになっており、最もメジャーなゲームの一つと言っても過言では無い。



デレマスビルドファイターズ 第一話 「ふーん、あんたが私のガンダム?」



「アー、いきなりどうしたんですか、プロデューサー?」

「プロデューサー。独り言?」

「おお、おはようアーニャ、凛。いやなに、新しい仕事が舞い込んで来たんだが、ちょっとばかり人選に悩んでいてな……」

デスクに座り、PCの前で唸るプロデューサーに声をかけてきたのは担当アイドルの二人。
アナスタシアと渋谷凛だ。

アナスタシア。
ロシアンハーフで、デビュー間もない総選挙でいきなり2位の座に輝いた準シンデレラガール。
クールビューティーを体現したような抜群のルックスに加えて、前川みくと高峯のあとトリオを組んだ『にゃん・にゃん・にゃん』は一部のファンにカルト的な人気を博した事は、まだ記憶に新しい。

渋谷凛。
押しも押されぬシンデレラプロダクションの看板アイドルの一人。
事務所が出来て初めてスカウトしたアイドルで、最も付き合いの長い気心の知れた間柄だ。
『ニュージェネレーション』『トライアドプリムス』といった人気ユニットも兼任しており、とても頼れる存在に成長した。

そしてプロデューサー。
シンデレラプロダクションで主にクール属性のアイドル達を受け持っているが、今少しばかり仕事の事で頭を悩ませている所だった。

─────────────────────

ガンプラバトルの公式イメージキャラクター。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのシンデレラプロのアイドルを、是非起用したいとの声がかかったのは、つい先日の事だった。

その事自体は非常に喜ばしい事なのだが、何せ人選が非常に難しい。
ガンプラバトル……つまりガンダムシリーズのプラモデルを使用するのだが、一般的にはあまり女の子がハマる趣味では無い。

しかし、大会の公式イメージキャラクターとして起用するのであれば、有る程度の知識を持っている必要があるのだ。

「ふーん。ガンプラバトルって、良くテレビでも中継されてるよね。そんなに人気なんだ」

「ガンダム、ですか?私、見たことないですね。プロデューサー」

「だろうなぁ。ガンダム関係ともなると迂闊な人選は命取りになるから、慎重に選ばないといけなくてな……」

ガンダムシリーズの歴史は長い。
大まかには『宇宙世紀』『アナザー』と二つに分けられるが、それぞれのシリーズに熱狂的なファンが非常に多い事でも知られている。

そしてこの手のファンは『にわか』の存在を非常に嫌うのだ。

今回の仕事はアイドルのファン層を大幅に広げるチャンスであると同時に、失敗した時のリスクが非常に大きかった。
だからこそ人選は慎重に成らざるを得ないのだが……

「ウチの事務所でガンダムを知ってるのは、奈緒と亜季くらいだろうな。凛やアーニャがあまり知らないのも無理は無いよ」

「あー。奈緒はアニメ好きだし、亜季さんは模型が趣味だもんね」

「プロデューサーは、ガンダム好き、ですか?プロデューサーが好きだったら、私も、勉強したいです」

神谷奈緒。
渋谷凛、北条加蓮と一緒に『トライアドプリムス』として活動しているアイドルだ。
趣味をアニメ観賞としているだけあって、ガンダムシリーズも当然知っている。
というか、プロデューサーとは事務所で一緒にガンダムを見ている間柄でもある。

大和亜季。
ミリオタアイドルとして、一風変わった存在だ。
趣味はサバゲーと模型で、かなり彼女の守備範囲は広い。
女子寮の亜季の部屋は、それはもう凄い。
戦艦やら戦車やら、とても年頃のアイドルとは思えない程に所狭しと並べられたプラモデル達。
当然ガンプラも並んでおり、作り込まれたそれらの勇姿は圧巻としか言いようが無い。

「俺はかなりガンダム好きだぞー?凛とアーニャも候補としては入れたいと思ってたからな。興味を持ってくれるんなら、一度ガンダム見てみるか?」

「世界大会まであるイベントのイメージキャラクターか。トップアイドルを目指すなら、またとないチャンスだね」

「ダー。私もプロデューサーにスカウトされて、新しい世界、見れました。もっともっと、スヴィルカーチ……輝きたいですから、頑張りますね?」

「よっし!それなら今日はガンダム観賞だ。全シリーズのBlu-rayを揃えてあるから、有る程度は目を通していくぞ!」

「「……お、多い……ガンダムってこんなに……?」」

幸い、二人とも新しい仕事にも意欲的な様子で一安心。
自分のロッカーに入っていたガンダムシリーズのBlu-rayの山をテーブルに次々に置いていくと、だんだんと二人の顔が引きつって行く。

まあ、これだけの量があれば無理も無い……全部を詰め込む事は難しいが、これも仕事のうちと思って頑張ってもらうしかないと、プロデューサーは思ったのである。

──────────────────────

[イオリ模型]

「ふーん……これがガンプラか。あれだけシリーズがあるんだから、覚悟はしてたけど……本当に一杯あるんだね」

「ダー……本当にたくさん、ですね。ええと、1/144のシリーズを買うといいとプロデューサーは言ってました」

「道具は事務所にあるって言ってたからね。取り敢えずパッケージを見て、ティキーン!!ときたやつを買えって言ってたけど……」

数日後、プロデューサーオススメのガンダムを一通り見て勉強したアナスタシアと凛は、あるホビーショップに足を運んでいた。
プロデューサーから渡されたメモを見ながら、店内をウロウロと歩き回る二人。

二人でホビーショップに赴いたのは、ひとえに
『百聞は一見に如かず!まずはガンプラを買ってこい!』
と、プロデューサーに熱苦しく言われたからなのだが、当の二人の視線はある一箇所に釘付けになっていた。

「うわ、すっごい綺麗なガンダム。キチンと作るとこんなになるんだ……」

「ハラショー……とても素晴らしい、ですね……今にも動きだしそうです」

プロデューサーの言葉通り、店の中には所狭しと様々なガンプラが陳列されており、ショーケースには綺麗に仕上げられたガンダム達が陳列されていた。

勿論、凛達がBlu-rayで見たガンダムも飾られており、ガンプラ初心者の二人でもどれだけ手をかけて作られたのかが一目でわかるものだった。

「これが実際に動くんだよね。プラフスキー粒子?だっけ……あ、このガンダム、プロデューサーが好きって言ってた奴だね」

「ダー。ええと、あー、ゴッドガンダムですね。すっごく作り込まれてるの、わかりますね」

特に目を引いたのは、背中に日輪を背負った機体、ゴッドガンダムだ。
プロデューサーは大のGガンダムファンで、最終回を見た時は凛もアナスタシアも思わず目を疑った。
『ガンダム史上どころか、アニメ史上最も熱い告白シーン』とプロデューサーが豪語していたのは、確かに誤りでは無い……

「あ、あのぉ〜、ガンプラに興味がおありなんですか?そのガンプラ、実は僕が作ったんですけど、どうでしょうか!」

「あ、店員さん?……これ、本当に凄いね。ガンプラってよく知らなかったけど、ちょっと感動したよ」

「はい♫ クラーシヴィ……とても格好良い、思います。気持ち、こもってますね?」

「いや〜照れるなぁ……そんなに褒められちゃうと、サービスしたくなっちゃいますよぉ」

食い入るように展示されたガンプラを眺める二人に声をかけたのは、イオリ模型の店番をしていたイオリ・セイ。

凛とアナスタシアは知らないが、ガンプラバトル大会にも出場している実力者で、そのモデラーとしての腕前は相当なもの。
そして凛とアナスタシアは変装しているとはいえ、現役の人気アイドルで元々のルックスが飛び抜けている二人である。

そんな二人に自分のガンプラを褒められて、顔をにやけさせながら身体をくねくねさせて悶えている様は、年相応の少年らしいものだ。

「お二人は、今日は何をお探しですか?もしわからなければ、僕も選ぶのをお手伝いしますから!」

「本当?助かるよ……ええと」

「あ、セイです!イオリ・セイ!ここの店、僕の父さんの店なんです……今は居ませんけどね」

「スパシーバ……あー、ありがとうございます、セイ」

二人の様子を見て、全くの初心者だという事を察したセイは、ガンプラを選ぶのを手伝うと申し入れる。

勿論断る理由も無く、快くお願いする二人。
凛達が真剣にアイドル活動をしているのと同じように、セイもまたガンプラに真剣に向き合って、ライバル達と切磋琢磨しているのだろう。

何事においても、真剣に打ち込む姿は人の心を打つ。
それもまた、人の心の光なのかもしれない……

『なんか、無邪気に目を輝かせてる姿……プロデューサーに似てるかも、ね……』

そんな取り止めのない事を考えながら、凛とアナスタシアはセイと一緒にガンプラを選ぶ事になったのであった。

─────────────────────

「成る程、ガンプラバトル大会の公式イメージキャラクターでありますか! ふふふふ、愛機が活躍する時が、ついに来たのでありますね!」

ある者は作り込んだ愛機を磨き上げ。

「我が漆黒の翼を持って、地に染まる大地の争いを終焉に導かん!(プロデューサーさんの期待に応えなくちゃ!」

そしてまたある者は戦いに備えて自らの知識を深める。

「ふふふ、助手よ! バトルシステムの調整は完璧だ!これで事務所でいつでもガンプラバトルが出来るぞ!」

「ああ……アイドル対抗ガンプラバトル大会の準備は整った。アイドル達よ、俺に人の心の光を見せてみろ!」

そしてある者は悪ノリの度合いを強めつつ、物語が始まる───



次回 『私は蒼が好きかな』

───EXAM SYSTEM stand by──


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