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No.39504の一覧
[0] 精霊契約 ~俺とアイツの間柄~[ヴァール](2014/02/21 18:10)
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[39504] 精霊契約 ~俺とアイツの間柄~
Name: ヴァール◆77f244de ID:105c62eb
Date: 2014/02/21 18:10


 1.『原霊』の居場所



「考えてみれば当然の話だ。『原霊』も無く住人もなく見込みも望めない。しかるべくして廃墟になるだけだ」
「そ、それでも今までやってきたじゃないか」
「俺の一存ではそろそろ限界だ。利権を渡せばまとまった金もできる。やりくりすればどうとでもなる」
「でもそれじゃ、俺で歴史を終わらせることになるじゃないかっ」

虚しく反響する自身の声は自分でも分かるほどに情けない。
大広間とは名ばかりの誇りや汚れが目立つ「大き目の部屋」にて対峙しているのはたった二人の男だけ。
澄まし顔で傍らに立つメイドさんもいなければ、スケジュールを把握している執事の姿も無い。
広さばかりが目立ち、屋敷と銘打つ要素がその外観だけにしかないのなら、それはもはやただの建造物。
住人が自分一人しかおらず、没落という冠詞を待ちうけるばかりの現状を憂いて早十数年。
主人である親父が帰らぬ人となってからはもう7年も経つ。
置き去りにして去って行ってしまった母親をアテにすることもできずに細々とこの数年間を過ごしてきた。

「終わる事は無い。お前の血が絶えない限りお家柄は存続する。安心したまえ」
「そうじゃなくてっ」
「まぁそう憤るな。何も策が無いわけじゃない。要は周囲にこの屋敷の存続の価値を認めさせればいい」
「それは、どうやって」

そもそも親父が生きていた時だってこの屋敷には母さんも含めて3人だけだった。
雑務全般は母さんが請け負っていたし、親父は会合やら研究やら何やらでほとんど屋敷については触れてこなかった。
母さんが出て行ってからは流石に細々と手をつけるようになったが、男手一つで賄えるわけがない。
もちろん俺も修繕やら庭の手入れやらいろいろ手伝ってはきたが、存続に関わるようなことは何もしてこなかった。

「まず第一に『原霊』を迎え入れなければならない。さもなくば屋敷にマナが回らない。つまりは稼働しない」
「精霊なんてそんなの、俺一人の力でどうこうできるようなもんなのか?」
「まぁ、無理だろう」
「おいっ!」
「しかしやらねばならぬ。とりあえず『原霊』が居るとなれば話は別だ。他のアラを探す時間稼ぎはできるだろう」

まぁそれも限られた時間だがなと、男はポツリと呟いた。

『原霊』とはこの屋敷の中心に祀る精霊のことで、屋敷を銘うつ以上は必須の存在となる。
マナを屋敷全体に行き届かせることで、文字通り屋敷を『活かす』のである。
もちろん、それだけで全てが解決するわけではなく、清掃が要らないわけでもなければ草が伸びない、なんてこともない。
言わばそれは人間にとっての空気のようなものなのかもしれない。
マナとは具体的に何なのかと聞かれれば返答に返答に困る。しかし無くてはならないものだと答えざるを得ないのだ。

「……じゃどうやって精霊を招来するんだ?」
「そこはお前、環境が整っているじゃないか。学園には専属契約を交わしていない精霊がいるだろう」
「だから?」
「そこは腕の見せ所。ともかく、屋敷を奪われたくないのなら近日中に『原霊』を招くんだ。それ以外に道はない」

それ以上、話す事は何も無いと言っわんばかりに男はそのまま去って行った。

「……冗談だろ?」

朝一から嫌な話を聞いてしまった。
半ば倒れるようにソファーに身体を沈め込ませながらぼんやりと屋敷内を見回す。
そう言えば最後に掃除をしたのはいつだったか。保たせることだけで内部は手つかずのままだった。
自分が使う部屋ぐらいにしか神経を使わなかった結果、大広間ですらこの状況だ。確かにこれではままならない。

「……護れるのか、俺一人で」

不安ばかりが埃と共に屋敷に積もっていった。





「それは勧告と言うよりは警告だな。お前が認識している以上に状況はヤバい」
「……そんなに?」
「主人こそお前の名前で登録はされているが、目立った功績もなければ爵位を与えているメリットも無い」
「爵位、返上すれば存続されねぇかな」

屋上にて細々とパンを食いながらヴァリーに話を振ると、盛大にため息をつかれてしまった。

「ある意味話題にはなると思うけどな。状態は悪化を辿る一方だろう。そういや最近増えてきたからなぁ」
「増えるって、台頭が?」
「週末の会合でも人数増えてきてるだろ?予想だけど上からせっつかれてるんだよ。何もできないなら席空けろってな」
「でも話が急すぎるんじゃないか?今までこれほど直球を投げられた事は無かったのに」
「だから言ったろ、上からせっつかれたんだろうって。温情があった『カイザー』はもういないんだよ」

そう言えばそうだったなと、先の会合を思い出す。
壇上に現れたのは今まで取り仕切っていたジーラに代わり、ルーファと名乗った男がまとめていた。
ジーラは前線からは退き、これからはルーファが取り仕切ることになったと言う。
革新的に事を成し遂げるルーファの手腕は誰もが認めるところで、後任が奴ならば安泰だと後ろ盾は好印象しか持っていない。
下手にたてつけば逆に潰されてしまうこと間違いなし。そも、理由を持ちえない現状ではどうしようもないのだが。

「責めるわけじゃねぇけど、今までの方が異常だったのかもな。拠点が無いのに爵位があるのは矛盾してる」
「あるよ。屋敷は」
「あれは廃墟だな。間違っても屋敷を名乗っちゃいけねぇよ。まぁあんな場所に住めることには感服するが」
「……ひとまず、『原霊』を招来できれば取り繕える。なぁ、精霊なんてどうやって招来するんだ?」

とにもかくにも嘆いているばかりでは事態は好転しない。功績なんてものはすぐさま残せるもんじゃないのは承知している。
ならば時間稼ぎでもいとわず今は場を繋ぐ事の方が大切だ。屋敷が消えてしまっては存続も何も無いのだから。

「さぁなぁ。俺は気づいた時には既にいたからなぁ。……それよかまず考えることがあるんじゃね?」
「何だよ、それ」
「招く前に、どうして今までいた精霊が消えてしまったのかの追求が先じゃねぇの?」

そう言われて確かにと気づく。
俺が知る限り、あの屋敷には『原霊』がいたことはない。勿論姿も見たことが無いのだからそれも当然の話。
しかし記録上では確かにいたはずなのである。爵位があるということは、少なくとも一度は認められたということ。
そこに『原霊』の姿が無いことはあり得ない。では、屋敷にいたはずの精霊は一体どこに消えてしまったのか。

「精霊にとって屋敷の契約を結ぶのは大事だからな。生涯をその屋敷に費やすわけだから覚悟も相当なもんだろ」
「でも、途中で離れる場合だってあるんだろ?」
「過去に例はあるが、あまり褒められたもんじゃない。反故になるにはそれなりの理由があるってことだからな」
「それってつまりは離婚に近いような?」
「それ以上じゃねぇの?向こうにとっちゃ死ぬ寝床を決めるようなもんだからなぁ。半端な覚悟じゃ勤まらないだろ」

俺がその姿を見た事が無い、ということは少なくとも親父は契約を交わしていなかった、ということだ。
マナの感知なんてそんな上等なセンサーは俺は備えていない。となれば、居たけれども役割を果たしていなかった、とか?

「なぁ、契約ってのは一体どういうものなんだ?こっちからすれば有利な条件しかないけど、精霊はどうなんだ?」

互いに利益があって初めて締結されるのが契約の起こり。
そこを突き詰めないことには先の話題に結びつかない。つまりは精霊が契約を反故にする理由が見えないと思った。
返事を期待して待っているところに予鈴が鳴り響いた。

「詳しいことは俺よりも専門家に聞いた方がいい。その為の学園だろ?」
「……まぁ、確かに」
「お前にとっちゃ災難だったろうけど、今回の事はいい契機になると思うぜ?目には見えていた壁だろ?」

できれば見たくなかった壁でもある。

「放課後、先生のところへ行ってみるよ。先送りにしているだけじゃもうどうにもならなくなってしまったな」
「越えればきっと一皮剥けるさ。ポジティブに捉えろよ。『原霊』との契約なんて考えれば貴重なことだぜ?」
「……代わろうか?」
「そいつはご免だな。おっと、急ごうぜ。次は歴史だ。遅れるとグチグチと面倒くせぇからなぁ」

先に屋上から出て行くヴァリーを見ながら、ふっと気づく。

「……飯食いそこねた」

次の時間は空腹との一騎打ちになりそうだ。重苦しい空気は青空に緩和されることはなく、
どこにあるともしれない雨雲がゆったりと忍び寄って来る気配を引き連れて俺の背後をついてくるようだった。





「ふ~む、まぁ理由として考えられることは多々ありはするが……」

放課後、先生の個室に足を運んで直接質問を投げかけてみた。

「精霊と契約を結ぶ際、屋敷にマナを通してくれることは理解しています。でも、精霊に益になることはあるんですか?」
「元来は万象を寝床にするのが精霊の在り方じゃが、屋敷というものはその中でも格別な居心地のようなのだ」
「居心地がいい?」
「ふむ。精霊によって感じ方は大きく異なるようじゃから、一概には言えないようではあるが」
「つまりは寝床を提供することが結果、副産物として我々も恩恵を得ている、と」

言い得て妙ではあるがね、と先生はコーヒーをゴクリと飲みほしてから言った。
つまりは発想の逆。人間としての益が先にあるのではなく、精霊としての益の後ろに我々の利益がくっついてきているということ。
快適な環境を与えることが得てして人間にも返ってきているわけだ。

「じゃあ一番考えられる要因としては、屋敷の居心地が悪くなったから、とか?」
「或いはその場所以上に快適な場所を見つけたか……。しかし精霊はそう簡単に居所を変えたりはしないものじゃから」
「居場所を変えるにはそれなりの理由がある、ということですか」
「君の話じゃと、少なくとも屋敷には十年以上精霊がいないことになる。離れた、というのが一般的な見解じゃな」

しかし離れた、ということは喚び戻す、という選択肢を新たに与えてくれることにもなる。

「一度離れた精霊を喚び戻すというのは難しいことなのですか?」
「それは君、人間と同じじゃよ。嫌いだと出て行った場所に再び戻すことは難しいじゃろ?」
「……まぁ、確かに」
「理由を探るには今の話だけでは足りない。まずは台座をよく調べてみることじゃな」
「……台座?」

何ですかそれはと目で訴えると、呆れたような顔つきでこちらを見る。

「屋敷にマナを巡回させる中心となる場所のことじゃ。『原霊』はその場所にこそ居を構え、屋敷を活かす」
「台座……。じゃその場所は屋敷の一番大事な場所になるわけですか」
「然り。しかし台座の知識も無いとは、精霊とて離れるのも当然じゃろう」
「何ですか、そんな知識教えてもくれなかったじゃないですか。だいたい、この年齢で主人に収まること事態間違ってる」

何を知らされることもなく、突然それは振りかかってきたのだ。
親父から知識を伝授されることもなければ、目付役として誰かがサポートしてくれるわけでもない。
おまけに学園のカリキュラム上、俺がその知識を学ぶのはおそらくは4年先の事。怒りは全くもって正論である。

「それはわしら人間側の都合じゃろう?精霊にとってはいい迷惑ではないか」
「そう言われればそうですが」

しかし、台座か。玄関広間の吹き抜けにはいわくつきの扉がある。ただ施錠が凄まじい。
開けてはならぬと言わんばかりのあれは、見る人が見れば封印に近いものだと勘違いするに違いない。
お札じみたものがこれでもかとばかりに貼られているが、実際には適当に親父が書きなぐったもので効力など無い。

「……そう言えば」
「どうかしたかね」
「いや、何であの部屋閉じられたんだろうって。仮にそこが台座なら、閉じればそれで屋敷が死ぬのは当然でしょう?」
「四六時中その場所にいなければならない、ということではないがね。確かに屋敷はうまく循環しないじゃろう」

ということは、考えられる事としては二つ。
一つとしては、親父が屋敷の存続を完全に諦めたことがあげられる。
いやしかし親父が何かにつけて存続の為に奔走している姿は何度も目にした。だがその段階で台座はあの状態だった。
行動を考えれば矛盾が生じる。よもや、それ以外の手段を模索していた、なんてことがあるのだろうか。
考えたくはないもう一つの理由は、代償を理解した上で、あの台座は閉じなければならない必要性があった、とか。

「ともかく、まずは見てみないことには分からないか」
「そうじゃな。まずは原点に立ち戻ってみることじゃな」

先生には礼を言って部屋を後にした。

今の今まで俺はあの屋敷に住んできた。確かに廃墟に見紛うこともあるだろうけれど、俺にとっては大切な拠点だ。
生まれてずっと過ごしてきた場所を簡単には手放せないし、消したくない思い出がある。
申請を踏めば学園の寮に入れてくれるとの話は聞いていたが、それは最終手段にとっておきたい。
簡単に受け入れるわけにはいかないのだ。
あの世に逃げ出した親父に、ざまぁ見ろと嘲笑うその日までは。





札を取り外し、いかめしく張り巡らされた錠を外して扉の前に立った。
改めて見るとおかしなもので、いつも見ていた割には開けようという気にならなかったのが不思議だ。
好奇心旺盛な少年時代にも目にしていたはずなのに、中を見てみたいという気には不思議とならなかった。
勿論、そう思った時点で鍵は親父が持っていたから開けることはできなかったけれど、尋ねもしなかったことに疑問が募る。
荘厳なまでの装飾は汚れが目立ち埃にまみれていた。
錠は既に外れている。グッと扉を押すと、扉全体を覆っていた鎖が歪な音を立てて床への転がった。
その音は正に暗示。二度とは戻れない場所へと足を踏み入れるような不安が胸の内をよぎる。
ゆっくりと、部屋の中へと足を踏み入れる。
天井は高く、奥の窓から差し込むわずかばかりの光だけが頼りだった。
何が置かれているのか詳しく見ることはできない。けれどこの場所が屋敷の中心足り得ることは漠然と理解できた。
ゆっくりと視線を巡らせる。

            ソレを見ないようにしていただけで、

機械じみた何かが置かれているわけでもない。
完全に閉じられた空間の中は微細な光を取り入れるだけで、流れる時間を止めていた。

            だって、それはあまりにも……

だだっ広い右の壁には大きな時計がかけられていた。うす暗い中で判別できたのは秒針の刻む音があったから。
壁に装飾は施されておらず、ただ時を伝えるだけの簡素な大型のものが一つだけ。
それは頑固な職人が飾り気を奪い、ただ大切なことだけを鈍直に捉えるような拘りを見ることができた。

            人間とはかけ離れた、禍の全てを中に秘めたようなものに思えたからで、

更に足を踏み入れる。時計を見つけてからはやけに秒針の音が大きく聞こえる。
コツン、と何かが足先に触れた。下に目を落とすと金属片のようなものが転がっていた。
手にとって確認してみると、それは蝋燭の台座で支部は蝋まみれになっている。何年も手入れがされていないらしい。
更に床をよくみてみると、うっすらと何かの幾何学の模様が施されている。
細部まで確認することはできない。ただこの部屋の床一面に描かれたそれは何かの儀式の為のもののように思えた。

            そして理解した。もう、それは無視することができないものだ。


部屋の中心部に安置された大きな台座。それこそが先生より聞いたものであることは間違いようがない。
歩み寄り、調べることが目的だったクセにそれができないのは、それを阻むような何かがそこにあったからだった。
天井から吊り下げられた鎖が動きを封じている。両手首に繋がれたそれは常人では決して壊せないものだろう。
自由を奪われたソレは静かに台座の前に鎮座している。
色彩までは見てとれないが、緩やかな髪が上半身を覆うように被さっている。
ピクリとも動かない事は眠っていることを示唆するのだろうか。少なくとも死んではない。だって、そう感じるんだ。
人間ではない。人間のはずがない。人間であるわけがない。
食事を誰かが届けているわけでもなければ、一度として扉が開いているところを見たことがない。
冷静でいて、混乱していた。台座の間にいるソレが精霊以外あり得ないと分かっていながらも理解が追いつかない。
知らず後ずさった足が何かを蹴飛ばした。
カン、と言う音は自然には起こり得ない音に、……ソレは反応した。





キチリ、と鎖が揺れる音がした。
下げられていた顔がゆっくりと持ちあがる。
同時に開かれる瞳が静かに俺を捉え、薄暗い部屋の中にありながらも確認できるほどの紅い瞳が侵入者を見定めた。





「……あぁ、永い眠りだった。どうだ、少しはキレイな世界になったか?」






発せられたその言葉の意味は理解できなかった。
けれどその声色から、何故か拍動がゆっくりと落ち着いていくのを感じる。
彼女の問いかけは静かに俺の答えを待つように、紅い瞳は揺れることなく俺を捉えて離さなかった。

「い、いや俺は」
「まぁ良い。少し頼みがある。この鎖を解いてくれないか。眠ることにも、もう飽いた」

ジャラっと鎖を動かし、面白くもないように呟いた。

「……精霊、なのか?」
「あぁ。……面影が残っているな。さて、どれくらいの月日が経ったのか」
「この屋敷の、『原霊』なのか?」
「過去はそうだった。だが残念ながらその資格は剥奪されてしまったけれど」

聞かなければならない事が山ほどあった。どうして台座についていないのか、とか、どうして『原霊』から降りたのか、とか。

「……」

けれどそれが出来なかったのは、そう、あまりにも辛そうな顔をするその姿を見てしまったからだろう。
しばらくお互いに言葉を発することもなく時間ばかりが流れた。精霊は、いつかの時間をゆっくりと思い返すように。

これが、俺たちの始めての出会い。
その当時は振り返ることなんてそうないだろうと思っていた、正にほんの数分間の出来ごと。
でもきっとどこかで確信していた。この出会いはきっと俺の人生を大きく変わっていくだろうことは。
陽の届かない黒の帳の中で、永い眠りについていた精霊。
鎖で繋がれていた理由も含めて知りたいと思ったのは屋敷の為ではなく、ただ単純にその精霊の過去を知りたかったから。
言葉も無く立ちつくす自分と、立ち上がることを許されず、紅い瞳に過去を映す精霊。

褪せることのないその情景は、決して消えることは無いだろう。





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