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No.39382の一覧
[0] 【オリキャラ】ひぐらしのなく頃に 虚騙し編[hollow](2014/03/30 22:39)
[1] 第一章・新しいカード[hollow](2014/02/21 12:54)
[2] 第二章・馴染み行く日常[hollow](2014/02/21 13:00)
[3] 第三章・抱えた事情[hollow](2014/02/23 22:51)
[4] 第四章・理解し合う友[hollow](2014/03/03 01:35)
[5] 第五章・閉ざされた過去[hollow](2014/03/09 22:48)
[6] 第六章・深まる思慮[hollow](2014/03/17 01:23)
[7] 第七章・広がる疑惑[hollow](2014/03/24 00:25)
[8] 第八章・見つかる謎[hollow](2014/03/30 22:51)
[9] 第九章・始まる祭り[hollow](2014/04/07 00:23)
[10] 第十章・夜半の岐路[hollow](2014/04/14 02:18)
[11] 第十一章・巡る思惑[hollow](2014/04/21 01:05)
[12] 第十二章・閉ざされた道[hollow](2014/04/27 23:17)
[13] 第十三章・不穏の種[hollow](2014/05/03 22:37)
[14] 第十四章・始まる惨劇[hollow](2014/05/12 01:22)
[15] 第十五章・絡まる思惑[hollow](2014/05/20 01:41)
[16] 第十六章・終わる世界[hollow](2014/05/26 01:22)
[17] 第十七章・宴の酣[hollow](2014/06/01 00:29)
[18] 幕間・お疲れさま会[hollow](2014/06/09 01:22)
[19] ひぐらしのなく頃に 解 虚騙し編  序章・カケラ紡ぎにて[hollow](2014/06/09 01:25)
[20] 第一章・繰り返す日常[hollow](2014/06/29 22:57)
[21] 第二章・動き出す駒[hollow](2014/06/16 00:39)
[22] 第三章・暗躍するモノ[hollow](2014/06/23 00:15)
[23] 第四章・闘う者[hollow](2014/07/14 01:27)
[24] 第五章・暗躍行路[hollow](2014/07/07 00:35)
[25] 第六章・うねる勢い[hollow](2014/07/14 01:26)
[26] 第七章・救いの手[hollow](2014/07/21 00:33)
[27] 第八章・集う声[hollow](2014/07/28 01:31)
[28] 第九章・伸ばされた手[hollow](2014/08/04 00:56)
[29] 第十章・響く声[hollow](2014/08/10 01:10)
[30] 第十一章・回り出す舞台[hollow](2014/08/18 01:48)
[31] 第十二章・翻る運命[hollow](2014/08/25 01:09)
[32] 第十三章・動く夜[hollow](2014/09/01 01:10)
[33] 終章・悪鬼、踊る[hollow](2014/09/08 01:01)
[34] あとがき・お疲れさま会[hollow](2014/09/15 02:18)
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[39382] 【オリキャラ】ひぐらしのなく頃に 虚騙し編
Name: hollow◆2545f819 ID:e74754d3 次を表示する
Date: 2014/03/30 22:39
※注意事項

本作は、別サイトで作者が書いていた作品の『リメイク』です。そのことをご理解していただけた上で、読んでいただければ、と思います。

ひぐらしのなく頃にの二次創作、オリキャラが存在、原作とは食い違う展開などを許せない方は、ブラウザバックをお願いします。

なお、完結次第、元のサイトからは作品を削除しますので、ご注意ください。

以上のことを踏まえた上で、どうか拙作におつきあいいただけたなら、幸いです。

忌憚なきご意見、お待ちしております。









序章・救いのない物語



「ヘェ、なるほどね」

夜も更けてきた、鬱蒼と暗い森の中で、彼は囲まれていた。
軽く見積もっても十人はいるだろう。
こんな子供相手に大仰なことだ。
迷子を捜しての山狩りでもあるまいに。

右手には愛用の木刀、左手には拝借したナイフがある。
もちろん、刃物の扱いは熟達しているとはいえ、状況の打開にはつながらないだろう。

何せ、相手は銃で武装している。
それも拳銃などというチャチな代物ではなく、大の男でさえも抱えて持つ自動小銃。
山狩りというよりも、クマ狩りに出ていくような装備だ。

銃口こそ向けられていないが、ほんの二十度ほど角度を上げれば、こちらにその仄暗い穴を見せることだろう。

逃がす気はない。
言葉にならない圧力が、雄弁にそれを伝えてくる。
これは交渉でも、ましてや命令ですらない。
ただの通告、宣言だ。

「なるほど、なるほど。確かに、理に適ってる。悪趣味と言えば悪趣味だが、アンタらしいと言えばアンタらしいのかもな?」

だが、その包囲網の中心で、彼は笑っていた。
不敵に、不遜に、ふてぶてしく。
最大の疑問が今、彼の中で弾けて消えて、そして代わりにいくつもの疑問が鎌首をもたげていた。
さながらそれは、実る稲穂のように膨大で、揺れる芒のように高々と、疑問を掲げている。

先ほどまでの耐えがたい不安と疑念と、堪えがたい衝動と首の痛痒を、すべて吹き飛ばしてしまうような衝撃だった。

謎は解けた。
次の謎もできた。
こうして前進していることを全身で感じられているのに、どうしてそんな些末なことに意識を裂くことができようか。

だから、彼は嗤う。

「くくく、くはははははは。くひゃははははっはははははは!」

けたたましく、やかましく、騒々しく。
自分でもそう思えるほど、彼は嗤った。
込み上げる衝動と壊れた歯止めが、それを許した。
楽しくて仕方ない。
それを思う存分貪って何が悪い。

蹂躙するように噛み砕き、冒涜するように飲み下す。
犯すように楽しんで、息を吐く。
甘く熱を帯びるような吐息が、夜闇に消えていく。

だらりと、両腕を下げた。

逃走ではなく、闘争のために。
思考も思念も指標も指針も吹っ飛んだ、衝動と狂気に身をゆだね、全力で包囲網に飛び込んだ。
体が軽い。
動きが速い。
容赦は、いらない。

周囲の連中は予測さえしていなかったのか、怯んで動けなかった。
ちょうどいい的だ。
手始めにずたずたに引き裂いてくれよう。

だが、ふと気付くと下がった位置にいた、先ほど応えてもくれなかった誰かは笑っていた。

暗闇で音もなく、腕が上がって、そして


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