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No.39268の一覧
[0] 【完結】ヤンデレ姉さんに○されたら考えるべき10のこと【R-15, 残酷な描写あり】[くらげ](2014/06/07 21:04)
[1] ▼序章1 姉さんから逃げる方法はあるか[くらげ](2014/01/19 22:20)
[2] ▼序章2 委員長から紹介はして貰えるか[くらげ](2014/05/29 09:02)
[3] ▼序章3 その暴走を回避できるか[くらげ](2018/03/01 21:38)
[4] ▼第一章1 その姉さんは安全か[くらげ](2018/03/01 21:47)
[5] ▼第一章2 5月21日を乗り切る事はできるか[くらげ](2014/05/29 09:07)
[6] ▼第一章3 妹は協力者足りうるか[くらげ](2018/03/01 21:52)
[7] ▼第一章4 俺はそれぞれの立場を理解しているか[くらげ](2018/03/01 21:56)
[8] ▼第一章5 美濃部立花は恋人になれるか[くらげ](2014/05/29 09:13)
[9] ▼第二章1 4人のカラオケで何をすべきか[くらげ](2018/03/01 21:59)
[10] ▼第二章2 姉妹の圧迫から逃れる事はできるか[くらげ](2014/02/02 01:22)
[11] ▼第二章3 疑惑は人を欺くものだろうか[くらげ](2014/05/29 09:17)
[12] ▼第二章4 深淵の奇策士は夕日に紛れるか[くらげ](2018/03/01 22:02)
[13] ▼第二章5 信頼は時として証拠に優るか[くらげ](2014/05/29 09:21)
[14] ▼第二章6 最後のデートに2度目はあるか[くらげ](2014/05/29 09:24)
[15] ▼第二章7 6月18日の問題に先手を打てるか[くらげ](2014/02/18 01:06)
[16] ▼第二章8 飲み干した苦渋を災い転じて福となすか[くらげ](2014/05/29 09:25)
[17] ▼第三章1 父親とは偉大であるか[くらげ](2018/03/01 22:06)
[18] ▼第三章2 穂苅恭一郎とは何者か[くらげ](2018/03/01 22:09)
[19] ▼第三章3 青木瑠璃の協力者を探せるか[くらげ](2014/02/24 23:20)
[20] ▼第三章4 不審な人影は事故の闇に呑まれるか[くらげ](2014/02/27 00:38)
[21] ▼第三章5 連続通り魔の犯人を追えるか[くらげ](2014/05/29 23:40)
[22] ▼第三章6 I shall never survive youを唱えるか[くらげ](2014/05/29 23:41)
[23] ▼第三章7 いつかの未来に戻れるか[くらげ](2014/05/29 23:44)
[24] ▼第四章1 二階堂レイラは合宿場所を紹介するか[くらげ](2014/03/08 00:34)
[25] ▼第四章2 メインヒロインは一周して元に戻るか[くらげ](2014/05/30 00:33)
[26] ▼第四章3 その死に価値は生まれるか[くらげ](2018/03/01 22:12)
[27] ▼第四章4 原因と結果に法則はあるか[くらげ](2014/03/22 22:47)
[28] ▼第四章5 紅い華やかな瞳に真実は隠れるか[くらげ](2014/05/30 00:35)
[29] ▼第四章6 淡い恋の詩は胸に届くか[くらげ](2014/03/22 22:48)
[30] ▼第四章7 ノットイコールは紅色の薔薇を語れるか[くらげ](2014/05/30 00:37)
[31] ▼第五章1 水面下で泳ぐ脚は視えるか[くらげ](2014/03/22 00:06)
[32] ▼第五章2 情欲の果実にその身を委ねるか[くらげ](2018/03/01 22:16)
[33] ▼第五章3 軽薄な態度は幸福に関わるか[くらげ](2014/05/30 00:38)
[34] ▼第五章4 葉加瀬君麻呂は笑われるべきか[くらげ](2014/05/30 00:40)
[35] ▼第五章5 繰り返す時に希望を見出すか[くらげ](2018/03/01 22:20)
[36] ▼第五章6 擦れ違いは人を引き寄せるか[くらげ](2014/05/30 00:41)
[37] ▼第五章7 二つの目的は一つの解決策を得るか[くらげ](2014/05/30 00:43)
[38] ▼第五章8 その手を離してさよならを告げられるか[くらげ](2014/04/10 00:42)
[39] ▼番外編1 お姉ちゃんとバレンタイン[くらげ](2014/04/10 23:34)
[40] ▼番外編2 瑠璃と司の温泉旅行[くらげ](2014/04/12 00:42)
[41] ▼番外編3 穂苅杏月の人生すべて思いどおり[くらげ](2014/04/13 01:07)
[42] ▼第六章1 揺れる心はいつかの時に溺れるか[くらげ](2014/04/16 00:32)
[43] ▼第六章2 虚言と真実は未来を見通すか[くらげ](2014/04/18 00:39)
[44] ▼第六章3 他人事に触れた罪の意識を償うか[くらげ](2014/04/19 00:46)
[45] ▼第六章4 美濃部立花は恋人になるべきか[くらげ](2014/05/30 00:44)
[46] ▼第六章5 見えない黄昏の空に不成立を掲げるか[くらげ](2014/04/20 23:40)
[47] ▼第六章6 混沌の呪縛から青木瑠璃を解き放て[くらげ](2014/04/21 23:28)
[48] ▼第六章7 Metamorphose[くらげ](2014/05/30 00:45)
[49] ▼第七章1 あなたはまだ、何も知らない[くらげ](2014/05/30 00:46)
[50] ▼第七章2 猫みたいな彼女[くらげ](2014/04/30 00:15)
[51] ▼第七章3 The day before yesterdayをさがして[くらげ](2014/05/01 23:52)
[52] ▼第七章4 姉さんの名前、覚えていますか[くらげ](2014/05/30 00:47)
[53] ▼第七章5 おかえりスイートガール[くらげ](2014/05/06 01:14)
[54] ▼第七章6 神の使いなんかじゃない[くらげ](2014/05/09 00:40)
[55] ▼第七章7 人間、馬鹿にしちゃいかんでしょ[くらげ](2014/05/12 23:13)
[56] ▼第八章1 ティシュティヤの騎士[くらげ](2014/05/19 22:08)
[57] ▼第八章2 遥かな出会い[くらげ](2014/05/20 22:53)
[58] ▼第八章3 異国。脱走者。ルビーの瞳[くらげ](2014/05/22 00:31)
[59] ▼第八章4 真紅の薔薇は束縛する[くらげ](2014/05/23 00:41)
[60] ▼第八章5 王国裁判[くらげ](2014/05/25 00:51)
[61] ▼第八章6 英雄の奪還[くらげ](2014/05/26 00:34)
[62] ▼第八章7 生きとし生けるものの覚悟[くらげ](2014/05/27 00:17)
[63] ▼第九章1 時よ止まれ奏鳴曲は美しい[くらげ](2014/05/31 21:22)
[64] ▼第九章2 天国に続く階段の存在を信じますか?[くらげ](2014/06/04 22:23)
[65] ▼第九章3 その向こう側に見えた景色に、俺は[くらげ](2014/06/06 00:19)
[66] ▼第九章4 大好きだ。[くらげ](2014/06/07 21:03)
[67] ▼エピローグ[くらげ](2014/06/07 21:04)
[68] ▼おまけ 俺と姉さんのそのあと[くらげ](2014/06/09 00:32)
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[39268] 【完結】ヤンデレ姉さんに○されたら考えるべき10のこと【R-15, 残酷な描写あり】
Name: くらげ◆14db1afa ID:731e073c 次を表示する
Date: 2014/06/07 21:04
※『小説家になろう』にも掲載しています。
※ギリギリな描写・残酷な描写が数多くあります。苦手な方はご注意ください。


 最寄り駅から徒歩五分。二LDKの小奇麗なマンションに、大して装飾もしていない簡素な部屋。
 俺。穂苅(ほかり)純(じゅん)。三つ違いの姉と二人暮らし。姉さんが短大を卒業して働き始める頃、俺は半ば強制的に姉さんから引き抜かれ、今の家に引越しになった。学校までは大した距離の違いも無かったが、問題はそんなところじゃない。
 十八歳。年齢イコール彼女イナイ歴。最近気になる女の子ができて、少し前に二人でデートした。

「別にね、純くん。私はあなたに彼女が出来たら嫌、っていう訳じゃないの」

 今の状況はというと、俺は部屋の壁に背中を押し付け、姉さんに迫られている。
 今ちょっとエロい想像をした奴、挙手。
 ――悪いが、そんなにまともな状況じゃない。
 瞬間、部屋の壁に包丁が突き刺さる。俺の顔がある、すぐ隣だ。思わず全身に鳥肌が立って、俺は戦慄した。
 姉さんは鬱々とした生気のない瞳で、薄ら笑いを浮かべながら俺を見ている。
「純くんに彼女ができたら、純くんを殺して私も死ぬわ」
「嫌なんじゃん」
「ううん? 彼女よりも私の方が、純くんを愛している。それだけよ」
 俺は蒼白になって、どうにか姉さんから逃れようとしていた。
 姉。二十一歳。短大を卒業して、とある会社で事務職を始める。何故姉さんがこの家に俺を連れてきたのかと言えば、ここを姉さんと俺の愛の巣にするとかほざきやがったせいだ。
「純くんのためなら、私は死んだって構わないわ」
「いや、それ俺のためにはなってないから全然なってないから!!」

 ――そして、この顛末。

 バレるつもりはなかった。まさかハンカチを一度貸した、ただそれだけの事で――姉さんが他の女の存在を『匂いで』感知するなんて思わなかったのだ。
 うまく彼女になって貰えたら、親に説明して納得してもらおう。親から話があれば、きっと姉さんだって分かってくれるはずさ。
 そう、思っていた。
 浅はかな希望であったと、認めざるを得ない。

「ね? 気持ちよく……なろ?」

 壁に刺さっていた包丁が、真っ直ぐに俺の心臓目掛けて飛んで来る。
 逃げ場はない。
 ああ、どうして俺は『彼女になって貰えたら』なんて、悠長な事を考えていたんだろう。手を繋いで一緒に帰宅して、二人でデートして、一緒に映画を見に行って……そんな『暇』を、姉さんが俺にくれるはずがないのに。
 俺。穂苅純。A型牡牛座。年齢イコール彼女イナイ歴。

「ちょっと待ってねえやめて落ち着いて話せば分か――――」

 ……享年、十八歳。




ヤンデレ姉さんに○されたら考えるべき10のこと



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