本作『宰相ヴェネッサ、まかりとおる!』は、某所でも指摘されているとおり、「人物造形」や「舞台設定」について、作中では充分には描写せず、もとは連作短編として一緒に収録していた「別作品」である「皇帝閣下の決断/走れ!ルイズ」(短編2作)の記述に依存している部分がまだ多く残っています。
よって本作をはじめてご覧いただくみなさまには、まず「皇帝閣下の決断/走れ!ルイズ」よりごらんいただくと、本作を、よりお楽しみいただけやすくなるかと思います。
【完結】のタグをつけておりますが、この欠点は、随時訂正していく予定です。(2014.1.19記)
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このSSは、隣接する平行世界のルイズさんたちと、その使い魔くんたちのシリーズのひとつです。
次の3点の特徴を共有する平行世界が舞台となっています。
・ルイズさんたちが才人くんたちをはじめとする実にさまざまな使い魔を召喚するのは、始祖ブリミルがハ
ルケギニアを救うための試行錯誤。
・虚無の大魔法“生命”は、始祖ブリミルの時代とまったく代わらぬ効能のまま、6000年の時を経て、少数の
特権階級だけを救う“邪術”になってしまった。
・“大隆起”は阻止することができない。
これらの平行世界は、以下のような物理的特徴も共有しています。
・宇宙は、過去から未来にむけて、無数に平行世界を分岐・生成していく。
・空間移動を可能とする技術や魔法は、同時に時間移動をも可能とする。
(参考:J.p.ホーガン『量子宇宙干渉器』、『未来からのホットライン』、「星を継ぐ者」シリーズ)
上記の設定で、ゼロ魔板に、次のようなSSも書いています。
本作を面白いと思ってくださった方は、こちらもごらんいただけると嬉しいです。
○「あらゆる方向に顔を向けた使い魔」(長編・全20話・連載中)
○「皇帝閣下の決断/走れ!ルイズ」(短編2作)
○「邪術“生命”との戦い!」(中編・全6話・連載中)
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【あらすじ】
○『宰相ヴェネッサ、まかりとおる!』 (1)~(5)
ガリア王ジョゼフを無力化したアルビオンの宰相ヴェネッサ。その正体は、“虚無”に加え、“神通力”を会得したルイズ。こんどは“大隆起”をめぐるロ
マリアの教皇ヴィットーリオとの主導権争いにいそしむ。“聖戦”の発動を阻止し、6000年の間に邪法に堕してしまった“生命”の使用を防げるか?!
第1話「ロマリアの陰謀」
第2話「イザベラ殿下、インド魔力を召喚!」
第3話「始祖の遺した邪術、『生命』」
第4話「『聖戦』の挫折」
第5話「大隆起」【完結】
【更新履歴】
2014.1.19 『宰相ヴェネッサ、まかりとおる!』全般に対する補足説明を追加。
2014.1.19 『邪術“生命”との戦い』(1)~(6)を分離
2014.1.15 「皇帝閣下の決断」、「走れ!ルイズ~ルイズ、アンリエッタを追放する~」と分離
2013.12.19 「まえがき」を全面的に変更
2013.9.22 「あらすじ」を付加
2013.7.15 【チラ裏】から【ゼロ魔板】へ移転
2013.1.4 【チラ裏】に分離・移転
2012.12.28 第5話「大隆起」を投稿。『宰相ヴェネッサ、まかりとおる!』完結。
2012.12.25 第4話「『聖戦』の挫折」を投稿。
2012.12.20 第3話「始祖の遺した邪術、『生命』」を投稿
2012.12.19 第2話「イザベラ殿下、インド魔力を召喚!」を投稿
2012.12.17 『宰相ヴェネッサ、まかりとおる!』第1話「ロマリアの陰謀」を投稿