僕の名前は斉木楠雄、超能力者だ。
僕は15歳にしてほとんどの力を使える。
しかし僕はそれを、幼稚園以降使用していない。一度面倒なことになったからな。
そのような僕は、原作とは違い、箱庭学園に通っている。
この学園はアブノーマルだとかスペシャルだとか普通以外の常軌を逸した連中があつまるところだが、僕は力を一度も使っていない。
面倒ごとに巻き込まれるのはもうこりごりだ。
そういうわけで僕は、今現在一年一組に所属している普通人で通っている。
僕はほとんど……いや全く他人としゃべらない。
だから友人は皆無、と思っていたが、
「よう、斉木焼肉食いにイコーぜ!!もちろん不知火もいる」。
と必ず話しかけてくる奴がいる。
「人吉、毎日誘って斉木君困ってるんじゃない?ま、私にはどーでもいいけど♪」。
「何だよ不知火、お前薄情な奴だな……」。
こんな風に僕を会話に加える気など毛頭ない。
そう、こいつは人吉善吉。一年生にして生徒会庶務を務める男にして、心の裏表が全くない男。
こんな男初めてだ。人は皆裏の顔があると思っていたが。