西暦二〇一×年、大和台(やまたい)国。『生けざる者』による『生けざる者』を取り締まる国営組織、『霊能軍』があった。
全国の公立学校を拠点とし、日常と密接しながらも、『生ける者』と大きな関わりを持たない、いわば『日常の中の非日常』。
これはその中の一部隊、帝都圏のベッドタウン、明海(めいかい)町を守護する『明海中学校部隊』の物語。
希望の魂と呪縛の名を持つ軍国少女。
魂を持たざる者に短い生を奪われた探求者。
仮初めの「未来」を纏う付喪神。
死して尚舞台を待ちわびる「女王」。
思いと繋がりを測るために生まれた怪異。
そして――名前を棄て過去を棄てた絞首台の道化。
彼らの戦いが今、始まる。
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皆様初めまして。如月レーゼと申します。
このたびは私の小説を開いていただきありがとうございます。
この小説は実際の怪談に基づいたフィクションです。
なので「実在の人物・団体等とは一切関係ありません」とは言えませんが、
その代わりに月並みですが「信じるか信じないかはあなた次第です」ということでお願いします。