生来の毒舌で政界に無数の敵を作り上げた犬養は、しかし時代の波に流され、政治の頂へと昇りつめた。 一時期は政党を捨て、引きこもりのニ-トと化した彼を周囲は許さなかったのである。近所のおばちゃんに別荘を追い出され、出身地で身に覚えのない出馬が決まり、集議院選挙で当選し続ける。 これは、犬養剛という男が人生の絶頂に立った時の物語である。―――――――――――――――――― ※この作品は現在、小説家になろう様にも投稿されております。