「ボクシング?」「うん。カナは運動とケンカ得意じゃん?だからお願い!女子ボクシング部に入って」そう言われ、カナは考えた。確かに運動とケンカは得意だ。ケンカで負けたことは無い。しかも、高校に入って、部活に入りたいとも思っていた。しかし、あまりにも唐突な話だ。いきなりボクシングをしろと言うのは。カナはショートヘアでカチューシャを付けた親友ー篠敬子に聞いた。「なんで?」と敬子は「カナと一緒に部活がしたい!」と言った。カナは少し考え、特に断る理由が無かったため、了承した。これが、カナの将来に大きく影響するとは知らずにー