携帯(プルル~)
伊織「はい。もしもし」
携帯が鳴っていたため、電話をとった水瀬 伊織は、765プロ事務所に1人でいた。仕事が終わり休憩している時に、春香から電話があったのだ。
春香・響・やよい・千早・Pは、「我那覇響の生まれ故郷に行こう」という2時間バラエティーの取材で、沖縄に行ってしまっている。
春香「もしもし。伊織?」
伊織「何?」
春香「沖縄で、すっごい写真とったんだ。今、暇?」
伊織「暇って・・・まぁ、暇だけど」
春香「今、どこ?」
伊織「事務所」
春香「なら、FAXで写真送るから!あ、FAX使える?」
春香の心配事に伊織は「使えるわよ!!」って怒鳴った。
春香「アハハ!了解。準備して」
伊織は、渋々FAXの前に来た。
伊織「いいわよ」
春香「OK!」 (ピッ!)
その時、事務所のFAXが、「紙をセットしてください」と言った。
伊織は、また渋々B5の用紙を突っ込んだ。
そして、再びー。FAXが送られてきた。
〈送ったFAX〉 春香~クジラの潮吹き~ 伊織~潮だけ~
春香「どう?凄いでしょ」
伊織は、何か水みたいなものが写っていることだけ分かるが、なぜ、これが凄いのか分からない。
伊織「えっと、ナニコレ?」
春香「え?何って、潮だよ!」
伊織「潮?誰の?」
春香「誰?〈伊織ちゃん。クジラみたことないのかな?〉分からない?」
伊織「え!〈ちょっと、誰の潮よ!ってか。なんでこんなの送ってるのよ〉誰の?」
春香は、判断に困った。なぜなら、この世にクジラを知らないとは思っていなかったからである。〈誰ってつまり、誰が撮ったってことだよね〉と春香は自分で判断した。
春香「やよい」
伊織は、固まった。いつも可愛がっていた。やよいが、潮を吹くなんて思わなかったからだ。
伊織「本当?」
春香「やよいだよ!」
伊織「やよいって、あの高槻よね?」
春香「そうだけど・・〈なんで、こんなに動揺?あ!そうか。うまく撮れ過ぎてびっくりしてんるんだ〉凄いきれいでしょ?」
伊織「綺麗?〈確かに、綺麗だけど、これは、やよいの潮。なんでこんなの撮るのか聞いてやる〉どうして、こんなの撮ったのよ」
春香は、驚いた。なぜなら、クジラの潮吹きを見てここまで興奮するとは思わなかったからである。
春香「もしかして、初めて見た?」
伊織「当たり前でしょ」
春香「そうなんだ。いいよ!私が、できるだけ説明するよ。聞きたいことある?」
伊織「あるわよ!まず、これを撮った理由は?」
春香「やよいが撮りたいって言ったからだよ」
伊織「〈ウソでしょ。変態じゃない。〉これを撮ったとき、みんなどんな感じだったのよ」
春香「えっと、私は、やよいにやり方(カメラの操作)を教えて、千早ちゃんが、やよいを支えて、かなり激しかった(波が)からね。響は、笑ってたよ」
伊織「つまり、春香が教えたの?」身体を震わせる。
春香「うん。バッチリだったでしょ。吹いたときは、私たちにもかかって大変だった」
伊織「ふ~ん。そんなに凄かったんだ・・・」
春香「なんていうか。しょっぱかった」
伊織「〈春香、許さない!私の大事なやよいをよくも・・・〉Pは?」
春香「私たちと見てたんですけど、酔っちゃって(船酔い)」
伊織「あのバカP。酔うほど見てたの?」
春香「うん。釘づけだったよ。やよいがふらついた時、Pもふらついて倒れちゃった」
伊織「P大丈夫なの?」
春香「大丈夫だよ!伊織ちゃんにも見せたかったな~」
伊織「やよいに変わって!春香〈本当かどうか!確かめて。本当だったら・・〉」
向こうの声が微かに聞こえる。やよいは、いるそうだった。
春香「変わるね」
やよい「うっう~。伊織ちゃ」
伊織「やよい!大丈夫。クソリボン達に酷いことされていない?」
春香たちは酷い言われようである。
やよい「大丈夫ですよ。写真見てくれました?」
伊織「見たわよ」
やよい「私のです(写真)。どうですか?」
伊織「やっぱり、やよいなの?」
やよい「はい!そうですけど。凄く飛びました」
伊織「どんな感じだったの?その・・〈潮吹いて、気持ちよかったのかしら〉」
やよい「すっごく、気持ちよかったです」
伊織「やよい。守ってあげられなくてごめんね。〈春香死刑〉」
この時、春香の死刑執行が決まった。
伊織「やよい。春香に代わってくれる?」
やよい「うっう~」
春香「どうだった?」
伊織「春香~明日帰ってくるのよね」
春香「そうだけど、どうしたの?声震えているよ」
伊織「明日、少し話があるの。いいかしら」
春香「いいよ!お土産持っていくね」
プッ 携帯を切り、伊織は事務所を後にした。
~翌日~
春香「ただいま!!」やよい「うっう~」
そこに、おでこが光り輝く・・水瀬 伊織が立っていた。
伊織「春香!」昨日の写真を机に叩きつけた。
2人は、びくっと身体を震わせる。
伊織「この写真。説明しなさい」
伊織が、昨日A4で受け取らなければならないFAXをB5で受け取り、潮しか写ってない写真をみた春香は、何を怒っているのか分からなかった。
春香「何この写真?」
伊織「はぁ?」少しキレ気味
やよい「・・・」
伊織「春香が送った、やよいの潮吹き写真よ!!」
春香「え?」
やよい「?」
伊織「何よ。その反応。春香が言ったんじゃない」
春香「えっと・・まず、1から説明させてね」
伊織「いいわよ」
春香は、話した。これは、やよいが撮った「クジラの潮吹き」とかこのFAXのサイズはおかしいとか1から最後まで。
それを聞いた。伊織は顔を真っ赤にした。
やよい「伊織ちゃん。何だと勘違いしたんですか?」
伊織「う・・うるさいわよ!!!!!」
~end~
今回、勘違いって怖いね!的な感じのアイマス版で書いた。
本命は、ハルヒだから、またハルヒで書きます。
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