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No.38457の一覧
[0] 【日常】なの「リセット」[おいしいプリン](2013/09/11 05:49)
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[38457] 【日常】なの「リセット」
Name: おいしいプリン◆1f942934 ID:5dc21227
Date: 2013/09/11 05:49
※注意

・東雲なのちゃんのイメージ崩壊が著しいです
・R18です。



私の名前は東雲なのって言います。
博士に寄って作られたロボットです。
私は、はかせのお世話を日々行っており、はかせのために生活をおくっています。
博士はわがままなひとです。
この前も買っておいたお菓子お独り占めにして、それも許可なしに食べてしまったのです。
 許可を得ていないお菓子を食べる、イコール、良くないことです。そのことで私は博士を注意しなくてはいけませんでした。
しかしここでも博士ときたらなき脅しをかけてくるのです。まだはかせは子供ですからそういうことは情状酌量してもいいかもしれません。でも、ちゃんとするところはちゃんとする。悪いこと、イコール、制裁が必要であるのです。ですから、私は毎回お菓子の量を制限させているのです。
 そんな感じで毎日博士に手を焼きますが、
それなりに充実した暮らしをしています。
 最近、博士の手配で高校にも通うようになりました。学校の教育を受けれること、そしてなによりもそこで相生さんのような友人に会えたことがとても嬉しかったです。
日々にメリハリが出来て、より活気が出てきました。博士も相生さんとの相性が良いみたいでいつも遊んでいるみたいです。
 しかし、私は1つだけ許せないことがあるのです。
 博士は、いつも執拗に私がロボであることをばらそうとするのです。
これは私にとって死活問題です。もしバレでもしたら、クラスのみんなから変な目で見られるようになるし、そもそも人間ではないということで学校自体にもいられなくなるかもしれません。これは、学校に行けない、イコール、相生さんたちにも会えなくなる。そういうことになるのです。ですから、私は時として博士に対し一種の嫌悪感を抱くのです。
 私は嫌悪感という言葉を使いましたが、これは正確な表現ではありません。創造主である博士に対してそういう感情を持つこと事態わたしはお世話役ロボットとして失格です。でも私という人格が生まれてきた以上、はかせは私のことをもうすこし配慮してもらいたいと思うのです。私は理不尽な対応を受けてるとしか思えないのです。

理不尽な対応、イコール、怒り。

それを感じるのです。それも、ただの怒りではなく、甚だしいまでの怒り。私はそれを収める場所を知りません。私はこの感情について考えあぐねました。そして、ひとつの論理的な結論にたどり着きました。怒りを感じるなら、その原因をおさめればいいんです。つまり、原因をおさめる、イコール、制裁措置を行う。これが最も正しい結論だと私は感じました。どういった内容を行うかはべつとしてこの方程式になぞらえて問題を解消していくのが私の正しい道と判断しました。
 ある日のこと、相生さんと長野原さんが私の家を訪ねに来ました。それ自体めずらしいことではありません。金曜日の帰りなどは、よく友人が来たりするのです。
 しかし、その日博士は私に対して侮辱的な行為を働くことをするのです。
 相生さんを家に上げたあと私達は学校から配られていた宿題に手を付けました。相生さんがいつも宿題をしてこないので、私の家で先にやってしまおうという彼女の相生さんに対する温情でした。しばらくしたあと、博士が相生さんと遊び始めました。相生さんの宿題はまだ半分も行っていませんでしたので私は博士に注意をしました。
「はかせ!相生さんはまだ宿題が終わってないんですから、ちょっかいをかけちゃだめですよ」そう言いました。すると博士は、私を睨み表情を換えました。不意にふてくされて怒っているようでした。こういう事自体は日常茶飯事です。わたしは、いつものようになだめようとしました。
「はかせ、後でおやつをあげませんよ」
すると博士はこういったのです。
「そんなことしたらなののネジとってあげないんだけど!」
 博士は完全に私に対して卑下を込めたセリフを言い放ったのです。ここまで、苔にされたか。そう思うとふいに腸が煮えくり返るような怒りがこみ上げてきました。同時に涙も
眼球を伝い始めました。しかも、相生さんたちの手前であるのに。周りの空気が変わるのがわかりました。ああ、相生さんたちはどうおもってるんだろうか。私をあわれんでるのだろうか。博士は焦ったように私に近づき
「なの!冗談だよ。」と耳元でわめきます。
では、なぜこんな卑劣極まり無い冗談をいうのでしょうか。そう言いたくなりました。でも言葉には出さず、どうにかその場を制しました。
 その後、相生さん達は二時間ほど滞在したあと帰宅しました。相生さんは帰りがけに、
「なのちゃん、別にネジなんて気にすることないよ!」と言ってくれました。これは好意的にとるべきだと思うのですが、私の中では
博士の発言によって私の人格が著しく怪我されたため、その慰めとして語った言葉だと察しました。
 ああ、なんてこと。
相生さん達を玄関先で見送ったあと、博士を問い詰めました。
「ひどいじゃないですか!相生さんの目の前でロボ的な事言わないでください!」
「なのは、ロボだけどかわいいからいいんだけど」
博士に何を行っても同じだと思った時、あの方程式を思い出したのです。
 
 原因をおさめる、イコール、制裁措置。
 
 これは、絶好の機会でした。部屋へ帰ろうとする博士をとめてわたしは博士の顔におもいっきりビンタをしました。大きな音が廊下に響きます。すると博士は泣きじゃくりはじめました。
「なの、なんてことするの、なののことなんかもうきらいなんだけど」
 はっと我に返りました、博士は私のことをきらっている。どうにかしないと、しかし、そう考えるよりも先に、博士に対して制裁措置を行った快感が私を襲い、離しませんでした。今まで見下されてきた私が今、自らの創造主である博士に制裁を加えている。
 たまらない、快感です。
わたしはロボとしてではなく、人間としての感情を感じました。これこそ生を持つものとして与えられた感情ではないか、それは甘美で背徳的で何事にも代えがたいすばらしいものでした。
  
  快楽、イコール、人間。

私の中で、新たに生まれた方程式でした。
これは私が人間になり得る存在だと、そういうことを初めて感じだのです。
 私は、博士にもう一発ビンタをします。こんどは反対側を。余計泣き喚きます。
今度は喉を締めます、泣かれて五月蝿いのではたまりませんから。
 次はお腹を殴ります。なぐってもまだうごめいています。
 私はもはや人間です。快楽に身を委ね創造主を超えようとしています。
 「はかせ、私はもう人間ですよね?」
私の問いかけに応じる暇はないようでした。
 すると不意に玄関の扉が開く音がしました。
私は、冷静に博士のお腹に蹴りを入れ、玄関を確認しに来ました。
 そこには相生さんと長野原さんがいました、
先ほど帰ったはずの二人がいたのです。
 私はにこやかに二人を迎え、要件を聞きました。
「どうしたんですか?」
すると相生さんがこういうのです。
「いやぁ~、忘れ物をしちゃって!それを取りに来ました!それに」そして付け加えに、
「はかせの鳴き声が聞こえたんだ」と言い放ちました。
 私は冷静に答えます。
「いえいえ、そんなことはないですよ。博士は相生さんが帰ったあとねちゃいましたから」
そうはいうものの、相生さんの目は不信そうに私を見つめるばかりでした。
 すると長野原さんが、
「なのちゃん、はかせにひどいことしてないよね?」と言いました。
さすがに動揺しました。わたしがいましていたことは反道徳的なことだったので弁明の余地がありません。
相生さんが私の表情の変化を悟り、問い詰めます。
「なのちゃん、さっきの発言なら気にしないでって行ったのに!はかせになにかしたんだね」そういうと、家に入り込もうとしました。
 まずい、このままでは私のしていたことがばれてしまいます。同時に相生さんに対して
激しい怒りが湧き上がりました。
 私は、相生さんの手を取り制止させようとしました。
「いえ、博士は大丈夫ですから!」
すると長野原さんも家に入り込みろうかを渡りはじめます。
 一瞬のすきをついて相生さんが制止ふりきり廊下に向かいました。
 博士を見た二人が、悲鳴をあげます。
見てはならないおぞましいものを見た時のような、こわばりと恐怖と残酷さ。それをかんじたのでしょう。
 わたしは 、そこで新たな方程式を考えました。一体この状況を帰れるもの、なんだろうと。すると私の中で合点の行く結論が出されました。
  
  リセット。

私は、相生さんと長野原さんが博士を介抱している隙に台所へ向かい、包丁を手に取りました。
 まずはリセットしないと、この状況は変わらない。
 まず、私の姿に長野原さんが気づきました。
顔は完全に固まり、目は見開いたまま眼球がかすかにゆれていました。
 「な、なのちゃん、何する気なの?」
こわばる口からそう聞こえました。
私は丁寧に説明しました。
「この状況は、同頑張っても改善の余地がありません、ですから最善の策として私はこの状況をリセットしようと思います。」
 相生さんも私の存在に気づき、長野原さん同様の反応を示しました。
 「なのちゃんやめて!」
相生さんが叫びます。長野原さんは涙を流し
何もできないでいました。
 私は、長野原さんに向けて包丁を構えお腹をめがけて差し込みました。彼女の目はこれ以上にないまでに開ききり、私を見つめていました。長野原さんは悲鳴をあげることもなくその場に突っ伏しました。
血が廊下に広がり、赤い池を作りました。
 相生さんは、もはや立つこともできないようです。
 私は相生さんに向けて再び構え、差し込もうとした瞬間、ものすごい電撃を感じ倒れこみました。どうやら博士がスタンガンらしきものをもっていたよです。
 「ゆっこ、にげて」
博士はそう言うと、力無げに顔を床に埋めました。
 相生さんは泣きながら急いで家を出ようとしました。
私は相生さんの脚を掴み、転倒させ脚を思い切り捻りました。相生さんは悲鳴を上げました。これで相生さんは走れません。
 私は上体を起こし、これからの処理について考えました。まだ、完全なリセットはできていません。一旦、東雲研究所の地下室におくり、これからの処理を考えていこうと思います。
 まずは人間的な快楽を、支配という名の快楽をみたしたいと感じます。
 




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