<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

SS投稿掲示板


[広告]


No.37803の一覧
[0] 黒き悪魔との聖戦[李翼丘](2013/06/09 16:30)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[37803] 黒き悪魔との聖戦
Name: 李翼丘◆3d1e4711 ID:b7038a6f
Date: 2013/06/09 16:30
 
 古の時より彼らはこの星に君臨する数億年の長きにわたりこの星に君臨する

 古来より人間は彼らを畏れ幾たびの殺戮が彼らに対して繰り返された
 
 過去には彼らに手を差し伸べ共存を果たした漢をいたが

 彼らは圧倒的な力でその共存の手を振り払い闇へと消えた

 だが彼らは時として牙を剥き

 我々を襲ってくる

 これはそんな彼らと一人の人間との熾烈な戦闘の記録である・・・


 【邂逅】

 いつ以来だろう?この戦慄を心に刻むのは・・・

 いつ以来だろう?この怖気を感じるのは・・・

「魔弾」「黒き使徒」「飛翔の堕天使」「神速の悪魔」「這い寄る恐怖」

 古来より人間は様々な言葉で彼らを表してきた。
 だが、彼らを表現しつくせる方法は一つもない・・・

 俺の名前は「倉敷 孝明」 17歳、A型
 現在、単身赴任中の親父に変わって「倉敷家」の家長を務めている。
 
 十年前に再婚した義母の連れ子で16歳になる双子の妹がいる、
 義母は現在32歳の美女、ある意味理想のエロ漫画的人生だ・・・が、しかし。

 俺は今、最大のピンチを迎えている・・・
 そう、俺はこの年しては極めて遅く、奴らに邂逅した。

 その日、中間テストを終えてしばらくぶりにだらけた休日を送っていた俺は
 暇つぶしに見ていたサイトに
 「彼らに厨二的な二つ名を付けよう」というスレを見つけた。
 
 興味本位でのぞき失笑をこらえながらそれなりに楽しんでいた時に、
 不意に、奴は俺の前に姿を現した・・・

 ぽとっ

 そんな音に俺が気づきその方向を見ると、そこには「黒い」奴が居た

 ザシャァァァァッ、

 俺は足で机を蹴り、椅子もろとも部屋のベットまで下がる、
 キャスター付の背もたれ椅子でなければこの時すでに勝敗は決まっていただろう。
 
 俺は椅子より降り、ベットの下より俺のバイブルたる書物を隠匿するための
 聖布を外し、奴らに対抗できる聖武具を作り出した・・・

 彼らに向かい対峙する・・・が、俺の身体は彼らとの聖戦を拒んでいた。
 その恐れを振り払うかのように、考えが浮かんでは消える・・・

 (何かを投げ追っ払うか?いや、ダメだ、)

 現在、奴の居場所はPCの前、何かを投げつければPCがダメージを受ける
 しかもそのPCは「家族になって十周年記念」に妹達と義母から貰ったもの
 傷をつけるワケにはいかない。

 (では、応援を呼ぶか?)

 コレも却下だ、義母は夕飯の買い物で妹Bこと優姫(義妹の妹)は友達と買い物
 4時まではあと約三十分程ある、では妹Aこと朱莉(義妹の姉)は・・・
 もっとダメだ!
 
 彼女は過去に奴らに襲われて以来、奴らにを見ると手当たり次第に物を投げつける
 可愛い妹にPCを破壊させ凹ますわけにはいかない。

 俺の脳髄がフル回転していても奴らは動かない、
 ただ、二本の感覚器はゆっくりと動いている。

 俺は動くべきか、動かざるべきか、そんな思考が脳髄を支配する。

 ・・・喉が渇く、だのに全身から冷や汗が噴き出て止まらない、
 奴らの存在、威圧感に身体が拒否を示している・・・

 耐え切れず俺が目を離した瞬間、

 バサバサバサ

 と、奴らが飛翔し俺の前へと降り立つ、飛距離は僅か30センチ、
 机から床までの僅かな距離であるがそれでも、意も言われぬ恐怖が俺を支配する。

 俺は身構える、この飛翔で奴らとの距離は3メートルを切った、
 射程圏内だ!

 呼吸を整え奴らを見据える。

 ズッパァァァァン!!

 一瞬の動作、最小の動きで敵を仕留めるそのために錬られた気魂!
 
 (捉えた!!)

 そう思った、だが神速を謳われる奴らは、その渾身の一撃を避ける
 俺は避けた奴の方向を向き直る・・・が、奴はその黒曜の体躯で俺に向かい
 飛翔し体当たりをする

 ガキン!

 ありえない速度である、人間の人体の常識を変える速度で俺の身体は動き
 聖武具が奴らの体当たりを弾き返す。
 恐怖がただただ恐怖が俺に人体の常識を凌駕させたのである、
 弾き飛ばされた奴は再び地に着地する。
 
 再び奴は動きを止め俺と向き合う、

 (次に動いた方が負ける・・・)

 奴もそれを理解したのか全く動く気配がない、
 
 沈黙と膠着、その二言が最も適した言葉であるだろう
 時計の秒針が動く音がやけに耳に付く
 膠着に耐え切れず俺が動こうとしたその時・・・

 カチャッ

 「お兄ちゃん?あーちゃんがさっきから何してるのって・・・」
  
  と言って入ってきたのは妹Bこと優姫である。

 妹は奴を見るなり一言「なるほどね」と、呟くと
 俺の手から聖武具を獲り 

 ズッパァァァァン!!!

 と一撃
 俺はその場を確認すると奴はすでに事切れていた・・・

 俺は妹の方を向き礼を言おうとしたが、
 ・・・何かがおかしい?
 妹の顔がみるみる羞恥の紅に染まっていく、

 そして、

 「変態!!!」

 掛け声と共に俺の顎は衝撃に見舞われた・・・

 薄れ行く意識の中で俺は思い出す、
 俺のバイブルが剥き出しであった事を、
 そしてそれらが先の戦闘で散乱していた事を、
 自嘲気味な笑みを浮かべ俺の意識は闇へと落ちて行った・・・。

 眼が覚めたときにはすべてが終わっていた、
 義母が買ってきた毒殺用の罠を配置して俺と奴との戦闘は終わった。

 だが、忘れてはいけない。
 奴は・・・いや、奴らは一体見かけたなら三十の同朋が居るという
 俺が生き続ける限り、奴らのとの戦争は終わることはない・・・。

 奴らこそが、この星の支配者なのだから・・・

 END

 あとがき、本作品は某生命体との格闘を少々誇張したものです、
 私の技術ではここまでが限界ですので申し訳ありません。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

 ご指摘等、気づいたことがありましたらお願いいたします。







感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.024951934814453