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No.37445の一覧
[0] 憂鬱★学校[れれれ](2013/05/02 13:15)
[1] 帰宅[れれれ](2013/05/01 13:47)
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[37445] 憂鬱★学校
Name: れれれ◆eabc5b11 ID:11659fbc 次を表示する
Date: 2013/05/02 13:15
憂鬱★学校

この話は『イジメ』を題材にしています。
不快に思われる方もいらっしゃると思いますので、自己責任でお願いします。



「リリリリリリリ」

四時間目の終了を知らすチャイムがなる。さて、給食を食べる班を作るかな…
次の瞬間、少年は青ざめた。

「あいつさー小学生の時から臭くてノロマでバカで嫌われてたんよー。だからお前も近づかない方がええで!」

様々な雑音を押し退け、少年の鼓膜、心を貫いた。
誰に対して言ったのだろう。僕じゃないよね。僕じゃないよね。
ゆっくり、声が聞こえた先を見ると、嫌味な笑みを浮かべながら、


こちらを指差していた。


もう…やめてくれ、やめろおおおおお!!!!!!




「出席をとりまーす」

産まれ順で振り分けられた出席番号順に、名前が読み上げられていく。

「佐藤良太さん」

少年は、自分の名前がくるまで、呼吸が苦しくて仕方がなかった。

「犬槇弘毅さん」

やめて

「紙島美香さん」

やめてやめてやめて、あ。


「田中太郎さん」


しんと静まりかえっていた教室は、笑いで包まれた。

「はは、ダセー」

確かに、はっきり、聞こえてくた。


少年、田中太郎。

2001年産まれ。幼少期に親から虐待を受け続け、精神疾患を伴う。
小学校に入学。この時養子になっていた。だが、彼の表情は暗く、今にも死にそうだった。
そんな彼を逆手にとって虐めてくる『ゴミクズ』がいた。
名前は笹島陸。強靭な肉体を持っていた。

初めは笹島一人だけだった。

「気持ち悪いんだよテメーはああ!!」

かつて受けていた虐待の思い出が蘇る…
この時既に田中は悟っていた。
ああ、免れられない運命なのか、と。
それからというもの、1人、また1人、笹島につくものが現れ始め、遂にはクラス全員に虐められるようになった。

「お前の餌、これなー」

口の中に強引にゴミを入れられ、窒息して病院に運ばれたこともあった。
信じられないことに、その時担任であった教師は、見て見ぬふりをしていたのだ。

『ゴミクズ』教師、中嶋純。

事を公にして問題にしたくないのか、虐めを目撃しても、いつも何も言わなかった。
こうして、卒業するまで六年間、田中は虐められ続け、最悪な学校生活を送った。


遠い中学に行けばやり直せると思っていた。
だが、現実はそう甘くなかった。

「アイツ」、いや、『ゴミクズ』がいたんだ。それも笹島、教師揃って。


田中太郎の中学校生活が、静かに幕を開けた。




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