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No.37360の一覧
[0] 劇場版:超人類(仮)Part1-A[Hir](2013/04/22 19:45)
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[37360] 劇場版:超人類(仮)Part1-A
Name: Hir◆6d6e4a5c ID:99ac1a85
Date: 2013/04/22 19:45
 今年の春、野比のび太は晴れて中学1年生になった。

冬の寒さが和らぎ、桜が舞い散る。幾つもの別れと、新たなる出会い。

様々なドラマ溢れるこの季節の中、のび太はただ1人校庭にたたずんでいた。


のび太「とほほほ・・・。またボク学校でイジメられるのかな。」


の「またジャイアンやスネ夫と一緒のクラスだし、今日クラスに何人かの怖い

ヤツがボクに目付けてるみたいだし。しずかちゃんは学校別だしさぁ・・・。」



新学期早々のび太はひどく落ち込んでいた。最愛のしずかちゃんは別の中学に

行ってしまい、いじめっ子の某2人はまたも同じクラス。その上クラスで柄の

悪いヤツらが、2人と早速意気投合し、のび太に不敵な笑みを浮かべていた。



 もうすでに酷いイジメが間もなく始まるだろうと言う予感が、イジメらっれ子

の、のび太の勘にピンと来たのだ。少学校に続き、中学校でもイジメられるのか。

その時、そのカンが間違いないことを証明するかのように、誰かがのび太の肩を

ポンポンと叩いた。


 クラスメイトA「ねぇ、君、確か野比のび太君だよね?1-3組の。」


 のび太「う、うん。そうだけど何か用・・・?」



のび太は肩を叩かれて一瞬振り返ったが、すぐに目を逸らした。

間違いない。自分に不敵な笑みを浮かべていたクラスメイトの奴らだ。

しかも、タチが悪いことにきっちり複数人で・・・。


 クラスメイトA「おい。何で目逸らしてんだぁ?こっち向けよ!チビメガネ!」

 
 クラスメイトB「剛田から聞いたぜぇ?お前、剛田や骨川にさんざんイジメられ


てたんだろ?」



 のび太「そうだけど、それがどうしたんだよ・・・。まさか君達もボクを虐める

つもり・・・?」


 クラスメイトA&B「ピポピポピンポンー♪のびちゃん大正解~♡」


 のび太「うわあああああっ!!!」


のび太は懸命に逃げようとした。しかしその事を見据えていたかのように、のび太

が逃げようとした瞬間、後ろ髪を鷲づかみにされてしまう。


 クラスメイトA「キッヒッヒッヒッ!逃げられると思ったのかな~?まだ話は

終わってねえんだよ、カスが!」


 クラスメイトB「剛田が用があるから呼び出せって頼まれちゃってね~。

まだ残って貰わないと困んのよ。」


  
 のび太「ジャイアンが・・・?」


 クラスメイトC「その通り。だからお前にはこのまま連行してもらうぜ。」

 クラスメイトD「安心しな。今日のお前のイジメ相手は俺達じゃねぇ。ジャイア

ンだからな。ただし、明日からは俺達も加わるがね♪」



 のび太「ううっ・・・。何で、何で僕ばっかりこんな目に・・・。」


のび太は途方に暮れた。何故いつも自分ばかり虐められるのか。どうして僕にばっ

かり凶運が微笑むのか。断ち切ることの出来ぬ地獄のスパイラルは、更に活発化し

てのび太の人生を狂わせに来る。


 確かに自分は、いつもテストで0点ばかりで、運動も出来ない、顔もダサい、モ

テない、寝ることと射撃以外、何の取り柄もない典型的なダメ人間だ。

 でも、そんな自分でも学校だけは休まずに来た。どんなに学校で酷いイジメを受

けても、嫌な事があっても。他人任せでも、いつかは誰かが分かってくれる、誰か

が救ってくれる。その日が来ることを信じて・・。しかし・・・。



 クラスメイトB「よお剛田!さっそく例のヤツを連れてきたぜ。」

 
 ジャイアン「おお。悪いな。」


 クラスメイトA「剛田あんまり派手にイジメんなよお?明日は俺らがコイツを

ボコんだからよぉ。せめてヒーヒー言う位の体力は残しといてくれよ~。」


 ジャイアン「分かってるって。今日はここでお前らは下がってくれや。明日たっ

ぷり、のび太サンドバックを殴らせてやるからよ。」


 クラスメイトC「わお~。ジャイアン太っ腹だね~♪んじゃ明日楽しみにしとく

わ。」


 ジャイアン「おう。」


 クラスメイト一同「じゃあな~。」



クラスメイトはのび太をジャイアンの所まで連れてくると、あっさりと消え去った。

 ここはのび太がよく虐められてた例の空き地である。そしてもちろん目の前には

強面の顔をしたジャイアンが・・・。



 のび太「・・・・。」


 ジャイアン「こんにゃろ!!!」


次の瞬間、ジャイアンの大きな拳が、のび太の顔面に勢いよく打ち込まれた。


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