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No.37310の一覧
[0] ユーフォリアなるかな(永遠神剣シリーズ 聖なるかな)[よーき](2013/04/19 02:06)
[1] 序章 ロウ・エターナル[よーき](2013/09/07 10:54)
[2] 第一章 第一話 悪夢[よーき](2013/09/07 11:03)
[3] 第一章 第二話 穏やかな日常[よーき](2013/09/07 11:31)
[4] 第一章 第三話 妹[よーき](2013/09/07 11:40)
[5] 第一章 第四話 それぞれの決断[よーき](2013/09/07 11:51)
[6] 疑問点等への回答などなど[よーき](2013/04/21 02:48)
[7] 第一章 最終話 覚醒[よーき](2013/09/07 12:30)
[8] 第二章 第一話 覚悟[よーき](2013/09/07 12:44)
[9] 第二章 第二話 恐れ[よーき](2013/05/02 21:47)
[10] 第二章 第三話 悔恨[よーき](2013/05/10 18:02)
[11] 第二章 第四話 カティマ[よーき](2013/05/13 22:56)
[12] 第二章 第五話 優しさ[よーき](2013/06/07 00:52)
[13] 第二章 第六話 惨劇[よーき](2013/08/14 23:32)
[14] 第二章 第七話 破壊神の力[よーき](2013/09/07 12:45)
[15] 割と重要なお知らせ&更新予定[よーき](2013/11/17 15:39)
[16] 第二章 第八話 運命[よーき](2013/11/23 17:10)
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[37310] 第一章 第一話 悪夢
Name: よーき◆f33e892c ID:93b53234 前を表示する / 次を表示する
Date: 2013/09/07 11:03
ああ、またこの夢かと気分が沈むが俺は夢を見続ける。
いつものように俺は夢の中で虐殺を繰り返していた。
既に周りは俺の殺したやつらでいっぱいだったが、そいつらがマナに帰る間も俺はさらに虐殺を続け、やがて自分以外の存在は消えていた。


次の瞬間には夢は別の場面に移り変わり、俺は一人の銀髪の男と戦っていた。近くには二人の少女が立っていたが、夢だからだろうか、三人ともどこかで会ったことがあるような気がする。
だがどれだけ考えても思いだすことはできないまま、俺は男と戦う。
俺はさっきまでのやつらとは比べものにならない強さの男とひたすらに剣を切り結ぶ。


手数は双剣を振るう俺の方が勝っているが、技の冴えは男の方が上だろう。
しかし俺達はほぼ互角の強さでなかなか決着はつかない。
だがその長かった戦いにも終わりが訪れた。
男は苦しそうにうめき膝を付いたあと、俺に話しかけてきた。

「悪いがここまでのようだ。剣で決着をつけたかったが体が限界でな。こんな呪いをかけたやつらを切りたかったがそれも叶わないようだ」

「我も汝とは剣で決着をつけたかった。汝と戦っている時間はとても楽しいものであった」

「ふっ、お前も俺も互いに因果な運命を背負ってしまったもの同士剣で語り合うことしか出来なかったな。出来ることなら次にあうことがあれば友になってみたいものだ…」

そう言う男の体は砂の様に崩れ始めており、俺は男との別れを悟りながら言葉を返した。

「ああ、我も汝とはもっと言葉を交わしてみたいと思っていた。次に会うことがあればそのときは…」

「すまない、そろそろ限界のようだ…」

俺の言葉を遮りそう言った男の体はもはや見る影も無いものだったが、男は微かに動く右手にもった剣を自分の胸に突き刺した。
そして男は消えていった。
男は俺の力で殺された訳でもなく、男の言う呪いによって死んだ訳でもない、ならばいつかまた転生し会うこともあるだろう、そのときは友に…と俺が考えていると少女の一人が叫んだ。

「いけない、マナが暴走してる‼」

恐らく男の持っていた莫大なマナが俺の剣に吸収されるでもなく、一気に放出されてしまったためだろう。
なぜかはわからないが、俺はマナというものの存在を知っておりそんなことを考えた。
しかしそんなことがわかってもどうしようもないと俺が考えていると、先ほど叫んだ少女が飛び出し、そのマナを自身に取り込んだ。
だが暴走した大量のマナを取り込んだりしたら彼女は…

「ナルカナ、なんで…」

俺はそう呟くな少女は微笑みながら、

「大丈夫すぐに戻って来れるから、だから必ず迎えに来てね…」

そういい消えていった。
俺は途方もない喪失感を感じつつ、後ろを振り向きながら、もう一人の少女に話しかけた。

「これでもう残っているのは我と汝だけだなファイム…」

そう言った瞬間俺は何者かに襲われる。
いつもの夢と違う、それがまず俺が考えついたことだ。
いつもの夢ならここで俺はファイムと呼んだ少女と少し言葉を交わしてから、彼女に襲われ殺されるはずだ。


だが今俺を襲っているのは彼女ではないまた別の少女だった。
青い髪で俺よりも幼いその少女は、その小さな体のどこにそれ程の力がと、あらゆる者を破壊してきた俺でも恐れを抱く強さだった。
ファイムに何度も殺された俺だが彼女の力は俺を殺すためだけの力であったからこそだ。

しかし目の前の少女はそうではない。
純粋に、すべてのものに恐れられてきた俺の力を圧倒し、俺を殺そうとしているのだ。
だが、彼女は俺を圧倒する力をもちながら、全力では戦っていないようだ、彼女が本気ならとっくに俺は殺されているだろう。
それになぜ彼女はこんな悲しみや後悔といった感情ばかり浮かべて戦っているのだろうか?



そんなことを考えながらも、俺は必死に応戦するがやがて追い詰められた。
彼女の顔はやはりどこかで見たことがある気がするがやはり思いだすことはできない。
そしてその顔は必死に何かに耐えるような悲痛な表情を浮かべ、彼女は剣を俺に向けている。
俺を殺すことは容易い状況であるにも関わらず彼女は動かない。
まるで俺を殺すことをためらうように。



数秒か数分か自分でもわからない短くも長くもある時間がたち、彼女は決意したように俺の胸を目掛けて剣を突き出した。
その瞬間俺は彼女の名前を思いだし、彼女に呼びかけようとした。
「そうか君の名前は…」






「望さ~ん。朝ですよ~、起きてください」

「う~ん、ユー・・フォリ・ア?」

「はい、望さん早く起きてください、学校に遅れてしまいますよ~」

「ふぁ~…もう朝か? 起こしてくれたのかありがとう」

「どういたしまして…って望さんすごい汗ですよ、大丈夫ですか!? 」

ユーフィーが心配そうな顔をして聞いてきたので、安心させるように答えた。

「ああ、大丈夫だよ。ただちょっと夢見が悪くてな…」


俺はついさっきまで悪夢を見ていたのは覚えていたが、その内容はもうほとんど思い出せなかった。
何時もとはどこか違う夢で、その上酷いものだったことは覚えていたが、まあ悪夢はいつものことだし自分でどうすることもできないしなと考え、気にしないようにしようと思考を切り替えた。

「本当に大丈夫ですか? 」

「大丈夫だって、ちょっと汗かいたせいで気持ち悪いけどな」

ユーフィーが心配そうに尋ねてくるが、心配をかけるのもわるいなと思いと冗談めかして返事をしたら、彼女も安心したらしくホッと息をついた。

「ならご飯の前にシャワーを浴びてきてください。そのままリビングに行ったら希美さんに心配かけて病院まで連れていかれてしまいますよ」

などと冗談を言ってユーフィーは部屋を出て行った。
ユーフォリアの言葉に違いないと苦笑しベッドから起き上がったところで、ユーフィーが戻ってきた。

「忘れてました、おはようございます望さん」

「ああ、おはようユーフィー」

なぜだか、太陽のように明るい笑みを浮かべながら挨拶をしてきた彼女の顏がさっきまで見ていた夢の誰かに似ていたような気がした。







あとがき
う~ん。全然進んでない。

ユーフォリアに朝起こされるとかうらやましすぎますよね。
まあいつもいつも誰かをころすような悪夢なんて絶対いやですがねw
しかし、原作で望はルツルジとかファイムの顔について何も言ってませんでしたが、こんな感じなんですかね?


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