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No.36132の一覧
[0] 日常の中に幸せ[夢見るバク](2012/12/12 23:58)
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[36132] 日常の中に幸せ
Name: 夢見るバク◆3e2f2084 ID:90a2dd10
Date: 2012/12/12 23:58

始めまして
夢見るバクです。
今回、初投稿で、初ssであります。

知識も何もないまま書いたので、とても
読みにくいと思いますが、それでも読んで
いただけた方、ありがとうございます。




ーーーッピ、ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピッ、カチャッ!

「んぅー…うぅぅぅぅ。」

ーーーチュンチュン、チュン
「ーーーお弁当、作らないと」
そう言って、おもい瞼をこすって「少年」は布団を出る
顔を洗って着替る。学校の準備を終わらしてリビングに出てみると、珍しく先客がいた。

「あっ、おはよう。ペンペン、早起きなんて珍しいね」
「クワァー!クワァー!」
「うふふふ、そうだ!昨日、スーパーで魚肉ソーセージ買ってきたから、食べる?」
「クワァ!?クワァワワワワー!クワァー!」
心なしか嬉しそうに見える
「はいはい。わかった、わかったから」
そう言って、冷蔵庫に向かう
「あっ、でも一本まるごとなんて食べたら、お腹いっぱいになっちゃって朝ごはんが食べられないのかな?」
そう呟いてみると、
「クワァ!?クワァ!?クワァー!!!」
あからさまに「嫌だ!!」な反応だった。

「はいはい、わかったから。うふふ、はい。どうぞー」
「クワァ!クワァ!クワァワワワワー!」
早起きで予想外の報酬にありつけて、ご機嫌のペンギンは自分の住処に戻って行った。
その光景に和まされ、少年も自分の仕事を始めることにした

キッチン
昨日、スーパーで買ってきた食材を段取り良く調理してゆき、あっという間に美しい料理の品々に変えてゆく
テーブルにはこの家の住人、3人のお弁当箱と、もう一つ水色のお弁当箱が置いてあった。

「ーーー綾波も食べてくれるかな?」少年はハニカミながら、出来たての料理たちを盛り付けてゆく

数分後
ガラガラー…
「ふぅわぁぁぁー…」
この家のもう一人の住人が起きてきた
「あっ、おはよう!アスカ」ニコッ
「ふわぁ…、おふぁよう。バカシンジ」
寝起きの少女のあどけなさを残しつつも、どこか気品にあふれた美しさがある。そして彼女から香る甘い匂いがたまらなく、シンジの理性を揺さぶる

「今日はちゃんと、自分で起きてくれたんだんね」
「ーーアンタぁ、私をバカにしてるの?いつも、ちゃんと自分で起きてるわよ。ふわぁぁー」

いつも、なかなか起きてこないアスカを起こしに行ってるシンジだが、それくを言ったところで「あんた、バカぁー?」て、なるのは目に見えている。だから、これ以上は追求しない。

「はいはい。今日はペンペンも早起きしてたから、なんか珍しいなぁって思って」

「私をあんな、ペンギンと一緒にしないでくれる?」ムスぅ

「はいはい。まだお弁当作ってるんだ。だから、朝ごはんはもう少しかかるよ」

「まったく、トロいわねぇ!そんぐらい早く作っちゃいなさいよね?」

「はいはい、だからとりあえず顔を洗ったらテレビでも観ててよ」ニコッ
いつもの爽やかスマイルでそう言われる
「アンタは、私の親か」

そう言い残して、洗面所に向かった
すると、普段なら意識しない家事当番の張り紙が目に止まった。
今日の日付に確かに「アスカ」と書いてある
もう一度リビングの方を向いて、溜め息がでた。
「ほんと、バカねーー」

キッチンで朝ごはんを作っているシンジ
リビングでテレビを観ているアスカ
そして、

ガラガラー…
「ふわぁあぁあぁぁー…」

この家の家主であり、この二人の保護者である「葛城 ミサト」が起きてきた

「お、おはようございます。ミサトさん」

「おはようミサトってー、なんなのよその寝ぼけづらは!?」

「おふぁよぉ、シンちゃんにアスカぁー」
二人の飽きれ顏も全く気にせず、そのぼさぼさの髪をむしりながら洗面所ではなく、真っ先にキッチンの冷蔵庫へと向かう

プシュッ!
んぐ、んぐ、んぐ、んぐー…
「ぷっはあぁ~~~!!!クゥぅぅぅぅ!!!やっぱり、朝一番はこれよねぇ!!」

「朝一番にビール飲むなんて信じられない!?それもいっきに一本飲み干すなんて!!」

「あはははー…」

「なぁに言ってんのっ、日本人は昔から朝はご飯と味噌汁と、そしてお酒って相場がきまってんのよ」プシュッ!

「ミサトさんは。ですよね?」
キッチンからシンジがつっこむ

「ドイツ人でもこんな人いないわよ!いったいどんな体の構造してんのよ」

「まぁまぁ、そのうち二人ともこの良さがわかるようになるわよー」んぐ、んぐ

「い~~~やだ!!ミサトみたいなだらしない大人になんて、ぜーたいなりたくないわ!」フンッ

ここまでボロクソ言われても動じない思念はさすが、「ネルフ戦術作戦部第一課所属 葛城ミサト二佐」と言ったところなのか否かー…。

「それしてもこんな朝早くに起きるなんて珍しいですね。ミサトさん」

「地味に皮肉ねぇ…。まぁ、ちょっちね。目が覚めちゃったみたい」

「年を取って目覚めが早くなるのは、老化によるものが多いみたいですよ」

「ギクッ!?…なに言ってんのよお、私なんてまだピチピチの20代なんだからあ。もぉっ、シンちゃんたらあ〜〜」

「…来年には30代でしょ?いつまでも若くないんですから、お酒も控えて体に気を使ってくださいね?」

「ううぇええええん!!!シンちゃんがいじめてくるぅうう!!!」

そう泣きながらアスカに抱きつくミサト

「!!?もぉ!!何なのよミサト!!!寝起きのギトギトの顔をすり付けつな〜〜〜!!!!早く顔を洗ってこ〜〜〜い〜〜〜!!!!」

そんな光景に苦笑いするしかないシンジだが、その手元を除けば四つのお弁当箱。一つ一つ繊細だがどこか和む、シンジの優しさの詰まった料理の品々だった。


数分後

「いっただっきま〜す」
「いただきます」
「いただきます」
久しぶりの三人揃っての朝食。


「ごっちそ〜さまでっした」
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさま」


「美味しかったわあ〜。シンちゃん♫」
「そうですか?いつもと同じですよ」

そう言って照れるシンジ

「そんなことないわ。そりゃあ、いつもシンちゃんの料理は美味しいけど、今日は久しぶりにみんなで揃って朝ごはんを食べることが出来た。このことが食卓に彩りを与えてくれるのよ」ニコッ

「!!…ーそうですね!僕も…、なんでかよくわからないけど、嬉しかったです!」
「うんうん♫そうね、わたしもこれからは朝ごはんにはちゃんと起きて、またみんなで食べるようにするわ」ニコッ

何気ない出来ごとが、シンジの心に温かみを与えてくれる。


シンジは朝食の後片付けをしていた。すると

「…ねぇ」

「あれ、アスカ?どうしたの?」

「…そっ、そのさ?」

「あっ、朝ごはん。あんまり、…美味しくなかったかな?」

「!!?ちっ、違うわよ!!美味しかったわよっ!!」

「!?」ビクッ

「なっ、何よ?その反応は!」

あのアスカから「美味しい」の一言が聞けたことに驚いてしまう。すると自然と目頭が熱くなってきた。

「あっ、いや、…アスカに美味しいなんて言ってもらえるなんて思ってなかったから嬉しくて」ウルウル

「なっ!!?何で泣いてんのよ!?」

「ごっ、ごめん…。ぼ、ぼく、本当に嬉しくて…」ヒックッヒクッ

「もっ、もぉおお!!ほら!その布巾かしなさい!」

「えっ、そんなの僕がやるよ」ヒックッ

「い〜〜〜い、てばっ!!!それに、今日の家事当番、わたしなんでしょ?」テレ///

「ほ、本当はね!?わたしだってその…、感謝してるんだから!!」

「ーーアスカー…」

「勘違いしないでよ!?べっ、べつにシンジのこと認めた訳じゃないんだからね!!!」///

どこか矛盾しちゃってるけど、こんな彼女がたまらなく愛らしく見える。そして今なら素直な気持ちが伝えられる気がする。

「…アスカ?」

「…何よ?」

「ありがとう」

「…。」

「ー…ふんっ、バカシンジに礼を言われても、嬉しくなんてないわ!」

「…これからも私といっしょにいなさいよ?」///

「うん」ニコッ

「二人とも朝っぱらから良い雰囲気じゃない〜♫」ニヤニヤ

「わぁっ!!?ミサトさん!!!」

「いつに間にいたのよ!!?」

「いつの間にもなんも、ずっといたわよ。そしたら、二人がいきなり…」ニヤニヤ

「!!?キャーキャー!!!!」

「お姉さん、見せつけられちゃって、たまんないわ〜〜〜」

「もぉ!!ミサト!!バカシンジも何とか言いなさいよ!!」

「クスッ、ふふふ…、あはははは!!」

たまらなくなって笑ってしまうシンジ

「あら、どうしたのシンちゃん?ふふふ…、あははは!!」

「もぉ!!なっクスッ、なんで笑ってんのよ、ふふふ…、あははは!!」



シンジにとっての幸せ、それはこんな日常の一コマだったのかもしれない。

おめでとう。シンジ君



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