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No.3606の一覧
[0] ゼロと可能性の竜(ゼロ魔×遊戯王)[篤詞](2008/07/31 09:08)
[1] ゼロと可能性の竜(ゼロ魔×遊戯王)第2話[篤詞](2008/08/12 15:23)
[2] ゼロと可能性の竜(ゼロ魔×遊戯王)第3話[篤詞](2009/04/11 13:49)
[3] ゼロと可能性の竜(ゼロ魔×遊戯王)第4話[篤詞](2009/04/11 13:54)
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[3606] ゼロと可能性の竜(ゼロ魔×遊戯王)
Name: 篤詞◆3414a825 ID:df62c6de 次を表示する
Date: 2008/07/31 09:08
「俺のターン、ドロー!手札より『黒竜の雛』を召喚!更にこのカードを墓地に送り、手札の『真紅眼の黒竜』を特殊召喚する!」

とあるホビーゲーム会社の所有するドーム型の研究施設。そこでは金髪と黒髪の、2人の男がカードバトルを繰り広げていた。
場を見る限りでは、金髪の男の場には今召喚されたばかりの竜の幼生が1体いるだけで、黒髪の男の場には、大きな翼を持った見るからに屈強そうな亜人が佇んでいて、その後ろにはカードが1枚伏せられている。

「甘いよ!この瞬間、場の『Dragoon D-END』に速攻魔法『融合解除』を発動!効果により『Dragoon D-END』は『D-HERO Bloo-D』と『D-HERO ドグマガイ』に分離する。
 更に『D-HERO Bloo-D』の効果により、『黒竜の雛』の効果を無効する!」

「………チッ、カードを2枚伏せて、ターン終了だ」

黒髪の男の方は左手に持っていた数枚のカードから、1枚の魔法カードを使った。
すると先程の亜人―――『Dragoon D-END』はみるみる内に歪んでいき、残された場には2人の別の亜人―――『D-HERO Bloo-D』と『D-HERO ドグマガイ』が佇んでいた。
その様子に思わず舌打ちをする金髪の男。持っているカードの2枚を腕につけている機械―――デュエルディスクにセットし、相手のターンとなった。

「僕のターン、ドロー!僕は、伏せていた魔法カード『次元の裂け目』を発動。更に手札から『ポルターガイスト』2枚を続けて発動。このエフェクトにより城之内君の伏せカードは手札に戻る。
 そして更に『融合』発動!再び『Dragoon D-END』を召喚!そして、『黒竜の雛』を攻撃!」

先程伏せたばかりのカードをあっさりと手札に戻させられる金髪の男。更に『Dragoon D-END』も姿を見せた。

「なっ!遊戯、そりゃ反則だろ!」

相手に何もさせないように組まれた戦略に、思わず叫ぶ金髪の男。一方で黒髪の男―――遊戯は笑いながら、

「僕だって負けるわけにはいかないからね。いけ!『Dragoon D-END』!!」

「ぐあああああぁぁぁ!!」

金髪の男の竜をいとも簡単に先程開いた次元の裂け目へと飛ばした。
その衝撃に思わず後ろに吹っ飛ぶ金髪の男。この施設では衝突の際起こる風も再現されているらしく、盛大にデュエルフィールドから強風が舞った。

『城之内克也、ライフポイント0!よってこのデュエル、武藤遊戯の勝利!』

「くっそ~また負けちまったぜ、相変わらず遊戯はつえぇな」

機械判定で城之内と言われた男は後頭部をポリポリと掻きながら遊戯に近づいて行く。また遊戯の方もそんな城之内に近づいて行った。

「いや、城之内君も中々強かったよ」

「え、そうか?やっぱ俺って才能あるのかな~」

「図に乗るな、馬の骨風情が」

「あんだとゴラァッ!!」

突如会話に入ってきたこの男は何を隠そうこの会社―――海馬コーポレーションの社長にして御曹司なのであるが…

「じょ、城之内君落ち着いて。海馬君もほら」

「ふん…馬の骨にこの新デッキを使わせたのが間違いだったな…シミュレーションマシンをアウトさせろ」

「グウウゥゥゥゥ…こぉの野郎おおぉぉぉぉ……!」

…遊戯とはライバル関係にあたり、城之内とは最悪なほどに仲が悪い。
そんな社長は遊戯&城之内の言葉を鼻で笑い、ガラス張りの別室で性能を見ていた研究員に命令をしていた。
ブゥゥゥゥン…と音を立てて消えていくシステムの数々。場のモンスターたちも次々と消えていく中、変化が起こった。
残っているのだ。『黒竜の雛』唯1匹だけが。先程確かに『Dragoon D-END』の攻撃で次元の裂け目に吹っ飛ばされたハズなのに。
ついでにいうと次元の裂け目も変わった形になりながらも残っている。

「おい、どういうことだ?」

もちろん社長としてこの状況を黙って見ているわけにもいかない。すぐに研究員に原因を探らせるが、

「ダメです!コンピュータが機能しません!」

という情けない答えが返ってくるだけであった。
コンピュータの事であるのでどうすることもできなく、ただただその現状を茫然と見ている3人。
そして突然雛が光り、元通り、召喚した時の状態である殻に包まれた状態になってしまった。
更に吸い寄せられるように裂け目の方へと向かっていき、
次の瞬間には体全てが裂け目に飲み込まれていた。
その吸い込まれたモンスター、『黒竜の雛』のカードを後で見てみたら、絵柄から能力まで何一つとして記されていない真っ白なカードだったという。




【NO,1 ゼロの黒韻竜】




「宇宙の何処かにいる私の下僕よ!」

その日ルイズはいつもにまして必死だった。

「神聖で強力な、美しい使い魔よ!」

ハルケギニア大陸にあるトリステイン王国の一角にあるトリステイン魔法学院では今日、1年生が2年生へと進級するための試練、使い魔召喚の儀式の真っただ中だった。
ハルケギニア大陸の何処かにいる生物を呼び出して自身の使い魔とする。そしてその使い魔の種類は魔法を使役するご主人様―――メイジの得意とする魔法に依存する。
例を挙げるならば、褐色の肌に赤い髪の少女(?)―――キュルケの場合は火の魔法を得意とするため火の幻獣。
青い髪の少女―――タバサは風の魔法を中心とするため風竜。
薔薇(の形をした杖)を持つ少年―――ギーシュに至っては、土の魔法『錬金』を得意とするあまり、でかいモグラを呼び出した。
そして今なにやら頓珍漢な呪文を叫んでいる少女―――ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエーリもそんな内の1人だった。
が、彼女は他と違うところがある。何が違うかというと…、

「私は心より願うわ、我が導きに答えなさい!!」

…導きに答えるように目の前の地面が爆発した。
これが後の世に世界を巻き込んでいく伝説のメイジと、伝説の使い魔の出会いとなった。


~side:ルイズ 場所:トリステイン魔法学院近くの草原~

もう何回失敗したかな。
確か20回を超えたところ止めたっけ。
どうして爆発するんだろ?スペルは間違ってないはずなのに。
しかも火の魔法だけじゃなくて風も土も、水さえも爆発するし。
しかも失敗の度に馬鹿にされるし。
もう慣れちゃったけど、嫌な慣れだなぁ。

「おい、何回やってんだよ!」

「いい加減あきたぞ、『ゼロ』のルイズ!!」

五月蠅い黙れその名で私を呼ぶな。
誰が言い出したんだっけ。…マリコルヌだっけ?
あの風邪っ引きめ、いくら魔法が成功しないからってあんな二つ名をつけるなんて侮辱以外の何物でもないわ。
笑うなギャラリー。いい加減に黙りやがれ。

「五月蠅いわね!ちょっと失敗しただけよ!」

そう、これはただの失敗。それ以下でもそれ以上でもない。
そんなこといちいち気にしてたらますます調子に乗るやつがいるもの。
なんだか周りからいろんな声が聞こえるけど気にしない。
もう1度、次こそは…。

「宇宙の何処かにいる私の下僕よ!神聖で強力な、美しい使い魔よ!私は心より願うわ、我が導きに答えなさい!!」

…でかい音と一緒に爆発した。でも、さっきまでの爆発とは違う、何か手ごたえを感じた。

「……ケホッ、ゲホ!なんだよ、また失敗じゃないか!!」

「いや、あれ見てみろ!?」

全員の視線が煙の中心へと注がれる。
何だろ?丸い…てことは丸い幻獣!?
やったわ母様!父様!ちい姉様!エレオノール姉様!ルイズはついにやりました!
なにかしら私の使い魔は?丸いからバグベアー?ううん、違う、何かもっとこう、卵みたいな…。
………卵?
煙が晴れてきた。そしてその中心、みんなの視線の先には―――

―――赤い卵が1つ置いてあった。

あたりが静まり返る。そして私の心は一気に氷点下まで―――
違う!あれは卵!中には何がいるかわからないの!希望を捨てちゃだめよルイズ!

パキッ。

…なんか音がした。慌てて我に返ってみると、

パキパキパキッ。

卵の殻が割れて落ちてる。そしてその割れた穴からは嘴のようなものが覗いている。
嘴…鳥かしら?…うん、有りね。飛べるし運べるし目もいい…のかしら?
とにかく使い魔としては合格ラインね、うん。
でも本当はドラゴンやグリフォンみたいな幻獣が良かったんだけど、この際贅沢は言ってられないわね。
あ、そんなこと考えてる間に半分割れてる。
やっぱ鳥ね。体は黒いけど翼もあるし、嘴だってあるし、角だってあるし、目も紅いし…
…あら?鳥って角あったかしら?それに目の紅い鳥なんて知らないし、おまけに手もあるし…
……あれ?翼があって手があって角があって嘴があって…あ、火吹いた。…ってことは、

「『ゼロ』のルイズがドラゴンの赤ん坊を召喚したーー!?」

「嘘だろ!?あの『ゼロ』がか!?」

「シンジラレマセーン!夢なら覚めてくださーい!!」

ドラゴン?私が召喚したのが?全種族で最も強いと言われているあの?しかも黒い?黒竜?
あ、もうどうでもいい。そんなの考えることは無意味だ。
とにかく今言えることは、

「……ヤッッッタアアァァァァーーーーーー!!!」

とにかく嬉しい。もの凄く嬉しい。
多分今日は私の人生で、最も素晴らしい日だろう。





~あとがき~
初めまして、初の投稿です

更新はランダムとなりますので、『あれ?コレ何だっけ?』っと思い始めた頃が丁度いいと思います

どこかグダグダした感じがするのは実力のなさですので、我慢してください、お願いします、いやホントに

*追記*
慈烏さんご指摘の通り、D-HEROの2体が融合解除で召喚出来ないのは書いた後でよく見たらホントでした、スミマセン、作者のミスです
無理があるかもしれませんけど、皐月さんのおっしゃる通り漫画版ベースだと思って下さい、お願いします…

時代軸としては、D-HEROが作られた時に海馬コーポレーションで試行した時、な感じに思って下さい、無理があるのは気のせいじゃないです

後、タイトル変えました



では次の更新までさよならです


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