２０３０年。
日本は、２０１５年からアメリカの領地へと変貌した。総理大臣が次々と変わることにしびれを切らしたアメリカ大統領は、新約 日米領地改変条約を成立。
この、新約 日米領地改変条約は、日本の東京 大阪 福岡 北海道 沖縄の５つの領地をアメリカのものとして改変することにし、日本は、承諾した。
今の日本の首都は、岐阜県になっている。日本であるが、アメリカ領地であり、麻薬 犯罪係数が異常にも上がりつつあるのだ。
そこで、アメリカと日本がＪＡＰを成立。アメリカと日本の協同警察を建てた。
しかし、日本人の差別により日本列島から日本人が出ていく事件が２０１９年に起きた。
―現在
日本人のほとんどが出て行き、アメリカ領地の犯罪列島になってしまった。
ここでは、殺人 麻薬 テロ行動など様々な事件が起き、アメリカの力だけで
は、対処できなくなって、日本は無法地帯となり、犯罪者の溜まり場となった。
しかし、日本の領土は、新ソ連 中間アジア連合(中国 北朝鮮 韓国 タイ 東南アジア一派)によって狙われた。ここで、盗られるわけにはいかないアメリカと残った日本は、領土の掃除をするため、警察の中でも警察の『死刑執行警察』
を設ける。
警察の中でも、問題児の集まりによって集められた組織は２０２３年に日本領土に放たれた。次々と問題を解決するなか、１人の男が『地獄の番犬』と呼ばれる奴がいた。
この男と相棒になった奴は、１週間持たずに死んでいくのだった。
そして―２０３０年 １０月 ３日
１台のパトカーが４台のハイジャック犯を追っていた。サイレンを鳴らすパトカーにＭＰ－７をぶっ放した。パトカーは、バランスを崩して、電柱に突っ込み、サイレンの音が消えていく。
「ヤッホーイ」 顔に刺青を入れた黒人の男が吠えた。
運転する黒人の仲間が、バックから金をとりだし、キスをしながら、金を車内にばらまいた。
「バーカス！最高だな？」
運転手が刺青の入ったバーカスに言った。
「そうだろ！これで、俺たちは金持ちだ」
バーカスも車内に落ちた金を拾い、キスをした。
「バーカス！この金で…女と遊ぼうぜ」
「日本の女は、猿みたいにひっかくが、なかは最高だからな」
「早く食おうぜ」
―廃渋谷前―
(こちら、ＪＡＰ本部です)
「はい。こちら、Ｄ＆Ｂです。Ｂのバレッタです。どうしましたか？」
(バレッタ！デンサーいる？)
「はい。いるぜ」
若い男性の相棒のバレッタが話す中、隣に渋い声で返事をした。
日米人の神無月＝デンサー＝リッター は、『地獄の番犬』と呼ばれる男である。
相棒殺しという名称を持っている。そして、人を信用せず、信用するのは、
愛した女と自分自身である。バレッタは、２０代前半の白人男性で、元陸軍にいたことを買われてデンサーと手を組むも‥中々話さない２人であった。
若い女のオペレーターの声に反応したデンサーは、バレッタから無線機を取り上げた。
「どうした？」
(車がハイジャックされ、マイバッハ62／57Sに乗った白人が３人ずつ 車は２台
あと、２台はブガッティ・ヴェイロンよ。１台のパトカーが後を追ったんだけど…)
「やられたか？」
(えぇ‥)
「銃は？」
(確認されているのは、ＭＰ－７を所持している模様。攻撃をせずに前にいる車(ブガッティ・ヴェイロン)がボスだと考えられるわ！車には、大量のお金があるという情報。お金は、無傷で紛失はなしで！取り戻してね)
「ＯＫ！おい！バレッタ！」
無線機を置いたデンサーは、かけていたサングラスを取り、トランクを開けた。
「トランクから、Ｍ６０を持って来い」
「無傷で取り戻すんだろ？」
「派手に行こうぜ」
「聞いちゃいない！あいよ。相棒さん」
そういいながら、バレッタは、Ｍ６０１丁とコルト・ディテクティブスペシャル１丁を持ち出し、車に乗った。
「なんだ？その回転式銃？」
「カッコいいだろ！コルト・ディテクティブスペシャル！コルト社が１９２７年に開発した３８口径の銃だ！小さくてかわいいが、１発撃てば、敵のナニも吹き飛ばす」
「カッコいいが…当たるのか？」
「俺の腕前を知らないな？今日、見せてやるよ」
「期待してるぜ！相棒！」
そう言うとデンサーとバレッタは拳を当てた。
バレッタは、車(HUMMER H1)のエンジンをつけた。
―新 日米トンネルの前に走っている車(マイバッハ62／57S)１台を見つけた。
新 日米トンネルは、アメリカ土地の旧東京～新サンバック州をつないだ、
３０８９ｍの長距離トンネルである。
見つけた、デンサーは、車体の上に乗り、Ｍ６０を固定して、マイバッハに向けてぶちかました。マイバッハの運転席に撃ちこまれる２００発の弾丸は、運転手の頭を撃ちぬき、マイバッハはガードレールに衝突して止まった。助手席に乗っていた日本人が降りて、銃をぶっ放す中、バレッタが通り過ぎる隙に、コルト・ディテクティブスペシャルで頭を撃ちぬいた。
「見たか？デンサー？」
「悪いが…見逃した」
「何？こんど‥」
「ボヤクソ言ってねぇで前向けよ。来やがったぜ」
もう１台のマイバッハが軽機関銃を撃ってきた。フロントガラスに放たれる弾丸にビクともしないHUMMER H1は、スピードを上げて右に回り込んだ。
「俺の車になにしやがるんだ！」
叫びながら、後方座席にいる男の頭を撃ちぬきマイバッハの前に回り込んだ。
そして、固定されたＭ６０の銃口は火を噴き、車のフロントガラスは砕け運転手は、頭がスイカみたいに割れてしまった。そのまま、車は、後ろに後退しガードレールに追突した。
「トンネルに入るぜ！」
Ｄ＆Ｂが乗るHUMMER H1と黒人２人とボスのブガッティ・ヴェイロン２台がトンネルに入った。一般車両のいる中、スピードを徐々にあげていく犯人の２台は、ぐいぐいとバレッタの車を突き放していく。
「くそ！！」
「任せろ！」デンサーがＭ６０を構え、ブガッティ・ヴェイロン１台のタイヤ目がけて放った。道路に撃ちこまれる弾の１つが跳ね返り、左タイヤに命中した。
スピードダウンしたブガッティ・ヴェイロン目がけてHUMMER H1が体当たりをした。バランスを崩す、ブガッティ・ヴィロンの中から、大きな刺青をした黒人がＭＰ－７を構えて、バレッタにめがけて撃った。しかし、その大きな頭に標準を合わせたデンサーは、Ｍ６０を数発黒い頭を撃ちぬき、左に回り込み、残りの１７０発すべての弾を車体に撃ちこんだ。
運転手もろとも、車体は吹き飛びトンネル内で爆発をした。
「やりやがった‥！」
「派手に吹き飛んだな？」
「呑気な奴だな。無傷どころか‥丸焼けじゃないか？どうすんだよ」
「自爆したことにしとけ」
そう口喧嘩していると、ブガッティ・ヴィロンの車体の上に上る人影が見えた。
「ぶち殺してやる」 デンサーが構えたときだった。車体から大きな筒みたいなものを構えているのが見えた。
「ヤバイ！」
「どう‥」バレッタが質問を返すとき‥。
ヒューン。
とバレッタの横に何かが通りすぎた。そのあと、後ろを走っていた軽自動車に当たり、爆発した。
「マジかよ‥」
「もう１発来るぞ！」
「何が‥？」
「ＲＰＧ！！！！！」
と叫んだ瞬間、バレッタの手前に落ちたＲＰＧは、大きな爆発をしてHUMMER H1は大きく横転をした。車体の上に乗っていた、デンサーは下に振り落とされ、デンサーの前でHUMMER H1は、横転を繰り返して、ようやく止まった。
そこに、ゆっくりと近づくブガッティ・ヴィロンから１人のメガネをかけた日本人が降りてきた。運転席から放りだされたバレッタの元にゆっくりと近づいていく。頭がボーッとする中、もう１人のＲＰＧを持った男が近づいてくる。
何か、メガネの男はバレッタに向かって言っている。が！聞こえはしない。
ボーッとする中‥ＲＰＧの男は、ゆっくりと自動拳銃を取り出し、デンサーの頭に向けた。
絶体絶命の中、バレッタが車体の破片の隙間から、ＲＰＧ男のＲＰＧに当てた。
その瞬間、粉々に吹き飛ぶＲＰＧ男の後に―パァン と１発の銃弾の音が聞こえ、
聞こえた後に車が走っていく音が聞こえた。なんとか、体を立たせたデンサーは、バレッタの元に行く。
しかし、バレッタは、胸を撃ち抜かれ手が小刻みに震えている。
「バレッタ‥」 自分の腕でバレッタを抱えながらつぶやいた。
「あ‥た‥らしくない」
「うるせぇ！クソたれが‥」
「み‥たか？」
「何をだ？」
「たす‥‥けた‥ろ？」
「あぁ！あんなの俺でもできる」
「素直に…よろこ‥‥べ」 と言いながら笑った。
「もう少しだ！頑張れよ」
「『地獄の番犬』は……相棒殺しか‥ハハハ‥‥これで…何人目だ？」
「死なない！お前は、最高の相棒だ。バレッタ＝ソング」
「あえて‥‥‥光栄‥だっ‥‥」 そのまま、目から光を失った。
「ウオオオオオオオオ！！！！！！」
相棒を失ったデンサーは、悲しみを抑えきられず、涙を流し叫び続けた。
バレッタ＝ソング(２１)２００９年～２０３０年(死去)
『地獄の番犬』神無月＝デンサー＝リッター‥相棒１０人目を失う。