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No.35782の一覧
[0] 一つの時代を生き抜いた男の物語(冷戦時代)[親衛隊大佐](2012/11/10 02:48)
[1] 第一話【地獄のベルリンと彼】[親衛隊大佐](2012/12/26 22:35)
[2] 第二話【キューバと彼】[親衛隊大佐](2012/12/26 22:29)
[3] 用語集[親衛隊大佐](2012/12/31 23:56)
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[35782] 一つの時代を生き抜いた男の物語(冷戦時代)
Name: 親衛隊大佐◆af2dc61e ID:8450fa7a 次を表示する
Date: 2012/11/10 02:48

今回初めてオリジナルです
以下の注意事項
・東西冷戦時代が中心。
・主人公はソ連の東側諸国陣営所属です。
・今現在も在命中の人物は名前を変えるなどしていますのでご了承ください。
・恐らくご都合主義的な部分も存在します。
・共産主義者は思想を赤くし世間から離れてご覧になってください。

プロローグ
【一つの国家の崩壊】

1990年12月25日

ドーム状の屋根に翻っていた赤き国旗が、ゆっくりと降ろされていき、広場でそれを見つめている人々は、ある者は歓喜の声を上げ、ある者は瞳に涙を流して消滅する国家の国旗に向かって敬礼を行い、ある者は歓喜の声も涙も流さずにじっと黙って降ろされる国旗を見つめていった。
やがて赤旗は、完全に降ろされ代わりに新しい国家を象徴する白赤青を素地としてかつて古き時代の皇帝の象徴の証の双頭の鷲の紋章が入った国旗が掲げられた。



そんな人々が集まっている広場の近くに存在している古くから存在している建物の屋根に上り、それを見つめている人影が存在していた。
手縫いで貼り付けられた豪華絢爛な装飾の付いた制帽を被り、開襟型の制服のネクタイの上にはダイヤモンドが埋め込まれた金色の星の形をした徽章が美しく光り輝いている。
制服の左胸の上付近には金色の星を模したバッジが四個存在しており、制服の各所にはダイヤモンドやルビーそして金で作られた星型の勲章を中心とした数多くの勲章と記章類が存在していた。
そしてボード状の肩章には消滅した国家の国章であった鎌と槌の国章と大きな星とそれを覆うように月冠樹の装飾が存在しており、それはその国家が消滅する直前に与えられた階級であり、その国の歴史上でただ一人のみ与えられた最も高い階級であり称号であり、この人物がその栄光ある階級が与えられる程に功績を上げた人物であるかが分かる。

彼は右手に純度の高いウォッカが入ったガラス製の瓶を持ち、時たまそれを飲みながら、広場の人間達を無表情で見つめていた。
広場の人間は、これから到来するであろう新しい時代に胸を躍らせる者が数多くいるが、男にとってそれは一瞬しか歓喜することが出来ない、つかの間の喜びであるということ、よく知っていた。

彼は深くため息をついた

「彼等は嬉しいだろうが、これから味わう塗炭の苦しみに何人が耐えられるのだろうな…」

彼が言っているように経済問題も含めて生活用品などの物資の供給不足などこの新しい国のやるべき事は山ほどあり、前途多難が予測出来た。



「あ、いたいた」

男は後ろを振り返ると中尉の階級章を身に着けた若い青年将校の姿があった。

「何のようだ。私は今一人になりたい気分なんだが」

「あの新大統領を祝う式典開始時間の迫っているのでなるべく早くお越しくださいのですが…」

「分かったよ、今行くからしばらく下で待っていろ」

「了解しました」

士官は、男に右手で敬礼すると屋根から下りていった。
男は振り向かず、ただ広場の方向を眺めていた。

「此処までたどり着く前に思えば随分と色々あったな……」

彼は自らが、今まで経験した戦争と歴史的に事件について思い出していた。


 夢と希望に満ち、まだ見ぬ未来へ夢躍らせた若き日の頃の自分と過酷な戦争に従軍し周りにいる人間がまるで使い捨ての道具のように使い潰され行く光景、長く過酷な戦争が終わった矢先にある男の命令で深い闇の中で活動することを余儀なくされ、長い間に表向きには誰にも知られずに活動していた日々の事を……

――――――――


今回初めてオリジナル小説を書く事になります。
東西冷戦期を書いたものが此処にはない為に自分で書く事になりました。
ただ未だに文章力が低いと思いますので今現在も何とか直そうと誠心していますが、その事はご了承ください。

ソ連の軍服と勲章そして階級はよく分からなかったので調査に苦労しました…
まぁお陰で色々と面白い事が分かりまして楽しかったですが。
主人公が着用している勲章と階級章は分かる人には分かるものです。

どうぞよろしくお願いします。
誤字脱字に関しても報告もお願いします。


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