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No.35663の一覧
[0] 【チラ裏より:ゼロの使い魔ちょいリリカル】烈風:平賀カリーヌ(一話:全ての始まり)[ぽぎゃん](2013/05/15 15:57)
[1] 二話:出逢い[ぽぎゃん](2013/01/10 11:16)
[2] 三話:カリーヌの16年その一[ぽぎゃん](2013/01/10 11:17)
[3] 四話:カリーヌの16年その二[ぽぎゃん](2013/08/11 23:09)
[4] 五話:カリーヌの16年その三[ぽぎゃん](2013/01/11 02:15)
[5] 六話:カリーヌの16年その四[ぽぎゃん](2013/04/09 13:25)
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[35663] 六話:カリーヌの16年その四
Name: ぽぎゃん◆12657f17 ID:8454da9e 前を表示する
Date: 2013/04/09 13:25
 カリーヌとティアナの二人はそれぞれの上着内ポケットから某メーカのブランド物万年筆を取りだし、右手にかるく握るとナンパしてきたチンピラ集団のリーダー格の男にカリーヌは声をかけていた。

「言葉を飾らなくてもよろしい。どうせ私とティアに汚ならしいことをしたいのが目的なんでしょう…この近くに連れ込む場所があるはずだから、案内しなさい。

病院に予約をしてありますから、あまり時間をかけられないので手早く相手をしてあげるから早くしなさい! 」

カリーヌがチンピラ五人を挑発するようにアジトに案内しろと言いはなった。

「うひょ~流石は美人のママさんはそこら辺の女と言うことが違うなぁ~淫乱熟女は…だんなに構って貰えなくて欲求不満で身体をもて余してんだろ。俺達が腰が抜けるまで可愛がってやるから、やり場所までついて来なよ。オバサン」

チンピラ五人組のリーダー格の男が欲求不満の淫乱女あつかいするようにカリーヌに喋ると彼女のきれいに手入れしていた眉がピクピクとつり上がって、表情に険しさがあらわれて身体全体からは深紅のオーラが立ち上っていた。

(あぁ~この男…自分から死刑執行書にサインするなんて、おバカすぎるわよ…あのママにパパに相手されてない、淫乱、熟女、オバサンと

うっかり者のサイ兄でも絶対に言わないヤバイ禁句を4つもズケズケと大声で喋るなんて…再起不能決定ね…あいつら…)

知らなかったとはいえ、カリーヌに対してNGキーワードを4つも言ってのけた。チンピラ五人組のリーダー格の男に哀れみの表情をティアナは向けてさらに手で十字をきる行為をしてこの先チンピラたちに訪れる不幸な境遇に対して事前に冥福を祈っていた。

チンピラ五人組のリーダー格の男がカリーヌとティアナの二人をつれて狭い路地裏を通って案内した場所は周囲から殆ど目立たないような所に有った。廃墟寸前の四階建ての雑居ビルの地下室へ通じる階段の途中にある踊場だった。

「じゃあママ。あたし終るまで外で待ってるから、早く来てね」

そう呟くようにティアナはカリーヌに告げると階段を地上に向かって上がっていこうとしたその直後、汚い言葉を言い放つリーダー格の男だった。

「おい! 何処へ行くんだ。怖じ気づいても今さら逃げられねえぞ! どうせお前も淫乱な血をひいて援交しまくりのビッチなんだろ。可愛がってやるからこっちに来るんだ! 」

少し怒りを含んだような言葉遣いでティアナの人格を貶めるように喋ったリーダー格の男は直後にカリーヌが

「汚ならしい言葉をティアに言うな! 」
と烈火のような表情をして杖をリーダー格の男へ向けて
「『エア・ハンマー』」とカリーヌが魔法の呪文を唱え杖を振ると
『ゴォオオオオオオオオオオオ』と壮絶な轟音を発しながら風の塊がチンピラ五人組へ向けて放たれていった。

『ズガァァァァァン』

「オゴッ」「グハッ」「ギャア」「グェッ」「グギァアアア」
とチンピラ五人組がある者は風に吹き飛ばされ階段通路の天井に背中を思いきりぶつかったあと重力の法則に従って硬いコンクリートの地面に強烈に叩き付けられ血を吐いてのたうちまわっていた。またある者は階段に数回打ち付けられて弾んだようになって地上に放り出されて最後は地面に激突して口からは血を吐き痛みのあまり苦痛の言葉をはいて気絶していた。

あとのチンピラ二人も先の者たちと同じ様に血をながしボロボロになって地面にうめき声をだしながらのたうちまわっていた。

リーダー格の男はマトモにカリーヌ渾身のエア・ハンマーの直撃をうけてコンクリートの壁へめりこむように叩き付けられ。その直後、悲鳴を発しながら地面にぶつかりそのまま気を失っていた。リーダー格の男の身体は右腕はへんな方向にネジ曲がり、左腕は骨が粉々に砕けていたし、その他あらゆるところから出血していた酷い状態だった。

溺愛する娘に汚い言葉を言ったリーダー格を含めたチンピラ五人組にカリーヌが怒りをこめたエア・ハンマーをうちはなった直後、悲鳴があがったと思った時には既に身体のあちこちから血をながしてボロボロになった状態で五人とも地面に横たわっていた。


「……ちょっとママ! 怒りで前後のみさかいがなくしたからと言っても、限度にも程があるわよ! あたしが風のシールドをはったから良かったけど…娘を殺すつもりがないなら今度からは事前に言ってから撃ってよね! 

あぁ~可哀想にいくらあたしたちにエッチい事をしようとたくらんでいたって、ここまで痛めつけなくてもいいじゃないの? この後始末…どうするのママ…」

ティアナはチンピラ五人に哀れみを言いながらこの後どうするのかと、母親に問い質していた。

「……そうねえ…このままだと出血多量で死にますから、ティア携帯で救急車を呼びなさい…後は警察がどう判断するか解らないけど…たぶん内輪揉めのケンカとして処理するでしょうねえ…」

カリーヌがなんでも無いという表情でティアナに救急車を呼ぶように指示して、その後急いでこの場を離れて24間営業の駐車場に歩いていき車に乗って予約していた病院に向かっていった。


東京都内にあるとある産婦人科病院の待合室で、ティアナを伴ってカリーヌは自分の順番がくるまで長椅子に座って静に待っていた。

「平賀さん。診察室にお入り下さい」

受付の20代前半くらいの女性看護師に呼ばれてイスから立ち上がり
「はい」と返事をして横に座ったままの娘に

「少し待たせると思うけど、診察が終ったらかるいモノでも食べに行きましょうね…ティア」
とティアナに述べてからカリーヌは診察室に入っていった。

「ここで待ってるからね、ママ」

ティアナは笑顔で右手をかるくふって母カリーヌが診察室にはいるのを見つめていた。


カリーヌが診察室に入って問診から始まり各種検査をして40分くらいの時間がすぎたころ、担当の女医が検査結果を告げようとしていた。

「平賀さん。おめでうございます。妊娠2ヶ月になりますね…貴女の場合、高齢出産になりますから…普段の生活には気をつけて下さい…それから勿論。夜の生活は控えて下さいね。これは旦那さんの方にも伝えといて下さい」

「あの…子どもの性別は解りますかしら」

カリーヌは気になっていた事柄を躊躇することなく女医に訊ねていた。

「…まだ妊娠して2ヶ月ほどなので正確とはいえないのですが、80%以上の確率で女の子だと思います…大きくなったときにもう一度調べますから。今日はこの辺で終えます。お身体を大切にしてすごして下さいね」

なにか感じることでも有ったのか、女医はカリーヌにかる
く注意をして診察を終えるのだった。

診察室しか出てきた母親の姿を確認してティアナは声をかけていた。

「ママ…わりと早く終ったみたいだけど…いったいなんの病気だったの? 」

ティアナは母親に病名を訊ねるのだったが……。

「……ウフフフ…とても良い報告があるの…食事さきで教えてあげるから、楽しみにしていてねえ…」

微笑みをうかべながら後で教えてあげるといっているカリーヌに対してティアナは……。

「ママったら、勿体ぶらずにいま教えてくれても良いじゃない! 」

少し頬をプクーと膨らませて拗ねる姿もすごく可愛いティアナだった。


病院を出て車でいま話題の若い女性たちにすごく人気があるパスタが充実している。イタリアン・レストランにランチを食べに向かっていたカリーヌとティアナの二人だった。

病院をでる前に予約を入れていたので、レストランの専用駐車場に真っ赤なBMWをとめてレストランに入ると名前を告げて、従業員の案内をうけて予約席にカリーヌ母子は座った。

「ご注文を繰り返します。こちらの奥様はシーフードのクリーム・パスタにランチ・セットにそちらのお嬢様がタラコ・クリーム・パスタとランチ・セットと、以上で宜しかったでしょうか? 」

二十代後半くらいの妙齢の女性従業員が確認も含め二回注文を繰り返して述べて、カリーヌ母子にこれであっているかと了解を求めていた。

「それで宜しくてよ…あと食後にデザートとコーヒをお願いするわ…この子にはオレンジジュースをデザートと一緒に持ってきて下さるかしら…」

丁寧な言葉で女性従業員にカリーヌは軽やかに食後の飲物とデザートを持ってくるように述べていた。

「畏まりました…」
と一言述べて席を離れていく女性従業員だった。

「…ねえママ。もう教えてくれても良いでしょ」

興味津々な瞳で見つめながら母親に早く教えてとせがむ娘だった。

「…ふふ、では言いますよ…海人さんの子どもを身籠っていて、既に2ヶ月になります…女の子みたいですね…これでティアも来年にはお姉さんになりますね」

カリーヌは嬉しそうな表情をして、向かいの席に座っている娘のティアナに妹ができた事を話していた。

「…え~と、嬉しいことはうれしいんだけど……これでまたサイ兄の信望者が増えると思うと素直に喜べないわ…」

少し複雑そうな顔で率直な言葉をティアナは呟いていた。


ツゥルルル、ツゥルルル、ツゥルルル、ツゥルルル……。

「……もう誰よ! 食事中にTELなんかしてくるのは? ……うん、こんな変てこな着信音なんて今どき使ってるのて、サイ兄くらいよねえ? 」

食後のデーザトを食べおえて満足感をあじわっていたティアナが面倒そうな表情になりながらも、何処か少しうれしい感じで自身の派手なかざりを多くつけたスマートフォンの着信ボタンを押していた。




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今回の話は番外編みたいになってしまいました。

短いのでまた書きたすと思います。

ご意見ご感想をお待ちして下りますね。


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