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No.35625の一覧
[0] 機甲従属具技師の乙女達 【学院ファンタジー】 (第一部、完)[白林透](2012/12/15 01:14)
[1] 学院に吹く風[白林透](2012/12/15 01:23)
[2] 小さな枷[白林透](2012/12/15 01:12)
[3] 反りが合わない二人[白林透](2012/12/05 00:51)
[4] 洗礼と、本気[白林透](2012/11/09 01:59)
[5] 鋳造学と、苦手意識[白林透](2012/12/05 00:53)
[6] 学院長と、謎[白林透](2012/11/07 11:18)
[7] レイラの疑念[白林透](2012/11/13 21:21)
[8] 疑心の連鎖[白林透](2012/11/14 02:09)
[9] 噛み合わない心[白林透](2012/11/17 02:24)
[10] 決壊の足音[白林透](2012/12/10 00:57)
[11] 蛇の道は蛇[白林透](2012/12/01 03:06)
[12] 潜入と代償[白林透](2012/11/29 01:34)
[13] 失意と静けさ[白林透](2012/11/28 01:49)
[14] 誤算の連鎖[白林透](2012/11/29 02:13)
[15] 作戦会議[白林透](2012/12/04 01:02)
[16] 強行と結束[白林透](2012/12/09 01:15)
[17] 戦乙女の演武[白林透](2012/12/10 00:59)
[18] 決死の攻防[白林透](2012/12/10 00:59)
[19] 居場所[白林透](2012/12/13 01:04)
[20] 乙女の決意[白林透](2012/12/14 02:35)
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[35625] 機甲従属具技師の乙女達 【学院ファンタジー】 (第一部、完)
Name: 白林透◆8a994c92 ID:8d06b93a 次を表示する
Date: 2012/12/15 01:14
 プロローグ

 酒と油、汚物の臭い。そして、下品な罵声がこの場にある全てだった。
 今にも崩れてしまいそうな地下炭鉱の一角に、百を超える汚らしい人間が集まり、誰もが一様に手垢で汚れた紙幣を振りかざし、眼下で行われる見世物に狂った目を血走らせていた。
 その巨大な輪の中心に、一人の少女が居た。年齢は十三前後だろうか。
 ブロンドの髪には泥と汗と垢が絡み、べっとりと数本の束になっている。
 そんな彼女の首から下は、無骨な甲冑で覆われていた。粗悪な合金装甲の至る所には抉れたような傷が走り、後から後から鉛を継ぎ足した事による斑が、幾重にも浮き上がった静脈のような醜悪さを醸し出している。
 周囲の罵声が一段と強くなる。
 しかし、少女は全く反応を示さず、ただ天を仰いでいた。
 戦いは既に終わっていた。彼女の足元には、二倍の体格はあろうかという甲冑の大男がうつぶせに倒れ、潰れていた。男の右腕は不自然に折れ曲がり、錆の浮く鉄板に擦りつけられた額には、赤い液体が付着している。
「また、同じだ」
 少女の呟きは、喧騒と罵声に飲み込まれて消えた。毎日、毎日、同じ事の繰り返し。薄汚い穴蔵の中でガラクタを身に纏い、目の前に立つ敵を殲滅する。飼い主の醜い男が、場外で泥色の唾を撒き散らしながら何かを叫んでいたが、少女はそれも無視した。
 何しろ、折角の高いおもちゃが今日でまた一つ、壊れてしまったのだから当然だろう。
 投げつけられる無数の石の一つが少女の側頭部に当たり、こめかみに赤い筋を作った。勝ち目のない相手に賭けた己らの自業自得だと言うのに、いい気なものだ。
それでも少女は上を見上げたままだった。
 そこに少女の焦がれる空は無い。半端に土と鉄で押し固められた天井があるだけだ。
 少女は空に手を伸ばそうとして、しかし何者かによって地面へと押し倒された。
 視線だけを背中に向けると、青白い甲冑を纏った三つの巨体が圧し掛かっていた。
 青い甲冑。この国の治安警察が纏う装束。この違法賭博を取り締まる為に派遣された、上層階の忠犬達。捕まれば、どうなるか分からない。少なくとも、この地下に居るより残酷な運命が待ち構えているのは確実。
 しかし、彼女は抵抗しなかった。
 本気を出せば抜け出せる。でも、そんな事をして何になる?
 周囲の喧騒が、一気に動揺へ、そして悲鳴へと取って代わる。
 誰もが一目散に出口を目指すが、新たに現れた数十の甲冑が道を堰き止めた。それでも尚、逃げようとする者達は容赦なく取り押さえられ、地面に組み伏せられていく。
「良い気味ね」
 少女はその光景を、他人事のようにぼんやりと視界の隅に捉えていた。
 それ故に、自分を組敷いている番犬共の言葉を理解するのに――自分の名が呼ばれているのだと理解するのに――数分の時間が必要だった。
「……何?」
 少女は気の籠らない声で尋ねる。恐らく、声は届いていない。
 しかし相手は唇の動きで言葉が通じていると判断したらしかった。
「君を拘束する」
「そう?」
 少女はやはり抵抗するでも泣き叫ぶでもなく、心の底から嬉しそうに笑った。


 ◆◆◆


「いい風が吹いてる……」
 豊かな自然に囲まれた、広大な学び舎。
 クレシダ大陸の東北東に位置し、数百年の歴史を持つ古城を改装して作られたアルパトロ学院は、正に自然の中に聳える不屈の要塞に見えた。その堂々とした佇まいに、三年前に終結した大戦の傷跡を見つける事は出来ない。
 戦争終結後に開校したばかりでありながら、現在の生徒数は百四十人を超えている。
 大戦で疲弊した各都市の人口を考えれば、こんな辺鄙な場所にこれほどの若い人材が集まっている事が奇跡と言えた。裏を返せば、他国が喜んで人員を出すほど、学院で修得できる技術は重要であり、世に必要とされている証でもあった。
 十メートルを超える石の壁で囲まれた学院内には、二つの宿舎と六つの塔が聳えている。その内の三つには巨大な煙突が設置されており、白い煙がもうもうと空に昇っていた。
 各国から入学を募った優秀な人材や、先の大戦で身寄りを無くした孤児を含め、多くの少年少女が今日も勉学に励んでいる。
 一度学院の門をくぐれば、生徒達の活気に溢れた声を耳にする事が出来るだろう。
 ――そして、鉄を打つような甲高い音色も。
 学び舎の中央に聳える最も大きな塔、その最上部に学長室がある。
 学院内を一望できる大きなテラスには今、二つの人影があった。
 一つはこの学長室の主であり、黒い装束に身を包んだ初老の男性。不揃いな白い顎鬚に、右頬を走る鋭い切り傷。しかし、その物騒な傷を持ってしても、彼から滲み出る優しげな雰囲気を消すには至っていない。
 もう一人は褐色の肌に、透明な蒼い瞳を持つ少女だった。歳は十四ぐらいだろうか。修道服を膝丈まで切り詰めた様な薄い灰色の制服に身を包み、学院の外の景色を一心不乱に眺め続けている。
「トーネット君。もう授業の時間の筈だが?」
 トーネットと呼ばれた少女は問いに答えず、眼下の景色に心を奪われているようだった。
 男は大きめの咳払いをした後、再び声をかける。
「トーネット・アーフウィン!」
「……なに、ネペンド学院長?」
「なに、ではないだろう。もう授業の時間だ」
「いいの。私は景色を見ていたいから」
 それ以外に理由は要らないと、トーネットは蒼く澄んだ瞳をネペンドへと向けた。
「『多くを助ける為には知識がいる』この教えを忘れたのかね、トーネット君」
 ネペンド・シュルツ学院長。この学院を立ち上げた彼は、同時にジュツヴェル教を信仰する神父だ。こうして授業に出ない生徒がいても、頭ごなしに怒る事はしない。
「いいの。次の授業の試験はもう先週パスしちゃったんだから」
「授業に出る事に意味がある、そうは思わないかね」
「んー。難しい事は分からないかも」
 トーネットはネペンドの説法もどこ吹く風で、石縁に体を預けて足を振る。
 バランスを崩せば即転落の危険な行動だが、彼女にそんな心配は無意味だ。
「靴はどうしたのかな。先日、新しいものを支給した筈だが?」
「無くなっちゃった。靴って、動き辛くなるから嫌い。丁度良かった」
 指摘の通り、スカートから延びた華奢な足の先に靴は見当たらない。
「何度も言っているが、学院内では――」
「分かってまーす。機甲具の破片が散らばってる、って言いたいんですよね?」
 トーネットは右足の裏を彼に見せびらかす。踵の部分と中指には、何かで切ったような小さな傷跡が走っていた。既に塞がっているが、その生々しさは見る者に嫌悪を抱かせる。
「嫌がらせを受けているのなら――」
「無いよ。全然」
 即答だった。それ以上の追及を拒否する様な、己自身に言い聞かせる様な、強い口調。
「そんなことある訳ないじゃない。ジュツヴェルの神様が、私の『靴なんていらない』って我儘を遠回しに聞き入れてくれただけ、それだけだよ」
 信仰する神を持ち出されてしまえば、ネペンドはそれ以上言及する事は出来ない。
 しばしの沈黙の間に、風が二人の間をすり抜け、授業開始を告げる鐘の音が塔を微かに揺らす。二人の居る塔の最上部に、時間を知らせる大鐘は設置されているのだった。
「毎回思うのだけど、ネペンド学院長はこの音が煩くないの?」
「はっきりと言えば煩いな。もっと正直に言うのなら、この部屋までの階段を上がってくるのさえ最近は億劫で仕方が無い」
「それなら、移動すればいいのに」
「ただ、この景色だけは気に入っている。この学長室を、ただの物置にするのは勿体ないと思わないかね?」
「それは確かに、……うん。この景色が見られなくなるなんて、勿体ない」
「とはいえ、君がここに居ていいという理由は無いのだがね?」
 ちゃっかりと話を軌道修正しつつ、ネペンドは厳しい視線を向ける。
 しかし、トーネットは桜色の舌をチロリと覗かせただけで、授業に向かおうとしなかった。
「学長に拾って貰えた事は感謝してる。それに、こうして生徒としてこの学院で学べている事も幸せ。本当に、どれだけ感謝しても足りないぐらい」
「それなら、私の気持ちにも答えて貰いたいものだな」
「でもね、今はこうしていたいの。だって……」
 トーネットはわざとそこで言葉を切った。
 眼下に広がる広大な学院の敷地、その西の角に位置する広場ではトーネットが忌諱するモノの操作授業が行われる所だった。数十人の生徒が教官の指示で集められ、広場に整列している。その場に居る全員が、顔以外の全身を覆う鈍色の鎧を装着していた。
「……機甲従属具」
 呟きは風にさらわれ、ネペンドの耳に届く事は無かった。
 機甲従属具。出自を正せば、僅か数百年前に雛型が完成した農具の一種だ。人の手足となって行動をサポートし、効率的に作業をする為の道具。人類の進化と共に積み上げられて来た英知の結晶だ。
 しかし今から遡る事、十五年前。
 人類に恩恵をもたらして来た数多の従属具は、人を殺傷する武器へと姿を変える。
 戦争の為の機甲従属具や武器が大量に生産され、多くの人命を奪ったのだ。
 数万に上る死者の中に、トーネットの両親も含まれている。
「人を救う道具だって、割り切っては居るんだよ?」
 大戦争の終結後、皮肉な事に機甲従属具の性質は百八十度変化した。
 否、あるべき場所に戻ったと言うべきだろうか。
 各国の疲弊と多大な負傷者を出すだけに終わった不毛な大戦。衰退した国力の回復はどの国にとっても急務だったが、若く健康な人材は戦争により枯渇していた。生き残った者の大半が、何らかの傷を肉体や精神に抱えていたのだ。
 この状況を改善するべく、機甲従属具に再び白羽の矢が立てられる。
 ――人の義手として、義足として。そして何より、復興の原動力として。
 戦争を通じて軍用の従属具が多く廃棄処分待ちとされていた為、素材に困る事は無かった。各国は都市再建の労働を条件に機甲従属具を人々に貸し付け、徐々に勢力の回復を始める。
 元々は軍用兵器。無茶な代用は当然、数多くの従属具をスクラップに変えた。
 初めの内は『壊れれば廃棄処分』で済んでいたそれも、壊れては郊外の一角に固めて破棄するという極めて杜撰な廃棄と管理処理により、僅か一年足らずで土壌汚染や素材不足等の問題を産み始める。
 従属具を修理する技師も、都市の方針から人々の義手や義足をあつらえる事を優先させていた為、機甲従属具を直し、組み直す時間が潤沢にあろう筈も無い。
 優秀な従属具技師の育成は、各都市の急務と言えた。
 そんな優秀な技師を育成し、全世界へと輩出する為、アルパトロ学院は創立された。
「……今すぐにでも、あの地平の向こうにある街々を旅したいのに」
 トーネットは憂鬱そうに地平の先へと手を伸ばす。この学院に通う生徒の誰もが、いずれは産業の担い手として各国に雇われ、遠く離れた要塞都市へと散って行く事となる。
「その為には正しい知識を身につけ、技量を身につける必要があるとは思わないかな?」
「確かに、その通りかもしれないけれど」
 彼女は二の句を紡ぐ代わりに、目を引き絞って学院の高い城壁の外を睨む。
 話をはぐらかす為ではなく、何かを見極めるように、トーネットは息を止める。
 ネペンドも無言で、彼女の睨む遠方の森林へと視線を追わせた。
「何か見えるか?」
 普通なら、こんな問いをすること自体ナンセンスだろう。
 しかし、トーネットは特別だった。目が非常に良い、という意味ではない。
 彼女は時々、驚くほどに優れた勘を働かせる事があったのだ。
「……風が来る。大きな風。嵐になるかもしれない」
「また、厄介事かね?」
「まだ分からない。凄く弱ってる。ここまで……辿りつけない?」
 トーネットの言葉は疑問の形を取っているものの、確信に近い響きがあった。そしてネペンドが問いを重ねるよりも早く、彼女は縁から身を引き、階段の方へと駆け出す。
「何処へ行くつもりだね?」
「私、迎えに行かないと!」
 迎えに行くにせよ、学院の門扉は固く閉ざされている。ネペンドはやれやれと己の傷を撫でた後、服の袖口から小ぶりな真鍮のベルを取り出し、二度大きく振り鳴らした。
 ――チリン、チリン。
 小ぶりながらも、ベルは学院全体に響き渡るほどの明瞭な音色を奏でた。
 その音色から少し遅れて、彼の見下ろす正門の大扉がゆっくりと開き始める。門を任された守衛が、困ったようにネペンドを見上げていた。
 扉が開き始めてから数秒。塔を駆け降り、庭に躍り出たトーネットが正門へと疾走する。
 途中で一度大きく右手を挙げたのは、門を開いたネペンドへ感謝を伝える為だろう。その軽やかな足取りは、見送る彼に一陣の風を連想させた。
「やれやれ、彼女には本当に困ったものだ」
 その困り事の片棒を担いだネペンドは溜息を洩らしながらも、隠しきれない笑みをもみ消す為に己の頬を強く撫でた。

 ◆

「こっちの方だと思うんだけど……」
 門番の制止を無視し、強行突破した後。トーネットは学院からおよそ三キロの距離を一気に駆け抜けていた。
 靴は履いていないので、足には真新しい傷が五つほど刻まれている。どれも野草による切り傷だが、彼女は全く意に介さず周囲へ視線を巡らしていた。
 学院の近辺は手つかずの自然が多く、平坦な森林が続いている。
 大戦中はこの森林が上手く迷路の役割を果たし、敵の進軍を惑わせたという。
 下手に入り込めば迷ってしまうのは必然で、年に数回は行方不明者が出るほどだ。
 そんな危険な森の中へ、トーネットは全く躊躇することなく足を踏み入れた。
「こっち、かな?」
 森の中は立ち並ぶ木々によって視界の大半が奪われてしまう。
 緑の天蓋で覆われた空からは申し訳程度の日の光が差し込むだけで、日中だと言うのに非常に薄暗い。少し油断すれば、探し物どころか自分が探される方へとなりかねない。
 トーネットは走るのをいったん中断し、視界に入る中で最も大きな、三人掛かりで手を回してようやく囲めそうな木の根元に起立する。さわさわと揺れる木の葉の音を聞くように目を閉じ、両耳に手を添え、姿勢を正してピンとつま先で立つ。
 まるで、天からの声を待っているかのような姿勢――。
 事実、彼女はその声を待っていた。
 若い緑の香りと静けさの中に、鳥や虫達の声が入り混じっている。
 その姿は、森の妖精と見紛うほどに自然へと溶け込んでいた。
 間もなく、森の中を僅かな風が横切る。それは数枚の木の葉を音も無く揺らしただけだったが、トーネットは口元に頬笑みを称えてゆっくりと目を開く。
「――あっち、なんだね?」
 瞬間、彼女は走り出していた。
 先ほどよりも明確な足取りで、そして力強くしなやかな身のこなしで。何の躊躇いもなく、一心不乱に森の中を駆け抜ける。
「……見つけたっ!」
 トーネットは走り出した時と同様、唐突にその足を止めた。
 彼女の前には、蛇が這う程度の幅しかない小川が流れており、その清らで透明な冷水に左手を突き入れる形で、小柄な何者かがうつ伏せに倒れていた。
 みすぼらしい継ぎはぎだらけのローブはズタズタに裂け、その間からは、くすんだブロンドのショートヘアが零れている。
 トーネットが更に近寄ると、白磁器のように白く眩しい肌の色が彼女の目を焼いた。トーネットは一瞬虚を突かれた様に動きを止め、しかし直ぐにそれを抱き起こす。
「驚いた。女の子……よね?」
 滑り落ちたローブから露わになったのは少女の顔だった。
 年齢はトーネットとさほど変わらないだろう。少し汚れた白い肌に小さな唇。長い睫毛が特徴的な瞼は今、奥の瞳を隠すように固く閉ざされている。
 トーネットは素早く彼女の首筋に己の手を当てて脈を確認する。
「よかった、息はあるみたい。でも弱い」
 トーネットは安堵のため息と共に彼女を背負い、その軽さに軽く驚きの表情を浮かべる。
 よほど長い間、呑まず食わずで森の中を彷徨っていたのだろう。
 トーネットの頬を、彼女の弱々しい息が撫でる。不規則なリズムで繰り返される少女の呼吸。しかし、それもいつまで持つかは分からない。
「それじゃ、行くよ?」
 トーネットはブロンドの髪が自分の耳元を擽るのを心地よく感じながら、元来た道をゆっくりと引き返し始めた。


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