モーガンが倒されてから、現在町はお祭り騒ぎ状態。
なんせあの斧野郎自分の権力を利用して町の人々から金や食料を搾取していたようで、町を見ればどこもかしこも酒飲んで飯食っては笑いあっている。
いいね、こういうの。
達成感っていうか、やっぱりいてもいなくても一緒だったんだろうけどこの町の今の状態を作ったメンバーに参加できたってだけでこんなにうれしいもんなんだね。
さて、今俺はというとあのおにぎり少女(リカって名前らしい)の母親に町を救ってもらった礼として食事もいただいた後、ちと用事といってゾロとルフィを置いて海軍基地にお邪魔している。
まぁ理由は三つある。
「すいませーんおじゃましまーす」
最低限の挨拶はしっかりね、まぁ誰もいないんだけど。
ここにいた海軍さん達は町のお祭りに全員参加だ、ちと無用心すぎはしないかね?
部下にも容赦なかったらしいしね斧野郎、なんせ逆らったら死刑頭が高かったら死刑廊下で肩ぶつけたら死刑って有様。
どこの皇帝だよ、基地の大佐って結構階級低かったよね?
本部ならかなりの階級らしいけど、威張れるもんじゃないだろ常考。
まぁそんなクソ野郎は早々に他の海軍ががんじがらめに縛り上げて引き取っていきました、心の底からざまぁww
ああ話がそれた。
今やっているのは斧野郎が搾取していた金の回収と食料の確保。
金はもちろん町に返却、まだ俺たちに必要とは思えないし。
あの店の損害が地味に気になるしね、料理美味しかったけど。
どちらかと言うとメインは食料の確保、これについてはお察しください。
つーわけでレッツハンティング、あの船長といるといつの間にか主婦並みの家計能力を持っていたなんてことがありそうで困るね!
こんなことを気にしなければならない日が来るとは…世知辛い。
うし完了。
まさかご丁寧に一番上の奥の部屋に金庫があるとはね、こじ開けて回収回収。
んで食料は食料庫にあった肉と野菜と水を袋三つに片っ端から詰め込んだ。
食料庫に酒は無かったけどモーガンの部屋にそこそこ良さそうな酒がいくつかあったので回収、喜びたまえゾロ君。
べ、別にゾロの高感度を上げようとか思ってるんじゃ(ry
あ、今気づいたけど野菜どうしようかな。
海の上じゃ調理できないよね。
オレタチ ヤサイ マルカジリ?
野菜生で食べれるのかな、洗ったらいけるかな?玉葱とかあるけど。
あの二人じゃ毒見役になんないし、毒でも平気そうだからな。
あーあ、野菜が恋しくなるとは末期だな。
海まで飛んでいくと出港準備を始めている二人発見、どうやらコビーは無事に分かれられたらしい。
原作のあそこはちゃんと覚えてるぜ、まさかアホっぽいルフィがあんな事するなんてってね。
意外と頭いいのかなとか思ってたけど後半とかもうね、完全に考えなしだけどカッコイイキャラって俺の中で決めちゃったし。
あ、海軍基地に行った理由の三つ目はコビーが殴られるとこを見たくなかったからです。
結構派手に殴られてた覚えがあるし。
へたれですいません。
「お待たせしましたー」
上空から船に着地、おお揺れる揺れる。
転覆するかと思った。
「ん?なんだアヤその荷物?」
「金でもかっぱらってきたんじゃねェのか」
失礼な、俺をなんだと思ってやがる。
酒上げないぞコラ。
金はちゃんとあの定食屋の前に置いといたわコラ。
「まぁいろいろと準備ですよ…」
生活能力ゼロの二人と船旅するなら、備えあれば憂いなし。
石橋を叩き過ぎるという事もなかろう。
「んじゃ出航しましょうか、忘れ物は無いですか?」
「「ない」」
「オッケーです、長くいても出辛くなるだけですのでとっとと出航しましょう」
さらばマサラタウン、そういやここ本来の名前なんだっけ。
まぁいいや、定食屋は面白かったですハイ。
リカちゃんかわいかったよお持ち帰りしたかったよ。
コビー、さようなら、生きていたら会いましょう。
よし、いえることはこの位かな?あの屑共についてはノーコメントでお願いします。
「ル、ルフィさん!アヤさん!」
ちと港から出たところでコビーが走ってきた、あと海兵さん達が沢山。
おお感動のシーンktkr。
コビーが敬礼を決める、いいねあの敬礼カッコイイね。
「ありがとうございました!!!このご恩は一生忘れません!!」
いかん目頭が熱い、涙もろくていかんわ。
隣を見れば二人は笑っている、くそうこれが男の別れと言うものか…。
精神は男なんだけどね、でも涙が出ちゃう。
だって女の子だもん(体だけです)。
「また逢おうな!!コビー!!」
カッコイイな船長、俺はかっこいい言葉が見つからなかったので船の上で立ち上がって敬礼する。
「全員敬礼!!!」
その言葉を言った人を筆頭にそこにいた海兵がみんな敬礼をしだす、返してもらえてうれしい。
てかあの人よく見たらあのキノコと一緒にいた人じゃん、雑魚とか言ってごめんなさい、偉かったんだあの人。
ああいかん向こう見てたら泣きそうだ、後は背中で語るだけにしとこう。
さらばコビー、俺が生きていたら逢おうぜ。
今フラグ立てた気がするけど多分大丈夫だろ、うん。
鴉は海に夢を馳せる
第五話 別れと、出会いと
「このバカチン共が!!」
なんなの?なんで三日であんだけあった食料と酒がなくなるの?
念を押したよね?食いすぎるな飲みすぎるなって、話聞いてたのこいつら。
俺の怒りが有頂天だわ、この怒りはしばらく収まることを知らない。
二人は現在正座中、こいつら俺が寝ている隙に二人宴会なんか開いてやがったらしい。
はぶられた悲しみと忠告を無視された怒りで超野菜人に目覚めそうです。
神速で飛び回り一発一発が星を壊す威力とかそれなんてムリゲ?
「「だってこいつが」」
「言い訳しないでください、海に突き落とされたいんですか?」
「「…すんません」」
二人はDOGEZA体型に移行、だが許さない、絶対にだ。
特にルフィ、ゾロの酒は数本だったとしてあの大量の肉をよくもまぁ消費できたもんだなおい。
流石ゴム人間とほめてやりたい、ご褒美に深海ツアーに連れてってやろうか。
で?俺はこの生野菜で島に着くまで持ちこたえろと?
この船調理設備も何にも無いよ、切って食うくらいしかできないよ。
そのときには絶対にゾロの刀使ってやる、腹いせに。
ああ、空腹のせいも相まってイライラしてきたよ。
「はぁ…」
ため息一つはいて空を見る、嗚呼あの鳥はいいなぁ。
でっかくってそこそこ肉がついてて美味しそうだな~。
アレ食おう、そうしよう。
背に腹は変えられない、あの鳥さんには俺が明日に向かうための架け橋の犠牲になってもらおう。
「ルフィ船長、アレ取れます?」
「ん?あの鳥か、食うのか?」
「YES、取ってください」
「ん、じゃ取ってくる」
いうやいなや手をマストに引っ掛けてそのまま鳥にロケットダイブ。
いいなアレ、パチンコみたいで面白そう。
そういやルフィってどこまで伸びるんだろうか、今度試してみようかな。
あ、ルフィ鳥につかまった。
そのままどこかへgo away、そんなに急いでどこへ行く。
「見てくださいゾロさん、我らが船長が…飛ばされて行く…」
「言ってる場合かァ!!」
おおゾロさんいい漕ぎっぷり、ゾロさんのちょっといいとこ見てみたい。
ふれーふれーがんばれー。
「テメーも漕げ!!」
「えーそんな事言っちゃうんですかー?二人してお酒とお肉食べきっちゃってエネルギー有り余ってるくせにー?」
おお押し黙った、これでかつる。
こうなった俺はジョイ君で落ちない一日放置された油汚れ並みにしつこいぜ。
フハハハ精精俺の為に馬車馬のように働くがいい。
ああお腹が減って力が出ない。
とりあえず近くに転がってた人参を齧る、硬い。
「お―――いそこの船止まってくれェ!!」
追跡中溺れている奴ら発見、こんな海のど真ん中で水泳大会たぁ中々根性あるね。
海王類が怖くないのかね、まぁ溺れてるとこ見ると完全にアホだね。
「どうする?」
「スルーで」
割とどうでもいい、海は非常なんだよ。
変な帽子かぶってたり人相悪かったり変な髪形だったりしてるので海賊っぽいし。
何より船長がもう見えそうで見えない様な所まで飛ばされちゃってるからね。
急がないと見失っちゃうし。
「船は止めねェ!勝手に乗り込め!」
おお酷い酷い、まぁ乗せるチャンスを作っただけやさしい方か。
でも残念俺は優しくないんだ、団扇構えて準備万端。
風を適当に操って更に船のスピードを上げる、ヤバイ車並みのスピードでてる。
うわー案の定轢いた、でも上に撥ねたと思ったらそのまま船の上に乗ってきやがった。
物理法則を無視するんじゃない、雑魚キャラの癖になまいきだ。
「「「殺す気かァ!!!」」」
そうでしたが何か?チッ、なぜこの世界の雑魚は揃いも揃って頑丈なのか。
雑魚に用は無いのだよ雑魚には、大将首もってこい。
てか腹減ってるのか考え方が外道よりになってきたな、CHAOS寄りになってきてるのか。
妖怪だしね、仕方ないね♂
いやゾロさんも笑ってるんで俺も正常です、そうですよね?
んでもって案の定剣を取り出す雑魚面々、はいはいお約束お約束。
「おい船を止めろ、おれ達ァあの"道化のバギー"様の一味の者だ」
バギー?ああ、あのつけっ鼻ね。
あいつの能力って一般人からしてみるとそこそこ怖いけど悪魔のみシリーズじゃハズレそのものだよな。
「あァ?」
「あーゾロさんそのまま漕いでてください、私がやりますんで」
こんな雑魚共では船の上でも話にならんね。
「あ、あっはっはっは――っ、まさか海賊狩りのゾロさんとそのお連れ様だったとはつゆ知らず、しつれいしましたっ」
「そんな謝罪よりも誠意の行動で示して欲しいですねぇ?」
なるべく笑顔で、笑顔は人間の威嚇行為だって聞いたことがある。
現在ゾロと道化一味三人で船を漕いでる…というか漕がしている。
一応風を操って速度上げたりしているんだけど、何分腹が減って力が出ない。
「はいキビキビ漕いでくださいね~サボったら承知しませんよ~?」
いいね、強者の特権。
いっそこの力を使って天狗海賊団なんてのを作っても面白そうだったかな。
まぁ今の船長には一応借りがあるんでそれを返すまでは絶対しないけど。
そんなこんなで島に到着、やっぱ力を合わせると早いね。
そこそこ整った港に数個のでかい船、結構栄えてる町っぽい。
マサラタウンとは違うんだなうん。
「さて、うちの船長探しますか。ああ、あなた達はどうとしてもらってもかまいませんよ?」
そういった瞬間三人は覚えてろー!とか叫びながら逃走、逃げ足だけは速い。
逃げ足は雑魚敵の特権(名前がないやつに限る)。
「さーゾロさん、どこから探します?」
「お前が飛んで探したほうが早いんじゃねェのか」
それもそうですね、早速飛翔飛翔。
だがこの島マサラタウンと違ってかなり広い、人一人探すのはちょっと。
なんだけど、一軒の民家の上に何人か集まってるのを発見。
ルフィは波乱を呼ぶからね、そういう騒ぎの所に多分いるだろ。
もうここ全然原作覚えてないわ。
「ゾロさーん、なんか人が集まってる様なところ見つけましたー」
「そこにあいつがいるのか?」
「十中八九いるでしょうね、船長ある所に乱有りですから」
世紀末伝説麦わらの拳、最強の拳法殺しだな。
南斗聖拳にはめっぽう弱いけど。
「んじゃ行くぞ」
「イエッサー」
さーて面倒くさいことになってないといいなぁ。
有り得ないっていうのは分かっているんだけどね~。