いやーヤバいよ刃九郎マジヤバいよ。
どんぐらいヤバいかって言うとマジやばいってくらいヤバいよ。
うん落ち着いて事後報告をしていきますと、なんと刃九郎が妖怪になりました。
っていってもただの妖怪ガラスじゃなくてこう天狗に使役されるための妖怪ガラスみたいなのらしいね、式神みたいなものなのかな。
その方法なんだけど、なんかあややの血を飲ませるだけで全然妖怪になれるっぽい。
いや刃九郎に聞いたんだけど、なんか見た瞬間直感的なもので理解できたらしい。
あれなんだろうね、やっぱ天狗とカラスはどんな世界も主従関係にあるっぽいね。
存在と関係すら世界を凌駕するって…やっぱり妖怪ハンパないわ。
もっとこうなんというか儀式的なものが必要とか思ってたんだけど、刃九郎曰く
『アヤ様程の大妖怪の方でしたら、血の一滴ほどで十二分に唯のカラスを妖怪化させるに事足りるでしょう』
らしいです、流石あややパないの。
あ、あと刃九郎確認したところ男…っていうかオスらしいね。
いや確認したって言っても【自主規制】な所とか見た訳じゃないよ?
そもそも見たところでカラスのオスとカラスのメスなんて区別つかないしね。
本人ならぬ本ガラスに直接伺いました、ちょっとがっかりしたのはここだけの話。
でも大丈夫だ、お前は十二分に俺の癒し要素だ。
ああそうそう、何がヤバいかって言う話だっけ?
まず初めに妖怪化させるとき、一滴で充分だって聞いてたけどこの子をなんとしてもリーダにしてあげたい一心でね…うん。
指じゃなくて手のひら切って、そのまま拳ギュッと握って血を飲ませました。
刃九郎も唖然としてたよ、いやわかんないけど多分そんな感じじゃないかな。
だって初僕で初ガラスだよ?ちょっとうれしくってさ、ねぇ?
んで結果を話すと、別に姿が変わった訳じゃありません。
デカくなったりもしなかったし、話し言葉や性格が変わった訳でもございません。
ただ…その、スペック?っていうか能力がね。
まずスピードがヤバい、普通の人間じゃ絶対見えない反応できない。
あややの目だから結構とらえられてたけど、なんか黒い風が吹き荒れてる感じだった。
海を低空飛行させたら風圧で軽く海が割れた、奇跡もびっくりなソニックブームカラス。
第一音がおかしいもん、ブォンブォンって虫の羽音ですか?その何倍もでかいけど。
あと鮫持ってきた飛び方がバッサバッサって感じじゃなくてグライダーみたいな感じだった、カッコよかった。
速く飛ぶならそっちのほうがいいらしい、でもそれ普段は止めてね危ないから。
更に攻撃力がヤバい、軽く突っついただけで大砲の砲弾に穴が開いた。
冗談のつもりでなんか適当に魚取ってきてって言ったら四メートルくらいの角はえてる鎧みたいな鱗した鮫取ってきた。
海に飛び込んで十数メートル位の深度の所を泳いでたのを貫いたらしい、もうおかしい。
しかもその後足でつかんで海から引っ張り上げたらしい、どんな力してるんだ本当に。
んでマストで休んでた俺の所に鮫持ってきた、超ビビったマジでビビった。
だって海の向こうから四メートルくらいの鮫がこっちに飛んでくるんだぜ?
近づいてもっとびっくりしたんだけどね。
もうこの子妖怪どころの騒ぎじゃないよ、伝説の鳥ポケモンのレベルだよ。
ゴースト、ひこうの新しい伝説ポケモンの誕生だよ。
個体値は攻撃130素早さ140位だよ、チートとか厨ポケとかチャチなモンじゃあ断じてないよ。
分かってもらえたかなこの驚き、例えるならウォーズマンが1200万パワーを叩き出した時位の驚きだよ。
しかもグライダー飛行法にするとスピード×パワー=破壊力で前方に常に攻撃だからね?
そしてなによりヤバいのが愛くるしさだよ。
海から上がってこっち飛んできてマストに留まって俺にかからないよう水プルプル払ってるときの仕草がヤバい。
軽く死人が出るレベル、俺とか俺とかme。
いやこれは冗談…じゃないけど置いといて刃九郎かなり賢い、本当になんでも言うこと聞くし。
そういや地霊殿にいる子もカラスだよね?しかもかなりの力を持った太陽のカラスだよね?
なんであのことこの子ではこうもINTに決定的な差がついたのか…。
鳥頭って言うけどカラスって賢いらしいしそれだったらミスチーの方があれだよね?
うーんやはり常識に囚われてはいけないのか…。
鴉は海に夢を馳せる
番外part1 刃九郎と我が仲間
所変わってキッチンなう、ペットに餌をやるのは飼い主の役目。
後今刃九郎は俺の右肩の上、フ○ク船長スタイル、海賊だけに。
『主の肩の上に乗るなど…』
とか言っちゃって、やべえこの子可愛いわマジ天使だわ。
さっきからテンションがおかしいわ、スーパーハイテンションでギガスラッシュだわ。
でも仕方ないよね、今まで生きてきて生き物使役するとか考えてもいなかったし。
しかも初めての子が幼稚園のがきんちょみたいにわーわー騒いだりわがままだったりしない子だし。
むしろめっちゃいい子やん、言うこと聞くし従順だし可愛いし。
ていうかこの鮫どうしよう、血は抜けてるけどこんなの調理したことないしどこが食えるんだろ。
まぁ適当でいいか、食べるの刃九郎だから妖怪パワーで何とかなるよね?
妖怪って腹壊したりすんのかな…ていうか妖怪って人間の肉と恐れ食うんだっけ?
でも俺も今普通に人間と同じもの食べてるしな…ていうかこの世界だと妖怪信じる人いなくね?
なんで俺存在できてるんだろ…もしかして妖怪じゃなくなってるとか?
まぁそれはないな、こんなパワーもってんのが人間なわけないし。
あー深いこと考えると頭痛いな、どんだけ低スペックなんだ俺の脳。
とりあえず目の前の鮫の鎧鱗をあややの力で無理矢理引っぺがす、手でつかんでベリーっと。
んで骨に沿って切っていく、包丁は使わず風のカッターで。
はい完成、さぁ刃九郎食せよ。
『…これは料理ですか』
「解体しただけともいうけど、まぁ大丈夫でしょ」
何が大丈夫か自分でも分からんけど、別に毒持ってる訳でもないっしょ?
大丈夫大丈夫、男は度胸何でも試してみるもんさ。
さて刃九郎について分かったことをいくつか述べてみるとでもしようかね。
鮫?刃九郎がおいしくいただきました。
まず視界共有や聴覚共有や念話が可能、しかもかなりの距離を。
あのスピードで真っ直ぐ飛んでいって1分くらい話せていたから実質無限っていってもいいと思う。
強さとかは前記したとおり、グランドラインまで通用する厨ポケです。
んで刃九郎の素性は、とある島の親玉気取ってたカラスらしい。
あまりにも退屈過ぎて俺より強い奴に会いにいくとばかりに島を飛び出したんだとさ。
んで腹空かせてバラティエについたら俺の姿を発見、直感的に色々と知って俺の周りうろうろしてたらしい。
かわいい、そんなことしてたのかよ全然気づかなかった。
どーりで手をたたいた瞬間飛んできた訳だよ、かわいいやつめ。
まぁ素性はどうあれ(たいした素性でもないし)部下一号だし、大事にしないとね。
あ、あとおまけでくちばしの傷は島の崖ボーッと飛んでたら上からの落石に気づかず掠ったんだと。
それ一歩間違えたら死んでたぞ。
うん少ないけどこんくらいかな?結論から言うとこれからの敵の命がヤバい。
一応無双はしないようにって事と俺が今海賊やってることは知らせてある。
ある人の仲間やってるって言ったら首かしげられた、まぁ一人でグランドラインいけるレベルだしね。
そこら辺は暇つぶしっていっておいた、実際そんな感じだしね。
所属してはいるんだけどね、何かいまいち輪の中に入りにくい。
あっちは壁作ってないんだけどこっちがなー、秘密持ちは辛いよ本当に。
話す気はないけどね今んところは、船長の熱いエールがあったら話すわ。
そして数日間やることがないんだけど、んーとりあえず仲間の様子でも見てみようかね。
こういう普段のコミュを上げていくことによって俺の新たなるペルソナが…。
タロットに海賊とか新聞屋とか自由とかあればいいのに。
冗談はさておいて誰からいこうかな、まあここは…あ、みんな帰ってきた。
んじゃゾロにするかな、なんとなく一番最初に目についたから。
船のマストの近くの見張り台でさっそく昼寝してるゾロ発見。
俺の手に握られているのはサインペンではなく筆である、ここサインペン無いんだよ。
何て書こうかな、まずはスタンダートでお約束の落書きのお供である肉だな。
デコにちょちょいのちょい、っと。
うっし次は…いびきうっさいなゾロ、ヒゲ書いてやる。
ピカテューみたいに…なんかどっちかっていうとオラエモンみたいだな。
まぁいっか、んで最後の仕上げに…。
「おまえなにやってんだ」
「はい?」
あ、目覚ましちゃった。
ちっ、抽象画みたいにしてやろうと思ったのに…残念。
「ちょっと暇つぶしを」
「なにしてやがった?」
「…お絵描き?」
見せびらかすように筆をくるくる回す、アンド不意打ちショット。
うーんナイスアングルでナイスタイミング、マヌケな顔の落書きゾロ頂きました。
あとでこれを脅しの材料に…の前にちょっと遊ぶとするか。
できた写真をピラピラー、いえーい見えてるー?
「てめッ、このアマ!」
「乙女に向かってアマとはおお、ひどいひどい」
そのまま空に向かってスカイハイ!捉えられまい…。
ふふふ、ははは、ふはははははは!
『…文様』
「なに?」
『あの者が文様の仲間、ですか?』
「そうよ、それがどうかした?」
『あの者、刀を抜きましたが』
「だいじょーぶ、どうせ私に当てられないし」
もーまんたいもーまんたい、当たらなければどうということはない。
さて、次は誰をいじろうかな。