「おはよう」
今にもそんな声が聞こえてくるような気がする。
いつものように僕を後ろから脅かそうと「わっ!!」としてくるのではないか。
「今日は目覚まし3個だけで起きれたのよ。すごいでしょう??」
と、くだらない事を得意げに僕に聞かせてくれるのではないか。
そんな妄想をして、はっとする。
「もう、君はいないのに。
還ってこないのに。」と。
まだ僕は君のいない世界に慣れていないようだ。
いつかぼくは慣れるだろうか。
君がいないこの世界をもう一度愛しいと思えるだろうか。
いつか他の誰かを好きになり、笑えるのだろうか。
君はきっとそれを望んでいるのだろう??
ああ。もう、桜の季節だ。
君も見てるかい??
また君と見れる日が来るかな。
来るよね。
それまで、しっかり今を生きよう。
君に胸を張って会えるように。
その時まで、またね。