幼女って素晴らしいよね?宇宙恐竜も怪獣王も後ろに幼女がつくとあら不思議、すごく癒される。なんて可愛いんだろう……多分、バイオハザードもゾンビじゃなくて幼女にすればすごく和むと思うんだよね。Yウイルスで、幼女化した人間がお兄ちゃんを求めて彷徨う街ラクーンシティー……萌える。 そんな訳で七話目です「ふむ、良く似合っているぞキャロ君、それからエリオ君も格好いいぞ」<エリオタンの短パン姿……はあ、はあ……> 列車上部に降り立つと、キャロとエリオの頭に手を置きながら目を細める千早、興奮するデバイス「ありがとうございます!」「あ、ありがとうございます」 嬉しそうに返事をするキャロと、少し照れながら返事をするエリオ「君たちも良い。君たちのバリアジャケットは各隊長のを参考にとされてるからな。良く似合っている」 スバルとティアナの方を向くと笑顔を浮かべる「ありがとうございます」「……ありがとうございます」 嬉しそうに返事をするスバルに対し、ティアナはまだ彼の事を信用していない様子である「では、作戦内容を確認します。スターズ分隊は先行して重要貨物室内のレリックの確保、回収。ライトニング分隊は後方への確保。途中ガジェットが行く手を阻んでくるでしょうから、これらを全て撃破してください。私と最上陸尉は管制室の制圧と列車の制御を確保します」「「「「はい!」」」」「ふむ、了解」 リインフォースの言葉に、気合の入った返事をする新人たち。「さて、ガングニール?そろそろ帰って来い」<はあ、はあ……じゅる……は!?私は一体?>「ふむ、良い感じに温まっているようだ」 そう呟くと、両手(デバイス)を見つめる「そうは見えませんけど……大丈夫なんですか?そんなので」 ティアナから不審な目で見られる「ふむ、まあ、前にも言ったが私はなのは達ほど強くないからな。不安になるのもわかる」「そういう意味じゃないんですけどね……」 元々真面目な性格の彼女は、千早の性格や言動、その他諸々が余り好きではないようで、言葉の節々に棘が混じっている「ティア?失礼だよ?あんなのでも一応上司だから」「スバルよ、どういう意味だ?」「ああ!すみませんすみません!」 全くフォローになっていない彼女の言葉にジト目で見つめると、ししおどしのように頭を下げるスバル。そんなまったく緊張感が無い空気を心地よく感じるキャロ、気合を入れて降り立ったものの、やはり色々と悪いことを考えてしまう。でも、目の前の上司はそんなことどうでも良いかのように、周りを巻き込んで行く。不思議と安心してしまう。フェイトさんとはまた違う優しい感覚。これがロリコンなんだと彼女は思った。 さて、キャロの中で評価が鰻登りな人物はと言うと「今のうちに幼女分補給しておかないと、今宵もただでは済まなさそうだな?」<YES 最近砲撃だけでなく雷撃まで追加されてますから>「まったくだ。私はただ彼女らとオトモダチになりたいだけなのにな?」<まったくです。レイハさんもバルさんも暴力的で困ります>「多分あの二人(?)はできていると私は見ているが?」<そうなんですか?確かに……そういえば、メンテナンス中も二人でこそこそと逢引していたような……>「絶対そうだ。まあ、レイハさんも適齢期だしな」<しっかし、あんなむっつりのどこがいいんだか。分かり兼ねます>「デバイス同士何か通じ合うものがあるんではないか?同じ部屋で過ごしているなら尚更だろう」<まあ、いやらしい。あの二人夜な夜な主が寝ている最中にデバイスラブを繰り広げているなんて///>「えっと……デバイスラブ?」「……」「もうっ!最上陸尉真面目にやってくださいぃ!」 二人(?)の漫談を聞いていたティアナとスバルは盛大にしらけていた。あまりにも緊張感が無い彼を見て怒り出すリイン曹長。何を言っているか理解できないキャロ、その横では聞かなかったことにしようとするエリオ。「さて、肩の力も抜けたところで」「肩どころか全身力抜けたような……ティアいける?」「もう、どうでもいいわ。ミスするんじゃないわよ?スバル」「あ、あはは……キャロはいける?」「うん、エリオ君。もう大丈夫」 三者三様、お互いパートナー同士確認すると、頷き合う「さて、それでは私とリイン曹長で先行していこうか……できる限り露払いはしよう。では私の肩に乗るがいい」「はいですぅ」 小さく頷くと彼の肩に、ピトッと座るリイン、何故か「クッ」とか聞こえたけど、聞かなかったことにする「解りました!でも大丈夫なんですか?最上陸尉」 少し心配そうに聞いてくるエリオ、先ほどまでのやり取りを見ていたら不安になるのも当然である「心配するな。何のためにリイン曹長を肩に乗せたと思う?」「?」 そんな彼に対し、満面の笑みで「小さき者が一緒にいるなら、私は無敵だ」 そう言うと「さて、行くぞ?ガングニール!」<All right……Ready…… Go!> ブンッ!っと足元に魔法陣が現れると駆け出す。すると、車両の屋根から轟音と共にガジェットが一体現れる。その出現を皮切りに次々に現れ出すガジェット群、その中を銀色の閃光が通過すると爆音と共に落ちていくガジェット。そのまま振り向きもせずに先頭車両に向かって駆けていった……「……何が戦力として考えるな、よ」 ティアナは走り去っていく千早を見ながら一人呟く。初めて彼の事を見たのは、六課創設の挨拶の時だった。厳しくも優しい視線で自分たちを見ていた彼の印象は『厳しい上司』あのエース・オブ・エースの高町なのはと互角と渡り合った歴戦の猛者であると…… しかし、現実は違った。彼の発言を聞いていく内に一つの確信めいた言葉が彼女の中に生まれたのである『ロリコン』 そう、彼はロリコンなのである。下手をすれば犯罪者になりうる存在である彼が、よりにもよって自分達の上官である。しかし、彼女が最も疑問に思っていることは、女性であれば誰もが嫌悪感を露わにするはずの彼の性癖を、誰もが認めている事である。部隊長であるはやて然り、なのは然り……「ふははははっ!君たちは邪魔なんだよ……いいかね?私は幼女少女少年以外には手加減できない。消えるが良い」<そうです!邪魔です!どうせならもっと萌要素を装備してから来てください!> 不快な笑い声が聞こえる……そこには大げさに手を広げ、ロングコートを翻し笑う男がいる。彼の周りには幾数もの光の刃が形成され、ガジェットへと向かい粉砕する。「なんで、あんなのが私より階級が上なのよ……」 模擬戦の時もそうだ。ふざけた技でシグナム副隊長を倒した。実力を隠して格好いいとか思っているのか?もし、そうなら私は彼を軽蔑する。必死に努力して、強くなろうとしている者への冒涜以外の何ものでもないからだ。だから私は彼に質問した。最初は否定していたけど、必死に迫る私を見て彼は苦笑しながらこう答えた「幼女がいないと力が出ないって……何を食べたらそんな特異体質になるのかしら?」 呆れながら、溜息と共に呟くティアナ。彼の答えは明確であった『私は幼女少女少年を愛でる事しかできない。故にそれ以外は凡人以下、才能も実力も無い』「一体なんなのよ?」 考えれば考えるほどわからなくなってくる。さきほどのやり取りもそうだ。私達の中で一番精神的に緊張しているキャロを見て真面目に語り掛けたかと思えば、欲望のままに迫る。迫ったかと思えば、また真面目になるし。ていうか、なんで私達まであんなもの着なきゃいけないのか……どこの世界に、作戦前に風呂入ろうとか、あまつさえスク水を見せびらかす人間がいるのだろうか……「最上陸尉って、あんなにすごかったんだ……」「かっこいい……ねえ?エリオ君」「そ、そうだね……あの性格が無かったらね」 どうしようもない変態で自身は無能と言っている最上千早という男がなんなのか分からくなってきた新人達……ただ一人を除いてであるが。彼の後ろ姿を、まるで王子様を見るような目で見ているキャロがかなり心配だ「ま、考えるだけ無駄なのは確かね。行くわよ?スバル」「うん!」 頷き合うと先ほどガジェットが開けた穴から車両内に入るティアナ、キャロとエリオは屋根伝いに進んでいく …… ………「ふむ、状況は?」「スターズF四両目で合流、ライトニングF十両目で戦闘中」『スターズ1、ライトニング1制空権獲得』 通信のやり取りを聞きながら突き進む、目的は車両の停止である。進行を邪魔するガジェットは粉砕していく、状況を聞くに新人たちも概ね順調に進んでいた『ライトニングF八両目突入……エンカウント!?新型です!』 シャリオの通信を聞いて少し表情を強張らせる。ライトニングということはキャロとエリオが新型の対処にあたっているということだろう「む?新型か?」「最上陸尉、車両の停止は私が引き受けるです。陸尉はキャロ達と合流してください」 二人のことが心配だろうか、そう提案するリイン。その言葉に少し考えると「ふむ、わかった。ではライトニングと合流する」 彼女を肩から降ろし頷くと踵を返すと、駆け出す……「状況はあんまり良くないようだな」<YES AMFのせいでかなり苦戦しているようです> AMF(アンチマギリンクフィールド)―――効果範囲内の魔力結合を解いて魔法を無効化する高位防御魔法で、その効果範囲内では全ての魔法を無力化される厄介な魔法である「とはいえ、普段ならいざしらず、今ならなんとかなるレベルか」<はい、今回は少し余分に補給しましたので>「まあ、例えどんな状況であろうと幼女の危機は救わねばならん」<その通りですマスター。あそこにはエリオタソもいるのですから>「ふむ、フフフ……ショタとロリか……普通は相反するものだが」<私達は一心同体、関係ありません>「そうだ、我々にはショタもロリも無い」<私達はそんな固定概念に囚われない>「そう、我らは全ての幼き者を愛でる者」<私達は全ての小さき者を愛する者>「待っていろ小さき者」<待っていてください。幼き者>「<我々(私達)がいる限り幼女(少年)は傷一つ、つけさせん(ません)>」 不敵な笑みを浮かべると、突き進む変態達。彼が動く理由は唯一つ、『幼き者の為に』、相棒が力を発揮するのは唯一つ『小さき者の為に』ロリとショタが合わさる時、それはすなわち…… 節操無しが生まれた瞬間であった…… オリ主といえばかっこいい台詞と厨二ぽい地の文の終わり方が必要だと思った。しかし、安定のガンさんはブレない。 修正しました。感想でいつもご指摘助かります