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No.35158の一覧
[0] オーレイさんはこうしておけば捕まらずにすんだ  でも・・・・・・[クラララ](2012/09/16 17:56)
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[35158] オーレイさんはこうしておけば捕まらずにすんだ  でも・・・・・・
Name: クラララ◆94f6194f ID:409a627f
Date: 2012/09/16 17:56
その部屋は、豪華な調度品に包まれていた。ペルシア製の絨毯にフランス製の高級家具、高価な美術品としての価値を持つ中国の唐代の壺、棚にはフランスのボルドー原産の高級ワインが並んでいる。
その部屋の主は、今かつてなく緊張していた。この部屋は彼女がリラックスするために作り出したもので、今まで居心地の悪い思いを感じたことはない。
しかし、本来は東洋人のしかもおそらく日本人なんかに人種差別的感情から戦闘のプロといっても見下していた相手に恐怖さえオーレイ=ブルーシェイクは感じていた。

目の前に立つ男は、背が高い。東洋人としては極めて高い180センチを超え、スーツ越しでも鍛えられた肉体は隠しようがない。
黒い髪は短く切り込まれ、顔の彫が深くそれだけで他人に対して恐怖を与える。
その目は何の感情も抱いてはいない。しかし、その中に男が発するものではないが人間の生み出したあらゆる愚かしさとでもいうべきものを宿している。
戦争、暴力、妬み、恨み、虐殺、この世に存在するすべての悲劇を見てきたようだ。

その男の名は、ゴルゴ13。狙われたら誰でも逃れられないという世界最高の暗殺者にして闇の世界のジョーカーである。国家権力者でさえも逃れられず、あらゆる組織から恐れられている。
魔術サイドでさえ魔術的な加工をフリーランスの魔術師に頼んで作った銃弾やそれ単体で魔的な力を持つ聖人の骨仏舎利を弾丸に埋め込むことでほむってきたという化け物。
この化け物を御することは誰にもできない。私も下手をしたら殺されるターゲットになるかもと思いながら慎重に口を開く。

「ゴルゴ13、あなたに暗殺してもらいたいのは娘のリンディよ。」

娘の暗殺と聞いてもゴルゴ13は動揺しない。世界では親殺し、子殺しなど日常茶飯事な地域がアフリカやアジアの貧民国では存在しているのだ。

「何故娘を殺す。」

「理由は世間体よ。馬鹿な夫に罪をなすりつけてやったけど、娘のしつけなのにマスコミに児童虐待なんて言われちゃってね。夫に罪をなすりつけても、このままじゃ娘がどういった証言をするか分からないからあんな廃品、いえ娘を殺してほしいの。
FBIの証人保護プログラム官の凄腕マーシャル・ジョン・クルーガーによって安全確保も含めて保護されたけど、ハワイのカウアイ島のナバリ・コーストにいるのがわかったわ。」

その言葉には、彼女が人を人と見ていないことを分からせるものだった。アメリカにはチャリティーパーティーという貧しい子供たちのための寄付などを行うパーティーが上級階級にはあり、彼女は巨額な金をいつも寄付金として行っている。
それも自分の点数アップにしか過ぎない。
アメリカ最大のメディア王にして世界でもトップクラスの金持ちオーレイ=ブルーシェイクは金持ちこそであるため人を見下して当然ともっている女なのだ。
最もこんな思考の持ち主など世界には腐るほどいるが。

「クルーガーか。確かアメリカ製レールガンの密輸入に関する不正摘発を行った凄腕だな、奴の証人保護をどうやって特定した?」

ゴルゴ13は殺し屋だが、ただ単に暗殺対象がわかればいいというのではない。いくら金を積もうが依頼人でさえも自分を殺したり情報を漏らすのなら殺そうとし、
危険と判断した相手には自主的に殺す。それがゴルゴ13だ。

恐怖を感じながら彼女は言った。

「それは、私がエシュロンみたいな世界的な盗聴・盗撮ネットワークを持ってるから。それと顔認識プログラムを組み合わせて探し当てたわ。」

オーレイ=ブルーシェイクはメディア王だが、企業分野は複数にわたる。その中にはIT系もあり、アメリカやヨーロッパを初めとする複数国による電子的な監視網エシュロンと同じものを作り上げている。
要は世界中の電子メールやインターネット上のやり取りを監視するものがエシュロンで、彼女は意図的なものでないが自衛隊がウィニーというソフトで情報を漏えいしたのと同じく自社ソフトに欠陥を仕込むことで盗聴のみならず盗撮ネットワークをくみ上げている。
流石に偵察衛星こそ無理だが、現代が監視カメラが多数存在する監視社会であるならその痕跡は残る。
イギリス清教という魔術サイドの一派でさえロンドンがテロ対策で監視カメラで包囲されているため、魔術組織同士の抗争にロンドンでは慎重にならざるを得ないのが現代社会だ。

「俺を探したのもそれなのか。」

「あなたを進んで監視するのに使うわけではないのだからいいでしょう。」

「・・・・・・。引き受けよう。スイス銀行にキャッシュで一億ドルを頼む。」

数秒の逡巡の後、ゴルゴ13は暗殺を引き受けた。それを聞き、彼女は最後にこうつけくわえる。

「ゴルゴ13、早くしたほうがいいわよ。私は最初にあなたじゃなく悪徳PMCのトライデントに依頼したんだけど、キネシック=エヴァースとかいう第三次世界大戦のどさくさで大量の株式を保有した実戦部門の男が実質社長で、その男が無謀な
ハワイ侵攻を言って来たのよ。
ドゴール大統領時代のアメリカから距離を置いた政策の影響をもろに受けてるんでしょうけど、グレムリンという魔術サイドと組んで火山噴火を起こして侵攻を行うという計画を聞いたわ。
グレムリンは元から望んでいてその計画だと組もうとしたトライデントによると数週間後だけど単独だとどうなるか分からないわよ。」

それを聞き「了解した。」と言い残し、ゴルゴ13は去っていく。

それから二日後、カウアイ島のリンディ=ブルーシェイクがかくまわれている施設でターンという鈍い音が響いた。銃声だ。
慌ててその音を聞き、リンディの新兵を世話するハーザック=ローラスが彼女のいる部屋にあわててくるが、視界にとらえたのは無惨な死体だった。
窓から外を眺めていたのか、彼女は窓の近くで頭部を射抜かれ殺されていた。
元からリンディが保護されているといってもカウンタースナイプやら防弾ガラスで囲まれサイン真のセキュリティーが施されたり武装したFBIの人間がいたり、軍事施設ではない。
殺すだけなら狙撃で十分だ。オーレイがトラインデントに依頼したのも元々米軍校正者が多く破壊工作に特化したグリーンベレー、デルタフォース、Sealsのメンバーによる暗殺であり殺すだけなら何も軍隊を動かす必要はない。
ましてゴルゴ13に狙われたらゴルゴ13を小説で河港都市あまつさえ命を狙ったために個人的な知り合いで働きかけ軍事施設で保護された女流ミステリー作家マシュー・ペンローズでさえ生きていないのだ。
はたからその程度の警備では意味がない。

それから一日が立ったアメリカのオーレイ=ブルーシェイクの館では、庭園に囲まれたテラスでオーレイがメイドや給仕に囲まれながら贅沢なランチをとっていた。
企業である以上、いくら巨大であるといっても結局のところイメージが大事だ。オーレイが巨大企業の主であれ企業形態が株式企業である以上、株価に影響が出たり下手をしたら株主総会で首になるという鬼門がリンディだった。
それが消え去り、彼女は久々に晴れ晴れとしていた。

だが、そうはならない。人の血を流したものは、地震のちもいずれ流される運命にある。彼女の場合、今がそうだった。

「きゃあああ。」

「うわあああ。」

メイドや給仕の口から出るのは、悲鳴。今まで食事をとっていたオーレイ=ブルーシェイクが頭を吹き飛ばされ豪華なテーブルを血で汚しだらりと横たわったのだ。
それから30分もたたないうちに、その場は市警察の捜査官や鑑識要員でにぎわっていた。
オーレイ=ブルーシェイクは一応は、アメリカの巨大企業の経営者。それが迅速な対応を促したのだ。

「コロンボ警部、ミス・オーレイの狙撃に使われたのはM-16の弾だということです。」

「なんだってぇ、M-16。スナイパーライフルじゃなくアサルトライフルで狙撃ということは、相当のプロってことだ。前にファイルで見たけどM-16を使うスナイパーで彼が犯人なら今回は迷宮入りかもしんないなあ。」

オーレイ=ブルーシェイクは一応アメリカのロサンゼルス在住。事件が事件だけに犯人検挙率トップのロス市警の誇る警部コロンボが出張ってきたのだが、彼でも解決できないだろう。
犯人はゴルゴ13なのだから。依頼を受けはしたが、やはり電子ネットワークによる監視網を脅威と感じた彼に暗殺されたのだ。
その後、ニューヨークタイムスとアメリカのDNNリポーターピーター・マグドナルドによってオーレイ=ブルーシェイクが生前電子的な監視網を個人的に構築していたという情報を公開、精度の高い情報で調査されたところ事実であることがわかり電子監視網FCEは壊滅した。

ゴルゴ13。それは闇の世界のトップにしてジョーカー。その男に依頼をするのなら依頼者も覚悟していたほうがいい。
下手をしたら依頼者も殺されることだってあるのだ。

そしてそののち・・・・・・

反学園都市組織サイエンス=ガーディアンウェイランド=ストライニコフは、微笑んでいた。
学園都市という組織に対しての反逆を掲げる彼らは、対抗するためにナチュラルセレクターという殺人さえありの総合格闘技大会を開催し超能力の優位の殲滅を図っていた。
本当の意味で学園都市優位をつぶすために考えられる最高の駒を大会参加者として呼び寄せている。

国家軍事力をも超えるとしておそれられる男オーガもとい範馬勇次郎、伝説の暗殺拳といっても近年道場の門下数確保に悩んでいるため参加することになった北斗神拳伝承者ケンシロウ、北斗と対をなす南斗の男ジュウザ、元斗皇拳の男ファルコ、北斗琉拳という北斗神拳の源流という格闘技のカイオウ、世界最高の気の達人という男朧、大量殺人を行い収監された男コウ・カルナギ、オロチという超常的な存在の庇護をうけた存在マチュア・・・・・・

大量の本来はあり得ない力を備える男たちを集めているのだ、学園都市の超能力中心の考えにくびきをうつのに十分だろう。そしてこれらは強力なガードともなりうる、グレムリンという危険な組織と手を組むよりも学園都市に対抗できるには十分だ。
そしてそれ以外にもガードに選任してもらうため、あの男を呼び出している。
ナチュラルセレクター開催中に妨害する学園都市勢力の暗殺の以来となれば警護を嫌う彼―ゴルゴ13でも引き受けてくれるだろう。


というわけでとある魔術の禁書目録×ゴルゴ13です。なんかわざわざハワイ諸島に軍事侵攻なんてリスクをいくら米軍を無効化できようが、暗殺するならゴルゴ13に頼んだらいいだろとおもっちゃいまして。
劇中と最後のところはあくまでネタですので続きはありません、色々な作品のキャラを個人的に登場させただけです。


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