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No.34913の一覧
[0] 帝国軍は運の悪い時に来てしまったようです ゲート自衛隊は彼の地にて斯く戦えり[レイベン](2012/09/01 16:58)
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[34913] 帝国軍は運の悪い時に来てしまったようです ゲート自衛隊は彼の地にて斯く戦えり
Name: レイベン◆c5e24f86 ID:409a627f
Date: 2012/09/01 16:58
ゲート自衛隊は彼の地にて斯く戦えりの二次創作です。ただし、帝国軍蹂躙となりますので気を付けてください。


パラレルワールドという言葉がある。SFでできた概念で要は世界は無数の世界が隣り合ってできており、それぞれが独自の歴史を辿るためたとえば太平洋戦争で日本がかったりなど自分たちが知っているのとは異なる歴史的展開がなされているという考えだ。ただの戯言と普通の人はあざ笑うかもしれないが、物理学でも扱われており信憑性は高いという科学者だっている。
エヴァレットの多世界解釈、多元宇宙論、ビックバン時に複数の親宇宙、子宇宙、孫宇宙ができたという考えなど極めてその考えも多彩だ。

だがこれらの考えはまだ実証されてはおらず理論段階だ。仮に理論が正しいと証明できてもパラレルワールドに移動するなどエネルギーの難しさや空間へ干渉する必要から絶対にできないといわれるだろう。
しかし、その不可能を可能にするものがいた。そう神という名の人間よりも上位の存在であるが故に傲慢なものの手によって。


帝国と呼ばれる国家の大軍勢がアルヌスの丘には広がっていた。その数は、目で数えきれないほどで数百、数千、数万もの大軍勢が丘を飲み尽くすかのように広がっている。
帝国とは、パラレルワールドの一つに存在する世界の大陸を広範に支配している地球でいうなら超大国アメリカだ。それら帝国の軍勢がアルヌスの丘に広がっているのは一つ、死後の世界の神ハーディによって与えられたゲート。それを介して異世界へと軍事侵攻を行うことだ。
帝国は巨大国家だが、巨大国家として隆盛を続けている間に社会活動が停滞し社会を支えるうえで必要な奴隷の確保が難しくなってしまっている。
異世界への軍事侵攻を下したのは、それが理由だ。

異世界への軍事侵攻を超大国に等しい国家が行うというのであればそれは脅威の一言だろう。だが、それは彼我の技術力が同等の場合だ。
帝国軍の装備は、我々の知る地球でいうなら中世レベルのもの。そしてゲートを通じてつながっているパラレルワールドは、1984年で専守防衛で先制攻撃できないなどの欠点を持つとはいえ優秀な装備をもつ自衛隊を有する異なる地球の東京銀座。
普通に考えて軍事侵攻を行うのに技術格差が異なる世界に対して行うのは、無謀と分かるだろうがろくな事前調査は行われていない。それ以外にも総人口数の差によって行われる民主主義体制と独裁体制との違いによる民衆の反乱による自壊、未知の病原菌と問題は山積みだが、連戦連勝を遂げている帝国は皇帝をも含めそんなことに至るものはいなかった。

とうとう帝国の侵攻が開始された。続々と甲冑に身を固め剣や槍、弓にモーニングスターといった旧式にすぎないとはいえ完全装備の軍隊が略奪と殺戮を目的にし来てしまえば民間人への被害は避けられないだろう。
特につながっているのが日本の首都東京の都心部銀座であれば。しかし、今日この時ばかりは違った。
そう彼らを待ち受けているのは、人が自らの過ちで作り出した巨獣。その巨獣の前では彼らなど無意味だ。


東京の銀座についた帝国の兵士は、まず驚いた。彼らの常識ではありえない石造りとは明らかに材質の異なる巨大な建物が並んでいるのだ。
その驚きに立ちすくむ兵士に対して指揮官たちは、冷徹に戦闘行動を続けろという。その指示に従い、行軍を開始した帝国軍は部隊を分散させながら占領を続けようとしていく。
しかし、占領するには楽でいいかもしれないが彼らの期待する人間は人っ子一人もいなかった。街路にも人の姿は一切見えず、どういうわけか透き通った中の見える壁を見ても人の姿は全く見えない。
事前報告では、かなりの人がいるとあったのになぜここまで静かなのかといぶかしがるより先に兵士たちは人がいないことを残念がった。
民間人であれ兵士であれ人を殺しさえすれば武功は上げられ出世の近道になり、その上国際法もなく軍法も存在しないために戦地でのレイプ行為やただ単に殺戮行為に明け暮れたかったのにその期待に反しているのだ。

やがて分散していた帝国軍兵団の前に銀座になぜ人がいないのがわかる。
ズドン、ズドンという音がしながら地面が揺れ動くたびに帝国の兵士からは動揺が走る。それどこから「神よ、われを救いたまえ。」といったり、武器を放して泣き叫びだすものもいる始末だ。
彼らも一応は訓練を積んだ軍人だ、であっても彼らは地震を体験したことはない。
彼らの属する帝国の存在する大陸は、地球でいうならヨーロッパだ。地震というのは造山活動の影響で起き、造山帯の存在する場所では頻繁に起きるがそれが存在しない場所では地震が起きない。
未知のものに恐れを抱くのは当然だ、それがただの地震で小規模のものであればまだ命は無事だっただろう。

その地震は、普通の地震ではない。それはある巨獣の足音だ。
やがてその巨獣が姿を現すと今度はさっきよりも遥かにひどい動揺が走る。
彼らもワイバーンやダーといった化け物を見たことはある。しかし、その巨獣は全長が数十メートルにも達し非情に巨大なうえに獰猛そうときているのだ。
漆黒の体躯に巨大な咢からは牙がのぞき、背中には水晶のような突起が並んで生えている。
その眼には何の感情も見受けられない、眼前の生物をとらえ武装らしきものをしているはずなのに何のおじけも抱かないのはこの生物の強大さをうかがわせる。

「なにをしておる、撃たんか。撃て、撃て。それでも貴様ら帝国の兵士か。あの巨体だ、弓をいてばあたらぬはずはあるまい。」

指揮官が攻撃命令を下し、そのもとに弓矢を帝国の兵士が一斉に眼前の化け物を殺すべく放つ。その数は数百にも達する。
これだけの矢であれば相手を殺せるはずだと誰もが確信したが、カキンという硬い音をしながら弓矢はすべて貫通することなく当たった瞬間一切が破壊された。
それも当然、その巨獣の皮膚は戦車砲の超劇を受けようがミサイルの直撃を受けようが致命傷になるはずがない。
ギャオオオという空気を震わすような叫びをしながら、眼前の生物たちに怒りをにじませた視線で巨獣は睨む。
それは痛みよりも自分よりも小さな生き物が自分に逆らったことに対するものだった。
これに兵士たちが隊伍を乱しながら、指揮官が何を叫んでも逃げていくがもう遅い。
次の瞬間、巨獣から放たれた摂氏10万度という核をも超える熱量によって帝国の兵士は消え去った。
これを見、その巨獣―ゴジラは勝利の雄たけびを上げる。

ゴジラとは大戸島の伝説にちなんで名づけられた巨獣の名前だ。おそらくその正体は1954年に初めて現れた際にその足跡から三葉虫が発見され、大量の放射性物質が確認したことから核によって変異を遂げた恐竜の一種と考えられている。
1954年の初出現以来、1974年のブラックホール第3惑星人という侵略宇宙人との人類との結果的な共闘以来ゴジラは活動していなかったが、ゴジラは10年後のこの時復活し銀座を破壊の餌食にしようとその場を訪れていた。
市民がいないのは怪獣による災害や宇宙人の侵略で有事法制が定められ、戒厳令が発動されたからだ。

そして帝国軍は一切が蹂躙された。現代兵器にも耐えられる体躯、そして10万度の放射熱戦を持つ存在にかなうはずもなく抵抗するものはすべて死んでいった。
かろうじて何名かがゲートを超えられたもののそのゲートをむりやりに放射熱戦によって無理やり破壊されたために一切の逃避は不可能だった。
大多数の兵員が死に、その残った兵員も戦意を失っていたところを不審人物として対G作戦のために出動していた自衛隊によって全員拘束された。

ただ兵力を失っただけなら問題はない。しかし、肝心要のゲートを失いハーディーがゲートの給与を再度行うことを給与したために帝国の野望は立たれることになる。
またゲートのさきからかろうじて逃れた帝国兵の惨状がどんな恐るべき存在がいるかを物語っていたのもその一因だった。





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