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No.34855の一覧
[0] 【ネタ】霊夢が全然振り向いてくれない【東方Project】[レウィル](2012/08/30 22:42)
[1] 霊夢が全然振り向いてくれない 裏側[レウィル](2012/08/30 00:14)
[2] 霊夢が全然振り向いてくれない 裏側の2[レウィル](2012/08/31 02:03)
[3] 霊夢が全然振り向いてくれない 2 修正[レウィル](2012/09/08 23:10)
[4] 霊夢が全然振り向いてくれない 3[レウィル](2012/09/08 23:12)
[5] 霊夢が全然振り向いてくれない 4[レウィル](2012/09/10 03:04)
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[34855] 【ネタ】霊夢が全然振り向いてくれない【東方Project】
Name: レウィル◆ac21cb44 ID:b20f81c9 次を表示する
Date: 2012/08/30 22:42
気が付いたら幻想郷だった。
トラックが~とか神様が~とかそんな前置きなんかまったくないままにいきなり幻想郷だった。
ひょっとしたらあったのかも知れないが、覚えていないんだからそんなのはなかったのと一緒だ。
まぁ幻想郷だって気づいたのは紫に助けてもらった時だったけど。
その時の心情は、

幻想郷!=美人美女いっぱい!=ハーレム作成!

だった。

紫に助けられた後はテンプレ乙といった感じであっさり霊夢の神社へ預けられることに。
ならばまずは霊夢を落として次は魔理沙を攻略だ!

と意気込んでいたのが大体2年くらい前。
いまだに霊夢は振り向いてくれません。
というよりは今ではこっちが霊夢に入れ込んでいる始末。

やばいよ。
霊夢めっちゃかわいいよめっちゃきれいだよめっちゃいい娘だよ。

……いけないいけない。
思わず思考が暴走した。

ここに来てから2年の間に大きな事件がいくつかあった。
事件は霊夢が片付けたんだけど、なぜか事件の関係者が霊夢の神社でたびたび宴会をするようになった。
霊夢は一般の参拝客が減るって嘆いていたけど、笑ってたから何だかんだで嫌ではないんだと思う。

で、何が言いたいかというと、東方の主要人物が向こうからやってくるということ。
つまりは可愛い人や綺麗な人がたくさんやってくるということだ。
そして本当に会う人会う人みんな素敵な人ばっかりだった。
だけど、霊夢に初めて逢ったときみたいに心が惹かれたりはしなかった。
誰を見ても綺麗な人だな、可愛らしい人だなといった感じ。
結局のところ、霊夢に一目惚れだったってわけだ。

だから霊夢に告白することにした。
というか、ついこないだした。
まぁ告白するまで2年もかかったんだけど。
なけなしの勇気を振り絞って砕けることも覚悟して実行に移した。
そして返ってきた答えは、

「はいはい。私も好きだから里まで行ってお醤油を買ってきて頂戴」

だった。

全くまともに取り合ってくれていなかった。
思い切り流されたわけだ。
この日の夜、幻想郷に来てから初めて泣いた。
いや、厳密に言えば初めてではないんだけど。
それでもいきなり幻想郷に来たばかりの頃「ハーレム造るぞ!」なんて馬鹿なことを言って毎日がただ不安だったのを必死に誤魔化して泣かないようにしていたのにこの日は涙が止まらなかった。

次の日、情けないけど寝込んだ。
まさかフラれて寝込む、なんてマンガみたいな事が自分に起こるとは思わなかった。
まぁまだフラれたわけでも、もちろん成功したわけでもないんだけどさ。
霊夢が看病してくれたのが嬉しかったけど、同時にちょっとつらかった。

そして今日は霊夢に告白してから初めての宴会の日。
つまりは色んな女性がやってくる日でもあるわけで。
なので恥を覚悟した上で宴会に来る女性陣に相談することにした。
この想いが成就するにしても散るにしても、まずは霊夢にちゃんと取り合ってもらわないと話にならないし。
もちろん成就するに越したことはないけども。

それで最初に相談したのは魔理沙だった。
霊夢を除けば一番付き合いが長いのかな。
魔理沙には霊夢が好きだったことがなんかバレバレだったみたいで、告白したと言ったら思い切りからかわれた。
でもそのあとちゃんと相談に乗ってくれて、霊夢に今異性として特別好きな人がいないということを言葉巧みに聞き出してきてくれた。

次に相談したのはアリス。
彼女にも霊夢の事が好きだったことはバレバレだった。
でも魔理沙と違ってからかわれたりしなかった。
ちょっとほっとした。
彼女からは呼び方を変えたらどうかと言われた。
なるほどと思い、今度霊夢の事を名前で呼んでみようと思った。

その次はレミリアと咲夜のコンビ。
二人は見た目を変えてみてはどうかと提案してきた。
レミリアも咲夜もやたらと協力的だったのが印象的だった。
でも、正直二人のおもちゃになっていただけのような気がする。

その次は美鈴だった。
彼女は体を鍛えましょうということだった。
その場で簡単な型みたいなのを教えてもらった。
おもちゃにしてきた彼女の主とその従者とはえらい違いだった。

今度は妖夢。
結論から言うと、彼女はまったく役に立たなかった。
霊夢に告白した!と言った時点で顔を赤くして固まってしまった。

最後に萃香に相談しようとしたら、途中紫と幽々子が「頑張りなさい」と言ってきた。
二人には何も言っていないのにこっちの事情はお見通しみたいだ。
相変わらずよくわからない人たちだ。

そして萃香はここまで相談してきた皆がわかっていて、それでいてワザワザ言わないでいてくれただろうことをあっさりと言ってきた。
どんな風に言ったかまではショックが大きくて忘れたけど、確かこんな感じ。

「まずは霊夢より大きくなることが先じゃないか?」

そう。
僕は多分今年で12歳くらいのはず。
詳しい年齢が分からないのはここに来る前の記憶があいまいだから。
もう少し言うと自分についての記憶がほとんどないため。
幻想卿に来た時に持っていたのは穴だらけになった中途半端な知識だけだった。
だから見た目から大雑把に歳が決められたというわけ。
そんな僕は最近になってようやく第二次性徴が始まってきたばかり。
なので当然霊夢より全然小さいわけで。

うん。
わかっているんだよ。
霊夢は僕の事を弟くらいにしか見てないってことくらい。
今日だって試しに霊夢って呼び捨てにしたら姉さんをつけなさいって叩かれたし。
でも、諦めない。
頑張って霊夢を振り向かせてみせる。
霊夢を好きだって気持ちは本当だから。

さて、当面の目標は……「霊夢姉さんより大きくなる」かな。







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