目が覚めたら首輪で繋がれていた。 ひどく醜悪な笑みをした男がこちらを見ていて、自分の口から信じられない言葉が発せられた。「初めましてマスター、私はあなたの、玩具です」 目が覚めた時、最初に感じたのは光と、水の感触と、それに葉巻の匂いだった。 葉巻を咥えた女の人が優しい目でこちらを見ていた。私はこの人が誰だか知っていた。そして、この人に会えたらなんて言うかは、生まれる前から決めていた。「初めまして、ママ」 私にそう言われて、女の人の口から葉巻が落ちる。言いたかった言葉は、もう一つあった。「作ってくれて、ありがとう」