初めにこの小説はにじファンからの転移小説です。型月をもとにしていますが、これはセイバーが大食いという設定なので某大食い漫画を見てフードバトルをセイバーが挑む話になっています。にじファンからの転移はレベルが低いと言われてますが、私としてもレベルが低いというところは自覚していますのでどうかご容赦ください。
なおこの作品は複数の作品がクロスしますが、ギャグ系統を目指していますがバトル系作品は可能な限り原作の設定を持ち込みますしアニメ版と漫画版の設定を併用させたりすることをご理解ください。並びにバトル系作品のレベルや各作品の技術レベルについても独自の見解を述べます。
プロローグ 胎動せし食欲
衛宮士郎は怒りを覚えていた。これは珍しいことだ。正義の味方という誰もが憧れ、あきらめる夢を本気で追い求めていた彼は温厚でめったに怒らない。
最もそれを理由に雑用にいいように扱われるということも多いのだが。
彼の怒っている元凶は、目の前にいた。それは誰もが目を見張るだろう美しい少女だった。人種は白人で色白できれいな肌を持ち、ブロンドの透き通る髪を持っていて歳は10代くらいだろう。
彼の同居人であり恋人もある少女で今は幸せそうに料理を食べている。それも一つ一つは大皿でないが、総合すれば普通の人間なら食べきれないほどの量をである。
その姿には、食に対するどん欲な欲望のみが感じられ‘聖杯戦争`で知り合った時の威厳あるイギリス国王の姿は微塵もない。
そう衛宮士郎が怒っているのは、通称セイバーことアルトリア・ペンドラゴンの暴飲暴食についてだった。主に家計に対する。
士郎としても言いたくはなかった。まさか暴力を振るってはこないだろうが、それでもイギリス国王の伝説の少女なら気迫でいなしてこそうだし、セイバーの幸せな姿を壊したくはない。やっと普通の少女に慣れたのにその幸せを奪うのは酷だろう。
「セイバー、悪いがこれからお前の食事は今までの半分以下にさせてもらう。」
セイバーの幸せを壊したくはなかったが、これはやらねばならなかった。何故ならこのままセイバーの無限食欲を放置しておけば、衛宮家の家計は崩壊してしまいかねないからだ。
「なぜです、シロウ!シロウは私を殺す気ですか!
私はシロウのおいしい食事を食べるのが一番の幸せなんですよ!」
流石は、アーサー王。食欲という間違った方向に対してだがその迫力はまさに100マンの軍勢にたった一人で立ち向かう騎士を思わせるものがある。
それに対し、衛宮士郎は冷厳と告げた。
「セイバーお前が食べ過ぎるからだ。いや、食べすぎが悪いんじゃない。食べすぎが元でこのペースで食べられたら破産するしかないんだ。」
「は、破産ってシロウそれは言い過ぎでは・・・・・」
何も知らないセイバーは、あっけらかんと事態の重要性を理解しない発言をした。元凶であるとはいえ誰も食べすぎが元で破産するとは思わないだろう。
「違う、お前が原因だ。確かにイリヤやライダーとかも食べにくるし、桜や藤姉はずっと前から食べに来てるよ。でもなあ、お前が食べるようになってから急激に家計の負担が増加してるんだ。
このままじゃ生活や俺の夢も・・・・」
「あれ、シロウは正義の味方が夢ではなかったのですか。それなら面接も就職試験もお金もかからずになれますよ。」
「何恐ろしいこと言ってるんだ、今そこはかとなく馬鹿にしただろ。正義の味方になりたいって言ってるだけじゃそれじゃ子供の夢と同じだろ。
アーチャーに出会ってから俺はそれが間違いだって気づいたんだ、盲目的に人を助けるだけじゃ自分も他の人だって幸せにならない。
今の俺の夢は警官だ、そのために資金は必要だし真剣に考えてるんだ。これ以上親父の遺産を目減りさせたくない。
それに食器の後片付けだった大変なんだぞ。」
ここで一息つくと以前よりも遥かに険の強い声で「とにかくお前の食べる量は半分より下にさせてもらう。」と一言述べた。
「そ、そんな私の生きがいが・・・・・私は普通の女性として人生をやり直そうとしただけなのに・・・・・」
その宣告を受けたセイバー、悲嘆にくれているようだった。そのさま、かつて故国のブリテンを滅ぼした自責にかられる、いやそれよりも酷くまるでこの世の終わりを告げられたようだった。
床に崩れ落ちまるで猫に追いかけられるネズミのようにメソメソしていたが、ハット何かに気付いたかのように自信満々の顔をのぞかせた。
それはセイバーにとっていいこと、つまり士郎にとって都合の悪いことを考え付いたのだろう。
「シロウ、シロウは要は金があって食費さえ払えば問題ないのですね。どうですか!」
「まあ、食費さえ払えばいいとは思うけど。何を思いついたんだ。」
今までライダーやほかのサーヴァントが一応働いたりする面を除いていたのについにやる気を見せ家でゴロゴロするのをやめバイトでもするのかとおもったが、それは違った。
セイバーは、一枚の広告を士郎に突き出した。それには、「来たれフードバトラー!帝都グループ主催素人フードバトラー大会開催決定!」と書かれてあった。
それを見て衛宮士郎は脳裏に今はAJFFといって統合された大食いのスポーツ化を目指して放映されたTKFとOKFFというプロ大食い集団のバトルに帝都グループがかかわっていたことを脳裏に浮かべた。
たしか前会長の丹下幸之助が主催したのだと思いだす。
「まさか、この大会に出る気か。」
士郎の問いにセイバーは、首を縦に振って肯定の意示す。
「ふざけるな!lこんな大会に優勝できるわけないだろ!」
「士郎、私は剣の道と同じように食の道でも負けない自信があります。食の道の探求のためにも私はこの大会に出たいのです。もし負けたら、もう二度と大食いはしません。節制を誓います。
それに大会優勝賞金は、一億円、準優勝者でも2千万です。出ない手はありません!」
その顔を一目見て、説得は不可能だとわかった。尋常ではない決意の色が見られたからだ。
ため息をつきながら士郎は「分かった、この大会に出て負けたら大食いやはめてもらうからな。」と自分にとって都合のいい条件をさりげなくつけながら了承した。
「騎士王、英雄王、征服王、それがどうした!海賊王に拳王なんてものに価値はない!
大食い王に私はなる!」
セイバーはまるで某海賊漫画のようなセリフで吠えるのだった。
クロス元ですが、鉄腕バーディ、銀魂、とある魔術の禁書目録、こちら葛飾区亀有公園前派出所、SKECTDANCE、魔人探偵脳噛ネウロ、食いしん坊!になると思います。
銀さん達の設定やネウロの設定に独断の見解があります。またいろいろとその作品のキャラが出てくる予定です。