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No.34250の一覧
[0] 【ネタ】ひきこもりな彼(東方 オリ主)[かすたーど](2012/07/16 19:06)
[1] 人里の守護者を追い返す[かすたーど](2012/08/13 00:23)
[2] 亡霊とお話[かすたーど](2012/08/11 03:42)
[3] 人形遣いとひきこもり[かすたーど](2012/07/18 19:32)
[5] 花妖怪、来たる[かすたーど](2012/08/08 19:08)
[6] 名前のネタが被ってる[かすたーど](2012/08/04 14:06)
[7] ザ・信仰[かすたーど](2012/08/07 17:38)
[8] 実は1番相性良好?[かすたーど](2012/08/26 10:11)
[9] もこたんといっしょ[かすたーど](2012/08/08 19:08)
[10] 馬鹿な子ほど可愛い……のか?[かすたーど](2012/08/10 22:19)
[11] 嫉妬? SHIT?[かすたーど](2012/08/11 21:56)
[12] 強盗時々人形遣い[かすたーど](2012/08/13 02:47)
[13] 一筋ですから[かすたーど](2012/08/13 23:20)
[14] 幻想郷縁起 英雄伝 『満月新月』[かすたーど](2012/08/16 11:05)
[15] VSけーね[かすたーど](2012/08/17 13:02)
[16] 悪霊たくさん![かすたーど](2012/08/20 19:28)
[17] 新月の日の兎さん[かすたーど](2012/08/25 17:18)
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[34250] 名前のネタが被ってる
Name: かすたーど◆d7a28db9 ID:5b9d57ab 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/08/04 14:06










 俺は、常々思っていることがある。


「どうしたの、新月。いつになく真剣な顔して」


 それは何かと言うと、現在俺と差し向かいでテーブルに座り、自分で淹れた紅茶を啜る女。

 悪趣味な色彩の館こと紅魔館のメイド長、十六夜咲夜についてだ。

 ちなみに来客率は多分8位ぐらい。


「お前のことを考えていた」

「……聞く人が聞けば誤解を招く台詞ね」

「お前を思うと夜も眠れない日がある」

「…………」


 どうして困りきった顔をするのか。


「私、人形遣いに殺されたくないのだけれど」

「なぜ俺が咲夜について考えると咲夜がアリスに殺されるのかは意味不明の迷宮入りだが、実際そうなんだから仕方ない」


 気になって気になって仕方ないんだよ。


「……咲夜」

「な、なにかしら?」


 俺は一拍間を置くと、彼女のとある部分を指差した。

 どこかと言えば、まあ胸だが。


「……それは、詰め物なのか?」










 (現在、風見幽香も引くほどの残虐シーンが繰り広げられております。しばらくお待ち下さい)










「…………ぐぶ……もう、少しで……魂が身体を抜け出て……この家から、出て行くところだった……」

「まだ生きてたのね」

「ぐばるさっ!!?」


 酷い、酷過ぎる。

 俺はただ、咲夜は胸に手心を加えていると皆が言っていたからそれが本当かどうか知りたかっただけなのに……。


「失礼極まりない連中ね……!」

「……そ、それに、だ。咲夜お前、去年あたりと比べてこう、膨らみが増しているから……てっきり事実なのかとぉっ!!?」


 ナイフ! ナイフが俺のこめかみの1ミリ先に!!


「貴方の思考回路には、私の胸が成長したって考えはないの?」

「いやだっておま、もう成長とか見込める年齢じゃな――」


 ドスドスドスッ!!!


「失敬、御立派な成長具合で」

「分かればいいのよ、分かれば」


 咲夜の胸は自前であると、頭の中に深く深く刻んでおこう。

 まだ死にたくないし。


「……ハァ。それにしても、誰が初めにそんなことを言い始めたのかしら……まさか」

「違う! 断じて俺ではない! 確かに幽香をアルティメットサディスティッククリーチャーと最初に呼んだのは俺だし、霊夢んとこの賽銭箱をサーセン箱と改名したのも俺だし、パチュリーを紫モヤシと呼び始めたのも妹紅にもこたんとあだ名をつけたのも鈴仙の弾幕が座薬みたいだと吹聴したのも全部俺だが、お前のPAD長だけは知らん!」

「…………どうしたらいいのかしら。全く信用できないわ」

「知りません! 知らないんです! だから喉下に当てたナイフを収めて下さい! 死んだら引き篭もれなくなります! えーき様の説教を聞くのは嫌です!」


 本当にこれだけは知らんのだ。レミリアをおぜう様と呼称したのは俺だが。


「だ、大体、だな? 名前のネタが被ってるお前を、俺が悪く言うわけなかろ?」

「名前、1文字も合ってないけど」


 みちづき しんげつ。満月 新月。

 いざよい さくや。十六夜 咲夜。

 確かに一見共通点ゼロだけどね。文字数すら合ってないし。


「いやいや、これがよく考えるとそうでもないのさ。十六夜ってのは要するに十五夜、つまり満月の次の日だろ?」

「まあ、そうね」

「そんでもって、咲夜を『昨夜』とするとだ、十六夜の昨夜……つまり満月だ」

「…………」

「そして更に咲夜を『朔夜』と読む。朔夜ってのは新月のことだろうに」

「成程……確かにそう考えると、私達の名前って似てるわね」


 つまり俺達は仲間なのだよ。

 ちなみにこの名前の件は、咲夜の胸が本物か否かについて考察する合間に気付いた。


「面白い偶然もあったものね」

「そうだろー?」

「それはそうと、私のこの上なく不名誉なあだ名についてなんだけど」

「だから知らないんだってばよー!」


 誤魔化せなかった。

 そして誤解だと分かって貰う為に、およそ半日を費やしてしまった。

 とても疲れた。











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