僕には、前世の記憶というものがあまり残っていない。
より正確にいうと、記憶は残っているのに、そこに感情が付随していない。
友達と遊んだことも、家族との思い出も、好きな人との恋物語も、全て覚えている。
それなのに、悲しみも喜びも怒りも、何一つ記憶と共に蘇ってくることがない。
そのおかげで新しい家には馴染みやすかったから、あまり気にしてはいないけれど。
ちなみに、16歳の夏の日に眠ってから、それ以降の記憶がぱったりと途絶えている。
きっとそこで、死ぬかなにかしたのだろう。
別にどうでもいいことだけど。
そんな僕が生まれたのは、11代続いたルーン魔術の大家だった。
ベンジャミン・バンクス。それが、新しく与えられた僕の名だ。
バンクス家は、ルーン魔術を扱うのに適した血を交配し続け、ただルーン魔術のみに特化した一族だった。
フラガの家のように宝具を受け継いでいるわけではない。
時計塔のロードのように、長年の積み重ねによる万能の強さを持つわけでもない。
ゲルマンのルーン、総数24文字を使用した魔術。それだけを突き詰め、ある種の境地に至るまで極めた。他の全てを切り捨てて、ルーン魔術を介した根源への到達を目指した。
その特化ぶりと言ったら、さながら、投影魔術しか使えない正義の味方の如くだ。
僕はまだ20歳だ。にも関わらず、ルーン科で普通に講師を任されている。そのことが、如何にルーン魔術に長けた家系であるかを表していると言えるだろう。
ちなみにケインも同い年で、降霊科(ユリフィス)の講師を任されている。
――まあ、ロードだし。より良い交配がしやすい環境だし。権力あるし。
ともかく――ルーンだけの特化。魔術師の悲願、根源への到達を目指す上で、それが本当に正しい道だったのかは分からない。
ただし、僕という存在が生まれたことで、それは思わぬ効果をもたらしていた。
僕の生まれ持った魔術回路はメイン24本、サブ10本。
属性は火と土の複合属性。
ここまでは、まあ、普通だ。
もちろん魔術師全体から見れば優秀な方ではある。ただ、11代も交配を続けた割には普通の域を出ない。むしろ残念な感じだ。
魔術回路24本は平均よりも少し多いくらいでしかない。
複合属性も珍しいのは確かだけど、それだけだ。ルーン以外の魔術は見習いレベルでしか使えないことを考えれば、宝の持ち腐れでしかない。
珍しさだけを見ても、ケインが持つ水と風の複合属性には負ける。
ならば、僕のなにが、ルーン魔術を最大限に活かしうるのか?
答えは僕の起源にあった。
起源――観測。
それが、僕だけに許された、唯一無二の力だ。
考えてみれば当然だとも言える。
そもそも、僕という存在は、この世界を物語として観測する側にあった。
ならば、その観測者がこの世界に生まれた以上――その起源は、観測になってもおかしくない。
そしてこの起源が、ルーン魔術に意外とマッチしたのである。
ここ時計塔では、東洋魔術は受け入れていない。呪術は時代遅れ――ナウくない。
そんな状況下だからこそ、ルーン魔術にある最大のアドバンテージを存分に活かすことができた。
たとえばルーン占い。
それはもう、百発百中で当たるのだ。
未来視でも使えるんじゃないかというレベルで当たるのだ。
とにかく、知ること。それに関するルーン使いなら、この世界で僕の右に出るやつはいないんじゃないだろうか。
起源の恩恵はルーン占いに留まらず、術式の出来や物事の本質を掴む魔術も得意分野になった。知識のルーンとか、運命のルーンとか、情報のルーンとかの扱いなら、紛れもなく時計塔屈指の腕前だと誇れる。
逆に言えば、それ以外にできることがほとんどないということでもあり、ほんの少しだけコンプレックスだったりするけれど。
◆◇◆◇
時計塔、地下三階。
僕はある扉の前に立ち、間を開けて三回ノックした。
「ああ、開けてあるから入るといい」
魔術で来客が誰なのかを感知したのだろう。扉は独りでに開き、中で待つケインの姿と、部屋の中が露わになる。
何度見ても工房とは思えない、やけに優雅な空間がそこにはあった。
まだなにをテーマにしているのかは分からない描きかけの絵画と、壁にかけられている完成品の油絵。どうやらテムズ川の夕暮れを捉えた風景画のようだ。
中心に据えられた巨大なテーブルの上は、錬金術に使いそうな器具一式と、色とりどりの液体で満たされたフラスコが我が物顔で専有している。
ふと漂ってきた紅茶の香りが鼻腔をくすぐる。ケインはフォートナムメイソンをやけに愛用しているので、十中八九それだろう。茶葉がなにかまでは分からない。時間帯からして、焼きたてのスコーンとアフタヌーンティーでも優雅に楽しんでいたのか。
――相変わらずわけ分からん場所だなぁ。
そんな内心をひた隠しにして、僕は何気なく手を振った。
「やれやれ、地下ってだけで気が滅入るよ。まだ三階で良かった」
「私は無駄が嫌いなのでね。さあ、中に」
「それじゃ、失礼するよ」
僕の体が完全に部屋の中に収まると、これまた独りでに扉は閉まり、同時に結界が作動、外界とこの部屋を完全に隔離した。
ケインはやや大仰な動作で腰をかがめ、一礼する。
「ようこそ、ケイネス・アーチボルトの魔術工房へ」
「お茶はいらないよ」
「元より、我々の間にそのような気遣いは不要、だろう?」
「そういうこと。のんびりお茶飲んでる暇はなさそうだし。ていうか、ここより下だったら日を改めてもらうとこだよ」
とはいうものの、実を言うとケインの工房は、時計塔の中でも比較的上層にある。
下に行けば行くほどキチガイ魔術師の巣窟になっていくのは時計塔の一般常識みたいなものだ。そういうキチガイ魔術師に限って、どこかブッ飛んだ――よくいえば天才的な発明をしたりすることも多い。いわゆる、マッドサイエンティストというやつだ。
ただ、だからといって優れた魔術師の全てが下層に工房を置くかというと、決してそうではない。
むしろケインみたいな正統派は、出入りが楽な地表に近い場所を選んだりすることも多い。
もちろん、罠のえげつなさは筋金入りだけど。以前、ケインの研究成果を狙って潜入しようとした三下魔術師が、異界に取り込まれた挙句、文字通り壁と一つになって翌朝発見されたのは周知の事実だ。ムンクの『叫び』を実写化したらあんな感じになるんだろう、きっと。
それから一ヶ月くらいは、見せしめの意味もあって放置されていた気がする。最後は、段々と時計塔名物みたくなった頃に、外観を損なうとかいうケイン本人の鶴の一声で粉々に破壊されてしまった。
通りがかる人たちが「よう、アドルフ」と壁の巨大なシミに挨拶していくのは、僕個人としては非常に面白い光景だったので、少し残念に思ったのを覚えている。
ちなみに僕の工房は地下じゃなく地上である。地下だと移動が面倒だし、すぐに太陽の光を浴びれる場所に居たいからだ。ただでさえロンドンは雨が多いのに、地下にいると気分までジメジメしてくる。キノコが自生してもおかしくないくらいだ。
「それで、見て欲しい術式ってなんだ? その顔からして、よっぽど自信があるんだろうけど」
講義が始まるまで30分くらいの猶予があるとはいえ、術式を見るならあまり余裕はない。本来、起動前の確認、起動時の確認、動作確認、終了確認の四つを確実にこなしたいくらいだ。それを妥協しても、20分はかかるだろう。
まあ、ケインもそれを計算して呼んだんだろうから、すぐに終わるとは思うけど。
「早いとこ見せてくれ。教師が遅刻するのはどうかと思うし」
「分かっているとも。術式の動作確認は済ませてある」
――今、なんつったこいつ。
動作確認も終わったなら、別に僕を呼ぶ意味はない。
ということは、だ。
「やっぱり、ただの自慢?」
「まあ、半分はそうだ」
「もう半分は?」
「まだまだ改良の余地がありそうなのでね。少し動作しているところを見ておいてもらいたい」
「りょーかい……」
呆れ半分、苦笑半分で体内の魔術回路を起こす。
起動のきっかけとしては、車の鍵を回してエンジンをかけるイメージだ。前世では無免許運転をしていたから、馴染みやすいのかもしれない。この世界ではまだ免許を取っていないけれど、いつか暇ができたら車に乗りたいものだ。
「incipiunt,laguz,ansuz,gebō(起動、水の閃きよ、神の智、と結合せよ/を贈りたまえ)」
眼鏡に仕込んだ魔術を起動し、ルーンによる補助を自身に付与する。
水のルーン、ラグズで霊感と直感を強化し、神のルーンであるアンサズによって思考力や知力を高め、贈り物の意を持つルーンのゲーボでアンサズの効力を高める。
さらに、ゲーボには結合という意味も含まれている。それを利用した二重詠唱によって、ラグズとアンサズの二つを結びつける。
これにより、直感や霊感で察知したことを、強化した脳でそのまま流れるように思索できるわけだ。
さらに動体視力や静止視力は眼鏡で強化済み。事象そのものを見逃す、捉えきれないということはまずないと思っていい。
即席の、たかだか一小節の継ぎ接ぎで構成された強化だが、今はこれで十分だ。
完璧。我ながら完璧である。
火と土の属性である僕は、本来ならば水のルーンを使うことは出来ないのだが、そこは血の恩恵である。ルーンに特化しているからこその、ルーン魔術における万能。
「準備できたよ。さあ、どうぞ」
ケインは頷き、巨大な机の上に並んだフラスコから、一際大きく異彩を放っている鉄鍋を持ち上げた。
中には、並々と銀色の液体が注がれている。
――もしかして、もしかしちゃうのか、これは。
脳裏に、ある小説が思い出される。
題名をFate/zeroという、この世界を構成する要素の一つ。
そこで用いられた、ケインの持つ最強の切り札――
「Fervor,mei sanguis(沸き立て、我が血潮)」
聞こえた詠唱と、それに伴って目の前の液体――水銀に注がれた魔力量の多さから、僕は自分の予想が全く間違っていなかったことを知った。
ケインが鉄鍋をゆっくりと傾け、水銀を床にぶちまける。
水銀は床に飛び散り、四散する――直前で、一箇所に集結し、ひしゃげたバランスボールみたいに歪な球を形作った。
思ったより、小さい。
横幅、縦幅、高さ、それぞれ10センチくらいしかない。
ただ、水銀の比重から考えて、重さは相当のものだろう。
1リットルあたり、13kg。
それだけの重さを持つ液体が、鞭のように振り回されでもすれば――人体は、あっという間に物言わぬ肉塊へと姿を変えるに違いない。
「……こりゃ、また」
知識としては見知っていても、やはり実物を目の前にしては驚嘆の声を漏らしてしまう。
それほどに、威圧感と魔力を備えた礼装だった。
重量は40kgほど。いまのケインは余裕綽々といった風なので、十分な量の水銀さえあれば、さらに増量が可能だと見ていいだろう。原作では140kgの水銀を自由自在に操作してたし。いや、130kgだったかな。
「これぞ、我が最高傑作――『月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)』だ」
得意げに胸を張る仕草も、これに限っては相応しい動作だと認めざるを得ない。
水と風の複合属性を持つケインだからこそ御しきれる、現代においては最強の礼装の一つ、その原型。
まだ第四次聖杯戦争までには何年も間があるから、大丈夫だとは思っていたけれども――これは、予想以上だ。
眼鏡越しに知ることができる全てのデータが、僕に知らせてくる。
こいつはとんでもない代物だ、と。
「おい、こんなのいつの間に作った? 僕は知らなかったぞ」
「知らせていなかったからな。驚いただろう?」
「そりゃ驚いたけどさ……こんな、とんでもないものだとは思いも……」
これは授業までの待ち時間に、片手間で見るようなものじゃない。それなりの準備と場所を確保して調査するべきだ。
自身が魔術師であるからこそ分かる、この礼装の可能性。
久しぶりに胸が高鳴る。
それに――こいつを改良すれば、ケインの生存確率は上がる。
まあ、戦争に行かせないのが一番なわけだが。
「ラテン語の呪文か……仕組みは?」
「基本的にはゴーレムと同じだ。ただ、あまり定形を持つ物にはしたくなかったのでね。それに、ヘブライ語を媒体とした呪文は、私の魔術とも合わない。その点は改変を加えてある」
「呪文からして常時魔力供給型だろうな。操作方法は?」
「貯蔵型にするには、あまりにも燃費が悪すぎる。素材が水銀では、貯め込める量も然程多くはない。それと、操作は基本的に手動だよ――scutum(盾よ)」
ケインの声に反応した水銀は瞬きほどの間に、魔術強化された強固な防壁となって前面に展開する。
その展開速度には目を見張るものがあった。おそらく、10メートル以上の距離があれば、銃弾が相手でも先んじて防御体制を整えることができるだろう。
――それでも衛宮切嗣には負けたが。
「強度実験はまだだが、計算上はほとんどの魔術に耐えうるはずだ。固体の盾による防御と液体の膜による防御を使い分けることで、臨機応変に対処できる」
「成程、ね……そこらが鍵になってくるかな」
僕は内ポケットから一枚の紙を取り出す。
僕の血文字でルーンを書き込んだ、特製の紙。即席の結界や、こうした調査の時によく使うものだ。
それを、水銀にぺたりと貼り付けた。
「……perþ by Rune par normalis positio,meus originem(正位置のルーン、私の起源によって秘密は明かされん)」
パースは主に秘密、神秘などを表すルーンであり、秘密を解き明かすという行為にも繋がる。そこにラテン語の補助詠唱を加えた、本格的な魔術行使。
僕の中の魔術回路が熱を持ち、回転速度を上げ始める。ギアチェンジして同時にアクセルを踏み切ったかのような急加速だ。
なにかを解析する時には有用な魔術である。この詠唱も僕の中では定番だ。
ただ、自分の起源を少しとはいえ励起して用いる魔術なので、かなりしんどい。早急に済ませたほうが良さそうだ。
用いられている術式、必要な属性、魔力量、総重量、総体積、その他種々様々、莫大な量の情報が、視覚を介して頭へと流れ込んでくる。アンサズのルーンで脳を強化していなければ気絶するレベルだ。
頭が痛い。
目が辛い。
ていうかもう全身が苦しい。
――これ以上はヤバイ。
本能がこれまでで最大の警鐘を発した瞬間、僕は反射的に魔力の流れを断っていた。
「――はー、しんどッ!」
行使時間、3秒57。
そこで僕は術式を停止した。
汗をこれでもかというほどに流しながら、頭痛に耐えかねてその場に座り込む。
もう少しちゃんと修練を積んでいれば、こんな無様は晒さずに済むんだろう。
まあ、この年齢で起源を短時間、しかも少しとはいえ励起させることができるのは僕くらいのものだけど。
――世の中には命知らずが少ない、ともいう。
「aqua(水よ)……相変わらず、無茶をする。あそこまでしてくれずとも良いものを」
「それがウリだよ。ふぅ……ありがと」
一息つき、ケインが魔術で出してくれた水をありがたくいただく。
多分、空気中の水を純粋に操作して、コップの中に集めたんだろう。それくらいなら専門外でも容易だ。
やはり一汗かいた後の水は、この上ない甘露である。できることなら、もう少し健全な汗の流し方をしたいものだけど。
息を整えながら、手に入れた情報を整理すること五分弱。
ようやく頭痛も収まったので、ケインに言うべき言葉を考える。
礼装には特に不備はなかった。改良の余地はあっても、決して悪い出来じゃない。
「……見た感じだけど……はっきり言って凄い。風と水の属性を両方活用できる流体操作を利用した術式と、水銀を利用するっていう着眼点――お前は天才だって思える出来だよ」
「そこまで見抜くとは、流石、私が友と認めただけあるな。君こそ流石だ」
当然であろう、言外に主張しているその立ち姿。
なんか決闘で勝った時みたいな動きだけど、なにをそんなに喜んでるんだ。
まだ言ってなかったけど――僕は上げて落とすタイプだぞ。
「ありがとう。で、一つ聞いときたいんだけど――これをどこまで自由に扱えるんだ?」
ぴたり。
何故か勝ち誇っているケインの動きが、そんな感じで一時停止した。
そして、花が萎れるように俯いて顔を逸らす。
「……私の研鑽がまだまだ不足しているということは否定しない」
予想通りの答えに、僕はひとまず頷いた。
この礼装は、風と水に共通する特性、流動操作を用いて使うものだ。
ならば、自分の手足の如く扱うというわけにはいかない。複雑極まりない演算、面倒なことこの上ない計算、実際の動きを決定する想像力、そしてその結果を現実に作用させる際に生まれる差異を埋めるための経験――これら全てを兼ね備えていなければ、十全に使いこなすことは出来ないだろう。
それは、おそらく最近になって開発したばかりのケインにはないものだ。特に経験。
こうして球形、盾などの決まった形を維持させるだけでも、実は精一杯なのだろう。まして自由自在に動かすとなれば――難度は格段に増すはずだ。
「まあ、礼装に使ってる術式にも改造の余地はあるかもしれないけど……一番大きな要素は、ケイン、お前自身だよ。この礼装はそういう類の物だ」
「分かっているとも。……思いの外、長々と付き合わせてしまったな」
言われて腕時計を見ると、1時50分。そろそろまずい時間になってきた。
恐ろしく疲れたが、講義を休むわけにもいかない。魔力を消費していても講義に支障は出ないし。
「そうだな、僕はもう行くよ。改善点は後で紙に――いや、もう一度ここに来ることにする。今夜は徹夜だ。僕も色々と勉強になりそうだしね」
「そうしてくれ。では、さらばだ」
ケインが指を鳴らすと、扉がまた開いた。
自動ドアを魔術で再現する意味はどこにもなさそうだが、まあ気にするまい。
そして外に出た瞬間――僕は講義予定の教室がある5階まで、猛ダッシュした。
本日の作者ツッコミ
・まあ、ロードだし。より良い交配がしやすい環境だし。権力あるし。
過疎ったルーン科と降霊科の人数比を考えると、ケイネスが講師を任されたのは権力でもなんでもなく、純然たる実力である。逆に主人公は人手不足だから数合わせで……ということも十分にありえる。
ちなみにこの作品における人数比は、ルーン科所属の魔術師:降霊科所属の魔術師=1:11くらい。もちろん、競争率は比べるまでもない。
主人公の負け惜しみェ……
・meus originemとmei sanguis
ここ、最近になって作者が不思議に思った部分である。
原作では「fervor mei sanguis(沸き立て、我が血潮)」であり、「mei sanguis=私の血潮」というふうに訳せる。気がする。
しかし、それだとmeiではない。「私の~」というふうに所有を表す場合はmeusに変化するのが正しい活用系なのだ。だからうちの主人公はmeus originemと詠唱している。
まあ、作者の文法知識もかなり大雑把なので、これ以上はごちゃごちゃ言わない。ぶっちゃけ揚げ足取りみたいなもんだし、間違ってたからなんだ、という話だ。どっちであってもfate/zeroが好きなことには変わりない。
ただ、実際のとこはどうなのか、誰か教えてくれたら嬉しい。