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No.33930の一覧
[0] 理想郷の読者様がルイズに召喚されました[可奈子](2012/07/08 07:04)
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[33930] 理想郷の読者様がルイズに召喚されました
Name: 可奈子◆f66146e3 ID:e5066796
Date: 2012/07/08 07:04
「うぇへへへへ」

彼の名は、仮に平賀才人としておこうか。
平賀才人は、理想郷と呼ばれる小説投稿サイトを好んで見ており、他者の投稿した小説に感想を書き込むのが趣味であった。
その内容は主に辛辣なもので、ものを書いたこともないくせに偉そうに屁理屈こねて相手を傷付けるようなものであった。
彼に限らず、このサイトの感想を書き込む人間は大抵が同じような者ばかりで、「向上心を促す」といった建て前で、作者をいたぶり楽しんでいる。

「へへへ、"この程度の文章力でここに投稿しないでください"と」

平賀才人はそうして、今日も1人の作者をねちねちと攻撃していた。
彼は別にいい小説が読みたいわけではなかった。
ただ、そうやって誹謗中傷を連ねることで、ストレスの発散をしているだけなのだ。
このサイトに書き込む殆どの人間がそうであるのと同じように。

そんな、彼らのことを外部の人間はこう揶揄する。


読者様、と。


「あー、今日もいいアドバイスしてやったぜ!」

平賀才人は満足そうにパソコンの電源を落とす。
彼のそのアドバイスとやらで、何人もの作者が投稿を止めてしまった。
だが、彼はそれを悪びれる様子もなく、寧ろ情けない奴だと嘲笑っていた。

ここでは、読者の感想は絶対なのだから。

「さて、寝るか」

ニートである彼は、夜中はパソコンに張り付き、朝寝るといった生活をおくっていた。
この理想郷というサイトの読者も大半が彼と同じような人間である。
彼が特別というわけではない。

だが、彼は選ばれてしまったのであった。

「ん?」

平賀才人がその鏡に気が付いたのは、ぶつかる直前であった。
そう、鏡は彼の真後ろに現れたのだ。
寝ようとベッドへ向かった瞬間、彼は鏡と衝突する形となった。
だが、彼は鏡へと衝突はしなかった。
鏡の中へ吸い込まれてしまったから。

「うわああああああああああああああああああああああ」


こうして、また一つ新たな物語が始まる。



「あんた誰?」


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