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No.32998の一覧
[0] 死神に出逢いし少女(ネギま!×07-ghost(能力のみ))[ココロ](2012/05/02 18:50)
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[32998] 死神に出逢いし少女(ネギま!×07-ghost(能力のみ))
Name: ココロ◆907a1b8f ID:ed3087d2
Date: 2012/05/02 18:50
初めましてココロです。
私は元々読み専だったんですが、自分でも小説(といえるほどの腕ではないのですが・・・)を書いてみたいと思い投稿しました。

パソコンを使う時間がそんなにないので指摘や感想に対応するのが遅くなるかも知れませんが気長に待っていただけたらと思います。

この作品は他の作品の能力や世界(ネギまの世界に合わせて少し改変しました)が出てきます。能力については随時紹介していきます。

これは千雨が主人公の物語です。最強とまではいきませんがかなり強くなっていて原作と全然違うオリジナル展開となります。


=========


少女――――長谷川千雨は異常なものを異常として認識できたがゆえに、自らが周囲に『異常者』というレッテルを貼られ迫害されてきた。学校に行けば罵声と暴力が、家に帰れば両親からの腫れ物に触るような扱いが彼女を襲っていた。そのような日々が3年程続き、彼女が小学4年生になる頃には彼女の心身はボロボロになっていた。そんなある日、いつものように学校から家までの帰り道を泣きながら歩いていると、不意に周囲の気配が変わった。花の香りが立ち込める清浄な空気に、過ちを許さない厳粛で重々しい雰囲気に千雨は周囲を見渡す。そこにはいつも通っていた通学路は影も形もなく、何処までも続く花畑に、黒い布(ローブという名前をその時知らなかった)に包まれた骸骨がいた。千雨はあまりの驚愕と恐怖で声を上げることも出来ずに死神を見上げるしかなかった。

「何を泣いている?」

死神は千雨を一瞥すると、そのような問いを発した。その声は千雨が予想していたものより柔らかく、見た目のように冷たい人ではないのだと分かる。

「皆が、私のこと、変、だって。おかしいのは、私じゃ、なくて、皆なのに・・・・・」

千雨が途切れ途切れに語った言葉に何かを感じたのか、死神は千雨の頭に手を下ろしクシャリと撫でる。

「お前は間違ってなどいない」

千雨は自分のことを初めて認めてもらったことが嬉しくて死神に抱きつき更に涙を流す。次から次へと涙がとめどなく溢れ出した。そして、何も言わず死神は千雨の頭を撫で続けた。

その後、泣き止んだ千雨は死神と沢山のことを話した。死神の名は『フェアローレン』といい、どうやら見た目どおり死神の役職についていて、天界の長(神様のことらしい)の最高傑作と謳われているらしい。フェアローレンの話すことはどれも千雨にとって新鮮なことで、夢中になって聞いていた。

「そろそろ帰った方がいい」

どれほど話したのか、不意にフェアローレンがそういった。

「お前の世界とこの天界を繋いでいた時空の歪みが消えようとしている。今帰らなければ、もう二度と帰ることは出来ない」

帰りたくない、と千雨が思っているのを察したのかフェアローレンは千雨と顔の高さを合わせて説得する。

「また逢える・・・・・・?」

「おそらく、もう逢うことは無いだろう」

千雨は期待を篭めた問いかけに事実を突きつけられ項垂れる。そんな千雨にフェアローレンは7個の珠からできたブレスレットを渡す。

「これをお前にやろう。きっとお前を守ってくれるだろう」

ブレスレットはまるで引き寄せられるかのように千雨の右手首に嵌まった。その瞬間そのブレスレットに篭められた力と、その使い方が唐突に流れ込んでくる。

「ありがとう。・・・・・またね」

「あぁ、またな」

千雨が『さよなら』ではなく『またね』という言葉を使った意図に気づいたのかフェアローレンもまた、同じ言葉を千雨に返す。そして千雨は時空の歪みの向こうに――――本来あるべき世界へと帰っていった。





そんな出来事から数年、千雨は中学校2年生になった。

冬が秋を侵食していくこの季節に薄着で外に出たのは失敗だったようだ。千雨は寒さで鳥肌が立った腕を擦りながら、チラリと自分の隣にいる少女―――相坂さよを見てそんな事を思った。

『もう少し厚着してくるべきでしたねぇ』

のんびりとそんな事を言っているさよの足は無く、背景が透けていた。率直に言うと彼女は幽霊なのである。

「全く、お前と居ると季節感なくなっちまうな・・・・」

幽霊であるため、一年中セーラー服を着ているさよにそう文句を零す。

『すいません・・・・』

「悪ぃ、そんなつもりで言ったんじゃなくて・・・・・まぁあれだな、幽霊が友達ってのも悪くないかもな」

途端元気の無くなったさよを千雨は慌てて慰める。周囲に人がいないからいいものの他に人がいれば一人で喋っている変な人という目で見られることは間違いないだろう。

『慰めてくれてありがとうございます・・・・・』

「っ、さっさと部屋に戻るぞ!!」

照れ隠しにそういって早足で部屋に戻る。さよは壁をすり抜けて直線的に来たのか千雨よりも先に部屋にいた。周りの人からは千雨は一人部屋だと思われているが、実際はさよがルームメイトとしてこの部屋に住んでいる。入学した当初は本当に一人部屋だったのだが教室でさよを見つけた千雨が連れてきて一緒に暮らし始めたのだった。

『千雨さん、どうかしましたか?』

初めて会ったときのことを思い出していると、さよが顔を覗き込んできた。

「いや、初めて会ったときのことを思い出してて・・・・・・」

『懐かしいですね・・・・あれからもうすぐ2年経つんですね』

「中学校にいったら幽霊が普通に着席してるし、話しかけたらいきなり号泣するし、面倒くせぇヤツだと思ったんだがな」

『そのことは忘れてください!今すぐにですよ!!』

千雨がさよをからかうと、さよはポカポカと千雨を殴る(といっても全部すり抜けている)。

「いい加減にしねぇとぶった切るぞ」

『今すぐ寝ます!だからその鎌を仕舞ってください~~』

そのまま寝る時間になっても機嫌を直さない(フリをしている)さよに右腕から鎌を出しながら脅すと、さよは慌てて布団にもぐりこむ。フェアローレンに貰った力で構成されている鎌は魂だけの存在である幽霊にとっては最大の武器となるのである。千雨も元々本当に斬るつもりなど全く無いので鎌を腕に戻し、布団に入る。力を使って『魔法』というこの世界の裏側を知っても尚、この平和な生活が千雨にとっての日常だった。


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今回は一迅社の07-ghostという作品を出しました。
知らなくても読めるように書いたつもりですが、分からないところがあれば言ってください。

因みに能力について説明しておきます。今回出てきていない能力についても説明しておきます。因みに能力はこの漫画に合わせて少し改変しています。

『ザイフォン』
 掌を媒介として発動し、文字を象って発動する術。「攻撃系」「癒し系」「操作系」の三種類がある。魔力を使って発動するため魔法と勘違いされることもある。

――セブンゴーストの能力――(この力を使うときは腕から鎌を出して使う)

『斬魂(ゼヘル)』
 魂を断つ能力。この世のものでない者(幽霊や鬼や悪魔)や精神力による魔力で作られた魔法を斬ることが出来る。

『繫魂(フェスト)』
 魂を繋ぐ能力。体から出る糸によって魂を繋ぐ。また糸は集めて人形を作ったり、エヴァンジェリンの糸のように使ったり出来る。
 
『預魂(プロフェ)』
 未来を見る能力。この能力で見た未来は努力によっては変えられるが、ほぼ100%実現する。

『遺魂(レクリト)』
 時間を遡る能力。その場所の時間を遡り過去を見ることが出来る。ただし、見るだけで過去に干渉することは出来ない。

『契魂(フェアトラーク)』
 魂(精神)を支配する能力。記憶を封じたり、魂を自分の支配下に置くことができる。魂を支配下に置くとダメージがリンクするようになる。

『消魂(ランドカルテ)』
 転移の能力。移動する距離が長くなるほど次の移動までの時間がかかる。半径1m程度なら連続で使用可能。

『醒魂(エア)』
 様々な魂を記録する能力。閻魔帳と呼ばれる本に対象の魂(一部でもいい)が触れることにより、その魂の情報(記憶)を読み取る。読み取った情報を追体験することも可能。



分かりにくければ追記しますので言ってください。



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