2ちゃんで書いていたものなので、台本形式です。
題名見たら分かるように佐天主人公魔改造もの。
台本形式、2ちゃん的SSが苦手な人はご注意ください。
【追記】
私生活が忙しくなかなか移転できませんでした。
スレで保守してくださっていた方々、激おまたせ!
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8月9日 某時刻 柵川中学寮
佐天「パーソナルリアリティかぁー。実はまだよくわかんないんだよねぇ。ねぇ初春もっかい教えて!」
初春「このまえ説明したばかりじゃないですか。うーん。なんていうんでしょう、思い込みとかー、妄想?みたいなものに近いかもしれませんね。」
佐天「妄想かー、中二病的な?」
初春「なんていうか、まあ、あながち間違いでもないですね…」
佐天「じゃあ白井さんはともかく御坂さんは妄想のスペシャリストってこと?レベル5はみんな頭おかしいの?」
初春「そうですよー、白井さんはただの変態として、御坂さんはすごいんです。携帯に登録されてるアドレスの数は片手で足りるのに、この前ファミレスで友達と遊びに行くからって先に帰りましたよね? これってつまり妄想の中のお友達と遊びに行ってるってことですからそれはもう素晴らしい妄想力の持ち主なんですよ!」
佐天「」
初春「佐天さんも中ニ病になれば、能力が開花するかも知れませんよ~」
佐天「ぜ..善処します」
初春「中ニ病になるには、それっぽいアニメや漫画が効果あるって言われてます。」
佐天「へぇ~」
初春「たまたま私『HUNTER×HUNTER』全巻持ってるんで貸しましょうか?」
佐天「はんたぁはんた~?」
8月10日 放課後 帰宅途中
佐天「初春~、昨日の夜『HUNTER×HUNTER』の1巻と2巻読んだんだけどさあ~あれ、中ニ病漫画というより冒険活劇って感じじゃない?7つの玉集めるとドラゴンが出てくるあの名作漫画みたいな.....」
初春「あれ~?そうでした?(親からもらったまま読んだこともないなんて言えない....)」
佐天「そうだよ~、あっでも試しに10巻パラ見してみたら何かよく分からない能力使ってるよね~皆」
初春「そう!そうですよー。不思議な能力を使ってるんです。それを元に妄想してれば、パーソナルリアリティの発見につながるんじゃないでしょーか?」
佐天「そうなのかなぁ~?」
初春「そうです!ちなみに佐天さんはどのキャラのどんな能力が気になりましたか?」
佐天「んーと、ネテロっておじいさんの百式観音って能力がインパクトあったよ。」
初春「百式....観音?あぁあれですね!何かイケてますよね!分かります。(本当は全く知りませんけど...)」
佐天「(イケてる?あれが?初春のセンスは分からないなぁ~)..まっまああれ使えたら無敵っぽいよね」
初春「じゃあその百式観音って能力を妄想して頑張って下さい!私ジャッジメントの仕事があるのでこれで!じゃ!(古本屋に立ち読みしに行こ..)」
佐天「初春はちゃんとパンツ履いて頑張ってね~、私は縞パンがいいと思うな~」
初春「ちゃんと履いてますよ!,,,しかし何故縞パン?」
佐天「純白より現実味があり、かつ清純さを保つ、縞は一見肉感を減少させるようでいて形を浮き彫りにする....人類の文化の真髄だよ......」
初春「だめだ、こいつ重症だ...」
同日 夜 柵川中学寮
佐天「なるほど~、ネテロって人は山にこもって毎日一万回正拳突きをして百式観音の能力を手にいれたのか~byウィキペディア」
佐天「残りの夏休みを使って山ごもりをするのも悪くないかも、そういうの一回やってみたかったし。」
彼女はこの夜密かに能力開発?の決意をしたのであった....
8月11日 某時刻 某山奥
佐天「えーと、地図によるとこっちかな~?...にしても学園都市に外出を申請したらわざわざ修行場所を紹介してくれるなんてほんとラッキーだよね~♪」
??「君が佐天涙子君だね?」
佐天「そうですけど、どなたですか?(びっくりした~瞬間移動?)」
??「私の名前はドラコ=エイワスと言う。住職から君を迎えに行くよう言われてね。」
佐天「はあ、そうなんですか..(何この人?体がなんか光ってるような?)」
エイワス「どうしたのかね?」
佐天「あの..その~エイワスさんの体が光ってるような気がするんですけど?」
エイワス「ああ、そんなことか...(説明したいがgcydgystがewrt聖mmgを引き起こしているとは言えんな..)」
佐天「あの~..」
エイワス「ふむ、私が光っているのはこの修行場で鍛えたことによって気が高まっているからなのだよ。(適当なことを言ってごまかしておこう..)」
佐天「へ、へぇ~(この人もしかして重度の中ニ病?やはり能力を使えるようになるには中ニ病にならなきゃいけないの?)」
エイワス「(中ニ病って何なのだろうか?まあ勝手に納得してくれたようだが..)....それでは寺に案内しよう、ちなみに君の面倒は私が見ることになっている。」
佐天「はい!これからよろしくお願いします!」
同日 某時刻 修行場の寺
住職「よく来なすったノ~、この寺は来るものを拒まヌ。気のすむまで己を磨いてくださレ。」
佐天「はい!頑張ります!」
住職「うム、今日は遅いシ、飯食って寝なさイ。後、それト....豆食えっ!豆ぇ~~!!」
佐天「!?」
エイワス「(しまった!中ニ病について調べようと『ニコ動』なるものを見ていたら、感動しすぎて精神制御に影響が出てしまった!ニコ
動...恐ろしい文化だ、実に興味深い....)」
住職「失礼!何でもなイ。ではまた明日。」
佐天「あっはい、お世話になります。(何だったの?さっきの?)」
エイワス「君の部屋はこっちだ。」
8月12日
佐天「はあ~、昨日は何かよく眠れなかったなあ~、悪夢見たし。(初春に延々と身体を落書きされる夢ってどうよ?)」
佐天「ま、そんなことより修行修行!!ちゃんと心の文字が印刷されたTシャツも着たし、準備はおk!」
佐天「昨日エイワスさんが巻ワラも用意してあるって言ってけどー.........あ!あったあった。何か丘?のてっぺんにある。まわりに無造
作に巨石が転がってるところがまた修行場って感じ出てる~♪」
佐天「よし早速!いーち!にー!さんー!しー!.................百九十八、百九十九、に...百ぅ」バタン
佐天「ただ突くのがこんなに疲れるなんて~、一万ってやっぱ無理なのかなぁ~」
佐天「いや、初春にも必ず能力を手に入れて来ますってメール打って出てきたし、ここであきらめるわけには行かない!」
佐天「お寺のお坊さんたちも頑張って歌を歌ってるんだし、私だって!..........て、ん?歌!?」
お坊さんズ「もぉーりもぉりタカーシくぅんーかーらーだがマンドリルぅ~♪...~豆食え豆食えー! 壮絶なイ・ロ・ケ♪」
佐天「.........................聞かなかったことにしよう、そうしよう..」
佐天「気合を入れなおして!!、二百一!二百ニ!.............九百九十九、一千、ガハぁ、まだまだああ、1千一!1千ニ!.......」
8月12日 夜
佐天「アタたた....腕が痛くてご飯食べるのが辛いや...でも、私、一日で一万回正拳突きできたんだ~、人間為せば為るんだよね。」
佐天「今日は一万回突くのに8時間ぐらいかかっちゃったけど、明日は7時間を目指そうっと。疲れたしもう寝よ。宿題は...まあそのうちで良いよね♪」
時は流れて8月20日
佐天「今日も寝起き悪いなあ~。十日間連続で同じ悪夢ってすごくない?まあ身体の疲れは何故か取れてるんだけど....」
エイワス「やあ涙子君。調子はどうだい♪」
佐天「あ、エイワスさん。おはようございます。調子良いですよ~。」
エイワス「.......それは良かった。」
佐天「ところで何かエイワスさんここ数日っていうか私が来たときからずっと機嫌良さそうですね。何か良いことあったんですか?」
エイワス「いやまあ人類普遍の原理を見出したってところかな、じつに興味深い。」
佐天「(エイワスさんは相変わらず中ニ病だな~、私も見習わないと..)じゃあ私行ってきますね。後で宿題も教えてくださいよ」
エイワス「もちろん。(中ニ病は彼女が見習うべき性質とは思えんが..まあいい。こういう経験もじつに興味深い)」
エイワス「(しかし予想より術式の展開が遅いな...下準備は万全だし、そろそろ並のhgxtt天flbpなら『引っかかる』はずなのだが...まあ良い。数日中には『引っかかる』だろう。)」
佐天「...九千九百九十八、九千九百九十九、一万!よし一時間三十八分三十二秒!また一秒世界を縮めた....。まだお天道さんも高い!」
佐天「しかし身体は鍛えられてるけど能力はまるで発現しないな~、よく考えたら身体鍛えても妄想力ってあがらない気もしてきた。こんなんでいいんだろうか。」バタン
お坊さんズ「この~木なんの木♪木ィィィ原くゥゥゥゥゥン!エッエイ!♪...~木ィィ原おまえはロ・リ・コ・ンだ!~あっへへへっへ違う違うーおっれが好きなのはぁお前♪~....」
佐天「今日もお坊さんズは楽しそうだな~。あの人たちみたいに意味不明になれば能力使えるのかな....。」
佐天「(いや、違う。中ニ病になるとかならないとかじゃなくて努力するかしないかだよ!努力しないなら幻想御手の時から何も変われないじゃない!)」
佐天「よし!明日からはただ突くだけじゃなく、自分の中でどう突くかのイメージを組み立てながら突いてみようっと!」
さらに時は過ぎ8月27日
エイワス「(しかし...遅い。もうとっくに『捕まって』も良いはずだ。彼女の『器』は完璧だ。問題があるとすれば魂の内面か...これは私とて完全には理解できない。)」
佐天「...............」ビシビシビシビシビシビシ
佐天「...一万!っと~、今日は~♪四十二分二十八秒!...おかしいな~、一つずつ昨日より丁寧に突いていったんだけど、昨日よりだい
ぶ早い。これってけっこうすごいんじゃ...もしやこれが私の能力?」
エイワス「(この十七日間彼女を見てきたが、彼女は純粋だ。純粋故にだまされ、純粋故に欲する。純粋は悪でもあり善でもある。まあ悪や善なんて概念私は興味ないがね。しかし、そう考えるとさらに興味深い。それはまだ『釣れない』という事実に一見反するように見えるからな。)」
佐天「....能力..なわけないよね。(分かってる。こんな修行がパーソナルリアリティの発見の役に立たないことくらい。でも信じてる。 私はこの修行で能力を手に入れる。これは賭けだ、驚くほど分が悪い賭け。でもやる!.....やらなくて後悔したくない!!)」
佐天涙子は目を閉じた....集中できるように。
佐天涙子はイメージした....例の百式観音を。
佐天涙子は構えた.....イメージしたものを繰り出すように。
そして、佐天涙子は拳を突きだし....
『その賭け.....乗った』
佐天涙子が目を開いたとき、世界が変わっていた。
目の前の巻ワラは粉砕し、あたりの巨石は消え去っていた。
そして後ろには..........