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No.32718の一覧
[0] 魔法販売機[★☆N☆★](2012/04/10 13:03)
[1] 第二章[★☆N☆★](2012/04/10 16:11)
[2] 第三章[★☆N☆★](2012/04/28 11:02)
[3] 最終章[★☆N☆★](2012/04/10 18:48)
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[32718] 魔法販売機
Name: ★☆N☆★◆9c307cb7 ID:71a38753 次を表示する
Date: 2012/04/10 13:03

俺、相田サツキは今年で高校一年生になるどこにでもいるふつーの一般人だ。
成績は中の下で幼馴染みの女に教えてもらってそれなりに偏差値がある学校に入学する事が出来た。
だが俺の幼馴染みはもっと進学率の良い学校へ行けるレベルだったのだが、何故か俺と同じ高校に入学した。さて、何故だろう。もしかして俺が好きとか!?………いやいや、それはねーな。ちょっと自意識過剰だな。それは。
俺がそんな事を考えていると

「サツキーーーーっ」

この声は俺の幼馴染みの声だ。やけにテンションが高いな。どうしたんだ?俺が聞くと
「別に……」
と顔を赤くするだけだった。
でも俺がそんなことを聞いたせいでなんか変な空気になっちまった。ちくしょう、聞かなければよかった。
「あ、あのさ」
「???」
何やら顔を赤くしてモジモジしている。これはどういうことだ?
「この高校に入れたのはあたしのおかげなんだからねっ!感謝しなさいよ!」
そう言って幼馴染みは目にもとまらぬスピードで去っていった。
「………???」
俺の頭にはクエスチョンマークがいっぱいこだ。まったく、あんな顔されたら地味にドキドキしちまうじゃねーか!
そう思いながら歩いていると何やら奇妙な物が道に棒みたいにまっすぐ立っていた。なにやら機械っぽいな。
「なんだこれ……魔法販売機?」
なんか、見てはいけないものをみてしまったらしいな。魔法が120円で、しかも自動販売機で買えるような時代になったとはな。
でも少し怪しかったので目をこすってもう一度見てみた。だが文字は変わらず、
【魔法販売機】と表示されていた。……何なんだこれは。誰のイタズラだ。さっさと撤去依頼出さないとな。
「おんやぁ?こぉんな所にいたのですかぁ?」
後ろでおっとりした声でゆっくり誰かが喋ったのが聞こえた。
「もぉ家出なんてしちゃいけませんよぉ?」
これは俺に言ってるのか?それともこの販売機に…いやいやいくらなんでも自動販売機に話し掛ける訳がないか。
「どぉして無視するんですかぁ?」
なんだろう。なぜか殺気がする。
「あなたはこの世界に居ていい存在じゃないんですよぉ?分かってるんですかぁ?」
………は?何を言ってるんだこの女は。つーか完全に遅刻だ。マジ最悪だ。初日から遅刻だなんて……
「いい加減に鬼ごっこはやめましょうよぉ……サツキさん」
その瞬間、俺は体が固まって動かなくなった。なんだこれは!?
「うふふ。私を怒らせるからですよぉ。もうあなたを生かしてはいられませんね……ふふ」
何なんだよ。何なんだよこれは。この女は俺を殺そうとしてるのか?何故だ。何故俺は殺されなければいけない?俺が何をしたって言うんだ。
そんな俺の心の叫びもむなしく、口まで動かなかった。ひでーよな…。てかこの女誰?名前を聞けばよかった。
「ふふ。あなたが私を知らないことは知ってますよぉ。だってあなたは私の家から出たとき反動で魔力は消え、記憶も無くしたんですから」
……はい!?
「色々話がしたいでしょうから解きましょうか」
そういうと、俺の体はバッチリ動くようになった。あーよかった。
「で、お前は誰だ?」
少し睨んだ。だがそいつは怯むことなく笑顔のままこう言った。
「シャイン・リリスですぅ」
しゃいんりりす?なんじゃそりゃ。外国人か?
「いいえ。異世界から来ましたぁ。魔法の国から来たとでもいいましょうかぁ?」
なんだっていいさ。
「俺はあんたとどんな関係だったんだ?」
「あんたなんてひどいですぅ~。名前で呼んでいた仲なのに……」
ほう。つまり名前で呼び合う仲だったのか。たんなる知り合いではなさそうだな。
「ええ。大親友ですから」
大親友…。いい響きだ。じゃなくて!つまり俺は異世界の人間だったのか?
「まぁ~そんなところですかねぇ。人間とは言いがたいですけどぉ」
「何なんだ?俺は」
すると少し戸惑うようなそぶりを見せた。はっきり言うと可愛かった。
「……何て言うんでしょうか。この惑星の言語では言い表せませんねぇ」
「そうか……」
この惑星の言語では表現が難しい存在だったのか。俺は普通の人間だと思っていたのに………。
「ええ、今は普通の人間ですよぉ。元異世界人ってところですかねぇ」
元異世界人………何か微妙だな。
「シャイン・リリスとか言ったな。あの魔法販売機はあんたがつくったのか?」
するとシャイン・リリスはにっこり微笑んで、
「そうですぅ。あれを買えばあなたは魔力を取り戻し、異世界に帰ることが可能になりますから。もちろん記憶も元通りですよぉ」
じゃあお前は俺にあれを買わすためにあれをつくったのか。
「はい。そうですよぉ。ふふ」
シャイン・リリスはまたにっこりと微笑んだ。……学校どうしよう。

とりあえず今はここまでです。
アドバイスください!!お願いします!!


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